利川(イチョン)の栢沙サンシュユ花祭りに行ってきました!

ソウルから1時間半、 山茱萸(サンシュユ)で黄色に染まる山里の花祭りに行ってきました~

こんにちは!ソウルナビです。暖かい春がやってきました!心も体もうきうきする春、柔らかい日差しを浴びてたくさんの花が咲いています。ところで春の韓国を旅行していると、黄色いぽつぽつとかわいらしい花をつけた木を時々見かけませんか?花の名前はサンシュユ。漢字で山茱萸と書き、日本でもハルコガネバナ(春黄金花)とも呼ばれ、4月はじめに黄色い花が一斉に咲き出します。ソウルから車で1時間30分強、利川(イチョン)のある山深い村にサンシュユの花がいっぱい咲いて黄色に染まるらしいという情報をキャッチしたナビ。なんでも毎年4月に「利川栢沙(ペッサ)サンシュユ花祭り」というサンシュユの花をテーマにお祭りが開かれるとか。花で黄色く染まる村、行ってみたい~さっそく足を運んでみました。 

陶磁器とお米で有名な利川へ

利川はソウルの郊外にある街のひとつ。ソウル市を囲む京畿道(キョンギド)にあります。おいしいお米の産地として、また陶窯地としても有名で、ソウル市内からは高速バスで約1時間と距離的に近いので気軽に遊びに行ける観光地なんです。
高速バスターミナルから利川行きのバスに乗ること30分。もうまわりは山、山、山。利川バスターミナルものどかな雰囲気で、ソウルから1時間とはとても思えないほどゆったりとした時間が流れています。イベント会場の栢沙面(ペクサミョン)道立里(トリムニ)は、さらに市内バスで30分ほどいったところにあります。市内バスは本数が少なかったり、終バスが早かったりするので、旅行者にはややハードルが高い!これは困った。。。でもお祭りの期間中は有料のシャトルバスが20分間隔で運行していて、利川の中心地をぐるっと回りながら会場へと連れて行ってくれるんです。ナビも利川バスターミナルに一番近いシャトルバス乗り場からタイミングよく乗車!でもシャトルバス乗り場の目印が何もないから、地元の人以外はちょっと探すのが難しいかも。外国人観光客のことももうちょっと考えてくれると嬉しいな・・・
高速バスターミナルから出発

高速バスターミナルから出発

利川市外バスターミナル

利川市外バスターミナル

イベント会場行きの</br>シャトルバス

イベント会場行きの
シャトルバス

とっても豪華であせる

とっても豪華であせる

山々~

山々~

お祭り会場に到着!

バスに乗ること30分、お祭り会場の入口に到着。すると見えるものほとんどが黄色黄色黄色!この日はお祭りの初日かつ平日ということもあって、まだ余裕な雰囲気。でも週末は花見客であふれかえるとか。この会場の栢沙面道立里には約1万7,000本のサンシュユの木がある、まさにサンシュユの村。残念ながら前日に降った雨と寒さで花が散ってしまい、満開時の6割くらいに。それでも黄色い霞に包まれた様子はとっても幻想的~いいところに来たなあとさっそく心が和みます。

お祭り会場をゆっくり歩きます

入口の駐車場からメイン会場まで、道端にぽつぽつとお店が並んでいます。サンシュユの赤い実を使った特産品のマッコリや、油で揚げた伝統菓子、おまんじゅうやエキス、そして新鮮な野菜など。
サンシュユまんじゅう販売

サンシュユまんじゅう販売

採れたてのセリが山積み

採れたてのセリが山積み

サンシュユ入りの揚げ菓子

サンシュユ入りの揚げ菓子

サンシュユを乾燥させたもの

サンシュユを乾燥させたもの

のどか~

のどか~

ピンク色のマッコリ

ピンク色のマッコリ



途中に由緒ありそうな韓屋(ハノク)が。説明によると16世紀の朝鮮王朝時代、都落ちした両班(貴族)の1人、厳用順(オム・ヨンスン)が建てた六槐亭(ユックェジョン)という建物とのこと。この時代からサンシュユの木を植え始め、現在のような群落地になったというようなことが書いてあります。都落ちの貴族が、寂しさを紛らわせるために植えたのが始まりだったかも。 

また特産品販売をはじめ、サンシュユを使った天然石鹸作りや、天然染物などの体験コーナーが。どちらも準備で忙しそう。まあメイン会場にはステージがあり、韓国の伝統衣装をまとった人たちが優雅に踊っていたり、多文化家族の方が南米の音楽を演奏したり、ちょっとエスニックな雰囲気も?

メイン会場からは石垣でできた道の通りに歩いていきます。途中でサンシュユのエキスを使った漬物屋さんが。さっそく味見してみると・・・甘酸っぱさとちょっとした苦味がきいていておいしい!きゅうりやポムナムル(春先に出回る山菜など)の漬物も~サンシュユ入りのシッケ(お米を使った甘い飲み物)もほんのりピンクです。
サンシュユエキスでつけた漬物

サンシュユエキスでつけた漬物

こちらはきゅうり

こちらはきゅうり

サンシュユ入りシッケ

サンシュユ入りシッケ


可憐な花の前で写真をとる人がいっぱい。遠足で遊びに来たこどもたちの笑い声にほっこりです。春の青空の下、みなさん思い思いに花を楽しんでいます。 
子どもたちも遠足で

子どもたちも遠足で

田舎風景になごむ~

田舎風景になごむ~

昔の生活品の展示も

昔の生活品の展示も


数は少ないものの、屋台ブースもあります。お菓子やお餅を買って食べながらサンシュユを楽しめます。
メニューがいっぱい

メニューがいっぱい

シンプルなよもぎ餅

シンプルなよもぎ餅

お米の揚げ菓子

お米の揚げ菓子


いかがでしたか?春先に韓国を訪れてちょっと余裕があったら、のんびりした田舎の花祭りを楽しむ、なんていいかも?ちなみにサンシュユの実は韓方にも使われていて、利尿や滋養強壮、抗アレルギーなどに効果があるんですって。サンシュユの実を使ったマッコリやエキスはなかなかソウルでは目にしないもの。お祭り会場でゲットできると、とってもうれしい。ちょこっとアクセス不便なところではありますが、ソウルから約1時間30分で来られますよ。以上、ソウルナビがお伝えしました!

その他情報

★利川栢沙サンシュユ花祭り/イチョンペッササンシュユコッチュッチェ
期間:2014年4月4-6日
http://www.2104sansooyou.com/

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-04-14

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