マス釣りにチーズやチョコ作り体験、雪ソリ!冬季オリンピックが開かれる平昌で農村体験してきました!
みなさん、こんにちは!ソウルナビのるみです。皆さん、2018年冬季オリンピックの開催予定地をご存知ですか~?そう!江原道(カンウォンド)の平昌(ピョンチャン)!今回、るみはその平昌郡が主催する体験ツアー「平昌グリーンツアー」に参加してきました。グリーンという名からもわかるように、農村で自然に触れながらその美しさや雄大さを感じ、いろいろな体験を通して農村への理解を深めることが目的のツアー。雪がたくさん積もり、風が強いことで知られる平昌。ちなみにるみも平昌は初めて!体験もりだくさんのツアー、レポートしたいと思います!
グリーンツアー参加者は子連れママから20代の若い人、登山仲間な感じの40~60代の中年の方々といろいろで全部で40人の参加。ソウルから平昌まで高速バスで混まなければ約3時間くらい。朝9時に出発し、途中雪がちらつく横城(フェンソン)で休憩しました。
一日目
■大関嶺(テグァンリョン)のふもとにある人気店で昼食!昼12時半、大関嶺のふもとにある「ファンテフェグァン」に到着。目の前の川には雪が高く積もっていてびっくり。お店のひさしにもこんもりと雪。平昌は韓国の中でも雪がたくさん降るところとして知られ、よく天気予報に出てきます。2つの気流が太白(テベッ)山脈でぶつかり、大きな雪雲ができるからだとか。その太白山脈の山中にある峠が大関嶺です。「ファンテフェグァン」は入口が小さく見えたのですが中に入ってびっくり。とても広く、団体客でいっぱい。東南アジア系や中華圏の観光客の姿が目立ち、アジア全体の韓流ブームを肌で感じました!
るみ一行の食事はすでにセッティングされていました。メイン料理はオサムプルコギ。豚の三枚肉といかを辛いソースで味付けした料理で、淡白ないかの味を豚肉の脂がサポートする感じ。お店はファンテ(スケトウダラを凍らせて干してを繰り返して作る干物)の専門店なので、ファンテグイ(ファンテに甘辛いタレをつけて焼いたもの)やスープも出てきました。そしてサプライズにふかしたてのじゃがいもが登場~「ファンテフェグァン」のオーナーがるみたちのために時間を合わせてふかしたじゃがいも!このじゃがいもが甘くてほっくほくでした。
サンチュにいかをのせて包んで!
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ほくほくじゃがいもに味噌をつけていただきます
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■「ファンテフエグァン」オーナー自慢のカフェでひと休み!
お腹がいっぱいになったるみたちが次に向かった「コーヒーセブンハンドレッド」は、立派な5階建てのビル!こちらは「ファンテフェグァン」のオーナーが趣味で出したお店だそうで、1階にはカフェ、2階にはバー、そして3階にはオーナーが集めたコーヒー器具のコレクションが飾ってありました。ちなみに平昌の人は700という数字が好きみたいで、あちこちで700の数字を目にします。こちらのお店の名前も「700」。理由は、お店のある町が標高700メートルのところにあるからだそう。いただいたコーヒーは濃い目に淹れたエチオピア。花のような香りのする、ちょっと酸味のきいた味でした。
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2018年冬季オリンピックメイン会場「アルペンシアリゾート」へ!
お腹いっぱいになったあと、やってきたのが「アルペンシアリゾート」。大関嶺の雄大な自然の中にある一大リゾートで、平昌冬季オリンピックのメイン会場でもあります。ホテルやコンドミニアムなど宿泊施設も充実、ゴルフやスキー場はもちろん、冬も遊べるウォーターパーク、コンベンションセンター、ショッピングストリートもあってないものがない! ここでスキーでも楽しみたいところですが、スケジュールの関係上立ち寄ったのはミニ遊園地と体験コーナー。4D体験(!?)や鏡の迷路、テディベアぬいぐるみ展示を見学しました。こどもたちはビーズでキーホルダー作り。
■4年後の盛り上がりを想像しながら見るジャンプ台!
再びバスに乗り、今度はオリンピックのランドマークでもあるジャンピングスキータワーへ。本当はジャンプ台に併設されたタワーにのぼり、展望台から平昌の絶景を見る予定だったのですが、強風のため中止に。けれど安全第一!クロスカントリーの練習場なども見学して、平昌で一番風が強く吹くことから風の村と呼ばれるパラムマウルに向かいました。
アルペンシアから見たジャンプ台
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見学できてよかった~
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■風の村でチーズ作りとチョコレート作り体験!海抜700~850mのところに位置するウィヤジパラムマウル。遠くの山にある風力発電機が勢いよく回っているのがたくさん見えました。韓国では風が強く吹くところといえば済州島(チェジュド)が思い浮かびますが、ここウィヤジも朝鮮半島でも風の強いところとして知られ、風の村と呼ばれているとか。また韓国の高冷地農業発祥の地としても有名で、じゃがいもやたまねぎなどが特産品です。いろいろな農村体験・自然体験ができるのですが、今回は人気のチーズ作りとチョコレート作りの両方を体験することに。作業場は体育館のように広いところ。世界各国から観光客が団体で訪れてチーズ作りを楽しみます。だから、いろいろな国旗が飾られていました。
チーズやチョコレート作りを教えてくれるのはチェ・スヨンさん。ご自身のことをハルモニと呼んでいましたが明るくてスタイルのいい方!スヨンさんのトークやボディランゲージにみんな笑いっぱなし。雰囲気をつかむのが本当に上手で、スヨンさんのトークを聞くだけでもかなり面白かった~(説明は韓国語と簡単な英語でした。)
作るチーズはカッテージチーズ。温度に気をつけながら原乳を温め、そこに豆腐作りで使用するにがりとレモン汁を入れて作るもので、比較的簡単にできるチーズだそう。もろもろと豆腐のようになってきたら、ガーゼに包んで固形部分をこし取ります。そしてガーゼに置いたのは食べられる色とりどりの花。ぱっとひっくり返したら花入りのきれいなチーズに!温かい豆腐のようなチーズをカットして、コーンチップスにのせていただきま~す。ちょうどいい酸味でさっぱりとして食べやすい~セットで出てきた赤ワインも、みんなであっという間に飲んでしまいました。
■山のふもとにある雪の華の村へ!
気がつけばもう4時過ぎ。次は宿泊地でもあるヌンコッマウルに向かいました。ヌンコッマウルは標高1,407mの黄柄山(ファンビョンサン)の裾野に広がる村で、「雪の花の村」というなんだかステキな名前。あ~田舎に来たという充実感がいっぱい!村の入口のすぐ近くにあるプレハブハウスに入ると真ん中に大きな薪ストーブがありました。丸太を丸ごと豪快に放り込んで燃やすのが印象的。そして夕食の前、工房体験として牛の鼻輪で飾りを作ります。夕食は、村の代表が焼いてくれたサンギョッサル(豚の三枚肉)!
牛の鼻輪の飾り作り
食事はサンギョッサル
何十センチと積もった雪の間にできた道を通り、村内のペンション棟へ。外の景色をバルコニーから見たくてドアを開けようとしましたが、凍っていて動かない・・・バルコニーにも雪が高く積もっていて、本当に雪深いところに来たなあとしみじみ。明かりもほとんどなくとっても静か。ロフトつきの広い部屋を二人で使わせていただきました。盛りだくさんのプログラムをこなし、この日は21時過ぎには就寝!
二日目
■イノシシ狩り体験とボブスレースタイルの雪そり!
朝8時に起床、朝ごはんをいただいた後は、村の伝統体験。かんじきを履き、槍を持ち、何をするのかなと思ったら、村の代表の後ろにイノシシの剥製が!代表が剥製のイノシシを肩に担いで外に出て行くのを必死に追いかけるるみたち。雪山にイノシシをごろんと置き、槍で刺すふりをするデモンストレーションでした。木の板のスキーに懐かしいという声も。それからボブスレースタイルの雪そりにも挑戦しました。
○ボブスレー
■平昌マス祭り会場へ!
2日目の午前中のメインプログラムは平昌マス祭り!毎年12月下旬から2月初旬まで開かれているお祭りで、この日は初日。カチカチに凍った五台川(オデチョン)でマス釣りや、特設プールでマスつかみ取りを楽しみます。自由時間は1時間と短かったけれど、マス釣り体験をした後は会場内の食堂で昼食を楽しみました。
会場の食堂では
さしみ、姿焼き、鍋、天ぷらなどのメニューがあり、セルフサービス。るみたちは鍋と天ぷらをいただきました。色が鮮やかできれい!鍋のスープを飲んで体が温まりました。
お腹がいっぱいになった後は、マスつかみ取りの見学です。冷たい水の中にTシャツと半ズボン姿で飛び込み、湯気がたっている参加者を見てびっくり!水の温度がぬるめと思っていたら違うんですね~気合と悲鳴が聞こえてきて、おかしかった!
ソウルに向かう道路は混むので早めに出発。午後5時過ぎにソウルの蚕室に到着。農村体験を中心に今回巡った平昌。オリンピックの開催予定地や有名リゾートもちょこっと寄ることもできたので大満足です。農村でもたくさんの体験プログラムが用意され、訪れた人に満足してもらおうとがんばっている姿がとても印象的でした。アクセスは不便だけれど、たくさんの外国人観光客が来て江原道の田舎の魅力に触れられればなと思います。今後も体験ステイ型の旅行にはまりそう!以上、ソウルナビのるみがお伝えしました!