ベスト・フード「ピンデトッ」

梅雨の季節には欠かせない名物料理!石臼で擂った緑豆の香ばしさを堪能~!

こんにちは!ソウルナビです。韓国旅行の夜、焼肉や海鮮鍋など豪華メニューを楽しんだ後の2次会には、韓国ならではの伝統酒で一杯いかがでしょうか?!韓国ではこの伝統酒を飲むとき、相性のよいおつまみメニューとしてパジョン、いわゆるチヂミと呼ばれる韓国式お好み焼きをよく食べます。パジョンは小麦粉を生地の材料として使い、ネギや海鮮をたっぷり加えて焼き上げるのが特徴~。今回ナビはお馴染みのパジョンのワンランクアップバージョン、「ピンデトッ」っというお料理をご紹介したいと思います。ピンデトッとパジョンとの違いは生地にあるんですが、詳しくは後ほどご紹介することに~。韓国では特にこれからやって来る梅雨の時期には欠かせないお料理として親しまれているんですヨ。さて、これからピンデトッの魅力をナビが存分にご紹介したいと思います。さっそく行ってみよ!
ピンデトッって?!
ピンデトッについてさっそくご紹介!ピンデトッの主な材料は緑豆。韓国ではノットゥと発音しますが、専門店に行くと石臼が用意されていて、一晩ほどつけたこのノットゥをずりずりと直接挽いていきます。とろりとなったこのノットゥを生地代わりにし、上に野菜やお肉、海鮮などをのせて焼いていくというもの。緑豆には健康にやさしいさまざまな効能があり、小麦粉よりも香ばしく、味もなかなか。特に梅雨の時期、しとしと降り落ちる雨音を聞きながら、このピンデトゥと伝統酒のドンドンジュやマッコリ(どぶろく)をいただくと最高~!
雨の日にピンデトッ?!
ではなぜ雨の日にピンデトッが食べたくなるのか?!韓国人の多くが、雨の日にはピンデトッやパジョン、それにプラス伝統酒で一杯やりたいなぁ~と口にします。雨の日とピンデトッにはどんな関係があるのか?!聞くところによると、ピンデトッやパジョンを焼くときの油がパチパチと弾く音と、雨が地面とぶつかった時に発するあのパチパチという音がとてもそっくりなのだとか。お店でパジョンを焼く音を聞きながら、あら?!外は雨が降ってきたのかしら?!と店内のお客さんが錯覚を起こすほどなのだそうですヨ。この音との相互関係が雨とピンデトッを結び付けているというお話。そしてもうひとつは、じめっとして気分が憂鬱になりやすい雨の日には、熱量満点?!の料理を体が欲するという説~。たっぷりの油で焼き上げたパジョンやピンデトッはその条件にピッタリなボリューム満点料理というワケ。雨の日にはパジョンやピンデトッの専門店の前には行列ができることもしばしばだとか!
緑豆の効能
緑豆は小豆とおなじようにいろいろな薬効があるといわれています。たとえば水腫れの鎮静や胃腸強化、頭痛・頭重を治す、尿通をよくする、イライラを和らげるなど。また栄養面ではビタミンA、B、Cなどが多く含まれ、唇のできものや傷、歯茎のむくみや疲労回復などにも効き目があるのだそう。さらに!さらに!解熱・解毒作用が高いのでニキビやそばかすといった美容効果もあり、女性にはホントうれしい食材といえます。こ~んな緑豆を生地として焼きあげた緑豆お好み焼き「ピンデトッ」はまさに健康食品そのものといえるかも!!ちなみに緑豆はピンデトッのほかに、お粥としてもよく食べます。
ピンデトッの作り方
それではピンデトッを作る過程を簡単にご紹介しましょう~。

1. 前日から水に浸しておいた緑豆を石臼に少しずつ入れ挽いていきます。
2. するとドロドロと石と石の間からすりつぶされた緑豆が出てきます。これが生地となります。
3. 熱した鉄板の上に、この緑豆の生地をひきます。
4. その上に好みで、海鮮、肉、キムチなどをのせます。
5. その上にさらに緑豆の生地をのせます。裏返して両面をこんがり焼き上げると完成!!
ピンデトッの食べられるお店
それでは、ソウルでおいしいピンデトッの食べられるお店をご紹介しましょう。
○ 鍾路ピンデットッ 本店※閉店
ソウル中でチェーン展開されている「鍾路ピンデトッ」。こちらはその本家本元の鍾路にある本店。うわさではやはりこの本店が一番おいしいのだとか。石臼できれいにすりつぶされた緑豆の生地の上に、海鮮や豚肉、キムチなどをのせて焼き上げます。

住所 서울시 종로구 묘동 126
電話 02-743-7430
○ ミョンドンピンデトッ
高麗大学から徒歩15分ほどのところにある「ミョンドンピンデッ」!このあたりには以前ピンデトッのお店が数件並んでいましたが、今は2軒。こちら「ミョンドンピンデトッ」は有名中有名店。市内から少し離れた場所にあるにもかかわらず人気を誇るお店の味は?!

住所 서울시 성북구 종암동 3-602-1F
電話 02-941-9787
○ヨルチャッチッ※移転
おいしくて安い庶民向けの飲み屋や食堂が立ち並ぶ鍾路の裏通り「ピマッコル」にある「ヨルチャッチッ」。北朝鮮に伝わる昔ながらの方法で焼き続けてきたピンデトッが食べられます。

住所 서울시 종로구 청진동300
電話 02-734-2849
○ 広蔵市場の露店
その場で緑豆をすりつぶすようすを見ながら本格ピンデトッを味わえる名スポットといえば「広蔵市場」!市場のど真ん中で、アジュマが石臼一台に大きな鉄板を頼りに何十枚とピンデトッを焼き上げていきます。お持ち帰りはもちろん、30センチくらいの高さの椅子に座ってピンデトッをつつきながら一杯やる人の姿も~。お酒は当然マッコリ(どぶろく)!もやしをはじめとした野菜がたっぷり入った市場のピンデトッ!ぜひお試しあれ!!
いかがですか?!6月・7月は梅雨の時期ということもあり、まさにピンデトッの季節!この時期韓国にいらっしゃる皆さん、ぜひ韓国伝統酒のマッコリとピンデトッで韓国情緒を楽しんでみてはいかがでしょうか?!以上、ソウルナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-06-01

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