地下鉄1号線- 走る環境トレイン“グッドモーニング!ハンガン”

地下鉄1号線にも登場!イベント列車。

こんにちは。ソウルナビです。
地下鉄のイベント列車~「地下鉄美術館」の時代を迎え、ついに1号線にもイベント列車~「環境トレイン」が登場しました!他の路線に負けるまいと1号線にもライバル意識が出たのかも?ソウルの中心から近郊まで、ソウルで一番長い距離を走る1号線に登場したイベント列車。環境トレインのその名は“グッドモーニング!ハンガン(漢江)”。一号線「環境トレイン」は、自然の中でも大切な水をテーマに、涼しげで爽やかなイメージで統一されています。特にブルーとブルーグリーンで描かれた太陽の光の模様は見ただけで午後の蒸し暑さを一瞬で忘れさせてくれる清涼剤って感じ。全車両に登場したいろいろな水玉模様の椅子も多彩な色感で独特のイメージを作り出しています。天と地、海と川を基本に、そこから生まれる自然のイメージを表現したという1号線「環境トレイン」!全車両に設置されたLCDモニターと、いろいろなオブジェで表現された若い作家のはつらつとした作品、ちょっとのぞいて見ましょう!

 1 両目  水、生命、命/ 作家:キム・フィチョル、チョン・スヒョン
「環境トレイン」の1両目には普段は意識していないけれどなくてはならない自然がいっぱい。車両いっぱいに貼られた青い川を見ているとまるで水の中にいるかのような錯覚におちいってしまいます。特に青い太陽の光の屏風は降り注ぐ太陽の光を反射してとてもきれい。(ナビの部屋にも一つ欲しい!!)青い壁に描かれた小さな魚が私たちが毎日接している水の姿を再認識させてくれます。

 2 両目  星が輝く夜に/ 作家:ノ・ソンミ、フン・チヨン
黄色い壁と白いカーテンが導いてくれる2両目は感情に影響を及ぼす“環境”がテーマ。ここでは自然が保護を受けるだけの存在でもなく、破壊されるだけの存在でもなく、共存していかなくてはならない存在として描かれています。温かくて柔らかい印象の黄色い壁とゆらゆらと揺れる白いカーテンは、自然が平凡な生活の土台となって私たちと共存していることを表現しています。

 3 両目  新鮮な水、生命の水 / 作家:キム・ジュン、ペ・ヨンファン
水が本当に頭の上を流れてる!!環境トレインの3両目では本物の水と照明、イメージで作られた「水」が水の多様な姿を表現しています。またつり革は指圧効果のある素材で作られていて「健康な水が命の原点」と主張しているようです(ナビだけがそう思ってるのかも!?)。空気がぶくぶくと浮き上がる生きている水の生命力!午後の新鮮な刺激 です。

 4 両目  去って行った者たち / 作家:キム・ジョンオク、チョン・ウォンチョ
 ル
きゃーっ!!電車の中に虫が~!!天井にも床にも壁にもいたる所に虫がいっぱい!!う~ん、本当に気持ち悪い・・・。でもこの虫たちはみんな自然破壊によっていなくなってしまった昆虫たちなのです。


(ナビが見たところ、全部、ゴキブリみたい・・・)この世から消えて2度と戻ってはこない昆虫たちは、昔は韓国の山や原のどこででも見られた、ありふれた昆虫だったそうです。電車の床に敷かれている北の白頭山(ペクトゥサン)から南のハヌラ山までが彼らの棲み家だったのですが・・・。 昆虫が生きられない地に人間も生きられない、当然のことですね。

 5 両目  見えざる者達 / 作家:コ・ヒョンス、パク・チヨン、アン・キュチョ
 ル、ヤ  ン・フィア、イ・ユンテ
「環境トレイン」5両目のテーマは空気です。常に私たちの横にいるのにその存在を意識しないでいる空気からインスピレーションを受けて形にしたというこの車両では、全面に反射板を使い自分の知らない自分の姿、それから他人の姿を映し出しています。あちこちに隠れている鏡のような壁面、それから床と壁にかかっている占い模様によって、しばし知らない別の世界に想いを巡らせてしまいます。形がないといって存在まで否定することはできませんよね。


 6 両目  上と下、それから・・・。 / 作家:ソン・ジョンウン、イ・ソプ
環境トレインで一番きれいな車両です(^^)。色がきれいな太陽の光の屏風、伝統の五方色(青-東、白-西、赤-南、黒-北、黄-中央)で描かれたつり革がこれ以上、きれいになんて出来ない~!!ていうくらいきれいです。基本の5色がその時その時に濃さを変える光とマッチして時に違う印象を与え、変化する姿は色彩の生命力を象徴しているようです。韓国の伝統的な刺繍の風呂敷と組み紐で構成された色あざやかな地下鉄です。

 7 両目  プラスティック庭園:真実と嘘の間 / 作家:キム・キテ、ヨム・チュ
 ンホ
今では自然よりもずっと近い存在になったプラスティックの世界!発展に発展を重ねて来た結果、春の花は春に見るという常識は覆えされました。環境トレインの7両目は日常生活で失われてしまった自然のかわりに享受している人工環境をテーマにしています。季節の訪れを告げる役目を果たさなくなってしまった花々、香りと意味を失っていく自然をプラスティックの花で表現し、君臨するプラスティックの華やかさが天井につるされています。床に描かれて汚れていく500点以上の花々と天井にひらひらと舞う美しいプラスティックの玉の調和・・・あってはならない不調和の象徴のように見えました。

 8 両目  自然のおしゃべり / 作家:コ・カンチョル、ムン・スンヨン
青いカーペットの中の黒い水玉、天井からぶら下がっている竹がぶつかって出す音、時たま聞こえる鳥のさえずりが自然のおしゃべりのように聞こえます。耳を澄まさなくては聞こえない自然のメッセージではないかしら、と思ってしまうくらい揺れる電車ととっても良く調和してます。特にちょっと低いがらがらという音を出す竹はまるで何かの楽器のようです。


 9 両目  私たちのすぐ隣で / 作家:カン・フング、キム・テホン
生活の中で自然が消えていく姿を写真で表現しているためか9両目は装飾もされず、とても簡潔な印象です。高層ビルが高くなればなるほど小川は生命力を失い、消え去り、都市全体がその命を失います。作家がソウル近郊と首都圏の一部をまわって撮った写真はとても強い説得力を持って私たちに迫ってきます。

 10 両目  メトロコースター / 作家:ユン・トンフィ、ユン・ジンスク
地下鉄の中で遊んで見ませんか?環境トレイン最後の車両、10両目には子供の頃、集めたかわいいスティッカーと大人の遊び、花札がたくさん、貼られていて、作家のいたずら心が感じられます。ジェットコースターとメトロを合わせて「メトロコースター」と名づけられたこの車両には、環境保護は重々しいスローガンと強制によってされるのではなく、遊びのように気軽に自然に行うものというメッセージが込められています。遊び感覚で環境保護がされれば、いままで解決できなかった問題がびっくりするくらい簡単に解決されるという願いも込められているそうです。皆さんも10両目を見て、作家のそんな意図が感じて見てください。


地下鉄1号線イベント列車時刻表

< 平日 >

清涼里 ---> 水原
水原 ---> 清涼里
                 
清涼里
-
8:52
11:46
14:34
8:45
11:39
14:27
-
東大門
6:09
8:57
11:51
14:39
8:40
11:34
14:22
17:10
鍾路5街
6:11
8:59
11:53
14:41
8:38
11:32
14:20
17:08
鍾路3街
6:13
9:01
11:55
14:43
8:36
11:30
14:18
17:06
鐘閣
6:14
9:02
11:56
14:44
8:34
11:28
14:16
17:04
市庁
6:17
9:05
11:59
14:47
8:32
11:26
14:14
17:02
ソウル駅
6:19
9:07
12:01
14:49
8:30
11:24
14:12
17:00
竜山
6:25
9:13
12:07
14:55
8:24
11:18
14:06
16:54
鷺梁津
6:28
9:16
12:10
14:58
8:21
11:15
14:03
16:51
新吉
6:32
9:20
12:14
15:02
8:17
11:11
13:59
16:47
永登浦
6:35
9:22
12:17
15:05
8:14
11:08
13:56
16:44
九老
6:42
9:29
12:22
15:10
8:10
11:04
13:52
16:40
水原
7:20
10:08
13:01
15:50
7:29
10:21
13:12
16:01

< 日曜・祝日 >
清涼里 ---> 水原、朱安
           
清涼里
-
8:33
11:26
14:09
16:57
19:51
東大門 
5:49
8:38
11:31
14:14
17:02
19:56
鍾路5街
5:50
8:39
11;33
14:16
17:04
19:58
鍾路3街
5:52
8:41
11:35
14:18
17:06
20:00
鐘閣     
5:54
8;43
11:36
14:19
17:07
20:01
市庁    
5:56
8:46
11:39
14:22
17:10
20:04
ソウル駅  
5:59
8:48
11:41
14:24
17:12
20:06
竜山    
6:04
8:54
11:47
14:30
17:18
20:12
鷺梁津  
6:08
8:57
11:50
14:33
17:21
20:15
新吉    
6:12
9:01
11:54
14:37
17:25
20:19
永登浦  
6:14
9:04
11:57
14:40
17:28
20:22
九老    
6:20
9:09
12:02
14:45
17:33
20:27
水原   
6:59
9:49
-
15:25
18:13
21:07
朱安
-
-
12:37
-
-
-

水原・朱安 ---> 清涼里
           
清涼里
8:25
11:20
14:01
16:49
19:44
-
東大門 
8:20
11:15
13:56
16:44
19:39
22:27
鍾路5街
8:18
11:13
13:54
16:42
19:37
22:25
鍾路3街
8:16
11:11
13:52
16:40
19:35
22:23
鐘閣     
8:14
11:09
13:50
16:38
19:33
22;21
市庁    
8:12
11:07
13:48
16:36
19:31
22:19
ソウル駅  
8:10
11:05
13:46
16:34
19:29
22:17
竜山    
8:04
10:59
13:40
16:28
19:23
22:11
鷺梁津  
8:01
10:56
13:37
16:25
19:20
22:08
新吉    
7:57
10:52
13:33
16:21
19:16
22:04
永登浦  
7:54
10:49
13:30
16:18
19:13
22:01
九老    
7:50
10:45
13:26
16:14
19:09
21:57
水原   
7:09
10:04
-
15:33
18:26
21:16
朱安
-
-
12:50

  • 運行時間 : 2001.5.30−10.31(5ヶ月間)
  • 運行車両 : 1号線一編成(10両)
  • 運行回数 : 平日1日8回(清涼里~水原4往復)/休日1日12回(清涼里~チ
            ュアン1 往復、清涼里~水原5往復)/毎週1回(木曜日)は安全
            運行のため運休

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-06-20

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