英語体験村に行こう!

韓国で英語圏の生活を疑似体験~ハングルから脱出!そして英語にどっぷり!

Hello, everyone. How have you been? 今日は「アンニョンハセヨ」から離れてレポートをお届けです。今回、私が行ってきたのは、「英語体験村」という施設。名前そのまんまなのですが、英語での生活を体験できる場所です。韓国に来てわざわざ英語を勉強する必要もないのですが(^^;)、韓国の小学生が英語を勉強している姿をちょっぴりご紹介します。
韓国では小学校3年生から英語教育がスタート。日本でも小学校での英語教育についていろいろと検討されたりしているようですが、こちらでは、英語はすっかり小学校教育に根付いています。2006年度から日本のセンター試験でもリスニングが導入されますが、韓国の修能試験(日本のセンター試験に似たテスト)では、10数年前からリスニングテストが課されています。英語教育熱がすごいんですよぉ、ここ韓国は。

英語体験村の中に入るとそこは英語の世界(表示も英語!私が取材中に館内放送が1度流れましたが、それも英語でした)。まず、はじめは入国審査のゲート。ここでは、英語圏の国々に入国するときに必要な英語を勉強したり、英語体験村で使うイングリッシュネームをつけたりします。「何日間滞在しますか」「入国の目的はなんですか」「どこに滞在しますか」などの表現を実際に使って、英語体験村のパスポートにスタンプをもらいます。実際に、外国に行ったとき、入国審査は本当にドキドキしますよね?私も初めて英語圏に出かけたときは、入国審査の英語を前もって勉強したことを思い出しました~。ここで疑似体験をしておけば、本当に海外に行ったときも、大丈夫、大丈夫。
これは「エドワード」君のパスポート。

これは「エドワード」君のパスポート。

イミグレーションです。

イミグレーションです。

建物の中には小さい部屋がたくさんあります。レストラン(注文の練習)、ホテルの受付(予約の練習)、銀行(換金などの練習)、郵便局(切手を買う練習)、警察(落し物をしたときの練習)、病院(体調が悪くなったときの説明の仕方)、バスターミナル(切符を買う練習)など、日常生活のシチュエーションを各部屋やコーナーで再現し、必要な英語表現を勉強することができます。クッキングクラス、化学実験室、ヴィジュアルレクチャー室、また、ゲーム室、映画館、ファンシーショップ、コンピューター室、ビリアード室などの娯楽施設もあります。マジックを習う部屋や、ヒップホップを習うこともできるんですよ。子供たちがここにいる間、退屈しないようにいろいろと工夫しているんですって。
みんなでピザを作ろう!

みんなでピザを作ろう!

おまわりさんもいます。
(もちろん英語の先生です。)

おまわりさんもいます。 (もちろん英語の先生です。)

英語体験村にいる子供たちは小学校5年生6年生。月曜日から土曜日まで5泊6日の英語生活(料金:120,000ウォン)を楽しみます。1週間に約300人の子供たちがここに来るのですが、申込期間に申し込めば必ず参加できる・・・というわけではありません。定員300名のところ、1000名程度の申し込みがあるので、抽選で300人を選ぶそうです。競争率は3倍強!人気があるんですね(・・・というか教育熱心なんですね)。1週間、いつも行っている学校をお休みするなんて、日本では考えられないようですが、韓国では1年間に40日までの欠席が認められているので、英語体験村に参加したり、キャンプに参加したりする子も結構いるようです。英語体験村で1週間過ごしただけで、英語がぺらぺらになるわけではありませんが、英語のネイティブスピーカーに慣れ、英語で話してみようという気持ちと自信をつけるためには、ここでの生活は良い経験になると思います。新しいお友達もたくさんできるし、楽しい生活ができそうですね。

では、子供たちが参加している様子をちょっとのぞいて見ましょう。私が見学したのは金曜日で、プログラムも終盤でした。子供たちはすっかり環境に慣れていて、授業の中では積極的に手を挙げて発表していました。もちろん、授業はオールイングリッシュ。驚いたことは、すご~くゆっくり話されるような英語ではなくて、結構ナチュラルに近い速さの英語を子供たちが聞き取って、適切に答えていることです。これには「恐れ入りました」。
みんなと一緒にお絵かき♪

みんなと一緒にお絵かき♪

マジックも英語で習いましょう。

マジックも英語で習いましょう。

Hiphop文化(?)の勉強中。
放送局を再現した教室「ABCスタジオ」には、マイクもカメラもありました。「ここでカメラを操作する人をなんといいますか?」「カメラマン!」「そうですね。でも、最近は女性の人も多いから、カメラパーソンですね。」そうそう、このごろの英語ではfireman(消防士)が firefighterになったりしていますからね。病院を再現した教室では、白衣を着た先生が、絵を指しながら子供たちの前に立っていました。「この絵の人はどうしましたか?」「overheat!」このoverheatの意味がわかりますか?韓国語英語で「吐く」こと。飲みすぎて吐いたら「overheatしたよぉ~。」と使います。「それは、韓国語英語ですね。Nausea!」と新しい単語のお勉強。日本語英語もたくさんあるけれど、韓国語英語もあるんですね。 
ABCスタジオでは撮影が
行われています。

ABCスタジオでは撮影が 行われています。

白衣を着た英語の先生。

白衣を着た英語の先生。

こちらの施設では、小学生だけではなく、中学生、高校、社会人のプログラムも可能です。会社の英語英語研修や、海外派遣前のトレーニングにも、ここが使われています。もちろん、一日だけのプログラム、週末プログラム、夏休みなどの長期休暇プログラムもあります。 ここのスタッフは英語圏の人(アメリカ、ニュージーランド、イギリス、オーストラリア、カナダ、南アフリカ共和国)と英語が話せる韓国人で構成されています。韓国人スタッフも子供たちには、まず英語で話しかけていました。今回、私に施設案内をして下さったのは韓国の方でしたが、英語体験村だけあって説明も英語でした。
ダンススタジオ

ダンススタジオ

郵便局(本物ではありません)

郵便局(本物ではありません)

カフェテリア

カフェテリア

地下鉄の駅

地下鉄の駅

・・・ということで、私の方はというと韓国語で四苦八苦の日々ですが、今日は英語でリフレッシュ!日本で韓国体験村なんてオープンしたら、たくさんお客さんが来るかな・・・と英語体験村ではなく韓国体験村を想像してしまったユミでした。では、またお目にかかりましょう。
行き方
地下鉄8号線カンドンクチョン(江東区庁・Gangdong-gu Offce・812)駅5番出口を出て、そのまま直進すると、左側に英坡女子高校があります。女子高に沿って歩き、女子高の建物に沿うようにして左に曲がり、さらに直進。「ソウル英語体験村」(Seoul English Village)の看板が見えたら、そこを左に入ります。しばらく直進すると、正面にレンガの建物が見えてきます。徒歩約15分。
*英語体験村に参加する人のためのシャトルバス(黄色)が江東区庁駅から出ていますが、これは参加者用のものです。

住所 : ソウル市ソンパ区プンナム洞281−1
電話番号 :02-480-4800 02-480-4831(Mr. Jangあてに。日本語可です)
ファックス :02-480-4950
問合わせ時間 : (平日)9:00~18:00
休業日 : 旧正月と旧盆
支払い : メールでお問い合わせください。
駐車場 : 60台
ホームページ :www.sev.go.kr (韓国語)※英語サイトは近日オープン予定です。
E-mail : jeremy-park@heraldm.com 英語・韓国語でのお問い合わせ先
dhjang@heraldm.com 日本語・英語でのお問い合わせ先

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-11-21

ページTOPへ▲

その他の記事を見る