秋といえばマツタケ!今年もマツタケの状況をチェックしてきました!
こんにちは!ソウルナビです。9月も後半、しかし今年(2014年)もまだまだ昼間は暑いソウル。でも風は涼しいので、街には長袖を着て歩く人が増え、少しずつ秋を感じられます。皆さんはどんな秋を過ごす予定ですか?公演を見たり美術館に行く芸術の秋?またはと本に親しむ読書の秋?でもやっぱり一番は「食欲の秋」!そして、この時期ならではの旬の食べ物といえば、「秋の味覚の王様」とも言われるマツタケ(松茸)!今日はそんなマツタケのソウルでの情報をお伝えしたいと思います!日本と同じように韓国でも珍重されているマツタケ。今年の価格とショッピングにぴったりの時期は!?ナビが市場に行って調べてきましたョ!
今年の松茸市場は!?
韓国でマツタケが最もよく市場に出回るのはだいたい9月上旬頃から10月半ばにかけて。ただ天然モノということでその年の気温や降水量に左右され、その時期は毎年ちょっとずつ違うとか。さらに韓国では毎年秋に秋夕(チュソッ、旧暦の8月15日)があり、日本のお中元やお歳暮のように贈り物をする習慣のあって、この時期に合わせてマツタケの出荷状況や価格が大きく異なります。そこで気になるのはまず今年のマツタケの出回り具合!今年は9月の初め頃から少しずつ登場したマツタケ。今年は雨がたくさん降ったために形も小さく、見た目も良くないとのこと。また今年は秋夕の時期が早めで国産マツタケの出始めた頃とほぼ重なったため、秋夕が終わったあとに価格が上がることもなく、少しずつお値段が下がるかも?とのこと。さらに、これもお天気次第なのではっきりとは分からないけれど、10月中旬くらいまでは市場に出回り、9月後半から10月初旬頃がオススメのショッピング時期になりそう!
良いマツタケを選ぶには?
ひとくちに「マツタケ」といっても産地や質、状態によって価格が異なるのは有名なところ。まず産地は韓国で売られるものの中ではやっぱり国内でとれた韓国産のものが最もよいとされ、あとに北朝鮮産、中国産と続きます。中国産でも北朝鮮との国境にある白頭山(ペクトゥサン)で採れるものが良いとか。そして、それぞれの産地の中でも鮮度、大きさ、形(カサの開き具合)といった状態によって3~5種類の等級に分かれています。目安として国産の場合はこんなカンジ!
<1等級>
大きくてまっすぐで傘が開いておらず、傷や虫食いなどがほとんどないもの。
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<2等級>
1等級のもののように形がきれいだけれど、少し小さかったり曲がっていたりするもの。また、傘が開いていてもかなり大ぶりのものはこの等級に分類されます。
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<3等級>
形が良くても小さいもの。傘の部分が開いていても状態の良いもの。大きさはほどほどでも少し傷があったり、形が崩れていたりするもの。
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<4等級以下>
すごく小さかったり、大きくなく傘が完全に開いていたりするもの。また形が良くても虫食いがあったり傷が多かったりするもの。
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マツタケはカサの部分が広がっておらず、まっすぐで大きく、根元部分が太いものが良いもの。さらに手に取った時の重みや、匂いをかいだときにほのかに香る松の香りも重要なポイント。また鮮度は、採ってから時間の経っていない新鮮なもののランクが高くなり、鮮度が落ちるとランクも下がることがあるそう。ちなみに上の写真のランクでは1~2等級は贈り物用に、3等級以下のものは自宅用に買って行く人が多いようです。
今年のマツタケの価格をチェック!
では、今年のマツタケの価格はどうなの!?ソウルでマツタケを買うならココ!といわれるスポット、京東市場と南大門市場に今年もナビが出かけて、マツタケの出回り具合とお値段と聞いてきましたョ!価格はそれぞれ1kgあたりを基準としていますが、実際にもほとんどが1kg単位で売られています。あっ、それでも値段は毎日変わるので、掲載している価格はあくまでも目安として見てくださいね!
■■京東市場■■
地下鉄1号線チェギドン(祭基洞)駅とチョンニャンニ(清涼里)駅の間に広がる漢方と食材で有名な市場、京東市場(キョンドンシジャン)。チェギドン駅の2番出口を出ると、もうそこは庶民的な市場の雰囲気満点!そんな広~い市場の中で、マツタケを売るお店がどの辺りにあるかというと、新韓銀行のある大きな交差点で銀行の手前から市場に入り、しばらく進むとある一つめの角を右に曲がると左側に1、2軒、さらに1本目の路地を左に行くと、両側に何軒かお店を見つけることができます。ここが松茸シーズンになるとにぎわう京東市場の松茸通り! "自然松茸"とか"マツタケ"という漢字やカタカナの表示があるのですぐ分かると思いますョ!
◎京東市場「松山商会(ソンサンサンフェ)」で聞いてみました!
マツタケの産地として有名な江原道の嚢陽(ヤンヤン)郡に本店をもつこちらのお店。ここ京東市場にあるお店では、嚢陽産だけでなく、全国各地から直送されるマツタケを扱っています。お店では基本的に国産マツタケを扱いますが、国産品が出ない時は中国や北朝鮮からの輸入モノが並ぶことも。ですが今年、輸入モノは国産とあまり値段が変わらないため販売していないんだそう。ちなみにマツタケの写真は先日9月16日に撮ったもの。辺りにはマツタケのいい~香りが!
<韓国産の価格> (1kgあたり、9月16日現在の価格)
1等級 32万ウォン~
2等級 26万ウォン前後
3等級 20万ウォン前後
4等級以下 15万ウォン前後
1等級
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国産品には国産品のステッカーが!
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2等級
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3等級
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■■南大門市場■■
中心部からのアクセスが便利で、観光地としてもおなじみの南大門市場(ナンデムンシジャン)。地下鉄4号線フェヒョン(会賢)駅5番出口を出て、すぐ右に見える南大門市場のメインストリートに入っていくと、通りにあるお店の前の看板には「松茸・マツタケ」の文字がたくさん!店頭にはマツタケが箱に入れられてずらりと並べられていますが、実はこれらはほとんどが模型^^; 本物のマツタケは鮮度を保つためお店の中で大切に保管されています^^
◎南大門市場「クリスタル眼鏡百貨店」前の靴下屋さんで聞いてみました!
南大門市場にはマツタケを扱うお店がいーっぱいあり、ナビでも何軒かご紹介していますが、今年はマツタケの出来が悪いということ紹介を断られ・・・「クリスタル眼鏡百貨店」前にある靴下屋さんでお話をうかがうことができました~ 9月16日にお伺いしたところ、基本的に韓国産のみを扱い、やはり今年は大雨の日が多かったためマツタケの形が悪くて小さく、さらに秋夕(チュソク)を過ぎたため値段は去年より安めとのこと。受注販売も受け付けているそうなので、こちらで国産マツタケの購入を考えていらっしゃる方は直接お店に行って問い合わせてみてくださいネ。
1Kg 20万ウォン
700g 15万ウォン
500g 10万ウォン
※「クリスタル眼鏡百貨店」はナビで紹介している「錦成商会」と「ソウル商会」の間にあります。
住所:ソウル市 中区(チュング)南倉洞(ナムチャンドン) 34-11 / 서울시 중구 남창동 34-11
地元のスーパーでは!?
マツタケといえば日本ではスーパーやデパートで手に入りますが、韓国でも同じ。でも日本ほどじゃないかも?特にスーパーでは、市場にマツタケがたくさん出回れば見かけるようになります。実は一昨年は韓国産のマツタケが豊作で、地元の小さなスーパーでも国産松茸がたくさん売っていました。では、今年は!?といいますと、やはり今年も去年と同じくそんなに数が採れないせいか、ほとんど見かけない感じ。唯一、秋夕後の9月19日にソウル駅のロッテマートの野菜売り場の真ん中で大きくどーん!と売られているのを発見!お値段は2~3等級のもので100gあたり26,950ウォン、1等級のもので100g33,800ウォンと去年よりも高め。ただ残念ながら9月24日までしかこのお値段で販売しないそう。
持ち帰るときのポイントは?
マツタケは鮮度が命!新鮮ならば新鮮であるほど味も香りも良くて、美味しくいただけるもの。なので、韓国で買ったマツタケを日本へ持ち帰る場合は、帰国当日か前日といったなるべく帰国の直前に購入し、手荷物として運ぶのがベストだそう。お店では保冷剤を入れた箱に詰めてもらえますが、帰国後はすぐに冷蔵庫の野菜室で保管すれば1週間くらいはもつそうですョ。ちなみに宅配便で日本へ送るのは時間がかかることがあり、傷んでしまう可能性が大きいので避けたほうがいいそう!
買った松茸、韓国ではどう食べる?
日本ではそのまま焼いたり、炊き込みごはんにしたり、お吸い物にしたり、土瓶蒸しにしたり・・・いろんな食べ方のあるマツタケ。韓国でもそのまま焼いていただくのは主流ですが、高級な牛肉と一緒に焼いて楽しむことも!また、家庭ではいつものプルコギに入れたり、牛大根スープの大根の代わりにマツタケを入れたり、ジョン(ひと口チヂミ)にしたりという調理方法もあります。これらはかなり韓国っぽい食べ方ですよね!こう見ると、韓国ではマツタケのお供は牛肉なのかしら?またご飯にナツメや栗、様々な穀物を入れて炊く韓国式の栄養炊き込みご飯に入れることも。それから塩を入れたごま油につけて、生でいただくなんて方法も!?日本風の松茸ご飯やお吸い物も美味しいけれど、たくさんマツタケをゲットしたら韓国風に味わってみるのも面白いかも!^^
今年のマツタケ情報、いかがでしたか!?今年は去年より値段的に安く。輸入モノは見当たらず国産ばかりだったマツタケ。市場の人のお話では「9月19日頃に雨が降ればもっとマツタケの収穫率があがるかも・・・」とのことだったのですが、結局降らず。どの等級でもいい場合は今が買い時かも!韓国でマツタケ(松茸)購入を考えていらっしゃる皆さん、是非参考にしてみてくださいね!以上、今年も市場でマツタケの匂いをいっぱいかぎすっかり食べた気分のソウルナビでした。