韓国で証明写真を撮ってみよう！

みなさまこんにちは！モリーです。韓国に暮らして感じることの一つが、みんな、写真好きだな～！ということ。財布には自分や恋人、家族のプロフィール写真、公園ではモデル立ちの彼女に一眼レフを構える彼氏、おうちにお邪魔すればタタミ半畳ほどの結婚写真が…と、例を挙げればキリがありません。写真館に行けば修整技術やポーズ指導も素晴らしいので、「韓国のスタジオでブロマイド写真を撮って、クセになっちゃった～」なんて方もいらっしゃるのでは？今日はそんな“写真大好き韓国”での、証明写真事情をレポートします。先にネタ明かししちゃうと、『韓国で証明写真』とってもオススメ。ぜひ次の旅行のスケジュールに入れておいてください。ではでは、さっそく行ってみましょう！

◇◆　写真屋さんは修正力でアピール？！韓国で証明写真、ここでチャレンジ☆

はじめにお断り申し上げますが、今回証明写真のレポートということで、必然的にワタクシ、モリーの顔写真だらけ…。若干ホラー顔などもあり心苦しい限りですが、広い心で見ていただければ幸いです。
気を取り直しまして、「韓国で証明写真」といっても、日本と同じように地下鉄駅構内などにひっそりとあるスピード写真的なものから、アナウンサー志望の学生が撮影に行くような本格的なスタジオまでいろいろ。今回は旅行中でも気軽に寄れるような、街中にある写真屋さん２軒と、比較のために地下鉄のスピード写真で撮影してきました。日本とちょっと違うかも？と思ったのは、街中でみかける証明写真専門店の看板が、ぜんぶ「Before/After」で修整力のアピールになっていること。「本人確認用の写真で、そんなにロコツに修整力をアピールしていいものなの～」なんていいつつも、ちょっと楽しみ。

＜地下鉄駅構内のスピード写真＞
トップバッターはこちら。日本と似たような場所に、同じような雰囲気で設置されています。一人で写真を撮るときの、妙に気恥ずかしく、落ち着かない感じも同じ…。まずは機械の様子をチェック！
**************　　**************　　**************
外見も仕組みも、ほぼ同じ。ん？！「写真の原本データ提供」のPRが。韓国は就職活動や各種申請もオンライン化が進んでいるため、証明写真もデータで必要なことが多いんです。そのため、写真の電子ファイルを提供するサービスは、かなり前からあったと記憶しています。最近は日本でもやっているかな？？この他、持ってきた写真データをここで印刷することもオッケーみたい。

地下鉄の出口付近にポツンと。オンライン用に、証明写真の原本データもくれるとの説明。E-mail送信か、メディアカードに保存。

写真データを持ってきてプリントしたい人用の画面。BOXの外で処理。

◎撮影スタート！

まず中に入って腰掛けて…

［支払い］先にお支払い。9,000ウォンなり（2011年10月現在）。

［支払い］支払いの明細画面

$[設定]サイズを決めて…\n$

[設定]サイズを決めて…\n

$[設定]性別もチョイス（何のため？？）！\n$

[設定]性別もチョイス（何のため？？）！\n

[撮影]「2回撮影します。カメラを見てください」「椅子の位置を調整してください」⇒パシャッ…パシャッ

確認画面を見ると、完全に中心からずれてる…。幸い「再撮影」オッケーとのことで、もう一回チャレンジ。う～ん、でもやっぱりずれてる。仕方ない、顔色悪いけど一番まん中に近いのを選択。でも、次の画面はセンター位置調整！なんだぁ～じゃあもうちょっと顔色のいい写真にすればよかったよ～！

$[写真選択]う～ん、完全に中心線がずれてるので、再撮影！\n$

[写真選択]う～ん、完全に中心線がずれてるので、再撮影！\n

[写真選択]またずれてる…。仕方ない、一番マシなのをチョイス。

[位置調整]ええ～？！センター位置、調整できるの？！

e-mailで送れるよ、との案内

メールアドレスを入力すると、すぐに送信スタート！

そうこうしている間に、取り出し口に仕上がった写真が。どれどれ…

できあがり。無修正…。

◎完成…
写真8枚（シート状）＋原本データ、修整なし。9,000ウォン　写真はシート状で8枚繋がって出てきます。右は、送られてきた電子データ。いかがでしょうか～。本人としては、これまで何度も経験した、「う～ん、でも仕方ないよね、これが真実ってことよね…」というモヤっとした気持ち。モニター画面の指示通り、カメラをしっかり「ウンシ（凝視）」したせいか、目に力がかなり入っているカンジ（目力ではなく）。テカリは自分で防げたことですね、これは自業自得。全自動なので当たり前といえばそれまでだけど、誰もアドバイスしてくれません。仕方ない。。。気を取り直して、次へゴー！

＜学生の街の写真屋さん「photo fix」＞
次にやってきたのは、梨大の写真屋さん「photo fix」。実はこちら、先日「梨大ショッピング」の特集で訪れたときから目を付けていたんです。「photo（写真）　fix（直す、修整）」っていうストレートな店名からして期待できるカンジ。お店の前にも、大きく「Before/After」の看板が。実はこちらのお店以外にも、ちらほら写真屋さんをみかけました。就職活動や入学、卒業、友情orカップル写真などと需要が多いせいか、学生の街には気軽に入れる写真屋さんが多いようです。

◎お店到着から撮影の流れ！

優しかったphoto fixのカメラマンさん

お店に入ってみると、ソフトな雰囲気のカメラマンさんが迎えてくれました。外から見たとおりにこじんまりしていますが、ちゃんとスタジオらしい撮影スペースあり。
まずは、証明写真の用途をお話して背景の色を決めます。背景の色の規定は日本と韓国で違う場合があるので、具体的に用途が決まっている場合は、あらかじめ確認しておきましょう。背景を調節して、撮影スタートです。ナビは、最近韓国で人気という壁紙にしてもらいました。オーラが出ているように見えると、就職活動中の学生に人気なのだとか。

サイズをチョイス

化粧直しスペースあり！

壁紙セットもオーケー！これがどうオーラが出ているようになるのかはお楽しみ！

撮影開始！
椅子に座ってポーズをつけてから、髪は前に出した方がいいとか、体の向きなど、いろいろアドバイスしてくれました。そうそう、このかんじ。やっぱりカメラマンに撮ってもらうと、その人に合わせたアドバイスがもらえるのがいいんですよね。「もうちょっとスマイル～」「そうそう、その顔！」など調子を上げてくれます。証明写真にしてはたくさん撮ってくれる！

いよいよ撮影スタート！

体の向きを変え、何ポーズが撮影してくれます。

☆修整の前に、ついにあの質問をしてみた！
ずっと気になっていたあの質問、こちらのカメラマンさんは優しそうだし、お伺いしてみました。あの～証明写真って、修整してもいいんですか？「修整は絶対必要です！人間の顔は立体的なのに、正面から撮影するとどうしても平面に。そうすると実際よりも顔も身体も平べったく、大きく見えてしまうんです。表情も緊張のせいで不自然になってしまう方が多いし…。それを自然な本人の姿に近づけるのが、証明写真の修整です！」と力強い説明。フムフム。実物に近づけるための修整～。そう考えると、ズルというより必要なものってカンジ。ではゼヒおねがいしまーす。

結構たくさん撮ってくれたな～。

修整タイム
修整スタート。こちらのお店のこだわりは、お客さんと一緒に画面を見ながら写真を整えることなんだそう。「個人の好みもきちんと反映できるので、お客さんも安心できるでしょ？」とカメラマンさん。なるほど。さて。モリーも写真選びから始まります。優柔不断グセが出て迷い始めると、「こういうのは見すぎるとだめなんです！パッと目についたのが結局一番。僕はこれがステキに撮れてると思う」と、カメラマンさんが男らしくアドバイス。そうですかっ？！じゃ、それでお願いします！

このペンで自由自在に。

髪をととのえ、肌質も改善。クスミが吹き飛び、肌荒れも消滅。

アイラインに…、目の輝きまで！！

迷いのないペンタッチで、髪の乱れもすいすい整え、「これがハイライトで、次にアイライン～」なんて、楽しい説明を聞きながら修整完了。この分なら多少のネグセも大丈夫そうだなぁ。では、Before/Afterご紹介しましょうっ。

◎完成！！Before/After
いかがですか？？本人として気づくところは、まず髪の毛の乱れがきれいになったこと。肌がワントーン明るくなり、シワやたるみ、表情クセまで消えたような…。そのせいか、顔の余計な力みがめだたず、全体的に輪郭もすっきり。地下鉄写真と比べると、まるで別人～。カメラマンさん、ありがとう！

Before　→

After！

☆お店情報　『photo fix（梨大店）』　
こちらのお店のポイントは、撮影後は、お客さんと一緒に画面を見ながら修正を入れること。その場で相談しながらの作業になるので、受け取ってから「こんなはずじゃなかった…！」という行き違いもなく安心。撮影後すぐに修正に入るので、１０～15分で受け取れるのもグッド。基本的な修正コースと、より手の込んだスペシャルコースと選ぶことができます。日本語はできないそうですが、外国人のお客さんも多く、慣れているそう。「いつもipadで翻訳しながらやってます！このあいだケニア人が来たときも問題なかったですよ～」とのこと。

価格情報（2011年10月現在）
証明写真：　基本20,000ウォン（9枚）/スペシャル30,000ウォン（9枚）
旅券・VISA用：　15,000ウォン（8枚）　

住所：ソウル市西大門区（ソデムング）大峴洞（テヒョンドン）５６－７５
　　　（서울시 서대문구 대현동 56-75）
電話：02-313-5547
e-mail：gorilaz★naver.com（★を@に変えて送信）

photo fix(梨大)

地下鉄２号線イデ(梨大･Ewha Womans Univ.･241)駅２番出口を出て、130メートルほど直進。三つ目のコーナーで左の路地に入って少し進むと、右手にあります。徒歩約3分。

＜観光地の写真屋さん「STAR SHOT」＞
最後に訪れたのは、ソウルの観光地として一番人が集まる明洞！この街に長くお店を構える「Star Shot」です。何度か移転があったのですが、今はロッテ百貨店ヤング館の向い側にお店があります。明洞では、ナビでもご紹介しているような本格的なスタジオが多く、気軽に証明写真を撮るような場所はなかなかないもの。そんなわけで、低価格で証明写真の対応してくれるこの店は貴重な存在！ナビがいる間にも、地元韓国の男性が2人、証明写真を撮りに来ましたよ。

撮影準備！
エレベーターを降りたらお店の真ん中で、まずビックリ。カウンターで、今日撮影する証明写真の目的と、サイズを相談します。就職活動用、パスポート用と、表情の指導が違うもよう。サイズ、背景まで全部決まったら、メイクアップスペースで身だしなみを整えて、カメラマンさんに指示された場所に座ります。

化粧スペース

スタジオ！

撮影スタート！
首の角度、衿の位置などちょいちょい直してもらいながら、５，６枚撮影して完了。正面のみで斜め角度からの撮影などはなく、テキパキ終わった印象。

ベテランのカメラマンさん！

受け取りは一時間後…
こちらのお店では、撮影後の修整はお任せして1時間後に受け取るシステム。出かける前に、修整加減（？！）で要望があればここで伝えておきましょう。どの程度直すか、どんなイメージの写真にしたいか…というお話ですね。「とにかくぜーんぶ直して！キレイにして！という方もいるけれど、それじゃ違う人になっちゃうからね。無条件に美しくするのは簡単で、その人らしさを残して最大限きれいにする方がずっと難しいんですよ。」と社長さん（＝カメラマンさん）。う～ん、あれこれ言わず、社長さんにお任せするのが一番かも？！要望を確認した後は、お店を出て明洞をぶらついていていいわけですが…今回は特別に、修整作業を見学させて頂くことに。

修整スタート！
まずは写真のチョイス。2枚まではしぼったけど…難しいな。どう選べばいいんですか？「目的に合わせて選ぶといいよ！就職履歴書ならキリッとした表情のこちら、IDカード用ならこの柔らかい表情の方とか。好みですけどね＾＾」とのこと。今回は、就職用という設定で、キリリ顔に。修整は、知的なカンジでお願いしま～す。

最初の作業は、お肌の修整と目や唇のライン強調。化粧で言えば、ファンデーション＆ハイライトに、アイライン、リップラインですね。化粧と違うのは、シワとたるみまですいすい消えること。社長さんいわく、肌の調整だけでも5歳は若くなるよ、とのこと。あー写真の中の自分が羨ましい！

左から右にかけて、修整の強度（？！）があがってます。

それにしても、改めて大写しで自分の丸々した顔、にくにくしい肩回りをみていて、なんだか悲しくなってきました。まだパッピンス特集の後遺症が…（←ヤツアタリ）。で、とうとう自ら言っちゃいました！すみません、ちょーっとだけ、細めにしていただけませんか？いまのワタシは本当のワタシじゃないはずなんです…。

すると社長さんから、「方法が二通りあります。」との頼もしい一言が。その方法とは、
①頭ごと縮小して、元の写真の肩上にのせる。
②輪郭を直接削る。
ちなみに①は、本人らしさはそのままなので自然な仕上がり。②は劇的に変わるけれど、本人離れする可能性大、とのこと。特別大サービスで、過程別に見せていただきました！Before/Afterも兼ねてどうぞ！

◎Before/After
いやーベースは同じ一枚なのに、手先一つでイロイロ変わるものですね。この写真のようになれるように、現実界でダイエットに励むとします。

原本、無修整。		①肌磨き＆顔パーツのラインを鮮明に。
②　①を頭ごと縮小して、首の上にのせた。		③輪郭を削る。

受け取り。こちらも原本データ配信サービスあり
モリーは今回、修整中も張り付いてみていましたが、通常だと一時間後には全て完了しているので、お客さんはあとから来て受け取るだけ。ちなみにこちらでも、メールで画像を送ってくれます。いろんなサイズに加工して使える原本サイズも2,000ウォン（2011年10月現在）と良心的。ちなみに、オンライン用の小さいサイズは希望すれば無料で送ってくれるそう。撮影前にお願いして、メールアドレスをお知らせしておけばOK!さらに、こちらではデータを3年間保存しているので、期間内なら撮影日と名前がわかれば再プリントしてくれるそうですよ。

☆お店情報：『Star Shot（明洞店）』
価格情報（2011年10月現在、経費高騰のため価格変更の予定があるそうです。）
証明写真：　15,000ウォン（12枚）
旅券・VISA用：　15,000ウォン（4枚）　

～プロが伝授！証明写真撮影の準備と、美しく写るコツ～
２軒の写真館の証明写真のプロ！のカメラマンさんから、証明写真撮影にあたっての心構えなどを伺ってきました。せっかくなので、ナビをご覧のみなさんにもご紹介しますね！
＜服装＞明るい色、もしくは内側は明るく軽い色、外側（ジャケット）は濃い色。女性の場合、首元が適度に開いているとすっきり写る。（開けすぎNG。タートルネックも向かない、とのこと。）
＜髪型＞完全に結んで固めて来ちゃうよりは、アレンジのきく状態で来て、カメラマンと相談しながら直した方がいいかも？丸顔の人は耳たぶだけ出す、卵型のひとは耳を出して…など、人によって違うそう。
＜化粧＞あまり濃くしないこと。アイライン、口紅ラインを入れておくと、顔がはっきりする。ただし、メイクに自信のない方は、ヘンなラインをいれちゃうよりも、薄化粧で行く方が正解かも。
＜アクセサリー＞ネックレスはなくてもよい。もしくはワンポイントを一つ。イヤリングをする場合は、一粒真珠など小ぶりのワンポイントが美しく端正に見えるのだとか。

ま・と・め！

では、三箇所で撮ってきた写真を並べて比較タイム。（モリーのブロマイドづくしもこれで最後ですので！すみません！）
地下鉄の写真はおいといて…。お店によってだいぶ雰囲気が違う仕上がりになりますね。お気づきと思いますが、やはりデジタル修整以前に髪型や洋服のチョイスもかなり影響があるみたい。こんなに差があると思わず、明洞には翌日に撮影にいってしまったのですが、結果から行くと、モリーの場合は髪をしばっていると顔がパンパンに。そしてセーター１枚着ているより、白シャツに黒いカーディガンを重ねた方がすっきり見えますね。服と髪型、要注意です。

地下鉄構内のスピード写真機

photo　fix（梨大）

Star Shot（明洞）

韓国で証明写真、いかがでしたか？え？！直しすぎ？実物に近づけただけですよ～。証明写真の修整の大前提「平面になった顔を見た目の印象と近づけるために修整する」に、美肌などのちょっとした（？）サービスが加わるのが韓国式＾＾。試験の申請やIDカードなどに、自分も気に入っている証明写真を使えるのは、小さなようで妙にハッピーになれるもの。次の旅行では『韓国で証明写真』、いかがでしょうか。以上、モリーがお伝えしました。

韓国で証明写真を撮ってみよう！

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