第11回全州国際映画祭・Jeonju International Film Festival【2010年版】

今年のゴールデンウィークは全州で映画を観て、ビビンバ&マッコリを味わって、伝統文化も体験?!

こんにちは!ソウルナビです。今年も4月29日(木)から5月7日(金)までの9日間、韓国の4大映画祭のうちの1つ、全州国際映画祭が開催されます!今回で11回目を迎える全州映画祭は、一段と魅力的なプログラム・作品がいっぱい。デジタル独立映画を中心に世界49カ国、209作品(長編131本、短編78本)が上映され、「映画好きが集まる映画祭」の名にふさわしく、一般の映画館ではなかなか観られない映画も多数上映される予定です。映画祭期間中は監督、俳優とのさまざまなイベントも予定されているので、映画祭ならではの雰囲気をぜひ楽しんでみてくださいね!昨年に続き今年も開催期間が5月のゴールデンウィークと重なっていることもあり、国内だけでなく海外からもたくさんの人が集まって、さらに盛り上がりそうですョ! ちなみに開・閉幕作品のオンライン予約は13日に2分で売り切れ!!注目度の高さがうかがえますよね!みなさんも、今年のゴールデンウィークは全州でビビンバやマッコリなどのグルメ、観光といっしょに、映画祭を楽しんでみてはいかが?

第11回全州国際映画祭 Jeonju International Film Festival


開催期間:2010年4月29日(木)~5月7日(金)(9日間)
開・閉幕式場:韓国ソリ文化の殿堂
一般上映館:メガバックス(メイン上映館)、CGV全州、全州シネマタウン
深夜上映館:全北大・三星文化会館
野外上映場・イベント場:コサドン映画通り内JIFFスペース
上映作品:世界49カ国、209作品(長編131本、短編78本)
上映セクション:開幕作・閉幕作、国際競争(International Competition)、デジタル三人三色2008(Jeonju Digital Project 2008)、ショート!ショート!ショート!2008(Short!Short!Short!2009)、シネマスケープ(Cinemascape)、韓国映画(Korean Cinema)、映画宮殿(Cinema Palace)、不眠の夜(Midnight Obsession)、映画より見知らぬ(Stranger than Cinema)、野外上映(Outdoor Screening)など。

今年も多様なプログラムが盛りだくさん!

今年の広報大使はこの2人!<BR>ソン・ジュンギ&パク・シネ

今年の広報大使はこの2人!
ソン・ジュンギ&パク・シネ


全州映画祭の看板プログラムでもあるデジタル三人三色は今年、アメリカ地域でもっとも注目されている3人の監督がHDという新しい形式のプロジェクト作品を準備。また全州映画祭の代表プログラム「ショート・ショート・ショート」は、劇場で繰り広げられる「恐怖とファンタジー」という主題が期待されるところ。また全世界の巨匠達の「回顧展」、多様な歴史や文化に出会える「特別展」のほか、全州映画祭の人気プログラム「不眠の夜」、そして家族みんなで楽しめる「野外上映」など、今年も魅力的なプログラム構成となっています。また期間中、メイン会場となるコサドン映画通りではさまざまなイベントも予定されているそうなので要チェック!


◎開幕作・閉幕作


開幕作:SHOULD`VE KISSED
監督:パク・ジノ監督(KOREA,.USA)上映時間:80分独創的な短編映画で世界有数の映画祭で受賞経験のあるパク・ジノ監督の長編デビュー作。華麗な都市を背景に俳優を夢見るさびしい男女の愛を描いた作品。
閉幕作:アラマル(To the Sea)
監督:Pedro González-Rubio(メキシコ)
上映時間:74分
もうすぐ離れて暮らさないといけない父親と幼い息子尾の短い旅をドキュメンタリー形式でおさめた作品。2009年にトロント映画祭のワールドプレミアで上映された後、評論家たちに絶賛され、2010年にはロッテルダム映画祭でタイガー賞を受賞した作品。  
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その他の上映セクション
韓国の映画祭の中でも、インディーズ映画の紹介に力を入れてきた全州映画祭。特に映画を通して社会を変革しようとする多くのインディーズ映画の巨匠を紹介し、あまり知られていない国の映画を発掘してきた全州映画祭では、今年もプログラムごとに普段なかなかお目に掛かれない作品もたくさん。

 
◎ コンペティション部門
国際競争、韓国長編競争、韓国短編競争の3つのカテゴリーに分かれています。

 -国際競争(International Competition)は、新しい映画美学の可能性を秘めた全世界の新人監督の映画を対象としたコンペティションセクション。上映時間60分以上の長編劇映画と長編ドキュメンタリーが上映され、国内外の著名な映画人5人で構成された審査委員団により、最高の作品が選定されます。
最高作には「又石(ウソク)賞」と10000ドルの賞金、優秀作には「Daum審査委員特別賞」と7000ドルの賞金が授与されます。 

-韓国短編競争(Krean Shorts)
2002年からスタートした韓国短編の選択:批評家週間(Korean Shorts:Critics’Week)を完全にコンペティション部門として改編したプログラム。韓国の優秀な新作短編映画を対象。

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JIFFプロジェクト(JIFF PROJECT)
- デジタル三人三色2010(Jeonju Digital Project 2010)
映画祭のスタートとともにはじまったデジタル映画製作プロジェクト。映画祭で選定した3人の監督に映画祭のプレミア上映を前提に5000万ウォンの制作費を支援し、デジタルカメラとデジタル編集装備を利用してそれぞれ30分のデジタル映画を製作する、という全州映画祭ならではのプログラムです。
今年のデジタル三人三色はアメリカの実験・独立栄華の巨匠、ジェイムス・ベニング(James Benning)、カナダ独立・芸術映画の旗手、ドゥニ・コテ(Denis Côté)、そしてアルゼンチンの新鋭マティアス・ピニョイロ(Matías Piñeiro)監督の3人が参加、それぞれの作品を披露します。

-ショート!ショート!ショート!2010(Short!Short!Short!2010)
三人の韓国の監督を選定、支援する2007年からスターとしたデジタル短編映画プロジェクト。今年は「恐怖とファンタジー」という映画形式と、「劇場」という空間的な特徴を共有するプロジェクト作品を企画。産業映画界と独立映画界で活発な活動している3人の監督、イ・ギュマン監督、キム・テゴン監督、ハン・ジヘ監督が参加。

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シネマスケープ(Cinemascape)
映画美学の頂点から新しい美学をひらく世界の巨匠の新作と注目に値する中堅、新人監督の作品を厳選し上映してきた「シネマスケープ」部門。長編映画、短編映画、韓国映画ショーケース、ローカルシネマ全州の4つのカテゴリーごとに作品が上映されます。

-長編・短編
長編は新しい映画美学を開いてきた世界の巨匠監督たちの新作と、注目されている中堅・新人監督たちの作品を厳選して上映。

-韓国映画の流れ(Korean Cinema on the Move)
韓国独立映画製作者のさまざまな作品が紹介されるセクション。最優秀作品にJJ-St★r賞と1000万ウォンの賞金が授与されます。また、観客評論家が選定した最高の作品に?観客評論家賞?と200万ウォンの賞金が授与されます。

-韓国映画ショーケース(Korean Cinema Showcase)
最近制作された韓国映画の中で、優れた作品を厳選して上映します。2010年は全5作の韓国長編映画が紹介されます。

-ローカルシネマ全州(Local Cinema in Jeonju)
全州地域で製作される独立映画を支援し、その成果を国内外に紹介するために2006年に新設されたセクション。このセクションは毎年全州地域で製作された映画を決算し、その傾向を見られるいいチャンスでもあり。

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映画より見知らぬ(Stranger than Cinema)
一般の劇場ではなかなかお目にかかれない実験映画を紹介するセクション。
これは貴重な体験になること間違いなし。 

 
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シネマフェスト(CINEMAFEST)

-映画宮殿(Cinema Palace)
映画を観ることの楽しさを教えてくれる作品を厳選、上映するセクション。全世界の優れた長編劇映画、短編アニメーションなどが上映されます。また子供の日には特別無料上映も予定。 

- 不眠の夜(Midnight Obsession)
全州映画祭の名物となっている人気のセクションの1つ、「全州不眠の夜」。映画を観るためなら徹夜も辞さない映画好きのための深夜上映プログラム。全北大学校サムソン文化会館にて、金、土、日の週末3日間のみ行われます。今年は片山一良の「いばらの王」、スパイクジョーンズの「かいじゅうたちのいるところ」などをはじめ、全9作品が上映されます。 

-野外上映(Outdoor Screening)
暖かい春の夜、家族で楽しめる韓国映画及び外国映画を上映し、該当映画の監督と俳優を招待、観客との出会いの場を設けられています。こちらは無料で見られますヨ。 -

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フォーカス(FOCUS ON)
新しい映画美学を紹介した映画人たちの作品を紹介する回顧展・各種特別プログラムで構成されたカテゴリー。巨匠たちの回顧展をはじめ、キューバ映画、ソビエト連合の禁止された変遷などを紹介したこともあるこのコーナー。2009年からは最近新しく発掘および復元された韓国古典映画を紹介する一方、韓国独立映画界の重要な作家達に再びスポットをあてる特別プログラムも開催。 

その他、詳しい作品情報は全州国際映画祭のホームページ(www.jiff.or.kr/)でご確認下さい(韓国語・英語あり)。 映画も観て、俳優や監督の話を聞いて、全州グルメを満喫!!今年のゴールデンウィークは全州へ足を伸ばしてはいかがでしょうか?  

上映場所・映画館・イベント会場

 
◎ 韓国ソリ文化の殿堂(モアク堂)(開・閉幕作)
今年の開・閉幕作品はこちらで上映。開幕式、閉幕式に合わせて全州駅とコサドン映画通りからシャトルバスの運行が予定されていますが、乗れなかった場合はバスよりタクシーを利用した方がいいとのこと(本数が少ないため)。
-駅・ターミナルからの所要時間
全州駅からタクシーで約15分
ターミナルからはタクシーで約25分
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コサドン映画通り(メイン・一般上映)
ソウルの明洞みたいにとってもにぎやかな繁華街。碁盤の目に広がるメインストリートにはお店がズラリと並び、若者たちがショッピングに食事にエンターテイメントにと楽しめるところ。この繁華街にある5つの映画館(全13館)で上映されます。
全州駅からタクシーで約15分(3000~4000ウォン)
高速バスターミナルからタクシーで約10分(2000~3000ウォン)
市外バスターミナルからタクシーで約10分(2000~3000ウォン)
*タクシーで映画通りまで行く時は、"オゴリ:五叉路"と言えばOK

-上映映画館
・メガバックス全州
上映館:5館(5階)、6館(5階)、8館(7階)、9館(7階)、10館(7階)
電話番号:1544-0600
※JIFFスペースから徒歩約3分、チケット売場(アカデミーアートホール)から徒歩約3分

・CGV全州(旧ピカデリー劇場)
上映館:4館(3階)、5館(3階)
電話番号:1544‐1122
※JIFFスペースから徒歩約6分、チケット売場(アカデミーアートホール)から徒歩約3分

・全州シネマタウン
上映館:1館、7館(5階)
電話番号:063‐283-7722
※JIFFスペースから徒歩約3分、チケット売場(アカデミーアートホール)から徒歩約8分
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全北大三星文化会館(深夜上映、特別上映)
昨年に続き、こちらでは『全州―不眠の夜』セクションの深夜上映のみ。ここは全北大の校舎も近くにあり、この周辺はまさに学生街。食堂、おしゃれなカフェやバー、娯楽施設などなど、夜遅くまでにぎやかなところ。
-駅・映画通りからの所要時間
全州駅からタクシーで約15分
高速バスターミナルからタクシーで約10分
コサドン映画通りからはタクシーで約20分 

チケット

 
冒頭でもお伝えしたように、開幕作・閉幕作のオンライン予約は2分で売り切れたとのことで、お目当ての映画、人気がありそうな作品はあらかじめ予約しておいた方がよさそうですよ!

※開・閉幕式、マスタークラスなどを除くすべての上映作品は上映当日に全体座席の約15%現地の臨時チケット売場で販売。 チケット購入方法全州国際映画祭のホームページを利用するインターネット予約か、現地のチケット売場で直接購入になります。

オンライン予約
※予約期間は24時間予約可、ただし上映当日のオンライン予約は不可
・予約方法:全州国際映画祭のホームページ(www.jiff.co.kr)に入り、JIFF会員(一般会員またはサポーターズ会員)に加入すれば、オンライン予約サービスを利用できます。
・支払い方法:クレジットカード
・チケット受取:事前/現場のチケット発売所で予約番号(または予約確認書)と身分証(外国人はパスポート)を提示してチケットを受け取ります。(ただし、チケット発券後は臨時チケット発売所でのみキャンセル可能)
・キャンセル:チケット発券後には事前/現場チケット売場でのみキャンセル、払い戻しが可能。
・予約期間:(開・閉幕式チケット予約)2010.4.13(火)14:00~5.6(木)24:00、(一般チケット予約)2010.4.15(木)11:00~5.6(木)24:00


オフライン予約(現地のチケット売場での直接購入)
現地のチケット売場は開幕式の翌日から運営される予定。
すべての上映作のチケットを購入でき、支払いはクレジットカード、現金可。
・場所:
-JIFFスペース(映画通り内の公務員年金売場駐車場)
-JIFFサービスセンター(映画通り内のアカデミーアートホール1階)
-全北大・三星文化会館(全北大・三星文化会館正門前)
・運営期間:
-JIFFスペース、映画通りのJIFFサービスセンター1階(CGV全州横)、全州メディカルタワー1階(メガバックス全州横)
4月30日(金)、5月3日(月)~5月6日(木)9:30~21:005月1日(土)9:30~22:305月2日(日)9:30~24:305月7日(金)9:30~15:00
-全北大・三星文化会館
4月30日(金)~5月1日(土)9:30~24:305月2日(日)9:30~21:00
※韓国ソリ文化の殿堂では、開幕式(4月29日)、閉幕式(5月7日)の2日間のみ、特別臨時チケットブースが運営されます。(運営時間16:30~18:30)
※映画祭の注意事項
・映画上映時間の10分前までに入場(映画上映開始後には入場できません)
・チケットのキャンセルは該当上映作の上映1時間前まで可能(キャンセル手数料1000ウォン/1件あたり)。 

全州観光情報

 ◎全州へのアクセス
ソウルから全州まで1本で行けるのは鉄道またはバスになります。
鉄道は約3時間~3時間半、バスの場合は高速バスと市外バスがあり、どちらも2時間50分ほどかかります。バスは本数もたくさん出ているので、旅行を立てやすく、日帰りだって可能。また、KTX(韓国高速鉄道)を利用する場合は、益山(イクサン)まで行き、そこから鉄道に乗換えて全州まで行きます。
乗換え時の時間帯によっては待ち時間が50分を越えることもあるので、KTXを利用する場合は連結のいい時間帯を選びましょう。
 ◎全州のグルメ店
全州の郷土料理であり、また韓国を代表するビビンバの中のビビンバ、全州ビビンバや二日酔いに効果があるというコンナムル(豆もやし)がたっぷり入っていて、韓国ではヘジャングッ(酔い覚ましいのスープ)としても知られているコンナムルクッパッ(豆モヤシのクッパ)やトルソッパッ(釜飯)、全州の肥沃な土地で育てた食材をたっぷり使い、12~3種類のおかずに5~6種類の一品料理がテーブルにずらりと並ぶ全州の郷土料理「ハンジョンシッ(韓定食)」など、食の街「全州」はおいしいグルメがたくさん!
 ◎旅行記も!

その他情報

※映画祭のポスター、カテゴリー別のポスターは映画祭主催者から提供いただきました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-04-14

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