7号線イベント列車【2001年】

あなたと私、世の中のすべての女性が夢見る地下鉄!

みなさんいかがお過ごしですか? ソウルナビです。
21世紀になってやってきた「地下鉄文化スペース」ブーム!!
ソウルは最近動く文化スペースとして、走る地下鉄が脚光を浴びています。すでに5号線と6号線のイベント列車をナビでも紹介したので、みなさんにもすっかりお馴染みですよね(^^)。
今回は女性をコンセプトにした7号線の文化列車をご案内しようと思います。7号線文化列車「ドリームメトロ」は女性作家たちの手によってプロデュースされた列車で、全体的に女性的なたおやかな感じが特徴。特に今回のイベント列車は地下鉄という空間を「女性たちのための空間」というより「洗練された、積極的な文化サービスの提供」という点に基本にし、好評だとのことです。女性が作り、デザインした女性列車では果たしてどんな世界が繰り広げられているんでしょう?それでは一つずつチェックしてみましょう。

1.心と身体がうきうきします

地下鉄内に巨大なお風呂が出現!!!壁全体がさっぱりした感じのバスタオルで覆われていて、巨大なシャワーのつまみや棚の上のタオルまで、まるでお家のお風呂がそのまま引っ越してきたみたい。ふわふわのタオルからは、お家の居心地のよさが感じられます。ここでだったら、そんな暖かさの中でまぶたがひとりでにくっついて…なんだかお昼寝してしまいたい(+.+)(-.-)(_ _)..zzZZ、そんな雰囲気。地下鉄の内壁を覆っているこれは全部作家の手作りだとのこと。細かい目のすき間にはあったかくて柔かいお母さんの心がいっぱいつまっています。心と身体がうきうきする、ゴキゲンなお風呂にみなさんをご招待
参加作家 : キム・ヒギョン

2.女の幸せ

この車両はつり革も、天井も、ドアの前にもどこもかしこも布の人形でいっぱい。小さな子供たちの笑い声と人形を奪り合う子供たちの声がひっきりなしに聞こえて来る横らで、大きな人形の間にちらちら見え隠れするのは大人…というのもあまりにアンバランスで、逆に面白そうですよね。(大人が人形に囲まれてるなんて...やっぱりちょっと変ですよね(^^))隅々からあたりに漂うなんとな~くハッピーな雰囲気!これが作家が意図した幸せではないかと思うのですが、みなさんいかがお思いでしょうか?
参加作家 : イ・ホジョン

3.今は雨降り

でっかい雲の風船と大粒の雨粒が降りしきる雨の中。それは大人も子供もみんな童心に帰れるところ。ナビもやっぱり周りの人と同じ、ふんわり浮かんでいる雲を手でつんつんとつついてみたりもしたのですが、雨粒をつっている雲をつんつんする…ということは(もちろん風船ではありますが(^^))普通あんまり面白いことじゃないですよね(^^)。列車の揺れに合わせてぐらぐら動く風船の雲はうっとり見とれるようなものではもちろんなく、みんなから無邪気な笑いをさそっていました。ドリームメトロの中は今雨降りですが、傘はささなくてもいいんですよ。それは、みんながつんつんしたくなるような雨だからね!(^^)
参加作家 : キム・ジンギョン

4.ティーハウス(Tea House)

席に座るとすぐにでも従業員が出てきそうな地下鉄の中のティーハウス!ヨーロッパ式のコーヒーも東洋の緑茶もおまかせ!といった雰囲気。壁にはすぐにでも絞ってさっぱりしたジュースを作ってくれそうなおいしそうなフルーツがかかっていて、ドアには優雅な模様のコップやストローが飾られています。果たして作家パク・ヒョンソン氏が女性のために準備した午後のお飲み物は何だったんでしょう?モカコーヒー?ウィンナコーヒー?そうですねぇ…多分ちょっとした人生の余裕だったのではないでしょうか?(^^)
参加作家 : パク・ヒョンソン

5.空の中の楽しい託児所

さぁ、全国のお母さん!!100%安心の移動託児所がついに出来ました!!
お母さんたちにほんの少しの間でも休んでもらいたかったのでしょうか?作家チョン・ソヨン氏は青い空の上の託児所をなんと地下鉄の中に引っ張ってきちゃいました!!いかにも子供たちの好奇心を刺激するようなオブジェをまん中に作って、全体的に青い照明で幻想的な雰囲気をかもし出しています。空の上の託児所は本当にこんな感じじゃないかと思うくらい。ここに来た子供たちはみんなまぁるい目を好奇心でいっぱいにして、ふわふわ飛んでいる羽根を眺めています。その隙に、わずかなお休みタイムを満喫している全国のお母さん!今日もガンバってねp(^-^)q!
参加作家 : チョン・ソヨン

6.私たちはみんな同じ

男女を問わず人の成長過程を地下鉄の中に収めたかったというパク・キスク氏はそれぞれ違う人々に共通した思い出の断片をいろんなカットの写真で表現。服を脱いでしまえば、みんな同じ人間。なのにお互いに違う服を着て偉そうにしたりするこんな世間に対する痛快な風刺がいっぱい。他の車両に比べるとまだ少し青くて、ほんの少し攻撃的ではあるけれど、社会を眺める韓国女性の現代的な視点を垣間見ることができて、ナビはいいなと思いました。
参加作家 : パク・キスク

7.パズルのある部屋

みなさんパズルはお好き?この車両にはパズルがいっぱい。窓にもドアにも一分の隙もなくきちっと敷き詰められたパズルの世界が次々と繰り広げられています。作家はこのパズルとの出会いで、意識と無意識の出会いを表現しようとしたとのことですが、まるでお互いに助け合いながら生きていく私たちの人生と似ていますよね。パズルがくっついている窓ガラスから外を見るとパズルがまさに世間であるような錯覚に陥ります。世間とパズル。果たしてその違いって一体何なんでしょうね?
参加作家 : ユ・ヒョンミ

8.午後の華麗な外出

地下鉄を利用する市民のいろんな表情を面白おかしく漫画で表現してみました。ほんの少し周りの人を観察してみると、すぐに見つけられる地下鉄の乗客のいろんな姿!!いらいらしている人、楽しんでいる人、お酒を飲んで歌を歌っているスゴイ(∇;)人まで今日も地下鉄の中では、いろんな事件が起こっています。こんな秩序の無さに拒否感を示す人もいるかもしれませんが、作家キム・ヒギョン氏は無茶苦茶で型破りなこの空間を、床に白い魅惑的なお花を描き、公園のベンチを持って来て楽しい遊歩道にしてしまいました。花の道を縫って進むおもしろい地下鉄!!いかがでしょう?一度乗ってみたくなったでしょう?(^^)
参加作家 : イ・インチョン

さぁいかがでしたか?(^^)
今日の列車旅行はこの時代に生きる女性作家たちの視点がふんだんに盛り込まれたイベントだったので、ナビはとっても幸せに過ごせました。まだ儒教的な家父長制度が確固として残っている、そんな韓国で女性たちの望む世界を鋭く、でも暖かい視線でみんなが楽しく分かり合えるように表現してくれたので、とっても満足でした!みなさんもご案内できてよかったです。
この列車は8月31日まで約6ヶ月間運行されるということなので、みなさんもお急ぎくださいね~~
以上ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-04-19

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