はじめての慶州、ロマンと文化の街で気分は修学旅行!

おにぎり的慶州の歩き方!

みなさん、こんにちは!おにぎりです。先日、はじめてソウルから離れて、慶州(キョンジュ)という街に行ってきました。新羅千年の都だった慶州は、朝鮮半島の南東部、慶尚北道に位置しています。プサンナビのある釜山(プサン)へもバスで約1時間ほどの距離だそうです。

初めての長距離バスで胸はドッキドキ!
今回、お友達と慶州で合流するのですが、ソウルから慶州まではなんとひとり!お~い大丈夫かぁ~っ…?かなり不安だったのですが、高速バスターミナルから「慶州」行きのバスを見つけ飛び乗り。バスの中はこれから約4時間~5時間の「小旅行」をともにする人々が。高速道路へ入り、ソウルの街から離れていくにつれ、だんだんと旅情あふれる風景が。川あり、田んぼあり、畑あり…。
休憩時間無制限?
韓国の高速道路は日本と比べて本当に休憩所が少ない。4時間以上にわたるロングドライブにも関わらず立ち寄った休憩所はたったの1ヶ所で驚き!バスの中にはトイレは付いていないので、もしお腹を壊している人がこのバスを利用する時はどうするのだろう?と妙な心配をしてしまいました。
しかも、なんでも「ケンチャナヨ」な韓国のせいかどうかわかりませんが、その休憩所でも特に時間制限があるわけではないらしい。一応、バスを降りる時に、前にいたアジュンマ(おばさま)に「このバスは何時にここを出発しますか?」と聞いたところ、「どうしてそんなこと聞くの?いたいだけいていいのよ」との答え。え~っ!そんなこったぁないだろ~と思って、運転手さんに確認をしたところ「特に決まっていない」と。う~ん・・・日本ではある程度、20分、とかって決まっていますよねぇ。トイレだけでなく、軽く食事もしたいので、目安がないと何もできないような気がしますが…。
自分のバスがわからない!
心配なので、トイレも早めに済ませ、売店でキンパッ弁当を購入しバスの中で食べることに。慌ててバスに戻ろうとしたら、自分のバスがわからな~いっ!そうか~、ソウルの高速バスターミナルを出発し、慶州だけでなく韓国の南部方面へ向ったバスはみんなこの休憩所に立ち寄るのね。でもってみんな外見が同じバスだから、やっぱりナンバーは覚えておかないと大変!とりあえず「慶州」って書いてあるバスに乗ってみると、自分の荷物があった。よかった~。荷物を置いてこなかったら、慶州行きのバスは何台かあるからわからなくなるところでした。
席に着いてさっそくキンパッ弁当にかじりつく。そうしたら運転手さんが点呼を始めた。ホッ!点呼はちゃんとしてくれるんだ!さすがにこんなところに置いていかれたら、慶州にも行けないし、ソウルにだって自力で帰れるかどうか…。約20分の休憩時間を済ませて、バスは再び慶州へ向けて出発。
いよいよ慶州入り!
なが~いドライブを終え、バスが慶州の扉をくぐると、ちょっとひと安心…。バスから見えるガソリンスタンドやバスの停留所は決まって瓦屋根が。なんかロマンチックぅ~。今回のお泊りは「慶州コーロンホテル」。バス停からホテルまではタクシーを利用し約15分。ホテルではちょうどワールドカップ関連のイベントを行っており、「ワールドステーキフェア」なんてものが開催されていました。長距離移動おつかれさま☆ってことでおにぎりも豪華にステーキとビールでディナーだ!(1人でさみしいが…)
ここでちょっと古都・慶州についてお勉強!
先ほども書いたように、朝鮮半島の南東部に位置する慶州は、歴史上初めて半島を統一し、栄華を極めた新羅の王都だったところ。町の西側には兄山江(ヒョンチョンガン)という川が流れ、東には吐含山(トハムサン)、南には南山(ナムサン)、北は玉女峰(オギョボン)という自然の要害に守られ、935年に滅びるまで、千年もの長きにわたって1つの時代を築き上げたといわれています。新羅は百済、高句麗を相次いで滅ぼし、676年に半島を統一。先立って唐の官僚制度を取り入れたとされています。半島統一の礎を築いた武烈王は日本書記にも載っているほどで、古代において日本とも関係が深かったそうです。現在の慶州は、慶尚北道の第3の都市で、面積は1324.83平方キロメートル、12万人が暮している町です。
屋根のない博物館?
新羅は仏教を国教としていたため、今でも慶州には多くの仏教遺跡が残されています。韓国国内はもとより、日本からも修学旅行生が多く訪れる町で、日本でたとえるなら、京都や奈良といったところでしょうか?

それでは数ある観光スポットをずずずぃ~っとご紹介っ!

「仏国寺(プルグッサ)」
宿泊した慶州コーロンホテルからも自動車で約10分程度。吐含山の中腹にある535年創建の古刹。景徳王治世下の751年に、当時の宰相、金大城によって新羅随一の大寺院に。しかし1593年の文禄の役の際にほとんどの木造建物が焼失してしまったとか。その後再建されたけれど規模は往時の約1/10に…。とはいえ、美しさはそのまま。
お食事スポットはこちら!韓国宮廷料理「瑤石宮(ヨソッグン)」
慶州は東約30kmのところにある港町、甘浦(カンポ)で揚がった新鮮な魚介類を使った海鮮鍋が名物の店が多いそうなのですが、今回はしっとりと韓国宮廷料理に迫ってみました!こちら「璃石宮」は市内で有名な宮廷料理の店。伝統的な両班の屋敷をそのままレストランにした宮廷料理の店で、部屋数はなんと99もあるんですって!でも人気のあるお店なので、予約をしてからの来店をオススメします。今回はランチをしたのですが、夜の時間帯は提灯がろうそくが庭に灯り、料亭のような雰囲気になるとか。慶州で宮廷料理といえばここ、というくらい有名な店で、外国人客のうち50%が日本人とか!
「古墳公園(コブンコンウォン)」
新羅王朝の王族の大規模な古墳群。この一帯は古墳が集中しているエリアで、23基の古墳が石垣で囲まれている。古墳の大きさは大小さまざまで、どれもお椀をふせたようなまんじゅう型。天馬塚を除いて、中の見学は不可。
「鶏林(ケリム)」
ここは4世紀以降、新羅王を世襲した金氏の始祖・金アルチが降臨した神話として名高い場所。場内は馬車に乗って移動できます。その馬車で下記にて紹介する瞻星台や石氷庫にもまわることができます。
「瞻星台(チョムソンデ)」
7世紀に建てられたと言われており、366個の花崗岩を積み上げて作られた高さ約9mの石の塔。古代の天文観測所といわれ、慶州のシンボルとしてポスターや切手の図柄にもなっている。
「石氷庫(ソビンゴ)」
瞻星台と同じ花崗岩で作られている。高さは約5.4m、長さ19m、幅6m。昔の冷蔵庫、というだけあって、冷気が中から…
おみやげはコレ!慶州へ行ったらこれを買おう!
慶州へ行く、と言ったら、「皇南(ファナン)パン」がおいしいよ!との声があり、製造工場を兼ねているお店に行ってみました。パンというよりは「あんこの入ったまんじゅう」といったイメージ。日本茶と合うかな?なんとこちらの創業は1939年という、韓国国内でも老舗中の老舗。薄くパリッとした皮とたっぷりのあんが、口の中でまろやかに溶けあってまいう~。店内では職人さんが忙しそうに作っていました。1個400ウォン、25個入り1万ウォン。
いや~最初は1人で本当にどうなることかと思った慶州旅行、現地で合流した友だちのおかげでとても充実した2泊3日でした。みなさんも、ソウルから離れてこんなしっとりなひとときはいかがですか?また機会があればまたこの古の街にやってきたいと思うおにぎりがお送りしましたっ!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-07-23

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