NOAが斬る!韓国携帯電話事情

携帯電話を買うのはこんなに大変!

こんにちはマダムNOAです。春になるとキレイな春色の服が買いたくなりますよね。NOAは春の声ととともに携帯を買い換えてみました。ここ数年買い換えていなかったので韓国携帯電話事情がよくわからず、今回がんばっていろいろ調べてみました。購入に至るまでは日本では味わえない苦労もあったんですよ!今日はNOAが斬る!韓国携帯電話事情をご紹介します。
ここ韓国でも日本と同じように携帯通信会社の競争が激しい今日この頃。2000年頃には5社あった携帯通信会社も今は吸収合併が行われ3社になりました。シェア順に
1. SKT(SKテレコム)   局番011、017
2. KTF(韓国通信フリーテル)局番016、018
3. LGT(LGテレコム)   局番019

になっています。NTTドコモにような携帯電話の王者は韓国ではSKT。50%を越える圧倒的なシェアです。最近は国が局番をすべて010に統一する方向で動いていますのでどこの会社で契約しても010の局番になってきています。韓国の空港で皆さんがレンタルする携帯電話も多くはSKTなんじゃないかな?
そうそうここでもう1つ説明が必要ね。携帯通信会社は今説明した3社なんだけれど、携帯電話の電話機を作っているメーカーは携帯通信会社とはまた別で  
外資系:MOTOROLA、NOKIA、ERICCSONなど  
韓国系:サムソン『Any Call』
=======LG『Cyon』
=======ペンテック&キューリテル
=======KTF『EVER』

など(『』内はブランド名です)数年前は外資系が強かったけれど、ここ2~3年は韓国の会社が大健闘していて、今はサムソンが一番人気かな?同じような機能の電話機も値段はサムソンが一番高いんです。平均価格は30万ウォンから40万ウォンが売れ筋価格帯です。一番安くても15万ウォンくらいかな。2000年頃は日本のように携帯通信会社が電話機購入に補助金を出していたので8千ウォンなんていう価格でも買えたんですが、2001年あたりから政府が携帯通信会社への補助金を停止したため今のように高くなってしまったんです。
街でみかける携帯電話の広告です。スタイリッシュな広告で若者の心をつかもうと各社頑張っています。日本でのお馴染みのBOAやチャン・ドンゴン、チョン・ウソンなど人気度の高い、それもギャラの高いタレントを使って競争は激化状態です。
さてウンチクばかりでもつまらないから、いざ買いに行ってみましょう!携帯電話を売っているのは
1. 各携帯通信会社が運営する代理店
2. 小さなお店のブースが並ぶ携帯電話専門売り場
3. インターネット販売

なんかが主流です。
NOAは価格や機種をインターネットで調べて小さなお店ブースが並ぶ携帯電話専門売り場へ行ってみました。
まずはソウルでは一番メジャーなヨンサン(竜山)の電気街。ビルのワンフロアに小さなブースがたくさんあるお馴染み韓国式のお店。各店色とりどりの機種を並べて売っています。売り方は通信会社を絞って1社のみ扱っているお店や3社すべて扱っているお店もあります。
さて、NOAが今回購入に際して一番悩まされたのが、この展示されている電話機すべてが購入可能な機種ではないっていうこと!このずら~っと並んでいる携帯電話の中にはもうモデルチェンジして廃盤になったもの、色違いしかないもの、新規契約の場合しか買えないもの、などなど様々なんです。だから欲しいものが見つかって買おうとしてもお店の人は「それはもうないです」とか「その色はなくてシルバーだけです」とか「新規加入の場合だけ買えます」とかなんだか理不尽な返事ばかり。そのうえ展示されていない機種も扱っています。そして先月発売されてキャンペーンをやってポスターなんかも貼ってある新製品のキレイな色の携帯を買おうとしても「それはポスター用のサンプルとして作った色だから実際には発売しません」と日本では考えられない返事に唖然!NOAは今回ポスターに載ってるオレンジ色を買おうと思ったらそんな理由で買えませんでした。
こんなやりとりばかりで時間ばかり過ぎてちっともいくつか考えておいた商品が手に入らないんですよ~。
この日はもうアタマの中が???マークだらけになって諦めました。気に入った携帯電話1つ買うのにもとんでもなくタイヘンな韓国。帰宅してインターネットショッピングモールで買おうと決断しました。ところがインターネットショッピングモールも似たような状況で唖然!ナント購入を決めてクリックして決済の画面まで行ってから初めて『売り切れ』がわかるようなシステムのHPがもりだくさん!こんなIT先進国の韓国なのに~っていう感じです。また電話機の色も各種掲載されているのに購入時のチェックリストに色選択のボタンがないんです。またまた困ってショッピングモールのサービスセンターに電話してみたんですが何度かけても誰も出ないんです。(翌日かけてもダメだったんですよ)
またまた???マークばかりで購入不可でした。
もう携帯電話購入ごときでこんなヒドい目に遭うのは散々なので近所にある金浦空港内にあるSKY CITYの携帯電話専門売り場へ行ってみました。ここも基本的にはヨンサンと同じようなシステムです。でも散々痛い目に遭ってきたNOAは各店回りながらシビアに欲しい機種名と色を聞いてまわりましたが結局欲しい機種&色は1軒も扱っている店はありません!別に特別な機種を探しているワケじゃなかったんですよ!最近発売したメジャーなもの。でもここまできてお店の人の話でわかったのは韓国の電話機のカラーバリエーションの乏しさです。初期出荷の時1回だけは3~4色くらいは出荷するらしいんですが、発売後2~3週間もたつと無難なシルバーと白、または黒だけしか製造しなくなっちゃうんです。赤やピンク、ブルーやパステル調のものはよっぽど運がいいか初期出荷を狙わない限り買えないってことなんです。ヒドイですよね。今回NOAはピンクや赤を探してたんですが、見本はあっても商品は1つもありませんでした。
NOAが欲しかったのはこの3機種のいずれかだったんです。
もうすっかり韓国の携帯電話事情に落胆したNOAは諦めて韓国的に超普通の携帯を購入しました。ただしメールは日本語が打てる機種にしたんですよ。日本語(ひらがな&カタカナ)が打てる機種があるっていうことを知らない人は結構多いのでびっくりしました。 でもすべての機種ではないんですよ。携帯通信会社のKTFが自社ブランドでだしているKTF『EVER』、もしくはMOTOROLAの一部の機種です。 ほらご覧の通り、日本語が打てるでしょ?発信相手の携帯が日本語が打てない機種でもちゃんと送信可能でちゃんと読めます。
散々な目に遭った携帯電話購入の顛末、いかがでしたか?最後に韓国の携帯電話のトレンドをご紹介。スタイルはここ1年くらいスライド式が大人気です。また価格は高めでも若者にはMP3がついたものが人気。そしてコンピューター機能のPDA付きは80万ウォン台と高価ながらも人気です。また何故か韓国の携帯は辞書機能付きがポピュラーです。あとTVが見れる機種も人気。最近モバイル決済可能な機種もキャンペーンをよくやっています。NOAから見たらカラーバリエーションは日本の方がいいなって思います。でも韓国のデザインは結構斬新なものがあって楽しいかな?またデザインの特徴は日本と比べてカッコいいタイプが人気のようです。それは異性の好みの日韓の差にも似ている気がします。カワイイ好みの日本とカッコイイ好みの韓国という感じ!
デザインのよさは通信会社別ではダントツSKテレコムがいいですね。製造メーカー別では他社にない斬新なデザインのペンテック&キューリテルがNOA的には好きです。サムソンは全体にシンプルで男性好みな感じ、LGの方が女性好みのカワイイデザインが多い気がします。これはあくまでNOAの意見ですよ。赤いキュービック付きの電話はLGです、なかなか女の子ウケしそうじゃない?
さてこれでアナタも韓国携帯電話ツウになれそうでしょ?今度旅行にいらしたら携帯電話もちょっとチェックしてみてくださいね。そうそう韓国で携帯電話をレンタルしたらバッテリーに注意してくださいね。韓国の携帯電話のバッテリーは本当に長く持ちません!頻繁に通話する人は毎日充電が必要なくらいですよ、ご注意を!

◆携帯電話通信会社ホームページ
SKテレコム:www.sktelecom.com
KTF:www.ktf.co.kr
LGテレコム:membership.lg019.co.kr

◆携帯電話機製造メーカーホームページ

サムソン『Any Call』:www.anycall.com/index.jsp
LG『Cyon』:www.cyon.co.kr/index.jsp
ペンテック&キューリテル:www.curitel.com.html
KTF『EVER』:www.ktfever.com

店名:SKY CITY(金浦空港内)
代表電話:02-6343-3000
HP:www.techoskycity.co.kr
営業時間:10:00~21:00
休み:第2、4火曜日

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-04-12

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