韓国の歯医者事情~愛の歯(親知らず)の治療レポート~!

はじめての韓国の歯医者はゴージャスだった!

みなさん、はじめまして!ムランモコンです。ソウルナビの新入りレポーターとしてソウルの情報を紹介していきますのでどうぞよろしくお願いします!
さて、第1回の記念すべきレポートは韓国の歯医者さんを紹介します。日本語もOKの審美歯科クリニックなどと違い地元の方々が通う普通の虫歯治療を目的とした歯医者さんです。まだまだ韓国語がうまく話せないままの完全にアウェイな受診でしたが、私の親知らずの痛みが続き、無視し続けたものの痛みが消えず(涙)その痛みの暴走っぷりに屈して受診を決意しました・・・。ちなみに、親知らずは韓国語で「サランイ=愛の歯」といいます。

<日本とそっくりな保険証>
発行したての保険証を握り締め「ワタシ、コノ歯、イタイデス」という片言の韓国語をブツブツ練習しながらいざ出発。最近の日本の保険証はカードサイズのものが多いですが韓国の保険証はちょっと前の日本の保険証とうり二つ。
韓国では住民に住民登録番号、もしくは外国人の場合外国人登録番号が与えられているので、この番号が記載されている住民登録カードか外国人登録カードを持参するだけでも受診が可能です。
<受付はいたって簡単!>
今回受診をしたのは「プブチグァ=夫婦歯科」というところ。文字通り夫婦でなさっている歯医者さんで、ストレートな名前にやや緊張もやや緩みました(笑)
さて、受付では初診の場合、名前と住民登録番号(もしくは外国人登録番号)だけで受付終了。アレルギーや既往歴などあれこれと韓国語の問診表に記載しないといけないと思い込んでいたのですっかり拍子抜け。電子辞書片手に緊張していたのに・・・ただ、問診表がない分アレルギーや妊娠をしている方は事前に口頭で言わないといけませんね。
基本的に時間予約のシステムがなく「痛いときに来てください」とか「では、来週また来てください」という感じなので、日本のように30分単位で仕切られた予約時間とは違って患者の都合が優先されるのでとてもラクチン。
<サロン風な歯医者さん>
インテリアはちょっとしたサロン風でゴージャスな感じ。ソファーやテーブル、照明にいたるまで上品なトーンで統一されていてセンスのよさが感じられます。
先生の経歴が書かれたパネルと先生の漢字の名前が書かれたプレートもあり、どんな先生かがわかるので患者にとっては安心、安心。
<サービス充実の待合室>
待合室では、雑誌や漫画はもちろんのこと、コーヒー(ドリップ仕立て!)や紅茶のサービスが。しかし、歯医者なのでいつ飲めばいいのかちょっと謎ですが・・・。
その他インターネットやテレビなどもあるので、緊張しがちな待ち時間も安心ですね。
<日本の歯医者と錯覚しそうな診察台>
診察台はほぼ日本と同じで、ここだけ見れば日本の歯医者さんに来たかと錯覚するくらい。先生の診察も日本と変わらず、簡単な問診→レントゲン→治療といった流れでさほど言葉の問題も感じなく、ホッ。レントゲン室も小さいながら清潔で、看護師さんがテキパキと介助してくださり、レントゲン撮影は特に不安になることもなく無事終了。レントゲンは撮影した瞬間にその画像が診察台の画像に転送されていて、あまりの設備のよさにびっくり。
今回はあっという間に親知らずを抜歯することが決まり、心の準備もできないまま終了してしまいましたが、抜歯の最中、あまりの痛さに先生の腕をわしづかみっ!そんな失礼にもかかわらず、先生はおだやかに対応してくださり本当にカムサハムニダ~。
<おおらかな先生、麻酔もかけるが携帯もかける・・・>
抜歯前、麻酔の注射が効くまでの数分の間、すぐ隣で先生が携帯電話で友人に電話をしはじめ、なにやら夕方の待ち合わせ時間の変更のご様子。診察台では麻酔もかけますが、電話もかけちゃうのが韓国風(笑)

<その他、歯医者の設備いろいろ>
普通の歯医者さんといっても簡単な手術ができるように手術室までありました。こちらはドアで仕切られていて、そこに通常の診察台の他、ドラマでよく見かける無影灯も。
<領収書には治療明細が>
治療も終わり、支払いを済ませ領収書をみると、細かく料金の明細が書かれていて、診察料、麻酔料、注射料、検査料・・・などたくさんの項目が。今回の抜歯はというと、手術料(!)として計算されていました。気になるお値段は…韓国も自己負担が3割なので今回は約1,500円程度で済みました。うーん、安いっ!
<医薬分業なので診療後は薬局に・・・>
診察の後はすぐに家に帰りたかったのですが、韓国では医薬分業なので処方箋片手に薬局に行き鎮痛剤などをもらいに行くハメに。口に詰められたガーゼのおかげでうまく説明できなかったのですが、何とか薬をもらうことができ一安心(ふぅ)。が、よく見るとあまりにも派手なピンク色の薬があるではありませんかっ!「ほ、本当に飲んでも大丈夫?!」と聞きたかったのですが、ここまででかなり疲れてきてしまい素直にもらうことに。もちろん全く問題はありませんでした。
と、いうわけで緊張しながらも無事に治療終了!韓国でも安心して歯医者さんに行けることがわかりましたが、でも、できることなら受診したくないものです・・・。
みなさんも毎日の歯磨きで虫歯を予防しましょうね~~!!以上ムランモコンでした。

【お店情報】
プブチグァ(夫婦歯科)
부부치과의원
院長: 趙 虎九(ジョ ホグ)
住所: ソウル市 銅雀区(ドンジャクク)新大方洞(シンテバンドン)719 ソンウォンサンテビル 105洞 303号
住所(韓国語): 서울시 동작구 신대방동 719성원상떼빌 105동 303호
電話番号: 02-832-1304
FAX: 02-834-2875
営業時間: 平日9:30~18:00(木曜午前は待ち時間が長いので避けた方がいいとのこと)
       土曜日9:30~15:00
休業日:日曜、公休日、旧正月、秋夕
クレジットカード: 可
日本語: 不可
<行き方>
地下鉄2号線グロデジタルダンチ(九老デジタル団地、GuroDigitalComplex、구로디지털단지、232)駅6番または1番出口をでて左に進みます。大きな通りに沿って歩き一番はじめにある横断歩道を渡り左に進み、道なりに歩くとある「SKガソリンスタンド」の隣のビル105棟の3階です。建物の一番上には「Sungwon Sangtevill」と書かれ、1階にレストラン、パン屋(SILLA Myungga新羅銘菓)などがあります。



上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-06-16

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