2016年12月に開通した新しい高速鉄道、SRTに乗ってソウルから釜山へ!海を見て釜山グルメを堪能してきました!
こんにちは!ナビです。韓国で高速鉄道といえばKTX。2004年に運行が始まり、はや10年以上にもなるKTXは、ソウルから地方へ素早く移動できる足としてすっかりおなじみですよね。そんな高速鉄道に去年(2016年)の末、新たにSRTが仲間入り。KTXは主にソウル中心部にあるソウル駅や龍山駅などを発着しますが、SRTの駅はソウル南東部に位置する水西(スソ)駅。今までソウル中心部への交通にちょっと時間がかかった江南エリアや、住宅地の多いソウル南東部やその郊外からのアクセスがとっても便利な場所にあります。そしてSRTは車両が新しいのはもちろん、KTXよりもシートがゆったりしていて、また各都市への運賃がKTXより少し安のも魅力。どんな電車なのか、気になりますよね!?ということで今回は、このSRTに乗って、いったいどんな電車なのかチェックしつつ、ソウルから釜山まで行ってきました!2泊3日の釜山旅行のコースも一緒にお伝えしましょう!
おおまかな旅の日程は!?
SRTに乗ってソウルから釜山へ2泊3日の旅の予定。釜山では海雲台で1泊、南浦洞で1泊して、釜山の見どころとグルメを満喫します!
<1日目>
10:00 SRT水西駅出発
12:30 釜山駅到着
昼食 釜山名物テジクッパ
午後 海雲台へ
夕方 海雲台ビーチなど散策
夕食 フグの夕食
夜食 海雲台市場などでテイクアウト
<2日目>
朝食 釜山名物テグタン
午前 釜山アクアリウムへ
昼食 釜山名物ミルミョン
午後 南浦洞へ移動
夕方 南浦洞散策
夕食 チャガルチ市場でお刺身
<3日目>
朝食 南浦洞でシジミスープ定食
午前 龍頭山公園&釜山タワーへ
昼食兼おやつ BIFF広場の屋台で食べ歩き
午後 松島スカイウォークへ
夕方 釜山駅前でミルミョン
17:40 釜山駅出発(SRT)
20:10 SRT水西駅到着
<1日目> SRTでソウルから釜山へ、まずは海雲台で1泊!
■■SRT水西駅からSRTに乗車!
行きのSRTは水西(スソ)駅を朝10:00に出発。SRTの水西駅はソウル南東部に位置します。地下鉄3号線と盆唐線の通る水西駅と連結していて、地下鉄3号線を利用するとソウル中心部のチョンノサムガ(鍾路3街)駅やチュンムロ(忠武路)駅からは40分くらい。江南の高速ターミナル駅からは20分ほどかかります。ソウル中心部や江北からはちと遠い!?地下鉄3号線を西水駅で降りると、SRT駅への道順を示した矢印の表示があちこちにあります。
地下鉄駅の改札を出ると、すぐにSRT駅への連結通路が。まっすぐに伸びた長い通路は250mくらい、普通に歩いて5分ほどでしょうか。でも動く歩道もあるので少しは楽に行けます。
動く歩道の横には、通路に沿ってずらりとお店が並んでいます。レストラン、食堂やテイクアウトのできる食べ物屋さんが中心です。でも動く歩道に乗ってしまったら、降りてからお目当てのお店までまた引き返さないと!?まっすぐな通路を最後まで行くと、左手にSRT乗り場の入口が現れます。ちなみに正面のエスカレーターを上ると、SRT水西駅の中央広場的なコンコースのあるフロアに出ます。
SRT水西駅は地下2階と地下1階の2フロア構成。地下鉄駅と連結していて、乗り場ホームがあるのが地下2階、地下1階には大きな広間のようになっていて、切符売り場、案内センター、お客様ラウンジにカフェ、レストラン、コンビニなどのお店があります。ファーストフード店やパン屋などテイクアウトできるお店もあるので、電車の中で食べるものをしっかり調達することができそう。
地下1階にあるお店はこんなかんじ。結構いろんなお店があるから、選択肢が多いのもうれしいポイント!
ではまた地下2階へ下りて、乗車ホームへ。地下2階は地下鉄駅との連結通路でつながっているフロアだから、もし地下鉄駅から来て地下1階に用事がない場合は、そのままホームへ行けばOK。地下2階にも切符売り場はあります。乗り場は1番から6番。行き先によって、電光掲示板に表示されている乗り場へ行きます。
ではいよいよSRTに乗車!10:00発釜山行き、ソウルから釜山まで運賃は一般席で大人1人51,900ウォンです。ちなみにKTXでソウル駅から釜山へ行ったら、59,800ウォン。15%ほど割安ですね!出発駅が少し遠くて行くのに時間がかかるのはマイナスポイントだけど、運賃が少し安いのは魅力です。
■■SRTの中をチェック!
客室のシートはKTXよりも広め。シートの座り心地もいいような?またKTXは座席が固定されていて回転させることができないけれど、こちらは楽にぐるりと回転させることができ、グループなら対面シートにして列車の旅を楽しむこともできます^^ またこのSRTの路線、水西駅を出発してから平澤(ピョンテク)市の芝制(チジェ)駅まで56.9㎞の区間はトンネルになっていて、約20分の間は外の風景が見えません。その間は高速で走る地下鉄のようなかんじ!?
ナビが「これは分かりやすい!」と思ったのが、シートの折り畳みテーブルの裏にトイレや自販機などの便利施設がどの車内のどこにあるのか表示されたもの。ひと目で分かります。そして足元には自由に使えるコンセントがあって、携帯の充電をしたりノートパソコンをつないだりすることもできます。ただし電源は韓国の220vのみ。でもアダプターさえあれば携帯の充電やパソコンの使用には問題ありませんね。
車内には無料Wi-Fiもあり。SRT-WiFiを選択し、ログイン画面で同意ボタン(一番下の青い横長四角)を押すと繋がります。暗証番号は必要なし。ちなみに使用できるデータ容量が限られているので、普通にネットを見たりするには十分ですが長時間ゲームをしたり動画を見たり、ということはできないそうです。
客室の外の様子は?車内にはトイレ、飲み物の自動販売機、授乳室、おむつ交換台などの施設があります。車内で買えるものは自販機の飲み物だけで、車内販売はありません。電車の中で腹ごしらえをするときは、乗車前に準備しておかなくちゃですね!ちなみに自動販売機はカードで支払うこともできます。また客室には一般席と特等席(特室)とがあり、特室はシートが横3列で横4列の一般席よりもさらにゆったり。シートの座り心地もよさそうです。
■■釜山に到着!映画「チング」通りを通って、まずは釜山名物テジクッパのランチ!
10:00にソウルの西水駅を出てから約2時間半後の12:30頃に釜山駅へ到着!お昼ご飯の時間ということで、まずはさっそく釜山名物テジクッパのお店を目指します!駅のすぐ前にある地下鉄駅から地下鉄に乗車。ところでなんでもSRTはKTXよりも目的地までずいぶん早く行けると聞いたようなきがするけれど、実際はそんなに変わらないような?行先によっても差があるのでしょうか。でもソウルから釜山へ行く場合は10分ほどしか違わないから、ソウル中心部や江北エリアからなら西水駅まで行くことを考えると時間はもっとかかると考えることができますね。
地下鉄を降りたのは釜山駅から西面方面へ4駅目のポミル(凡一)駅。ここから10分ほど歩いて行列ができると有名なテジクッパ屋さんに行きます。周辺は古い建物が多く、ちょっと昔っぽい雰囲気。もともと日本家屋だったらしい建物も目立ちます。ソウルにもまだたくさん残る地域はあるけれど、釜山のほうがもっと残っているのかも。
駅からお店へ行くにはクルム鉄橋という陸橋を越えていかなくてはなりません。鉄橋を越えると、そこは有名な映画「チング」のロケ地だった場所。チング通りとも言われるそう。味のある古い映画館もありました。
テジクッパのお店は「ハルメクッパッ」。創業60年以上にもなる古い食堂で、行列ができるほどの人気とか。午後1時過ぎに到着したときも、お店の前にはたくさんの人が並んで待っていました!10分ほどでお店に入れたけれど、もちろんお店の中もたくさんの人。
クッパは一つ5,000ウォンという安さ。とってもシンプルなすっきりスープでお肉がたっぷり。食べても食べてもお肉がでてくるくらい!?脂身の多いお肉がプルプルで特に美味しいです。スープは豚でまじめにじっくり作りました、というかんじだし、これで5,000ウォンはすごく安い!ソウルではありえないくらいです。他のテーブルの地元の人たちと同じようにタデギ(唐辛子ペースト)とニラを入れていただくと、パンチも出てとっても美味しい!
お店を出たら、今日の宿のある海雲台を目指します。海雲台へ行く地下鉄2号線に乗るために西面へ。ここから西面はすぐ近く。地下鉄ポミル(凡一)駅に戻って地下鉄に乗っても2駅ですが、また鉄橋を渡るのが億劫なのでチング通りでもある大通りのバス停からバスで行くことに。どれに乗っても西面方面へ行くみたいです。
バスに乗ったら1駅か2駅、5分くらいですぐに西面へ。西面は釜山でも洗練された雰囲気の街?お店がたくさん集まる繁華街です。ソウルでいうと江南みたいな感じ??ちなみにここ西面の西面市場にはテジクッパのお店が並ぶテジクッパ通りがあります。ソウルのナビは釜山へ来るのは4回目の釜山ビギナーですが、釜山へ来るたびに通っている大好きなテジクッパのお店がこの西面市場にあるんです。西面は釜山駅から海雲台へ向かう途中の乗り換駅なので、またこのお店でテジクッパを食べようかとも思ったけれど、今回は新規開拓でさっきのお店へ。でもちょうど乗り換駅だし、このルートなら西面でテジクッパを食べていったらもっとスムーズに行けそうですね。
■■海雲台で海の景色を満喫!
西面から海雲台駅へは2号線で約36分。今日の宿は「シークラウドホテル」、海雲台駅から海のほうへ歩いて7、8分の海のすぐそばに建つ大きなホテルです。まずはホテルにチェックイン!
お部屋はキッチン付き。広々としていて、靴を脱いで上がるタイプなのでゆっくりとくつろげます。バスルームはバスタブが付いていないのが惜しいけれど、ちゃんと扉付きのシャワーブースがあるので不便はありません。ただちょっと水圧が弱かったかも?そして掃除の具合もまあまあかな?!
でもこのホテルの特徴は、何といっても部屋からの眺め!26階のお部屋からは海雲台の素晴らしい海の景色が~!とっても癒されます~
海雲台のビーチに行ってみると、冬なのに人がいっぱい。海の景色がキレイな海雲台は海水浴シーズンじゃなくても人気の観光地なんですね!そしてカモメもいっぱい!ホンモノの釜山カルメギだ~~
ホテルの窓からも暮れ行く海雲台が見えます。遠くには広安大橋も!遠出はせず、ビーチとホテルでのんびり過ごします。
■■海雲台市場を見物して、夕食は釜山のフグ料理!
暗くなってから外に出ると、ビーチの入口にある巨大ツリーや駅からのメインストリートがライトアップされていてとってもキレイ。特にメインストリートのイルミネーションは色合いが独特で、これでもか!というほどカラフルな電飾が光っています。イルミネーションもソウルとは違った雰囲気!
海雲台市場を見学。ここにはたくさんの食堂が並んでいます。刺身屋に、コムジャンオやネンチェチョッパル、オムクコロッケなど釜山名物がいっぱい!子連れでなければコムジャンオで一杯やりたいところ。
今日の夕食は釜山のフグ料理。釜山といえばポックッ(フグのスープ)も有名ですよね!海雲台ビーチの東端のほうにある「ハルメチッ元祖ポックッ」というお店へ行きます。海雲台ビーチの中心、シークラウドホテルの辺りからはまっすぐ行くと1km、歩いて15分くらい。海沿いの道なので、散策がてら歩くのにも良い距離です。現地情報では海雲台でポックッが美味しいと人気のお店。店内にはたくさんのサインが。
ポックッが有名なお店だけど、釜山旅行1日目の夕食ということでちょっと奮発してスユッを注文。茹でたフグです。小サイズ2人前49,000ウォンとお値段は少しするけれど、いろんなおかずとお店自慢のポックッまでついているし、お酒を一杯やるならぴったりのメニュー。こちらのお店はフグの種類を選べ、お店のオススメを聞いてみると今はミルボッ(マフグ)が旬だというのでミルボッのスユッにしました。まずはおかずと、フグと一緒にさっと蒸した豆もやしが大量に出てきます。焼酎は釜山のチョウンデイ。軽い焼酎人気で出た焼酎だけど、やっぱりC1のほうが美味しいかも。
フグの身は皮がプルプル!でもちょっと量が少なめ?あまりの美味しさにすぐ食べてしまったからそう感じたのかも。あっさりしているからいくらでも食べられそうです。ポックッもフグの旨みがよーく出ていて、ウワサ通りとっても美味しい!さっぱりしているけれど、ニンニクもよくきいています。そうそう、韓国のふぐスープはお酢をちょっと入れると味が引き締まり、いっそう深みが出ます。
■■市場で夜食を買ってホテルへ
ポッティギム(フグの天ぷら)も美味しい韓国のふぐ料理。残念ながらさっきのお店にはなかったので、釜山でも有名なフグ料理店「クムスポックッ」でテイクアウトすることに。ポッティギム20,000ウォン。
海雲台市場の東側の入口のほうに美味しそうなパン屋さんがあったので、おやつ用にパンもゲット。店内は地元の人で込み合っていました。人気のお店のよう。
そしてさっき市場で行列ができているのを見たマンドゥ(韓国式の餃子)が美味しそうだったので、セウマンドゥ(エビ餃子)もテイクアウト。8個入りで5,000ウォン。もくもくと湯気が上がっていて、次々にマンドゥが蒸しあげられていきます。マンドゥはお店の手作りのようで、お店のおばちゃんが蒸す合間にマンドゥをせっせと包んでいました。
シークラウドホテルのあるビルは1階の入口横にコンビニが2軒もあるので便利。飲み物と歯磨きセットを買ってお部屋へ。カカオフレンズの歯磨きセット、確か7000ウォンくらいして高かったけれど買わずにいられない可愛さで思わず購入。
フグの天ぷらは揚げ方も韓国のポッティギムじゃないし思っていたのと全然違ってパサパサでお味も残念な感じ・・・これは失敗。でもマンドゥ一つにエビが1匹ずつ入ったエビ餃子はとっても美味しかった!
海雲台は夜の風景もステキ。ホテルの窓からは夜景もばっちり見えました!広安大橋のライトアップもキレイです。
透明スープのテグタンは鱈の旨みそのものが感じられるスープ。全く辛くないのかと思いきや、青唐辛子の爽やかな辛味が少し感じられます。ソウルでは味わえない釜山の味!10,000ウォンはちょっと高い気もするけれど、それだけ材料に気が配られているのかも。
水族館はさすが規模も展示も見ごたえあり。とっても大きいわけではないけれど、たくさんの海の生き物が楽しく見やすく展示されています。生き物たちとの距離が近い感じが良かったです。
2日目のお昼ごはんは、これも釜山名物ミルミョン!小麦粉で作った麺の冷麺です。現地でも人気の観光地でたくさんの人が訪れる海雲台には釜山市内のミルミョンの有名店の支店がたくさんあるようですが、中でも西面に本店がある「チュナチュドン(春夏秋冬)」へ行ってみました。
さて、午後からは釜山中心部の南浦洞へ移動します。地下鉄で行ってもいいのですが、道路で行くと海雲台から南浦洞方面へは広安大橋を通ります。海雲台から南浦洞はバスがあり、海にかかる広安大橋を渡りたくてバスに乗って行こうと思ったんですが、来たバスはすごい人で乗れそうにない状態だったのでタクシーに乗ることに。タクシー代は17,800ウォンとそんなにかからず、楽に橋からの景色を楽しみながら行けたので、海雲台と南浦洞間の移動にタクシーを使うのもオススメですね!(※後で調べたところ、海雲台と南浦洞を行き来する急行の1003番バスは広安大橋を通らないよう。広安大橋を通るなら、やっぱりタクシーですね!)
屋台がずらりと並んだBIFF広場。寒いのに人がいっぱいで、みんな美味しそうな湯気を立てるおでんやトッポッキを囲んで食べています。釜山名物のユブジュモニも発見。春雨入りのお揚げです。
夕食はやっぱりお刺身が食べたいところ。じつはチャガルチ市場にはホルモン焼き通りもあり、ナビはチャガルチではそこへしか行ったことがなかったんです。でも一度はチャガルチでお刺身を食べてみなくては!チャガルチといえばコムジャンオ(ナツメウナギの辛子焼き)も食べたいところですが、今回は子連れなので無難に刺身屋へ。現地の知人に紹介してもらった刺身食堂「ヤンシ商会卸売フェッチッ」へ向かいます。名前の通り、卸売りもしている刺身屋さんです。
お刺身の盛り合わせコース2人前を注文すると、たくさんのお刺身のほかにたーっくさんの付け合わせが!生ガキ、なまこ、ホヤ、クァメギ、エビ、タコ、海鮮炒め、アナゴの甘辛焼き、サンマの甘辛煮にサンナクチ(テナガダコ踊り食い)まで!他にもチヂミやサラダなども出てきて、シメはちょっと変わった海苔サンドのお寿司と定番のメウンタン(辛い鍋)。メウンタンは珍しいうどん入り。初めて見ました。コース自体のお値段は安くはないけれど、これで1人当たり3,000円くらいなのはかなりお得なのでは!?お刺身はもちろん、どれも新鮮でとっても美味しかったです!
韓国でお刺身はわさび醤油にもつけるけれど、主にチョコチュジャン(唐辛子酢味噌)やサムジャンをつけていただきます。このお店ではムグンジ(深漬けキムチ)も出てきたんですが、これをサムジャンにもちょっとつけてお刺身と一緒にいただくと絶品のお味でした!