丹陽(タニャン)へドライブ (後編)

秋を探しに丹陽(タニャン)へドライブ

今日も晴天に恵まれて気持ちのよい空気で一杯!相変わらず寝坊のNOAはホテルを11時頃チェックアウトして早めの昼食をとりに行くところ。またまた緑豊かな山間をドライブすること1時間弱、天台宗の総本山である救仁寺(クインサ)の門前の食堂でお食事することにしました。
救仁寺の前には何軒もの食堂が軒を連ねていて迷うわ!お店の垂れ幕にはそれぞれいろんな放送局のグルメ番組で紹介されましたっていう宣伝文句が誇らしげ!きょろきょろ見て韓国風に一番多くお客さんが入ってるお店に決定。
ここ「チャンミシクタン」は日本語に訳すと「バラ食堂」!なんだかイメージとは全然違ってピンと来ないけれどそういうところも韓国風ね。ここ丹陽の名物はトットリ(どんぐりのお豆腐)やトドッ(ツルニンジン)などの山菜。そこで今日のランチはトドッ定食(ツルニンジン定食)1人前10,000ウォンに決定!
さてお馴染みのたくさんのお惣菜が並んで今日のメインのお料理のトドッが登場。見た目はゴボウのような細い人参のような白っぽい根菜。コチュジャン(唐辛子)で甘辛く味付けされたトドクは香ばしくてなかなか美味しいわ。香りはやっぱりゴボウと朝鮮人参を混ぜたようなちょっとクセのあるお味。でも慣れてくるとこの香ばしさがクセになる感じ!
そしてお惣菜の山菜類の種類の多さや美味しさには感激!満腹でも体によさそうなお野菜はいくらでも食べたい気分ね。
<チャンミシクタンのメニュー>
満腹なお腹を抱えて、いざ救仁寺観光へ!ここは山の傾斜に沿って建てられた大きなお寺。今までも韓国のお寺観光は道のりがあまりにもキツくて泣かされたことがたびたび。車は門前の駐車場までしか入れなくってここからは坂道が続いてる様子。係の人に聞くと一番低いところにある建物まででもここから1キロ近くあって坂道続きだとのこと。とてもお気楽なNOAはそんな険しいコースはイヤなのでタクシーをつかまえて行くことに!さすが韓国!門前に1台のタクシー発見。メーターはなしで一番低いところにある建物までは2,000ウォン、そして頂上の本山の建物までは10,000ウォンとのこと!この値段の開きにピンときて迷わず10,000ウォンで頂上までを選択!すると舗装していない山道をタクシーはグイグイ登ること数分、誰もいない山の頂上に到着!
そこからの眺めはこの10,000ウォンの価値を物語っていたわ~!
現在修復&新築中の本殿は山の頂上に建っていて豪華絢爛。気分よく写真を撮っていると撮影禁止の看板が!この本殿がちょっと映ってる写真は特別サービスで載せてしまおうっと!さすがにここまで来ると空気のよさは抜群。シマリスがすぐ横を歩いていたりして山深さを実感。遠くには山の峰々が見えてすごく爽快!
さてここ本殿から急坂を下りながらお寺を散策します。次々と現れる中国の巻き絵に載っているような複雑な造りの建物に感激!今までに見たことのない大きな規模のお寺にすっかり夢中になってしまいました。それぞれの建物が架け橋でつながっていたり、伝統的なつくりの建物なのに屋上が設えてあってコチュジャンの入った甕が並べてあったりと興味がつきません。建物の間からは壮大な山並みも眺められて本当に素晴らしさを実感です。ここでは多くの僧侶が修行されているようで、たくさんのお坊さんたちの姿が見えました。また1日祈祷とか3日祈祷とかバッチをつけた韓国人の老若男女が祈祷をしたりしていましたよ。また薪がものすごい高さにキレイに積まれていたのは圧巻でした。
<オンダル観光地・地図>
NOAたちは山頂から下りながら散策していたけれど、タクシー使用の裏ワザを使わない普通のルートは門前からずーっと2キロ以上の急坂を登りながらの散策なので皆さんクタクタで道端に座り込んでいました!やっぱりあの10,000ウォンの出費は大正解!そして最後の建物を後にしてまたまたタクシーを拾って今度は2,000ウォンで駐車場までの長い下り坂を楽チンにたどり着きました!
こんなに救仁寺で時間を費やしてしまったので、急いで次なる観光地の洞窟へGO!ここ丹陽には岩山が多いのでいわゆる鍾乳洞が一杯あるんです。またまたそれぞれの鍾乳洞の違いが観光資料に載ってはいないので地元の人に聞いて一番歩くのが少ないNOA向けの鍾乳洞の温達(オンダル)洞窟に決定。ここは救仁寺から車で10分ほどの距離にあります。ここの広い敷地は温達(オンダル)観光地と名付けられていて洞窟や山城、博物館や公園、食堂なんかがあるんです。
NOAはさっそく洞窟へ直行!洞窟に入る前にへルメットを被ってくださいとの指示あり!そして中に入ってみてその理由にナットク!なんと中は無人ですごく狭くてかがんで歩いてもヘルメットが鍾乳石に当たってしまうほどの危険な場所もあるんですよ。日本だったら考えられないですよね。山からの沸き水もジャブジャブと音を立てて流れているんです。お客さんは他には遠くに数人いるだけでなんともひっそりとした奇妙な空間!ここは4億5千年をかけて生成された洞窟なんですって。温度は一年中16度に保たれているんですよ。自然の力ってすごいですね。なるほどここは天然記念物に指定されていました。
さあー、丹陽観光も時間が残り少なくなってきました。最後はNOAが丹陽に憧れた理由のガイドブックの写真に載っていた場所へご案内!車で丹陽の町の方に戻ること1時間弱。南漢江沿いに見えてきました丹陽の名所『嶋潭三峰(トダムサンボル)』。ゆったりとした大きな川の流れの中に3つの黒い岩がそそり立つ奇景名所。ここ嶋潭三峰は『丹陽八景』の1つに数えられているんです。丹陽八景は他には玉荀峰、下仙岩、上仙岩、石門、亀潭峰、中仙岩、舎人岩があります。次回の丹陽散策のときには八景すべて行ってみたいな。
嶋潭三峰は岸からとても近くって思ったよりも真近に見ることができますよ。ここにも遊覧船やモーターボートがあって遊覧することもできるけれども岸からでも充分景色を楽しめます。実はNOAの見た写真はこの岩に朝靄がたちこめて神秘的な様子の写真だったの。でも今日は残念ながら見事な晴天なので神秘的な姿は見ることができなかったわ。でもここの独特の景観は本当に素晴らしかったわ!
いかがでしたか2回に渡る丹陽のドライブ旅行。韓国の地方旅行に行ってみたくなったでしょ?まもなく本格的な紅葉シーズンが到来します。韓国に秋を探しにきませんか?
○チャンミ食堂
電話番号:043-423-7255
住所:忠清北道(チュンチョンプット)丹陽郡(タニャングン)永春面(ヨンチュンミョン)栢子里(ペクチャリ)84

○救仁寺(クインサ)
電話番号:043-423-7100

○温達(オンダル)観光地
電話番号:043-423-8820~1
住所:忠清北道(チュンチョンプット)丹陽郡(タニャングン)永春面(ヨンチュンミョン)下里(ハリ)山(サン)62
温達洞窟入場料:大人3,000ウォン

○嶋潭三峰(トダムサンボル)遊覧船
電話番号:043-422-5593

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-10-11

ページTOPへ▲

関連記事

丹陽

丹陽

別名「韓国の桂林」風光明媚な観光地!丹陽八景も有名。

その他の記事を見る