ビビンパッにコンナムルにチーズ?! 食い倒れ!全州への旅

ソウルからちょっとおでかけしてワールドカップの開催地・全州へ!

アンニョン、食いしん坊サランです。
美味しい物があると聞けば、時間もお金も惜しまない!どんなに忙しかろうが、ついつい行ってしまうサランでございます。そんなサランがずっと行きたいと思い続けていたグルメな地、それは全州(チョンジュ)。ソウルから高速バスで約4時間、列車で約3.5時間の全州は、ビビンパッの発祥の地でもあり韓国内でも「美味しい物が多い所」として有名な地。それに、噂によると、韓国内で初めてチーズが生まれた地、とも!そうと聞けば行かねばならぬ!朝から何も食べずに、日帰りで行ってきたよ!食いしん坊ではないサッカーファンのためには全州で開催されるワールドカップ情報を。
2002年ワールドカップ
【 全 州 で の 競 技 予 定 】

6/ 7 18:00~スペイン×パラグアイ戦
6/10 20:30~ポーランド×ポルトガル戦(これはサッカー好きには興味津々の対戦カード!)
6/17 15:30~ ラウンド16(G組1位×D組2位)

「高速バスターミナル」からバスで約3時間で全州へ
ちょっと寝坊したサラン。前もって調べた列車の時刻によると、ソウル駅から全州へ行く特急列車「セマウル号」は、午前中は6時35分か9時50分発(2001年12月現在)。う~ん、絶対間に合わない。ってことで、地下鉄3、7号線直結の「高速バスターミナル」から高速バスで行く事に。高速バスは5~10分おきに出てるから、空いてれば予約無しでスグ乗れて超便利。バスにもよるけど、ゆったりリクライニングシートで冷暖房も完備でかなりくつろげます。今日は道が混んでなかったのか、予定より随分早く、3時間で到着!
※知らない人です。

※知らない人です。

バス内はこんな感じ。<br>※これも知らない人です。

バス内はこんな感じ。
※これも知らない人です。

高速バスの旅は日本とそっくり!途中1回、サービスエリアでトイレ休憩。ここには日本と同じようにレストランや売店があり、ハングルさえなければ日本と見間違うよう!全州まで我慢するつもりがやっぱ耐えられず、ミニミニ餃子とスルメを買ってしまった!あ~なんて食いしん坊なの!!バカバカッ!
サービスエリアは日本とそっくり!

サービスエリアは日本とそっくり!

ミニ餃子は1000ウォン

ミニ餃子は1000ウォン

全州に到着!まずは「石焼きビビンパ」~~~!

ここでちょっと注意。全州は、列車の駅も高速バスターミナルも、市内から離れているのだ!市内バスもあるけど、ちょっとわかりにくいので、サランはタクシーで市内まで(約10分)。インフォメーションで手に入れた日本語の地図を手に、まずは老舗ビビンパッ屋「家族会館(カジュクフェグァン)」へ。ここでは「石焼きビビンパッ」を注文。観光案内書によると、全州のビビンパは、複雑な調理過程を経ているため深い味わいになる、とのこと。確かに、ソウル、ましては日本で食べるビビンパと比べると、ご飯の上に乗ってるナムル12種も、コチュジャンも、ただ辛いだけじゃなく、ちゃんと素材の味がするっ!しかもココ、パンチャン(おかず)がすごい!次々出てくるお皿の中身は豪華でどれもこれも美味しい!中でも、小海老のダシで溶いた卵を蒸しただけの「ケランチム(卵蒸し)」がフワフワでうまいのなんの!思わずおかわりしちゃいましたっ!(おかわりは2000ウォン取られちゃいましたが)。
おかずがすごいでしょ!

おかずがすごいでしょ!

これがサランがハマった「ケランチム」。ふわふわで美味しかった~~

これがサランがハマった「ケランチム」。ふわふわで美味しかった~~

石焼ビビンパッ 8000ウォン
* 店名 : 「家族会館(カジュクフェグアン)」
* 住所 : 全州市 完山区(ワンサング) 中央洞3街 (チュンアンドンサンガ) 80
* 電話 : 063−284−2884
* 営業時間 : 11:00~21:30
* 休日 : 旧正月、秋夕
* 日本語 : 不可

ビビンパ2食目は石焼きじゃない普通の「ビビンパ」!!

どちらかと言えば、有名な「石焼ビビンパッ」よりも普通のが好きなサラン。韓屋(昔の韓国建築の家並が残る一角)などを軽く歩いて散策して次のビビンパ屋へ。こちらも40年の歴史を持つという老舗「中央会館(チュンアンフェグアン)」。すっごく上品な銀の器に入ったビビンパのご飯の上に乗っているナムルは9種類、これにコチュジャンと生卵。ナムルはシャキシャキとしててとっても新鮮!お米はモチッとして、うまい炊き方してるなぁ、という感じ。このビビンパの特徴は、コチュジャンに混ぜてある生の牛肉。これが暖かいご飯と混ぜて半生状態になって、時々口の中に現れてフニャっ。野菜だけのビビンパだからこれがちょうどイイ刺激に。おかずは11種。「家族会館」とくらべると素朴な物が多い。デザートには甘いお茶「シッケ」とりんごもつきます。ここは食堂っぽい雰囲気が良かった!
おかずは素朴な物が多かった

おかずは素朴な物が多かった

まだまだイケます

まだまだイケます

ビビンパッ 7000ウォン
* 店名 : 「中央会館(チュンアンフェグアン)」
* 住所 : 全州市 完山区 中央洞3街 78−1
* 電話 : 063−285−8288
* 営業時間 : 9:00~22:00
* 休日 : 祝日
* 日本語:不可、日本語メニュー無し

実は全州の隠れた名物「コンナムルクッパ」は安くてウッマ~イッッ!!!!

地元の人に「美味しいビビンパのお店教えて」と聞くと「ビビンパよりもコンナムルクッパがうまいぞぉと数人に言われたサラン。「コンナムルクッパ」って、名前から推測するに「コンナムル=豆もやし」のクッパか?日本でいう雑炊みたいな感じ。う~ん、腹ごなし(??)に食べてみるか、と行ったのが「韓一館(ハンイルグアン)」。ここは、中心街にあってかなり有名なお店。本当はちょっと外れにある食堂がもっと美味しいと有名らしいが、場所がわからなくて諦めた!でも、ここのでも十分美味しかった!しかも安い。なんと3500ウォン!スープのダシはほとんどもやしだけという味でとてもシンプル。すったエゴマがたっぷり乗ってていい香り!グツグツ沸騰させてから卵を落とすので、テーブルに届く頃にちょうど半熟状態。これを一気に混ぜれば、卵ともやしがほどよく絡まり、まさしく雑炊!体が暖まり、胃にも優しい感じ。ビビンパッよりもこちらの方が美味しいかも!と思ってしまいました、さすが地元っ子オススメの名物!これはサラン的には全州で一番気に入ったかな!
味は日本人好みの薄めで全然辛く無いですよ。もの足りない人は、一緒に付いてくる赤唐辛子、青唐辛子、エゴマ、あみ(小海老の塩漬け)などでお好み通りの味付けを。

味は日本人好みの薄めで全然辛く無いですよ。もの足りない人は、一緒に付いてくる赤唐辛子、青唐辛子、エゴマ、あみ(小海老の塩漬け)などでお好み通りの味付けを。

熱いけどウマ~い!ハフハフ

熱いけどウマ~い!ハフハフ

コンナムルクッパ 3500ウォン
* 店名 : 「韓一館(ハンイルグアン)」
* 住所 : 全州市 完山区 高士洞1街(コサドンイルガ)148−1
* 電話 : 063−284−3349
* 営業時間 : 6:00~22:00
* 休日 : 日曜日
* 日本語:不可、日本語メニュー無し
* ホームページ:www.hanilgwan.co.kr (韓国語)
小さい路地を入ると入口あり

小さい路地を入ると入口あり

このデパートの左横にある小道を入って突き当たり

このデパートの左横にある小道を入って突き当たり

食の締めは濃厚こってりチーズを使った元祖・「全州ピザ」??

タクシーに乗って駅に向かう途中、たまたま信号停車した時見かけた西洋人の顔がでっかく描かれた看板のピザ屋。運転手に「あれ何?」と聞いたところ、なんと全州は韓国で初めてチーズが作られた場所とのこと!約40年前、スウェーデンから来た神父が全州の牛で初めてチーズを製造したそうな。その神父がこのピザ屋の似顔絵であり、「イムシルピザ」として現在全州でチェーンのピザ屋として残っているそう。こってり濃厚ギトギト系が大好物のサランとしては食べねば!と胃下垂の出腹を抱えヨタヨタとピザ屋へ!プルコギピザなど、さすが韓国らしいメニューも豊富。サランはやはりチーズピザ!分厚い生地にウッと来つつも、チーズは濃厚でトロ~リ、しかもクリーミーでうっま~い!先入観のせいもあるだろうけど、他のチーズとは何か違う気が!しかしさすがに一切れしか食べれず残りはテイクアウトに箱詰め。
ビビンパッにコンナムルにチーズ?! 食い倒れ!全州への旅 韓国のチーズって日本のより濃厚なんだよね~~

韓国のチーズって日本のより濃厚なんだよね~~

*店名 : 「イムシルチーズピザ」アジュン店
* 住所 : ブヨン3チャアパート前 国鉄全州駅よりタクシーで約5分
* 電話 : 063−243−5001
* 営業時間 : 11:00~23:00
* 休日 : なし
* 日本語:不可、写真メニュー有り
* ホームページ:www.imsilpizza.co.kr (韓国語)
せっかく来たんだもん。食のついでに観光もしましょ!
全州の観光名所をご紹介


歴史ある遺跡から絶景のスポットまで、見どころ満載の全州。数有る名所の中から、1日で回れるオススメのスポットを3カご紹介しま~す。サッカー観戦ついでやグルメ旅のお腹空かしに、ぜひ行ってみて!
「馬耳山(マイサン)」
市街を抜けて山の方へ約30分、目の前に馬の耳の形の奇妙な山が登場。ここは韓国では「聖地」「霊山」的な存在で、聖火リレーもここから始まるそう。遠くから眺めたら近くまで行ってみよう。しかし、絶景を見るためには階段を登って降りて、約20分。運動不足のサランにはそ~と~辛かった。でも、辛い思いをしてでも行く価値あり!目の前に居座る大きな2つの岩山は、現実離れしていて、まるで不思議な冒険の世界に迷いこんだよう。昨年、日本のTV番組「世界不思議発見」で見て、ずっと憧れていたの!全州へ行ったらここは絶対行くべし
「塔舎(タプサ)」
馬耳山の絶景を堪能したその次は、そこからもうちょっと下って「塔舎」へ。ここは、2つの馬耳山の間に位置する仏教寺。ここの名物はその名前の通り「塔=パゴダ」(パゴダとは小さい石を積み上げた塔のこと)。この塔は、接着剤は一切使われていないのに、台風が来ても倒れないそう。サランは触っても倒れない、と間違った噂を聞いていたためそっと手で触ってみたらグラグラ!周りの人に怒られました!良い子のみなさんは決して触れないようにね!!!このパゴダが寺院内に何十もあり、その間を回遊できるようになっています。李氏朝鮮時代末期に李甲龍という人物が人生の空しさを感じ、30年間かけて1人で積み上げたものらしい。サランは空しくてもこんなの造れないよ、すごいなぁ…。休憩所もあるので、全景を眺めながらゆっくりしてみよう。
「韓屋(ハンオク)」
約600年の歴史を持つ町、全州には、昔ながらの韓国風造りの家が保存されている校洞地区、豊南地区がある。その町の中に迷いこんで歩いてみるのもいいし、丘の上から屋根を眺めるのもいい。どこか昔の日本みたいな懐かしい、ノスタルジックな気分に浸れる。特に夕方は素敵。フィルターをかけたような素敵な写真が撮れるよ。
永年の念願が叶って、あ~~~幸せ。やっぱ本場は違うねえ。次はどこへ食べに行こうかなあ!食いしん坊・胃下垂サランでした。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-03-07

ページTOPへ▲

その他の記事を見る