カルビタン

カルビスープ/갈비탕


香ばしくて濃厚なスープが外国の方々の人気を独り占め!栄養満点のカルビタン。カルビタンはお手頃価格とふんわりやわらかなスープの味が老若男女誰にでも好まれるお料理です。冬に食べれば寒さをノックアウト、身体を暖かくしてくれるスペシャルメニュー、夏には失くしてしまいがちな食欲や健康な身体をしっかり守ってくれる補養食としてよく食べられています。味がマイルドで刺激が少ないので、小さな子供が食べてもよし、また牛の骨を長時間かけてじっくり煮込んだスープなのでコラーゲンたっぷり!女性やお年寄りの方にもいいんですよ。
じっくり煮込んだスープは濃厚なまったりしたお味、さっと煮込んだスープはさっぱり香ばしいお味が楽しめる、とってもおいしいカルビタン!!

ちょっと待って!カルビタンはどこがいいの?

まずたんぱく質が豊富に含まれているので、骨粗鬆症の予防に最適です。また骨をじっくり煮込んだスープにはカルシウムと鉄分が多く保養食としてもよいとのことです。
カルビ…600g、大根…200g、タンメン…100g、白ネギ…1本、卵…1個、塩・コショウ・きざみネギ・ニンニク・ごま塩・ごま油…各適量
- かけダレ

粉唐辛子…スプーン4杯、肉汁…スプーン3杯、醤油…スプーン1杯、きざみネギ…スプーン3杯、ニンニクのみじん切り…小さじ1杯、ごま塩・コショウ・ごま油…各適量

−調理方法


1.カルビは細かく輪切りにしてきれいに洗った後、脂分を取り除いておきます。
2.鍋にカルビと水を入れて十分に煮ます。(約3~4時間くらい)この時、たまねぎとショウガ、白ネギを一緒に加えるのをお忘れなく。大根も厚さ3cmの輪切りにして一緒に煮ます。大根と肉が煮えたら先に取り出して冷まし、食べやすいように薄く刻み、骨はもう一度お鍋に戻してさらに煮込みます。
3.取り出したお肉と大根に、濃いくち醤油・きざみネギ・にんにく・ごま塩・塩・コショウ・ごま油を加えて味をつけます。スープの方はニンニクのみじん切り・塩・コショウを入れて味をととのえます。
4.一度煮立てたスープは、一旦冷まして上に浮いている油を取り除いてタンミョンを入れ、さらにもう一度煮ます。
5.ぐつぐつ煮えてきたら、先ほど味をつけておいたお肉と大根を入れて溶き卵を入れます。
6.大きなお椀にカルビタンをよそって、白ネギとコショウをぱらりとふって出来上がり!
お好みで、粉唐辛子にお肉を茹でたときの茹で汁を少しと濃いくち醤油を加えて混ぜ、きざみネギとニンニク、ごま塩、コショウ、ごま油を入れて作ったタレをかけて食べてもおいしいです。

カルビタンを美味しく食べるには?

一般的にカルビタンは家で作るものより大量にまとめて強い火力で煮込んで作る専門店の方がずっと美味しいと言われています。それでは、そんな専門店の秘訣とは何でしょうか?
まずは何と言っても上質のカルビを選ぶこと。カルビは脂身が少なく、やや厚めのお肉がついているものがベスト。これを煮ると骨からは濃いスープが取れ、お肉は取り出して味をつけて食べられます。
また分厚い鍋を使って火の温度を一定にすれば、さらに深みのあるスープの味をひき出すことができます。火はひと煮立ちしたところで少し弱くし、スープが早く煮詰まらないようにして、肉と骨がトロトロに柔かくなるように(とろ火でコトコト)煮込みます。
また頻繁に肉(骨じゃなくって~)の煮え具合をチェックすること。煮すぎて硬くなったお肉は美味しくないもん。この他にも次から次へと出てくる灰汁をこまめに取り除いてやるとすっきりしたスープが取れます。
以上の点に気をつけると、とっても美味しいカルビタンが食べられます。

-カルビタンの友はこれしかない!

カルビタンが美味しくて有名なお店には、まず100%おいしいカクトゥギ(角切り大根キムチ)があると思って正解。いわゆる韓国料理とは違ってマイルドなお味のカルビタンは、唐辛子辛かったり塩辛かったりする超刺激的な味に鍛え抜かれた(^^;;)韓国人にとってメリハリのないうすぼんやりした味に思えてなりません。よく見てみるとカルビタン専門店で粉唐辛子の入ったタレをかけたり、ネギやコショウをたっぷり入れて汗をだらだら流しながら食べる韓国人をよく見かけます。こんな薄味のカルビタンをさっぱり、口にぴったり合うように調整してくれるのが、ジャーン!深漬けのカクトゥギ!!ぎっしり目のつまったさっぱりした大根を1本丸ごと使って作った、酸っぱくてさっぱりした味わいのカクトゥギでカルビタンはずっとずっと魅惑的な味の逸品に変身しちゃうのです。

- Cooking Point

カルビタン、その味の秘密。「ウリガンサン」の料理長直伝!!韓国国産牛の脚の骨を強火で24時間じっくり煮込むのが「ウリガンサン」のカルビタンのポイント。その他、ナツメや高麗ニンジン、漢方薬の材料を加えてカルビのスープを煮出すまでに、骨についた脂分をきっちり取り除いておくこと。こうすることによって肉特有の嫌なにおいが無くなります。家で調理する時はたまねぎ、白ネギ、ショウガやニンニクを一緒に入れて煮込むとお肉のケモノ臭さを無くすことができます。また大根を加えるとスープの味がさっぱりします。

コムタンとソルロンタン、カルビタンの違いは、な~に?

これらのお料理は韓国でよく食べられているのに、よく似たものだと思われていがちなのですが、実はまったく違うお料理なんです。コムタンは牛の脚や膝、足の骨だけと赤身の肉で煮出したスープで、ソルロンタンはすべての骨プラス牛の頭、足、脚、膝、舌、膝のうしろの肉、胸部などあらゆる部位を一緒に煮込んだもの。だからソルロンタンの特徴は、コムタンよりスープが白く濁っていて味が濃く、脂っこいというところ。しかし最近ではコムタンとソルロンタンの区分がだんだん曖昧になってきているそう。
カルビタンはカルビで作るということは皆さんもご存知ですよね?コムタンよりもソルロンタンよりもさらにさらに高級感あふれるお料理でしょ?これでもうオーダーする時こんがらがらずに済みそうですね。(^_-)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2000-05-14

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