江原道の田舎で過ごす一日を体験してきました!

江原道は春川(チュンチョン)の山奥で過ごす素朴な一日!韓国の田舎で自然を満喫してきました!


こんにちは、ソウルナビです!皆さん、夏休みはいかがお過ごしでしたか?ナビは夏休み、週末1泊2日で江原道の春川(チュンチョン)にある田舎に行ってきました。春川といえばぺ・ヨンジュン主演「冬のソナタ」のロケ地でも知られるところであり、タッカルビの本場としても有名な観光地。でも今回ナビが訪れたのはちょっと変わったところ、春川の山奥にある品傑里(プムゴルリ)。山と畑と川以外なーんにもない田舎です。ソウル在住の友人夫婦が週末はそこで過ごし、一度遊びにおいでよ!というので呼ばれて行ってきました。韓国スローライフの一日体験です!

品傑里(プムゴルリ)への道のり

ソウルから春川までは2012年のITX青春の開通や2009年に開通した高速道路でだいぶ便利になりましたが、今回向かったのは春川の山奥。自家用車のみ行ける場所です。品傑里(プムゴルリ)へは高速道路にのって混まなければ、ソウルから最短で1時間30分くらいで行くことができます。
ナビが訪れた日は高速道路が混んでいたので、一般道をゆっくり北上します。漢江(ハンガン)の眺めに癒されるナビ。途中、洪川(ホンチョン)に寄って休憩。洪川は江原道の中部にあり、スキー場や韓牛の街として知られています。中央市場周辺では不定期に開かれる市がたっていて、にぎやかです。
洪川市外バスターミナル

洪川市外バスターミナル

繁華街といっても人は少なめ

繁華街といっても人は少なめ

市場で売られているものを見ると・・・茹でトウモロコシ、そば粉を使ったチヂミやメミルチョンピョンと呼ばれる韓国風クレープ、オルチェンイグクス(おたまじゃくしのような形をしたとうもろこしで作った麺)などなど、江原道に来たなあと実感するものばかり。ソウルと違って面白い!お昼は普通の中華屋さんでチャジャンミョンをいただきます。
中央市場の入口

中央市場の入口

たまたま訪れたこの日は市が立っていました

たまたま訪れたこの日は市が立っていました

人気店のおばあちゃん

人気店のおばあちゃん

オルチェンイグクス

オルチェンイグクス

ススプクミと呼ばれる素朴なおやつ

ススプクミと呼ばれる素朴なおやつ

そば粉で作ったジョン

そば粉で作ったジョン

メインストリートを歩いていると、軍の部隊が点在しているためか軍服を着た若い男性をたくさん見かけました。両親や友達、恋人と面会時間を楽しんでいるよう 。

目的地に向かって再び出発!

お昼を食べて再び車を走らせます。景色がとってもキレイで楽しいドライブ~目的地のプムゴルリに向かって、細い山道をひたすら進みます。途中の渓流ではテントを張って休んでいる人や水遊びを楽しんでいる人も。
ついに携帯の電波が届かないところまでやってきて、本当にここで大丈夫?とやや不安になっていると、コスモスが揺れる坂道で友人夫婦を発見!車を止めて坂を上がっていくと大きなビニールハウスが。振り返ると幾重にも重なった山並み。眺めが最高です!

素朴だけれど贅沢な空間

友人夫婦は平日はソウルでサラリーマン生活、そして毎週末ここで過ごしています。山を一つ買ってそこにビニールハウスを作り、中にコンテナを入れて部屋を確保。本格的なストーブを入れて寒さ対策。夏でも夜は冷えるのでストーブに火を入れているそうです。退職後は本格的にログハウスか黄土(ファント)でできた家を建てて田舎暮らしを楽しみたいとのこと。仮の家とはいえ、一からからすべて二人で作ったなんて驚き!山に咲く小さな花や草も奥さんの手にかかれば、こんなにおしゃれに。
外にもテーブルとイスがあり、炊事用の釜が二つ、そして肉や野菜を焼く窯も。これもすべて手作り。その横には手作りのしょうゆや味噌を保存するハンアリ(かめ)が並んでいます。すぐ下にあるのは無農薬の畑。きび、トマト、なす、唐辛子、チンゲンサイ。また韓国の畑ならではのアウッ(フユアオイ)、クンデ(フダンソウ)の葉っぱも。ただ簡易トイレは少し離れたところにあり、うーん、これは夜行くのが怖そう!脇には手作り感あふれる鶏小屋があり、烏骨鶏(ウコッケイ)もいます。
暖炉

暖炉

炊事コーナー

炊事コーナー

チャンドッテ(かめをおいておく場所)

チャンドッテ(かめをおいておく場所)

畑

鶏小屋

鶏小屋

アウッはさっと茹でて和え物に

アウッはさっと茹でて和え物に

クンデはサム(包み野菜)<BR>としてよく食べます

クンデはサム(包み野菜)
としてよく食べます

家には友人夫婦の親族が遊びに来ていて、簡単な昼ごはんの準備が進んでました。私たちは食後のパッピンス(小豆かき氷)をいただくことに。カットした果物と小豆をたっぷり、牛乳をかけていただきます!
牛乳をかけて…

牛乳をかけて…

手作りパッピンス

手作りパッピンス

川遊びと散歩を楽しむ!

パッピンスをいただいた後はこどもたちを連れて近くの川へ。友人のトラックの後ろに乗って出発!

子どもたちが川で魚とりに夢中になっている間、ナビは周辺を散歩。山道を進むと建物が現れます。近づくとどうやら廃校のよう。2005年には廃校になったようでした。多いときは60人近くの子どもが在学したよう。現在はキャンプ施設となり、教室で泊まれるようになっています。校庭でキャンプファイヤーなんかもするのかな?裏には江原道特産品であるコンドゥレ(高麗アザミ)が干してあります。
廃校までの歴史が<BR>書かれた看板

廃校までの歴史が
書かれた看板

コンドゥレ(高麗アザミ)

コンドゥレ(高麗アザミ)

礼拝の部屋だったみたい?

礼拝の部屋だったみたい?

周辺の畑も散歩します。ズッキーニのようなエホバッ(韓国カボチャ)やトウモロコシ、そして唐辛子の畑が。そこに見慣れない植物がたくさん植わっている畑を発見。花が咲いているのもあり、何の野菜?気になって聞いてみると、トドッ(ツルニンジン)の畑だとか!トドッは韓国では高級食材として知られるキキョウ科のつる性多年草で、韓国を旅行したら野趣あふれる味をどこかで食べたことがあるかも。食べられるようになるまで最低3年はかかるそう。特に江原道産のツルニンジンは質がいいと言われています。 
エホバッ畑

エホバッ畑

おなじみ唐辛子

おなじみ唐辛子

江原道といえばとうもろこし

江原道といえばとうもろこし

シンプルに過ごす夜


川遊びを終えて山道を散策し、夜ご飯の準備。友人夫婦が前日までサムギョッサル(豚の三枚肉)続きで疲れてしまったので(笑)夜は簡単に食べることに。20km先の市場で買ってきたというメミルチョンピョンと手作りチャーハン、そして手作りのキムチとチュィナムル(シラヤマギクの葉)のしょうゆ漬けをいただきます。
シンプルに

シンプルに

チュィナムルが本当においしい!

チュィナムルが本当においしい!

夜はシャワーのあと子どもたちはコンテナーの部屋へ。大人たちはビニールハウス内のテーブルに座り、ソーセージをさかなにビールを楽しみます。天気は雨が降ったり止んだりで星が少し見える程度でしたが、蛍を二匹見つけて大喜び。トイレは真っ暗闇なので、誰かに懐中電灯を照らしてもらって恐る恐る行ってきました。驚いたのはビニールハウスに虫がたくさん寄ってくること。大きな蛾に混じってやってきたのはなんとクワガタムシ!虫取りまでできてしまうなんてラッキー!4匹ほど捕まえました。 

2日目、帰途に

翌朝、ニワトリの鳴き声で起きたナビ。朝食は産みたての卵で作った目玉焼きと、キムチチゲ、そしておかず。素朴だけれども景色もいいせいかとてもおいしい。少し雨が降っていて灰色の空でしたが、遠くの山に雲が流れているのが見えてとてもきれい。ただ道が混むとのことで朝早く出発することに。
雨がちょっと降っていた朝

雨がちょっと降っていた朝

朝からしっかりと!

朝からしっかりと!



韓国の田舎の暮らしをちょこっと見て、川遊び、虫取りの体験もできて夏のいい思い出になった旅行。何もないところで何もしないで自然に親しむことがとっても贅沢なことなんだなと実感しました。おみやげには友人が作ったとうもろこしを何本かがいただきました。涼しくて心地よい夏もいいけれど、秋や冬もまた違った顔を見せるはず!寒いけれどもまた機会があれば是非遊びに行きたい!以上、ソウルナビがお伝えしました!   
関連タグ:江原道田舎春川地方洪川カンウォンド

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-09-02

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