スペシャル記事

地下鉄３号線「サンタ・新年列車」Oh～Happy　Day！【２００２年】

愛・平和・喜びをイメージしたクリスマスと新年のメッセージを乗せて

こんにちは、ソウルナビです。ワールドカップで盛り上がった２００２年ももう終わりを迎えようとしています。ソウルもすっかり寒くなってきたし、だんだんクリスマスも盛り上がって来ました。ソウルの年末年始はちょっと寂しいけど、クリスマスや新年をソウルで過ごす方は、こんな列車で楽しんでみては？！今日は、地下鉄３号線で運行されているテーマ列車｢サンタ・新年列車｣に乗ってきましたよ！

サンタ・新年列車
２００２年１１月２９日から地下鉄３号線で運行されているテーマ列車｢サンタ・新年列車｣は、クリスマスと新年を迎えて楽しさとたくさんの情報でちょっと変わった文化空間を作りましょう！ってことで、２００３年１月２８日までの２ヶ月間、運行されます。１０両編成の車内は車両ごとに愛・平和・喜びをイメージしたいろいろな美術作品が表現され、車体はサンタクロースやツリー、雪だるまあ羊などの絵で飾られています。１車両ごとにテーマがあり、子供が大好きな小物や置き物がたくさん取り付けられています。

では、1車両ごとに見てみましょう！

１両目　｢サンタと赤ん坊のイエス｣
この車両は｢全世界に愛を。イエス誕生の話を中心にクリスマスの本当の意味を知ろう！｣というテーマで、静かな雰囲気の中、あちこちにキリスト誕生などの絵が描かれています。ここにいると、まるでどこかの教会や聖堂、美術館のようなところへ迷い込んだよう。キリストの誕生、日本ではクリスマスがまるでカップルのイベントのようになっていますが、本来はキリストの誕生日を祝う日。サンタ列車でクリスマスの本当の意味を思い出したのはナビだけ？

２両目　｢楽しいキャロル｣
まず入って驚くのが音符だらけの車内！ここは、キャロルや年末年始にふさわしい童謡の歌詞、楽譜、メロディーなどを見てわかるように装飾して表現された部屋。イスに座ってみたら足元がピアノの鍵盤だったり、ワクワク。そして、ここでは耳をすましてみて！！ひそかに、メロディーが聞こえてきますよ！！つい口ずさんでしまいそう！！

３両目　｢心の道｣
心の道なんてかっこいいけど、車内は天井にいっぱーいのプレゼントがくっついていて、思わず手が出てしまいそうなくらいカワイイ。ここは、家族・恋人・友達との間の愛と感謝の気持ちをカードとプレゼントで表現しましょうって車両。カードやプレゼントをあげたりもらったりする楽しさが伝わってきますね。

４両目　｢世界のサンタクロース｣
サンタクロース由来の起源、世界のさまざまなサンタクロースの姿や風習を紹介している車両。一つ一つの国のサンタクロースのイメージの紹介ポスターが上からぶらさがっています。もちろん、日本もあり！！みんな興味深く読み入ってしまっているので、思わず乗り過ごしてしまいそう！！

５両目　｢慈善と善行｣
この車両は救世軍など「分かち合う愛」を実践するさまざまな団体や個人の慈善活動などの紹介している車両。上からぶらさがってる鶴が印象的。ドアに描かれた手と手を合わせて「Ｌｏｖｅ」と書かれていて、さすが韓国は直接的な表現だなーって感じました。

６両目　｢私達の願い｣
子供たちがクリスマスや新年に合わせて祈るお願い事を表現した絵を展示。ここに展示されている絵は芸術の殿堂・美術アカデミーの子供たちが描いた絵だそうですよ！もしかししたら、この絵を描いた子供たちは将来有望な作家の卵かも？子供たちの描く絵は本当に心のキレイさが伝わってきます。

７両目　｢切手1枚の愛−クリスマスシール｣
クリスマスシールの歴史や国内外のステキなシールデザインで壁いっぱいにされた車両。昔の伝統的なものからカワイイ現代的なものまで、クリスマスシールが年代ごとに紹介されています。まさに、クリスマス記念切手ワールド？！切手コレクターの方はお楽しみに！！

８両目　｢冬の話｣
天井の鈴と床のカラフルなデザインについ夢中になってしまいますが、実はクリスマスや新年を素材にした映画や童話、アニメーションなどを動画で放映している車両。っが、ナビが乗ったときはテレビが消えていて、乗っているお客さんたちもうつむきかげんでした。。。残念！

９両目　｢年越し(送旧迎新)｣
ここは、アチコチに羊が見えるので、来年は羊年！（もちろん韓国も）と思い出させられる車両。羊の年に合わせて民俗学的な意味と新年の風景などが表現されています。床には年賀状に出てきそうな｢今年、お世話になった皆様ありがとう｣のような文章が書かれ、乗客の人も、思わず足元に注目！！座ってた人が立ったらイスから羊の絵が出てきたり、とってもカワイイ車両です。

１０両目　｢２００３年カレンダー｣
何の車両かテーマが読み取りにくかったですが、こちらは最後のまとめ車両ということで２００３年に予想される韓国社会の出来事や行事などが紹介されています。２００３年は新しい大統領が新しい韓国社会を作ってくれることでしょう・・・。どんな年になるか、期待がふくらみますね。

さて、今回のこのテーマ列車は、顧客満足度１位を獲得した靴メーカーの株式会社エルカントが主催しています。この列車に乗っていると、ソウルに住んでいるかたは気づくかと思いますが、今大人気のＳＢＳドラマ「野人時代（ヤインシデ）」のポスターがあちこちに出てきます。エルカントはこのドラマ「野人時代」に靴を提供しているそうで、このドラマの人気上昇で、俳優はもちろんのこと、エルカントまで人気があがっていれしい悲鳴をあげているそうです。「野人時代」が好きな人は、おもわずこっちのポスターにワクワクしてしまいますね。

いかがでしたか？余談ですが、実は取材途中に記者魂たっぷりのナビ記者１名が終点で降りずに車庫に消えてしまったという事件が！(笑)さて、ナビは行く前までサンタ列車を強くイメージしてたので、ちょっと意外な印象をうけましたが、車両ごとのテーマは年末年始に考えさせられるものがありました。２００２年ありがとう、２００３年も頑張ろう！新しい気持ちで新年を迎えたいですね。以上、ソウルナビがお伝えしました。