天下無敵、食堂のアジュンマについて知っておきたいこと!

韓国の地元食堂で働いているアジュンマ(おばさん)はゴーイングマイウェイ!

こんにちは!ソウルナビです。今日はひさ~しぶりに「リアル韓国」をお伝えしたいと思います。テーマは「韓国の食堂アジュンマ(おばさん)」!もともとパワフルで有名な韓国のアジュンマ。家でも街でも市場でも地下鉄でも、アジュンマのパワー全開!そんなアジュンマだから地元食堂で働いているアジュンマもとってもパワフル!日本のようなお客さん第一のきめ細かなサービスをする店員さんというよりは、サクサク仕事をこなす働き者なのですぅ。時に無愛想?!時にやさしく?!愛嬌のある食堂のおばさんを今日はクローズアップしてみたいと思います。
その1~テーブルセッティグは素早く~
韓国の街を歩いていると地元の人がよく口にする言葉が"パリパリ~!"。これは"早く早く!"という意味で、日本人からするとちょっとせっかち?!と思ってしまうこともよくありますが、忙しい現代人の時間を節約したい気持ちから発せられる言葉、ということ?!そんな精神が根付いている人の多い韓国では、地元食堂のアジュンマも最短時間でのテーブルセッティングが基本。だからコップやおかずのお皿をテーブルに置く時に少々乱暴になってもガンガン音がなってもお構いな~し。これがホテルや江南の高級レストランとなるとぜんぜん違いますが、韓国の地元食堂ではごく普通。地元の人も在韓歴が長い日本人もそんなの気にしな~いのであります。
その2~お肉はザクザクカット~
韓国の焼肉屋さんに行くと、食事を運んだり片づけたりする以外に、お肉を焼いたりハサミでチョキチョキ切ったりしてくれるおばさん。そのテキパキとした手際の良さはすばらすぃ~。火をつけたら網の上にがんがんお肉をダイナミックにのせて、ある程度焼けたらひっくり返して食べやすい大きさにカットしてくれるんですよね。あのお肉カットもなかなか自分でやると難しいもの。しか~し毎日やってるおばさんはザクザクあっという間にカットしていきますよね。だから、お肉の脂が跳ねたり味付け肉の汁が少々飛んでもケンチャナヨ~(大丈夫よ~)。カット中は不思議そうに近づいて見ないようにしましょう。
その3~アジュンマは無愛想?!~
日本の感覚だとお客さんに呼ばれたら、はいーとスマイ~ルですぐ返事するのが食堂スタッフの基本だったりしますが、韓国のアジュンマはそんなに笑顔を安売りしないぃ~。端から見ると『この店員さん、怒ってる?!』と思ってもそれは誤解!一生懸命仕事をこなしている時は真剣そのもの。いや、地元の人いわく、確かにその日嫌なことがあったとか、客に文句を言われたとか、気分がすぐれない時などそれが接客にも素直に表れちゃう正直者の"ゴ−イングマイウェイ"アジュンマもいるらしいけれどっ、食事をしていて『ノムマシッソヨ(ほんとにおいしいです)』と一言いうと優しい笑顔で応えてれたり、時にはサービスまでくれたり、まめにおかずをお替わりを持ってきてくれたり、ということもよくあり。また食事を終えて帰るときは『チャルモゴッスミダ~(ご馳走様でした~)』と一言いえば、満面の笑顔で『カムサミダ~ットオセヨ~(ありがとうございます。またお越しくださいね)』と言ってくれるはず。おばちゃんは大事な時のために!?笑顔をとっているのです。
その4~アジュンマvsオンニ~
韓国では"おばさん"を意味する"アジュンマ"。そして食堂で働いている店員のおばさんに注文をとって欲しいとか、何か持ってきて欲しいとか、用事がある時の掛け声は、『ヨギヨ~(すみませ~ん)』あるいはそのまんま『アジュンマ~(おばさん~)』。しか~し、見るからに若い店員さんだったり年齢が曖昧な場合は、女性は『オン二~(お姉さん)』、男性は『アガッシ~(娘さん⇒若い女の子)』と呼ぶべし。なぜかというと、これによっておばさんの態度に違いがある場合があるから。どすの利いた声で『アジュンマ~』というと、振り向いてくれないことがあるかも?!
その5~アジュンマはとっても世話好き~
もともと韓国の人は初対面でも気さくで世話好きな人が多い気がしますが、食堂のおばちゃんもそんな人が多い!韓国ビギナーで韓国料理の食べ方が分からないと片言の韓国語で聞くと、とっても親切に丁寧に教えてくれるんですよね。韓国では焼肉をサンチュに包んで食べるからと、サンチュにお肉、サムジャン、野菜などをモリモリ包んだ大きな塊をあれよあれよという間につくって食べさせてくれる場合も。口いっぱいに詰め込まれてもぐもぐと噛むのもやっと"おいしい" や"ありがとう"と言葉を伝えられる状態でもないけれど、おばちゃんの笑顔にはかないましぇん。また焼肉屋さんでお肉がある程度鉄板からなくなると、おばちゃんは様子を見て残りの肉をばんばん焼いてくれます。"あ~ちょっとゆっくり焼いて食べようか・・・"と言ってもそれは後の祭り。どんどん食べられるように焼いてくれるのはアジュンマの親切。ゆっくり食べたい時は『チョンチョニ モグルケヨ~(ゆっくり食べますから~)』といえばアジュンマも少し考えて焼いてくれるでしょう。
韓国の地元食堂で働いているアジュンマ(おばちゃん)はざっとこんな感じ。もちろんそうではないアジュンマもたくさんいますが、日本の感覚で行くと、あれっと感じることが多々あると思います。ホテルのレストランやおしゃれな高級レストランなど、サービス教育がしっかりされているところも最近は増えてきたけれど、地元の食堂はまさにこのおばちゃんがいてこそ気が落ち着くというもの。気を遣わず、気取らず、我が家のようにくつろげるこの雰囲気、これぞ地元の食堂。中には『ヨクジェンイハルモ二(口の悪いおばあちゃん)』といって、お客さんに対する口の利き方が悪くて逆に人気になっちゃうっていうお店もあるんですよね。これは日本でいうと"がんこおやじの店"みたいなものかな?!おやじ、ならぬアジュンマとのぶつかり合いトークを楽しみに通っちゃう?!皆さんも韓国の地元食堂に行かれる時はこんなアジュンマに乞うご期待!!

<笑顔のすてき~なアジュンマショット!>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-02-16

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