EMSプレミアムなら韓国に忘れたスマホやタブレットも日本に送れます!

韓国に忘れ物をしたときに郵便局で受け付けてもらえないバッテリー搭載機器もEMSプレミアムなら発送可能。

旅行で忘れてしまいがちな小型電子機器

旅行で忘れてしまいがちな小型電子機器

せっかくの韓国旅行でホテルや空港などに忘れ物をして困ったことはありませんか?化粧台に置いたままにしたアクセサリーだったり、旅行中は使わないと思い客室の引き出しに入れたキーケースだったり、旅の思い出がつまったカメラだったり、そして不運にも財布だったり、焦るとついつい色々なものを忘れてしまいます。

幸いにして宿泊したホテルスタッフがとても親切な方だった場合、あの手この手を使ってなんとか日本に送ってくれようとしますが、一般的には海外から日本へは着払いでは送る方法がないため、送料をいかにして送るかなどは経験した方なら大変苦労されたことと思います。
そして何とか送料の問題を何とか解決しても、忘れ物によっては郵便局でEMSや国際小包で送れませんと言われてしまうものがあります。韓国郵便の航空便は一般の旅客航空機も利用するため、リチウムイオンバッテリー内臓製品を送ることができません。例えば、スマホ、タブレット、ノートPC、スマートウォッチ、Blutoothイヤフォンなどがそれに当たります。ただし、これらも全く送れないというわけではなく、発送可能国であり、一定の条件のもとに送ることができます。それは韓国郵便局が提携する国際物流会社UPSのEMSプレミアムです。日本は発送可能国になっています。

ナビ友のスマホを郵便局から日本へ発送!

韓国の郵便局

韓国の郵便局

ナビも今回、ナビ友がホテルに忘れてしまったスマホを日本に送る機会があったので、その経験を元に、送る手順を解説したいと思います。ただし、韓国旅行に来た人がスマホを日本に送る可能性は極めて低いと考え、あくまでも韓国に在住している人が忘れ物をしてしまった人へ送る前提となっているのでハングルに関する補足説明は省かせていただきます。

スマホを日本に送るために準備するもの

スマホを送るためには、ただEMSプレミアム用の送り状に記入するだけではなく、2つの書類に必要事項を記入して提出する必要があります。どちらの書類も郵便局の窓口でもらえますが、スマホ固有のIMEI番号とシリアル番号を記入する必要があるため、事前にチェックすることが必要です。iPhoneなら『設定→一般→情報』画面で確認できますが、他人のスマホを覗くのは難しい可能性もありますので、受取人の方に、購入時の箱の裏面を写真で取って送ってもらうなりして情報を準備します。

準備するもの
1.スマホ固有の識別番号であるIMEI番号とシリアル番号を準備する。
2.中古携帯電話発送理由書(郵便局窓口でもらう)(※1)
3.物品破損に関する賠償関係承認書(郵便局窓口でもらう)
4.送り状(郵便局窓口でもらう)

◎スマホのIMEI番号とシリアル番号
通常、必要な情報はスマホの箱の裏に表示されています。

通常、必要な情報はスマホの箱の裏に表示されています。

◎中古携帯電話発送理由書
忘れ物のスマホであり、それを所有者本人に対して送るにしても扱いとしては輸出となります。この書類には輸出対象となるスマホ固有の識別番号 IMEI番号とシリアル番号を記入し、発送者のサインを記入します。
◎物品破損に関する賠償関係承認書
物品が破損しても責任は負いませんという承認書にサインします。韓国から発送する航空便は品物の重さだけなく、体積も重量の基準になります。大きくなりすぎず、なおかつ、壊れにくく効率的に梱包する工夫が必要となります。こちらの書類の必要項目を記入します。
◎送り状
在住者なら韓国郵便局のホームページで送り状を登録する場合が多いと思いますが(※2)、一応、手書きの送り状で解説します。郵便局でもらう手書きの送り状も記入欄は共通です。すべて英文で記入する必要があります。また、値段(Unit Price / Total Amount)の部分ですが、これは現在のそのスマホを購入するときの価値を記入します。中古ショップやメルカリなどで自分と同じモデルが売られている平均的な金額にすればよさそうです。
EMSプレミアムの担当に話を聞くと、これは輸出になるので受取人本人が使っていたものでも、その金額に関して各種税金がかかってくるという説明でした。でも、本人の忘れ物を送るのに税金ものなのか気になり、東京税関に問い合わせたところ、本人の忘れ物と証明できるなら税金はかからないということでした。但し、金額で判断して課税に分類されてしまうこともあるので、以下のものを準備しておくとよいとのことでした。

EMSプレミアムの料金

EMSプレミアムの最低料金は500g-37400ウォンとなります。
スマホを忘れる場合は、箱なしで本体だけの場合が普通なので、破損しないようにしっかりエアキャップと小さい段ボール箱をミニマムに成型すれば最低料金に抑えることができます。

EMSプレミアムで送れる条件(抜粋)

・受付できるリチウムイオンバッテリーの送料は100whまで。Macbook Proの17インチで約95wh。スマホはせいぜい20whなので十分可能。
・一度に受け付けられるスマホの数はバッテリーが2台までということならスマホなら2台まで。
・スマホとスマートウォッチはバッテリーが2台ということで同梱可。
・Blutoothイヤフォンは1つの製品に3つのバッテリーが内臓されているが、1セットなら発送可能。スマホなどと2台での同梱不可。


無事にナビ友へスマホを発送できたナビですが、後日ナビ友より受け取り時に宅配の方に税金を払ったと連絡がありました。金額がそれほど大きくなかったので税関に異議を唱えるのは忙しいのであきらめるとのこと。海外に忘れ物をしてしまうと、その回収のために消費する時間やかかる費用は計り知れずなので、旅行中は大事なものは肌身離さず気を付けたいところです。大事すぎてセーフティーボックスやフロントに預けても、受け取らずに帰ってしまうのも要注意!ただ、もし旅行中に電子機器の忘れ物をしてしまい、協力を得られそうな現地在住の知人やホテルのスタッフが困っていたらこの記事の内容を教えてあげください。今年に入って忘れ物、落とし物急増中のナビがお伝えしました。

補足

(※1)ノートブック、スマートウォッチ、Blutoothイヤフォンなど、スマホではない電子機器の場合、中古携帯電話発送理由書の提出義務はありません。

(※2)韓国郵便局ではEMS、国際小包、国際小型包装物などの国際郵便を郵便局からの公式ホームページから登録することを奨励しています。事前登録した場合、郵便物をもって窓口で発送人の電話番号を伝えれば送り状をプリントアウトして受付してくれます。また事前登録すると小包もEMSも数%安くなるなどメリットもあり、利用者も増加、外国人が少ない郵便局では国際郵便用の送り状も置かなくなる郵便局も出てきています。
郵便局で渡される、オンラインで送り状を登録してくださいという案内

郵便局で渡される、オンラインで送り状を登録してくださいという案内

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2023-08-10

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