2011年4月＆5月の韓国映画

ウリイウセポムジェ（隣の家の犯罪）
■監督：ミン・ビョノンジン
■出演：シン・ヒョンジュン、ジョン・ノミン
■公開日：2011/4/7
■ジャンル：犯罪

10年ぶりにメガフォンとったというミン・ビョンジン監督の最新作。内容は2004年に起こった13歳の少女の死をモチーフにした尊属殺人事件。主演のシン・ヒョンジュンは刑事役を担うために、なんと実際に警察署で1ヶ月間、刑事さんたちと一緒に合宿してキャラクター作りに徹したらしいです。

ナヌンアッパダ（俺は父親だ、http://my-daddy.co.kr/）
■監督：イ・セヨン
■出演：キム・スンウ、ソン・ビョンホ
■公開日：2011/4/14
■ジャンル：ドラマ、アクション
■上映時間：99分
■等級：18歳以上観覧可

映画でいろんな役に挑戦してきたキム・スンウ。映画もドラマも、全般的にイイ人役が多かった彼ですが、今回は不良なパパに挑戦。体当たりのアクションシーンに期待したいところ。地元テレビの映画紹介番組でのインタビューでは、夏に丸一日ただ走るシーンを撮って、霧吹きなしで、自前の？！汗だくシーンが撮れたとのこと。とにかく、撮影期間中は悪夢をみたほどだというから、どれだけ撮影が大変だったかを物語っているところ。またキム・スンウとは逆に、映画では悪役が多かった共演のソン・ビョンホ。今放送中のドラマ「49日（sbs）」でもイイ人ですが、今回はかわいそうな？！お父さん役。そうそう、ちなみにキム・スンウの子供役は映画「アジョッシ（おじさん、ウォン・ビン主演）」の子役の女の子、セロムちゃん。最近ドラマにも出ています。

スサンハンコゲッドゥル（怪しい顧客達、http://www.customers2011.co.kr/）
■監督：ジョ・チンモ
■出演：リュ・スンボム、ソン・トンイル
■公開日：2011/4/14
■ジャンル：ドラマ
■上映時間：124分
■等級：15歳以上観覧可

最初予告編を見たとき、昨年（2010年）の映画「プダンコレ（不当取引）」のイメージと少しオーバーラップしてしまいましたが、単なるヘアスタイルによるものと発覚…。韓国で営業社員というと、スポーツ刈りとか、清潔感のある身だしなみが大切…というイメージがありますが、こんなロンゲでも大丈夫なんですね…。そんなことはさておき、今回、主演のリュ・スンボムの周りには、ソン・ドンイル、パク・チョルミンといった個性派俳優に新人、中堅俳優たちが多数出演。そうそう、歌手のユンナも出演してますし、意外だったのは、貴公子のようなイメージのイム・ジュファン（雪の女王）の浮浪者役。踏んだりけったり？！孤軍奮闘する保険王役、リュ・スンボムのキャラクターが十分楽しめそうな作品。

ムサンイルギ（ムサンの日記、http://blog.naver.com/musan2011）
■監督：パク・チョンボム
■出演：パク・チョンボム、ジン・ヨンオッ
■公開日：2011/4/14
■ジャンル：ドラマ
■上映時間：127分
■等級：15歳以上観覧可


＜ストーリー＞
125で始まる住民登録番号は北朝鮮からきた人に付ける数字。脱北者という理由でちゃんとした働き口を得ることができないスンチョルは、ポスター張りで食いつないでいる。彼の唯一の楽しみは毎週日曜日に通う教会でスギョンに会うこと。そんなある日、スンチョルはスギョンがカラオケ屋をするという事実を知りバイトとして入る。しかしスギョンはスンチョルに教会では知らない人のように冷たく接する。一方、唯一の友人であったキョンチョルは脱北者ブローカーの仕事で問題が起こり、逃げなきゃならないことに。キョンチョルはスンチョルに最後のお願いをするが…

スサンハンイウッドゥル（怪しい隣人達、Funny Neigbors、http://blog.naver.com/funnywar）
■監督：ヤン・ヨンチョル
■出演：パク・ウォンサン、ジョン・ミソン
■公開日:2011/4/14
■上映時間：97分
■ジャンル：コメディ

テレビドラマや舞台で見かける多様な俳優たちが一挙出演。ドタバタ、ドタバタ、ストーリーがテンポよく展開され、笑いたいときに気軽に見たい作品。

パボヤ（バカだ）
■監督：カン・ソンオッ
■出演：キム・スファン
■公開日：2011/4/21
■ジャンル：ドキュメンタリー

故キム・スファン枢機卿のドキュメンタリー映画。
劇場公開前に、奉恩寺にて上映会が行われ、たくさんの人が集まったとか。

＜ストーリー＞
零下10℃の身を切るような寒さは何の問題にならなかった。2009年2月、数秒間だけの出会いのために約40万人の人々が明洞に集まった。信頼が浅はかな場所で初の枢機卿になり、勇気を持ち続けた方。私たちのそばを離れる瞬間まで奇跡のような愛を示してくれた故キム・スファン枢機卿。韓国史の激動期時期の宗教を越えて社会の最も偉大な大人。最後のスポークスマンとしての人生を生きていった「時代の巨人」キム・スファン…彼の熱い愛がスクリーンでよみがえる。

セサンエソカジャンアルムダウンイビョル（世界で１番美しい別れ、http://cafe.naver.com/thankstofamily）
■監督：ミン・キュドン
■出演：ペ・ジョンオッ、キム・ガプス
■公開日：2011/4/21
■上映時間：125分
■ジャンル：ドラマ

タイトルが長いです。どっかで聞いたことのあるタイトル・・・と思った方もいるはず。そう、2005年の映画「ネ　センエ　カジャン　アルンダウンイルチュイル（私の人生でもっとも美しい１週間）」のミン・キュドン監督の最新作。前回は４組のカップルのラブストーリーでしたが、今回は大家族の中で展開する話。年齢・キャラクターも多様な、個性のある俳優が一挙出演。昨年（2010年）映画「キム・ボンナム殺人事件の結末」でやっと主演女優賞を獲得、結婚も控える幸せいっぱいのソ・ヨンヒ、ミュージカル・映画界でも活躍するユ・ジュンサン、「天下壮士マドンナ」で新人賞を獲得、注目を浴びたユ・ドッファンなど。

チョックァエトンチム（間引きの夫婦、http://www.enemy2011.co.kr/）
■監督：パク・コニョン
■出演：キム・ジュヒョク、チョン・リョウォン
■公開日：2011/4/28
■ジャンル：コメディ、ドラマ
■上映時間：135分
■等級：12歳以上観覧可

ポスターのイメージから、2005年の大ヒット映画「トンマッコルへようこそ」がなんとなく頭に浮かんできたんですが、時代背景、設定なども似ている箇所がちらほら。「トンマッコル」は、朝鮮戦争を舞台に、南北朝鮮軍兵士や国連軍のアメリカ人兵士が山奥の平和な村で友情を育んでいく物語でしたが、今回の「間引きの夫婦」も同じく朝鮮戦争のとき、人民軍がやってくるという設定。監督は2009年スポーツ映画「キングコングを持ち上げる」のパク・ゴニョン監督。主演はドラマ「テルア（テロアール）」のレストランオーナー役を担ったキム・ジュヒョク。昨年（2010年）は彼主演の「房子伝」もヒットしました。

シソンノモ（視線の向こう）
■監督：カン・イグァンなど
■出演：シム・イヨン、キム・テフン
■公開日：2011/4/28
■上映時間：144分
■等級：12歳以上観覧可
■ジャンル：オムニバス

2010年釜山国際映画祭で一足お先に公開された映画。国家人権委員会による長編オムニバスプロジェクト「視線シリーズ」の5番目の作品。5人の監督によるオムニバス形式の映画。

＜ストーリー＞
イッパルトゥゲ（歯2つ）
中学生のジュニョンは子供が振り回している野球バットに当たってしまい歯が2本欠けてしまったが、その子供ヨンオクと友達になった。しかし友人達は脱北者ヨンオクと付き合っているとジュニョンをからかう。ジュニョンはそんな仲ではないと言い露骨に扱い無視始める…など5作。

ソニ（サニー、http://www.sunny2011.co.kr/）
■監督：カン・ヒョンチョル
■出演：ユ・ホジョン、ジン・ヒギョン
■公開日：2011/5/4
■ジャンル：ドラマ

2008年の大ヒット映画「過速スキャンダル」のカン・ヒョンチョル監督の最新作。前作「過速スキャンダル」がスター俳優を起用していない低予算映画にもかかわらず、800万観客動員を果たし話題になっただけに、今回の作品にも大きな期待が寄せられるところ。前回一躍スターになったソッキョン君のように、主人公たちの少女時代を演じる1若手俳優たちの活躍ぶりも見モノ？！

＜ストーリー＞
華麗で輝かしい学生時代を一緒にすごした女子7人組。彼女たちは25年ぶりに再会する。そして、人生で最高の瞬間を取り戻そうとし・・・

チェポワン（逮捕王、http://www.king2011.co.kr/）
■監督：イム・チャニッ
■出演：パク・チュンフン、イ・ソングン
■公開日：2011/5/4
■ジャンル：コメディ

主演のパク・ジュンフンは久しぶり刑事役。映画「海雲台」の海洋地質学者役も似合ってましたが、1990年代（ずいぶん古くなりますが・・・）の彼のはまり役といえば、「トゥカプス」の刑事役。今回はどんな刑事を演じてくれるのでしょうか？相手役のイ・ソングンは最近日本でも放映されているドラマ「パスタ」のシェフ役の彼です。声がステキですよね。今回はちょっと抜けてる？！刑事役を担当。