丹陽(タニャン)へドライブ (前編)

秋を探しに忠清北道の丹陽(タニャン)へ!

こんにちはマダムNOAです。今年の夏は日本の猛暑にも負けず、ソウルでも記録的な暑さが続いたので早く涼しい秋が待ち遠しいほどでした。気の早いNOAはさっそく秋を探しに忠清北道の丹陽(タニャン)へドライブに行ってきました。そしたらもうありましたよ、素敵な秋が!
実は丹陽はNOAが数年前から韓国で一番行ってみたい場所だったんです。ある日本のガイドブックに載っていた霧のたちこめる幻想的な写真に惹きつけられたんです。位置はソウルから南東に車で約3時間、電車だったら2時間40分ほどの韓国のちょうど中程にあります。
晴天の中、高速道路で丹陽へ出発!途中立ち寄ったサービスエリアはどこもトイレがキレイでびっくり。思わず写真をとってしまいました。またレストランの入り口にはペット用のロッカーが設置されていて近代的だわ!レストランも以前と比べてメニューが豊富になってました。
さてドライブを続けること3時間ちょっと。ようやく本日宿泊する丹陽観光ホテルに到着。この周辺はパラグライダーやラフティングのメッカなんですよ。そのため日本人の利用も案外多いみたいでNOAが宿泊した日にもパラグライダー目的の日本人の団体が宿泊していました。このホテルは目の前に南漢江(ナムハンガン)と山が見えてとっても風光明媚な眺めです。お部屋からの眺めの写真は開けられない網戸越しなのでキレイじゃなくてゴメンね!
ドライブ疲れでお昼寝したいところだけれど、秋の陽は短いのでさっそく屋外へ。ここでちょっと丹陽の説明をしますね。ここはソウル市内を流れている大きな川、漢江の上流、南漢江が丹陽の中心を流れています。そして川に沿って奇岩や山が連なっている自然の宝庫なんですよ。
今日はこれから丹陽の自然の景色を楽しむために遊覧船に乗りたいな。それにしても韓国でも丹陽の情報は本当に少なくって旅行情報収集が大変だったわ。遊覧船乗り場も周辺に数ヶ所あるんだけど、それぞれのコースの違いなんかも書いてある資料がないのでさっぱりわからないわ。仕方がないのでカンで選んで長淮(チャンフェ)という場所から出ている遊覧船に乗ることに。ホテルから車で約20分で船着場に到着。いそいそと船に乗ろうとするとお客さんが集まらないので船は今日はもう出ないとのこと!すぐ隣りにコースの違う遊覧船があるのでそっちに行ってみたら?とのこと!地図には2ケ所も船着場があるとは書いてないけれど、どうやらそれが事実のよう。そこから100mほど離れた船着場に行ってみるとここには観光客がいっぱい!それも韓国人は誰もいなくって香港や中国、タイから来ているツアーのお客さん。アジアは今『冬ソナブーム』一色!春川なんかを組み合わせたツアーがここ丹陽にも立ち寄っているみたい。観光バスのフロントガラスには中国語やタイ語が書かれてるわ。日本のツアーは丹陽に立ち寄らないのかしら?
ここでは団体のお客さんがいたのでようやく遊覧船に乗れることに!お客さんは私と主人以外は全員タイ人!なんだかタイ旅行に来たような気分。景色の説明も韓国語のあとにタイ語が続いてアナウンスされてなんだか妙な感じ!さて、この船のコースは
チェビ峰→カンソン台→クダム峰→チェウン峰→ヒョニャク峰→オクスン峰とのこと。でも韓国語の説明もなかなか難しいし、ましてやタイ語もわからないのでいったい写真のどこがなんていう名前の山だか岩だかさっぱりわからなかったわ!でもこの岩山の1つにお墓が見えたんだけれど、それは有名なキーセン(妓生)のものなんですって。韓国の1、000ウォン札に印刷されている学者さんがいるのだけれど、その方が丹陽に滞在していた時に懇意になったキーセンがいて、彼がソウルに戻ったあと彼の訃報を聞いてこの川に身投げして自殺してしまったんですって。その学者さんに愛されたキーセンのお墓がひっそりと川沿いの岩山にありましたよ。なんだかとってもロマンチックですよね。
それにしても遊覧船からの眺めはすごくキレイでしたよ。山の濃い緑が川面に映って本当に神秘的な色でした。そして大きな鶴や白鷺なんかも岩にとまっていたりしてまるで墨絵のような景色も何度も目にしました。
さて、お腹も空いてきたので今日の夕食タイム!この界隈は韓国産の牛肉が有名なので今晩は焼き肉に決定!ここから車で山道を30~40分行くと小白山(ソベクサン)観光牧場っていうのがあるみたいなの。そこは小白山(ソベクサン)国立公園内にある標高850m、広さ35万坪の牧場なんですって。コンドミニアムもあって宿泊もできるみたい。そしてこの広大な敷地で元気に飼育されている牛肉が食べられるんですって!いいでしょ! 
さて寂しい山道をひた走りに走ってやっと牧場に到着。昼間はあんなに気温が高かったのにここはフリースを着てちょうどいい位の気温!暗くて牧場は見えないけれど、遠くから牛の元気な鳴き声がとってもよく聞こえます!ここには牛肉専門食堂があるんです。
メニューは牛肉のいろんな部位が選べます。NOAはここのオススメの500gで牛肉のあらゆる部位が食べられるコース(38,000ウォン)を注文。牛肉も柔らかいメスの肉だけを使用しているんですよ。
出てきました、新鮮な牛肉が!店員さんが部位や味の特徴を説明しながら焼いてくれます。味の方は本当に新鮮なお肉で美味しかった~!お塩&ごま油のシンプルな味付けでいただけるのは新鮮で上質のお肉だからこそよね。それからここのテンジャンチゲ(お味噌汁)のお味噌も本当に美味しい田舎味噌だったわ。大満足!
それにしても充実の一日だったわー。明日もまた丹陽散策の続きが楽しみだわ!

<丹陽(タニャン)への行き方>
電車:清涼里駅からセマウル号で2時間36分、
またはムグンファ号で2時間50分 
バス:東ソウルターミナルから丹陽市外バスターミナルまで3時間 

○丹陽(タニャン)観光ホテル
電話番号:043-423-7070
FAX番号:043-423-4234
住所:忠清北道(チュチョンプット)丹陽郡(タニャングン)丹陽邑(タニャンウッ)上津里(サンジンリ)264−2
URL:www.danyanghotel.com(日本語あり)

○長淮(チャンフェ)遊覧船
電話番号:043−422−3355~6
料金:大人8,000ウォン
所要時間:約1時間
出船時刻:不定期

○小白山(ソベクサン)観光牧場 
電話番号:043-422-9270~1
ファックス:043-422-9272
住所:忠清北道(チュチョンプット)丹陽郡(タニャングン)大崗面(テガンミョン)オルサンリ 450−7
食堂営業時間:朝~夜8時30分オーダーストップ
www.sbsanfarm.co.kr/

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-10-05

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