10周年を迎え、独自のカラーが確立した全州国際映画祭!
こんにちは!ソウルナビです。5月の連休は皆さんどこかに遊びに行かれましたか?ナビはと言うと、ビビンバの街、
全州(チョンジュ)に行って来ました!全州といえば、昔から食文化の街として知られていますが、今回の目的は毎年どんどん盛り上がってきている全州国際映画祭!今年は10周年を迎え、国際映画祭として定着してきたうえ、全州映画祭のコンセプトの一つでもある、デジタル映画のブームもあってか?!チケットの予約率も高かった~!ナビも見たい映画を予約するのが結構大変でしたっ。開催期間は今年も4月30日から5月8日まで、5月の連休を挟んだ9日間。ナビも前半行って来たので、さっそく、その様子をレポート!
◎レッドカーペット
恒例のレッドカーペット。今年はノ・ムヒョンさんの件で少し記者の方が少ない?!感じがしないでもなかったですが、監督、俳優など映画関係者の方々が登場!
今年の広報大使、イ・ジフン&ジョアン
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開幕式の司会、キム・テウ&イ・テラン
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開幕作の監督さんたち。ちなみに10人の監督のオムニバス映画。
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新人5人組み
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◎開幕式
キム・テウ&イ・テランの司会で開幕式スタート!祝賀公演として、最近活動を再開されたチョ・ウォンソンさんの舞台が行われました。ちなみに彼女は今年の開幕作の1作品(オムニバスのうちの)で主役を演じ、司会の2人からは「今日はチョ・ウォンサンさんの日みたいですね」と。
その後、映画祭関係者の挨拶、審査員の紹介のあと、開幕作の紹介へ。まずは10人の監督が舞台の上にずらりと並びます。今回の開幕作品は全州映画祭10周年を記念して、映画祭のセクションでもある「ショート、ショート、ショート2009」の作品をそのまま開幕作として選定。産業映画界と独立映画界を代表する韓国の若い監督が参加し、各監督の10分前後の短編映画10本で構成されたオムニバスデジタル長編映画が上映されました。長編の芸術映画などと違って気軽に楽しめる作品で、アットホームな開幕式でした。
◎開幕レセプション
開幕式のあとにバスに乗ってリベラホテルへ。開幕作のリセプションには映画関係者、記者たちが集まって開幕を祝いました~。
◎5/1、映画祭が本格的にスタート!さっそく、映画通りの街を歩いてみよう!
JIFFスペースでは、チケット販売はもちろん、イベントや葉書を送ったり、自転車レンタル、グッズ販売、ロッカー、カフェなどの便利施設もあり。
映画通りの昼のようす~
夜はこんな感じに~
◎「デジタル三人三色」記者会見
全州国際映画祭の目玉セクションともいえるデジタル映画製作プロジェクト「デジタル3人3色」。これは映画祭で選定した3人の監督に、映画祭のプレミア上映を前提に5000万ウォンの制作費を支援し、デジタルカメラとデジタル編集装備を利用してそれぞれ30分のデジタル映画を製作する、というもの。今年は「生活の発見」、「夜と昼」のホン・サンス監督(韓国)、「萌の朱雀」「火垂」の河瀬直美監督(日本)、ラブ・ディアス(フィリピン)の3人が参加、試写会と記者会見が行われました。
★続いて、河瀬直美監督の作品「Koma」の記者会見
この作品は在日3世と日本人女性が、パンソリや能など韓日の伝統文化を知り互いの距離を狭めていくというストーリー。
日本から着いたばかりの中村優子、北村一樹さんが合流して記者会見がスタート。北村さんはすぐにまた仕事のために日本に帰国しないといけない…ということで、急いで質問タイムへと進行。今回の作品は主演の2人以外は演技の経験のない方を起用してリアリティを高め、円高で予算が予定よりも少なくなってしまい、2日間ですべて撮影を終えたとか。劇中、在日3世の役を担った北村に「役を消化するのが難しくなかったか?」という記者の質問に、自分が住んでいる大阪という地域は日本の中でも在日韓国人の多い町で、小さい頃から周りにたくさんいたので特に難しいといことはなかった、と北村。また演技に関しては、台詞が少なく、演技というよりも普通に話をする感じで、とても自然にできた、と。
◎映画祭期間中、あちこちでイベントも開催!
映画を観覧したあとに通りに出てみると、人だかりが…というパターンも多く、通りがかりに楽しめるイベントもいろいろ。映画祭期間中は、バンドの野外ライブやB-BOY大会などもありました~。
◎映画祭の醍醐味!舞台挨拶&ゲストビジット&シネトーク!
ナビも今回朝から晩まで映画三昧だったんですが、なるべくGV(ゲストビジット)といって、監督や俳優の舞台挨拶や質問タイムのある映画をセレクト。監督・俳優たちに直接、制作時の秘話やエピソードなどを聞いたり、映画祭ならではの時間を楽しんでみました~。
◎ちょっと観光も…
映画祭のメイン会場である「映画通り」からちょっと全州観光も楽しみたい!というなら、徒歩10分ほどのところにある「全州韓屋村(チョンジュハノクマウル)」がオススメ。ここはソウルの仁寺洞や北村を合わせたようなところで、広い敷地内に韓紙工芸、陶磁器、書道、お酒の博物館や伝統工芸館、体験館などがあるほか、全州料理のレストランや伝統茶屋などもあるんですよ。特にこの映画祭の時期は韓紙文化祭りなども開催され、たくさんの人でにぎわっていましたよ!
いかがでしたか?今回ナビはソウルから高速バスに乗って全州に行ったんですが、行きのバスでも、全州の街や映画館などでも日本の方をたくさん見かけました~!映画祭は毎年この5月のゴールデンウィークの頃に行われるので、今年逃した…という方は、来年ぜひ全州に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?全州グルメや観光もスケジュールに組み込んで~!以上、ソウルナビでした。
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記事登録日:2009-05-12