韓国のインターネット現況2003

国民100人あたりのインターネット普及率が17.16人と世界1位、超高速インターネット加入者だけで1000万人~!!

こんにちは、Kです。m(_\_)m皆さん「インターネット強国−韓国」という言葉、よく聞かれたことはありませんか?今日は皆さんに韓国の全般的なインターネット現況について手短か(?)にご紹介しようと思います。すでにご存知の方もいらっしゃるように、韓国にいらっしゃれば韓国ほど超高速インターネットが利用しやすい国は他にはない、ということを実感するかと思います。街のあちこちに散在するPCバン(インターネットカフェ)、各家庭に普及しているADSL、特級ホテルにはインターネットが基本設置済、地下鉄では無線インターネットに接続できる韓国!端的な例をあげれば、「韓国人はニュースをオンラインで読む」というタイトルで2003年4月12日、AP通信が報道した「超高速インターネット普及比率が世界で最も高い韓国で、毎日数百万人がニュースと政治スキャンダルを確認するためにインターネットに接続する」といった内容を見るとわかりやすいかと思います。いまや生活の奥深くに根付いたインターネットが、韓国の人々にとってキムチよりもさらに身近な生活必需品になってしまったようです!!(^-^)それでは、さっそく韓国のインターネット環境についてさらに突っ込んでいきましょう!
韓国の国民100人あたりのインターネット普及率は17.16人と世界第1位!!
国連の専門機関である国際電気通信連合(ITU)の調査(2003年4月現在)によると、韓国は国民100人あたりのインターネット普及率が17.16人。カナダの8.4人、アメリカの4.47人よりもずば抜けて高い世界第1位!ちなみに日本は12位。またネチズン(インターネット利用者)のインターネット利用時間も月平均19時間20分で、アメリカの2倍と発表されました。また2003年4月10日付のニュースでも超高速インターネットの加入者がついに1000万人を突破したとありましたら、やっぱり韓国はインターネット強国といっても過言ではありません。外国の有名IT企業のCEOとのインタビュー記事やコラムを読んでも韓国のインターネット環境については「ワンダフル~!!」を連発している状況。またインターネット市場を調査する企業「コリアンクリック」とアンケート調査企業「RIコリア」が2003年2月28日からの10日間、全国の満10~65歳の国民1万人を対象に電話でのアンケートを行った結果(*)を見てみると、「アンケート調査を行う過去1ヶ月以内にインターネットに1度でも接続した」と回答した人は全体の67.4%、国内のインターネット使用人口は2473万人(うち女性が全体の44.6%)という調査結果となりました。

daum(ダウム・www.daum.net・韓国)

daum(ダウム・www.daum.net・韓国)

全世界のインターネットサイト500個の調査では、韓国サイトは全体の26%の134個!
これほどユーザーが多い韓国だからでしょう、インターネットのドメイン数も、最上位の一般ドメイン(.com, .net, .org)登録件数は2002年11月現在170万件と、アメリカについで世界2位!また国家ドメイン(.kr)も50万件を超え、現在もさらに増加の傾向をみせています。また世界的なインターネットサイトの順位を調査する「アレクサドットコム(www.alexa.com)」で提供する全世界のインターネットサイト500件の調査(2003年3月末基準)によると、韓国のサイトが2002年末に比べさらに1つ増加し全体の26%を占める134件と発表されました。その上位30のサイトのうち、韓国サイトが14件と全体の46.7%を占め、最上位5個のサイトは1位が「Yahoo!(www.yahoo.com・アメリカ)」、2位が「MSN(www.msn.com・アメリカ)」、3位が「daum(ダウム・www.daum.net・韓国)」、4位が「naver(ネイバー・www.naver.com・韓国)」、5位が「Google(www.google.com・アメリカ)」と3・4位に韓国サイトが登場しています!皆さんもよろしければ「アレクサドットコム(www.alexa.com)」をチェックしてみてください!ちなみに韓国はインターネット強国らしく(?)、ハングルのアダルトサイト数でも世界2位をマークしているそう~(-_-;) KT網管理支援団が2003年4月、有害情報遮断サービス「クリーン−アイ」のデータベースを分析した結果、全世界の67万5000件の有害情報サイトのうちハングルサイトが全体の9.5%、約6万4000件で全体の83.6%(56万4000件)を占める英語のサイトに続いて2番目に多く、日本語のサイトに比べて4倍も多かったそうです、、、
1993年6月にインターネット加入サービスが本格スタート、10年も経たないうちに加入者が1000万人に~!!
けれどもこの数値だけを見ていると20数年前からはぜんぜん想像もつかない出来事。韓国のインターネットは世界的にもインターネットの草創期といえる1982年、ソウル大学と電子通信研究所(KIET)間にSDN(System Development Network)を連結して始まりました。その後1993年6月、韓国通信が一般の人々を対象としたインターネット商用サービス「コーネット(KORNET)」を発表し、本格的なインターネット加入時代が幕開けしました。こうしてみると、この10年で加入者数がちょうど1000万人になったということがわかります!
超高速インターネットの爆発的な拡大はアパート団地とPCパンが原因~!!
英国の日刊紙「ガーディアン(Guardian)」の2002年10月17日付の記事によると、韓国で短期間のうちに超高速インターネットが爆発的に拡散した理由について、1.政府のビジョンと参与、2.国民の教育価値に対する信頼、3.高い住宅密度、4.PCゲームに対する熱狂などを成功要因にあげ、特にアパート(高層マンション)団地とPCパン(インターネットカフェ)にその秘密が隠されている、と伝えています。韓国の人口の49%が住むアパート団地は光ケーブルひとつを団地の通信室に連結すると600世帯以上が高速インターネットにつながり、またPCパンはオンラインゲームの人気をこうむり店舗数が約2万2千店に達したことが超高速インターネット拡大を決定的にしたと報道されています。Kが考えてもなるほど、と納得のいく話ですね。そのほかにも理由があるとすれば、それはやっぱり韓国人のもつ「パリパリ(「早く早く」の意味)」文化のせいでしょう!!皆さんもご存知かと思いますが、ウェブページがすぐに開かないとイライラ~、クリックした瞬間にサッと開かなきゃ意味ないよ~という韓国人の性格がよく反映され、超高速インターネット加入者数の爆発的な増加と一致したのでは??なんてひとりでで考えてしまうKです。(^-^)
カラオケのスピーディな配信や民防衛訓練にも超高速インターネットを活用~!!
それじゃあハードウェアでは世界のトップランキングを突っ走る韓国の人々は、超高速インターネットを利用してどんなコトをしているんでしょうか?使用用途としては一般的にEメールやインターネットバンキング、証券取引などはもちろんのこと、航空券・鉄道・映画などの各種予約サービスにインターネットショッピング、オンラインゲームなどなど。これについては次回さらにくわしく説明しますが、上の(*)印のついた調査結果を少し見てみると、インターネットの使用用途(重複回答可)としては情報検索が88.2%と最も高く、Eメール(79.2%)、ゲーム(62.3%)、映画や音楽(61.5%)、ニュース(53.8%)、インターネットショッピング(42.2%)の順に集計されています。上の結果はある意味基本的な使用用途で、現在ではすごく細かいところまで超高速インターネットが使われています。例えばカラオケの新曲も超高速インターネットでリアルタイムに配信できるようにしたり、初期段階ですが民防衛訓練(軍の除隊後8年の間、上・下半期にわけて各4時間ずつ受ける訓練を予備軍訓練といい、予備軍訓練終了後45歳まで1年に2回受ける非常召集訓練を民防衛訓練という)もインターネットを通じて実施されています。
国民銀行インターネットバンキングサービス

国民銀行インターネットバンキングサービス

2003年3月のインターネットバンキングの利用件数はトータル2億407万件!!
それではここで韓国のインターネットバンキングの利用状況についてご紹介しましょう。2003年4月に韓国銀行が発表した「国内インターネットバンキングサービス利用現況」によると、韓国のインターネットバンキング利用者数がここ1年のうちに51.2%も増加し1876万人(法人顧客82万人、個人顧客1794万人)に!2003年3月のインターネットバンキングを通じた利用件数はトータル2億407万件で、そのうち照会サービスが1億7529万件(85.9%)と最も多く、振込サービスが2854万件(14.0%)、ローン(キャッシング)申請が24万件(0.1%)という集計結果が出ています。これを金額でみてみると、インターネットバンキングを通じての振込金額が212兆2905億ウォン、ローン(キャッシング)申請が2兆2299億ウォン、実際の貸出金額は1兆1777億ウォン(52.8%)。このインターネットバンキングこそ超高速インターネットが韓国人の生活に大きな変化をもたらした出来事のひとつでしょう。
けれども、情報技術(IT)強国と自負してきた韓国の有・無線インターネットがいっせいに麻痺する「インターネット大乱」という事態が2003年1月25日に発生したのは記憶にも新しいかと.....!(-_-;)皆さんもご存じかと思いますが、この日は韓国にとっては大変大変ショッキングな事件。インターネットの麻痺によって招いた不便さや損害は、計り知れないほど大きかったそうです。これに対して市民団体の参与連帯は、被害者に代わって超高速通信業者と情報通信部、マイクロソフト社すべてに連帯責任を負わせる総額2億680万ウォンの被害補償訴訟を起こしました。結果がどうなるか気になりますよね。でも何よりも重要なのはこの機会に量的成長から質的成長に、またハードウェア的な成長からソフトウェア的成長に転化するきっかけになった、ということで、ある意味いいタイミングで発生してくれた(?)出来事だったのでは~とKは思います。(^-^)この他に韓国のインターネット事情に関して疑問、質問などなどありましたらメールでご連絡を!次回の記事にどんどん取り入れたいと思います。以上、Kがお伝えしました。(^-^)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-05-16

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