メウンタン

辛鍋/매운탕


<ヘムルメウンタン >
ヘムル(シーフード)は疲労を忘れさせ、手足のしびれを癒し、食欲を高める効果がある。ヘムルメウンタンはまずヘムルが新鮮でなければならない。魚は新鮮なものを選んでウロコの始末をし、適度な大きさに切る。貝類は塩水につけて砂を吐かせておく。残りの野菜も食べやすい大きさに切ったあといっしょに入れて、十分に味が出るまで煮立てる。味付けのソースはふだんより辛めにしたほうが生臭さをおさえることができる。豆もやしと春菊をそえて食べれるとさらに風味が出る。

<ポッメウンタン>
ポッ(フグ)には猛毒があるので、誰でも扱えるというわけにはいかない。もちろん韓国でも特殊調理師の資格をもった人だけが調理できる。またフグは夏の終りごろから初春までにとれるものが一番おいしいと言われている。ポッメウンタンはまず鍋に白菜と薄切りにした大根を敷き、その上にさばいて小さく切ったフグと豆腐をのせ、長ネギとシイタケも横にそえて入れる。そこにだし汁とメウンタン用に調合されたコチュジャン(とうがらしみそ)ベースのタレを入れ、火にかける。フグと野菜に火が通ったらアクをとり、醤油で味を調えてできあがり。

<テグメウンタン>
テグ(タラ)は脂肪が少なく魚臭さが少ないので魚が苦手な人でも食べやすい魚。ヘムルタン(海産物の鍋)は具によっていろんな種類があるが、その中でもテグメウンタンは辛すぎずさっぱりとしているため一番の人気。テグメウンタンは鍋にタラの頭と尾の部分を入れてダシをとり、白菜と合わせ調味料を入れ、火が通ったら生ガキと長ネギを入れ、煮込んだらできあがり。

<メギメウンタン>
メギ(ナマズ)は良質の蛋白質、脂肪、灰分、カルシウム、鉄分を含んだ魚で、主に焼き魚、チジミ(お好み焼き)、スープなどにして食べる。特に最近では野菜を入れる従来の作り方でなく、「人参メギメウンタン」といって朝鮮人参、ナツメ、山椒、カンゾウなど漢方薬を入れたものが人気がある。こうすると淡水魚特有の臭いも消え、また滋養食品としても優れたものとなる。メギメウンタンはまず鍋にゴマ油をひき、大根をさっと炒めてから水を加えて茹で、コチュジャン(とうがらしみそ)で作ったタレを入れる。しばらく火を通してから、ぶつ切りにしたメギ(ナマズ)とズッキーニ、青とうがらし、長ネギを加え、塩で味をととのえる。最後に火からおろす直前に春菊を入れてできあがり。

<ソガリメウンタン>
ソガリ(コウライケツギョ)は淡水魚としては珍しく他の魚を食べる肉食魚。ソガリメウンタンはまずソガリを胆嚢だけを除いてぶつ切りにし、次に牛肉を薄く切って味付けし、鍋で炒めてから水を入れてだし汁をとる。 味が出てきたらコチュジャン(とうがらしみそ)と、切っておいたソガリ、薄く切った大根、長ネギ、赤とうがらし、ニンニクなどを入れ、ソガリの骨がやわらかくなるまでぐつぐつと煮込む。最後に塩で味を整え、わらびや春菊を入れてできあがり。

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記事登録日:2000-05-14

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