韓国では今サーモンブーム!専門店のほか食べ放題店が急増中!!
こんにちは!ソウルナビです。今日は久しぶりに食べ物流行ニュースをお伝えしましょう!最近はハニーバターにチュロスにミルクソフトなどのデザート系や、フレイバー焼酎などお酒の流行が目立っていたけれど、久しぶりにあるお魚が今ブーム!韓国人が大好きなクァンオ(ヒラメ)、チャムチ(マグロ)を押しのけて?!今回メイン食材にのし上がったのはなんと、ヨノ(サーモン)!ここ数年、飲み屋やレストランでもサーモンを食材として使っているメニューが増えたし、サーモンの専門店も増えているほか、最近は特にサーモンの刺身の食べ放題のお店が急増!ソウルの主要エリアに必ず1軒、多いところは2~3軒あるエリアも! いや~それにしても、当たる!イケる!儲かる!となると似たようなお店があっという間にどんどん増える韓国。今回も流行が終わる前に一儲け?!とばかり、いつもに増して新ブランドや支店オープンに拍車が掛かっているかんじ。それではさっそくサーモンブームについて、さぐってみましょう!
○なぜ今サーモンブーム?!
今回のサーモンブームの背景にはマグロの低迷がもっとも大きいとか。それに加え、低脂肪X高たんぱくX抗酸化効果Xオメガ3を含んだスーパーフード、というサーモン自体のイメージがヘルシー志向の若者、中でも若い女性にもウケてるんじゃないか?との話も。またサーモンはいろんな料理にアレンジしやすい食材だから、いろんなお店でメニューに取り入れやすい、というのもあるのかも。ちなみに地元ニュースによれば、ここ1~2年で韓国のサーモンの輸入量が急激に増え、2010年に9,400トンだったのが2014年にはなんと2.5倍の25,000トンになったとか!数字的にもいま韓国でどれぐらいサーモンの消費量が増えているのか分かります。
○サーモン刺身の食べ放題店が急増中!
サーモン食べ放題店の元祖&人気店「ヨノサンフェ」
韓国で生サーモン食べ放題が人気が出るまで韓国でサーモンといえば、シーフードビュッフェや結婚式場のビュッフェの中に必ずといっていいほど出てくる食材、スモークサーモンのイメージですが、最近流行っているのは生のサーモンの刺身の食べ放題。1人前として14000ウォンから15000ウォンも出せば、サーモン食べ放題+お店によってチヂミやサラダ、イカ天などのサイドメニューも付いてくるスタイル。このように生のサーモンが広がったのは2007年ごろ、大型マートのコストコが生サーモンを売り始めたのがきっかけだったとか。サーモンサラダが人気 → レストランや居酒屋でサーモン刺身が人気 → お店「ヨノサンフェ」のサーモン刺身の食べ放題が爆発的な人気に → 現在の生サーモン食べ放題店の急増につながった、というワケ!
~どんなお店があるの?
お店は支店が1~2店舗の小規模店から、全国に数十店舗展開するお店までさまざま。まず、このサーモン食べ放題ブームの火付け役となった「ヨノサンフェ(サーモン商会)」をはじめ、「ヨノシデ(サーモン時代)」「ムハンヨノ(無限サーモン)」「ヨノワングッ(サーモン王国)」「ヨノハンマリ(サーモン一匹)」「シンシンヨノパダ(粋のいいサーモン海)」などなど。店名のなかに必ず「ヨノ(サーモン)」が入っていて分かりやすい!またお店のロゴやインテリには必ずサーモンが!つい最近「センヨノサンフェ(生サーモン商会)」と名前がかなり似たお店まで新しく出てきたり、サーモン食べ放題店の競争もさらにヒートアップ!!
お刺身の一品盛りが主流の韓国ならでは?
日本人ならお刺身はいろんな種類を少しずつ食べたい気もするし、サーモンばっかりそんなに食べられるかな?と思っちゃいますが、韓国ではもともと刺身を注文すると、ヒラメならヒラメヒラメヒラメ・・・クロソイならクロソイクロソイクロソイ・・・と1種類の刺身が大皿にでで~んと盛られて出てきて、そのほかにサービスのおかずがテーブルいっぱいに並ぶスタイルが主流。それを考えればサーモン食べ放題もあまり違和感ないのかも!
ちなみにサーモン食べ放題店の元祖店「ヨノサンフェ」の一番人気メニューはサーモン刺身+イカ天+海鮮ニラチヂミ+手作りチーズサラダで1人14,900ウォン!
また 「ヨノサンフェ」が後発のお店に対抗して?最近出した新メニューは「ユッケ+サーモン食べ放題セット。ユッケ+サーモン刺身+ユッケビビンバ+海鮮ニラチヂミ」は1人16,900ウォン!
刺身用のタレもワサビ醤油のほか、チョジャン(酢入りの唐辛子味噌)、タルタルソース(マヨネーズベースのソース)のほか、たまねぎスライス、とびっこなどのトッピング付きとバリエーションがあります。
むか~し流行したチャムチ(マグロ)食べ放題よりも若者向け実は今から約15年ほど前にもチャムチ(マグロ)食べ放題ブームがあった気が・・・寿司屋さんや刺身屋さん、日式と呼ばれる日本料理屋さんなどで出していた高級なマグロを1人14000ウォン前後で思う存分食べられるとあって人気に。今回のサーモンはマグロのような高級なイメージはないけど、スモークではないサーモンの刺身がクローズアップされたことで、生サーモンの魅力をはじめて知った、という方も多いよう。またマグロブームのときはカウンター席があり、法被姿の板前さんが出迎えてくれる寿司屋さん・刺身屋さんがほとんどだったけど、今回のサーモンは普通の若いコたちもグループで飲みにいけるような、バーや居酒屋的なお店がほとんど。時代に合わせ、メインターゲットとなるお客さんに合わせ、お店のスタイルも変わってきています。
韓国人は食べ放題がお好き?!&安さが魅力!
生サーモン食べ放題店が増えているのは肉ビュッフェやシーフードビュッフェ、デザートビュッフェなど韓国人の「ムハンリピル(無限リピール=食べ放題)」好きにも一因がありそう。また、ちょっと前に大フィーバーした韓食ビュッフェとおなじく、1人前14000~15000ウォンでおなかいっぱい食べられる、お手頃感のある価格設定にも理由があるかも。一般のレストランで食事をして、コーヒーを飲む価格よりも下手すりゃ安い?!ぐらいのウェルカムな安さは確かに魅力!
サーモン食べ放題店もいろんなスタイルのお店が登場!
ブランドが増えるにつれオリジナリティを出すための努力もスゴイ! 酒やワインメニューを充実させたお店や、サーモン+ユッケ、サーモン+ヒラメ、サーモン+ロブスターなど、サーモンに他の食材メニューをプラスするお店、そして食べ放題メニューにしゃぶしゃぶ鍋やユッケ、サラスパなどが含まれているお店など、さまざまなお店が続々!
「ニューファドッヨノパーティー」江南駅から近い繁華街の中にあるお店。サーモンのほか、サーモン+エビの釜焼き、サーモン+釜焼きピザの食べ放題のコースもあり。
「ユッケハンヨノ」
チェーン店をどんどん増やしているお店。メニューはサーモン食べ放題(サーモン食べ放題+海鮮ニラチヂミ+イカ天)のほか、最高級ハヌ(韓牛)のユッケ、韓牛肉の刺身などの生肉メニュー、サーモンサラダ、サーモン寿司などのサイドメニューもあり。
「ベルサケ」
テレビでも紹介され、ノニョン洞1号店に続き2号店もオープン。サーモン食べ放題のほか、サーモン+ヒラメ食べ放題も。ただし1時間30分の時間制限あり。
「カロドゥン642」
並んでも食べたいサーモン食べ放題店としてテレビでも紹介されたお店。ノルウェー産の生サーモン+しゃぶしゃぶ鍋+3色ユッケ+サラスパのセットが1人前14900ウォン!これならいろいろ食べられて良いかも!
○いろんなお店でサーモンメニュー登場&人気
居酒屋はもちろん、カフェやレストラン、テイクアウト専門のお店まで、サーモンをメイン食材として使ったメニューが人気です。昔から居酒屋のサーモンどんぶりやサーモンサラダよく見かけた気がしますが、洋食屋さんのシーフードグリル、サンドイッチカフェのサーモンベーグルサンド、コッパッ(カップご飯)専門店でもカップ入りのサーモン丼を出すところもあり、地元でも人気!
○サーモン料理専門店もここ数年でかなり増加!
「メゾンドゥヨノ(メゾンドゥサーモン)」 \nもともとワインバーだったところがサーモン&ワインパブに。パスタ、サラダ、リゾット、チーズフォンデュなどあり。
またサーモンをメイン食材にした、サーモン料理専門店もここ数年あちこちに増えています。中には海外で料理を学んできたシェフが手がけたレストランも数軒あり、スタンダードなサーモンステーキやサーモンパスタはもちろん、お店ごとにさまざまな創作料理が楽しめるのもポイント。ソウルでこの手のお店が多いエリアは江北(漢江の北側)なら弘大(ホンデ)、江南(漢江の南側)なら新沙(シンサ)や江南駅、ノニョン洞周辺といずれもソウルでもっともほっとなエリア。特に新沙駅近くのカロスキル周辺にはサーモンの食べ放題店とサーモン料理専門店を合わせると5~6軒あり、さらに居酒屋やダイニングなどでもサーモン料理を扱っているなど、今サーモンがどれだけ人気なのか実感できちゃいます。
「SOVS with salmon」
新沙駅前の大通りからも近い「SOVS with salmon」は2011年、上水洞からスタートしたサーモン料理専門店。こちらはカナダ帰りのシェフが韓国でもおいしいサーモン料理をとオープンしたレストランだとか。地元の人気グルメ番組「テイスティーロード」にも紹介され、人気のお店です。
「onda salmon fine garden」
新鮮なノルウェー産の生サーモンを使った、いろんなオリジナル料理を提案するお店。1号店は上水にあり、三成店はソウル2号店。単品料理がメインの上水店にくらべ、ブランチメニュー2種にディナーコースのみ扱う三成店は都会のなかの隠れ家的レストラン。お庭のある一軒家を改造したつくりでとってもステキです。
「サーモンバー・ヨノランムノラン(サーモンバー・サーモンとタコと)」
新沙のセロスキルに位置し、サーモンとタコ、この2つの食材をメインに使った料理のお店。う今年(2015年)9月にオープンした大型レストランビル「メゾンエスコピア」の2階にあり、これから話題になりそうな予感!
「シンサヨノ(新沙サーモン)」
新沙にある、サーモン料理がいろいろ揃っている居酒屋。サーモンのたたき、刺身、寿司、パスタなどをはじめ、とろろカツ、焼きそば、四川式炒めなどのいろんなサーモンメニューがあるほか、サーモン以外の居酒屋メニューも。ワインや日本酒などお酒も豊富。
「タシオンヨノ(またやってきたサーモン)」
新沙にあるサーモン料理専門店。カリフォルニアロール、寿司、軍艦巻き、刺身などの生サーモン料理にパスタ、ステーキ、サーモン串などオーソドックスな料理がいろいろ。
「ヨノチョンチュン(サーモン青春)」
「オジンオチョンチュン(イカ青春)」の隣りに同じオーナーが最近オープンさせたばかりのサーモン料理の居酒屋。ビルを遡るサーモンが目印です!
今回まとめてみて、韓国でサーモンがほんとにブーム!ってことが実感したナビ。サーモン食べ放題の流行させた元祖的存在のお店「ヨノサンフェ」にナビがうかがったときも、フランチャイズ店のオープンのため地方から研修に来ているプレオーナーさんたちに遭遇!これから地方にもどんどんサーモンのお店が増えていきそう。ただブームの広がりも早けりゃブームの終わりも早い韓国のこと。このサーモンブーム、いつまで続くでしょうか・・・あ、それから、サーモンブームとはちょっと外れるけれど、サーモン食べ放題お店や専門店に必ずあったのがこの炭酸焼酎「ブラザー♯ソーダ」。大流行したフルーツ焼酎のあと、今年の夏ごろからヒット中~つい最近ボッブンジャ(覆盆子トックリイチゴ)味も発売されました。皆さんもこのアルコール3度というジュースのような炭酸焼酎とサーモン、今韓国の若者を中心に人気の2つのメニューでソウルで一杯いかがですか?以上、ソウルナビでした!