安東へ日帰りの旅

日本から来た友人と歴史の街「安東」へ日帰りで行ってきました!体験あり、グルメあり、歴史あり、魅力の安東をご紹介します。

アンニョンハセヨ、ナビのさっちゃんです。釜山で生活をして早3年目ですが、日本から友達が時々遊びに来てくれます。 日本から一番近い外国の街だからでしょうか?!

皆さん、国内旅行をするかのような気分でやってきます。今回もさっちゃんのアメリカ留学時代に一緒に勉強したお姉さん的存在のさとこさんが釜山に遊びに来てくれました!
いつもは、友達がきても釜山市内かすこし足を伸ばして慶州止まりだったんですが、今回はちょっと頑張って、釜山から北へ3時間ほどいった安東(アンドン)へ行ってきました!!ということで、少ししか時間はないけど、釜山から日帰りで地方に出かけた~い!と言う方へオススメしたいコースをたどってきたので、参考にしてみてくださいね。
日帰り安東コースの内容
釜山から車で約3時間ほどかかる安東。見所が多い場所だけに、本当なら1泊はしたいところですが、釜山の観光もおさえたいという、さとこさんの希望をで、日帰りで安東へ行く強行突破をしました!

ということで、いろいろ交通情報を調べてみると、公共交通機関を利用したのでは大分時間をロスすることが判明。最後の手段で、さっちゃんの旦那様へ連れて行って~とお願いしたところ・・・仕事が忙しくて休日出勤しなくちゃいけないとの返事。

ん~、どうしようか・・・やはり安東は無理かなぁ~と思っていたところに、一つのアイディアが!レンタカーを借りて安東まで行くことに!!しかも、なんとさっちゃんの釜山での知り合いが運転をかって出てくれたのにはラッキ~♪(もし旅行者の方でレンタカーを借りたい場合は、国際運転免許証を持っていれば、空港などのレンタカーショップでレンタル可能です。)

地下鉄1号線市庁駅→高速道路で休憩→安東韓紙展示館&体験→屏山書院→ランチ→河回村仮面劇→河回村→釜山

という上のような予定で朝9時出発の夕方は8時釜山到着を目標に旅行スタート!
8:45 地下鉄1号線市庁駅で待ち合わせ
レンタカーと友人とは市庁駅前で待ち合わせ。その前に、朝食用にキンパッを購入して、向かうは安東!!釜山から京釜高速道路に乗って、東大邱(ドンデグ)のインターチェンジを過ぎた辺りにある分岐を中央高速道路(チュンアンコソッドロ)へ入ります。大邱(テグ)を過ぎ40分ほど立つと、河回村(ハフェマウル)方面へ降りる西安東インターチェンジが見えてきます。
さとこさんの感想
釜山市内は交通量も多く複雑で、やっぱり日本とは違う!と思っていたけど、高速に入ってしばらく行くとその田舎風景は日本のそれとほとんど変わらない感じ!ドライブで小旅行の気分を味わいながら、前から気になっていたキンパッを初めてモグモグ。さっちゃんが「二人で3本でいいよね」と言った時は「多過ぎじゃない?」と思ったけど、ごま油のしみたご飯が美味しくてあっという間に1本半いっちゃいました・・・。(笑)
12:00 安東韓紙展示館へ到着
ちょうどお昼ごろ、最初の目的地「安東韓紙」の展示館&体験ができる施設へ到着!やはり韓国で一番暑いといわれている大邱から近いせいか、車を降りた瞬間からモンモンとした暑さが襲います。

息を吸うのもちょっとつらい・・・という感じでした。いや~釜山は本当に涼しいんだなぁ~と実感。暑いなんて思っていたのもつかの間、駐車場にはなんと!リュ・シウォンファンクラブの皆さんが日本からツアーでやってきていました。

お話を聞くとリュウ・シウォンさんの本家がある河回村を見学にきたツアーで、その一環としてここで韓国の工芸体験をしているんだとか。いや~、安東まで来て韓流ブームを実感するとはびっくり!また、韓紙の作られる工程を見学したり、実際に体験してみたり、ここで作られている工芸品などを購入したりしました。
<日本から来たリュ・シウォンのファンクラブの方々>
さとこさんの感想(この韓紙展示館でのこと全て)
日本で岐阜県美濃市の和紙工房見学に行ったことがあるのですが、こちらの韓紙工房見学では、日本の和紙の工程とすごく似てると思いました。

紙漉体験では自分で韓紙を作って楽しかった!でもさっちゃんの紙はきれいに出来たけど私のはふにゃふにゃ…なんで??ショップでは韓紙で出来たすごーく素敵なお花のランプを発見。日本まで壊れず持って帰れるかな、買おうかな・・・と迷っていて、よし!買おう!と決心した瞬間・・・あっ、電気プラグが違う・・・。がっくりとした私の横でさっちゃんが・・・買ってる・・・。
13:00 屏山書院
本当は、韓国の1,000ウォン札の札に印刷されている陶山書院をさとこさんに見せてあげたかったんですが、河回村とは高速道路を挟んで反対側で、同じ安東市内とはいっても日帰りではちょっと難しいコース。 ということで、河回村に程近い屏山書院へ行ってみることに。

ここは、壬申倭乱(文禄・慶長の役)の時の宰相だった柳成龍を記念して作られた書院で河回村の柳氏子弟の学校だったというところ。入り口付近にある堂の上に上ることができ、川からそそぐ風に当たりながら、韓国内でも美しい風景を満喫しました。
屏山書院とは、書院から見える山の景色が屏風のように見えることから名づけられたんだそうです。書院の前には、釜山へと続く洛東江が緩やかに流れているんですが、その川岸が妙な静けさでちょっと神秘的な場所でした。
さとこさんの感想(屏山書院の感想)
こんな川の景色は初めてでした。悠々とした流れと広い砂地、それだけでもちょっと見る価値有り?書院の堂の上は涼むのにぴったり。ここは気持ちよく、何時間でもぼーっとしていられそう。ここで昔勉強していたのかあ、と色々想像してみました。
14:00 安東名物「チムタッ」と「安東コドゥンオ」でランチ♪
やはり安東に来たら、この二つを食さなければ!と勢いに乗り、3人で5人前ほどはある量を注文。

チムタッのお味はちょっと期待はずれではあったものの、お腹が空いていたせいか完食!でも、辛い!テンチョ(緑色で小さい唐辛子)が効きすぎて、口の中は麻痺状態・・・。

お次のコドゥンオ(サバ)は、美味しかったです♪香ばしくって、脂がたっぷりで!本当は、もっとゆっくりと味わって食べたかったんですが、15時から河回村で始まる仮面劇に間に合わなくなるので、無口でモクモク・・・。
さとこさんの感想(食べ物などなど)
実は辛い物がちょっと苦手な私、最初このボリュームと辛さにビビりました。が、不思議なことに途中から口が麻痺してきたのか、辛いと思いながらも食が進む…。普段だったら舌が痛くて食べられないのですが、もしかしたら辛さのボーダーラインを超えた瞬間か!?これで私も韓国の食に精通出来るか?と妙に感慨深い瞬間でした。(大げさ??)

14:50 河回村到着!
15時から始まる仮面劇にぎりぎりセーフで間に合いました!駐車場に車を止めて、仮面劇が行われる野外公演場へ。行ってはみたものの、やはり時間ぎりぎりに到着したとあって、座る席はもう満席。せっかくなので、立ち見で我慢することに。

韓国語での仮面劇ですが、入り口付近にある日本語訳のガイド本(1,000ウォン)を購入してみれば、内容を理解しながら劇が楽しめるようになっています。伝統仮面劇ということでしたが、内容はかなり滑稽で少しびっくりしてしまう話で、その意外さがちょっとおもしろかったです。

劇は約1時間ぐらいだったんですが、お天気が暑くて暑くて、じっとしているのも大変でした。座って見たいという方は時間に余裕を持って30分くらい前に到着していれば、席を確保できるということでしたよ!
さとこさんの感想(仮面劇について)
暑い中での立ち見はちょっと疲れました。しかし最前列に座るとおひねり?を要求される!それがお客さんとのコミュニケーションみたいで、見ているのは楽しかったけど。言葉はわからなくても、仮面の表情がとても独特で面白いです。そしてふと見れば観客のおじさん、おばさん達の中に、その仮面にそっくりな顔がここにもあそこにも!これにはびっくりしました。韓国の田舎の人の顔を木彫りの面にすると、ああなるのかなあ・・・。
16:00 河回村内見学
仮面劇が終わった後は、河回村を歩いて見て回りました。入り口から入ってすぐに感じたことは、一瞬にしてタイムスリップしてしまった?!ということ。田んぼ、山、藁葺き家と本当に村全体の時が止まってしまっているかのようでした。

村を歩いていて感じたのですが、観光地としては珍しく、ジュースや食べ物の値段が一般的な市場価格と変わらないという点。やはり、ここは儒教の教えを学んだ偉大な方々の子孫が暮している村だからなのかなぁ~などと妙に感心するさっちゃんでした。
リュ・シウォンの宗家があることでも知られる河回村。冬のソナタを一度もみたことがないというさとこさんですが、日本での韓流スターのテレビが連日放送されていることもあり、リュ・シウォンを知っていました!河回村の中ではお家を公開しているところが多いので、ここも!と期待したんですが、やはり大スターの宗家ということでしょうか?!門は重く閉ざされていました・・・。それでも、さっちゃん、小さい隙間から一生懸命のぞいてみました・・・。
そのリュ・シウォンの宗家入り口付近には、有名な「壁の穴」が存在します。これは、昔、科挙の試験を受けるためにソウルまで旅を続ける学者のためにお金が入れられていた穴で、上京する旅の途中で困らないようにとの配慮から作られたものなんだとか。

学者の手だけが入るように、穴は子供の手の届かない位置に、そして農夫の手が入らないように小さめに作られていました。さっそく、さっちゃんとさとこさんがこの穴にトライ!!さとこさんは、すんなりと穴の中へ入りましたが・・・さっちゃんは・・・ちょっときつめ・・・。東北の田舎町出身のさっちゃんの手ということなんでしょうかねぇ・・・ウウゥゥゥ。
17:00 芙蓉台(ブヨンデ)に到着
河回村を山の上から一望できるこちらの芙蓉台。行くまでにはちょっと険しい山道を5分ほど登らないといけませんが、頂上についてみればその辛さも吹き飛んでしまうほどの絶景!!本当に気持ちが良いくらい素敵な景色が楽しめます。河回村全体を眺められるだけでなく、村の回りをS字に通る川全体も見られますよ!!
河回村からは車だけでなく、村から出ている渡し舟でも来ることが可能です。この村にぴったりな風情のある船で川を渡ってみるのもいいかもしれませんね!
芙蓉台の山の下には、皆さんご存知ヨン様こと、ペ・ヨンジュンさんの「スキャンダル」という映画が撮影された花川書院がありました。せっかくなので記念撮影!
さとこさんの感想(河回村や山の上、書院などなどについて)
こんなところがあるんだあ、と感動!河回村は一見の価値有りです。ここも日本で言えば白川郷みたいな感じかなあ?時間の流れがここだけ違っているようです。のんびりした昔の街並みを楽しみました。実は私の友人にも韓流ファン、しかもリュ・シウォンの熱狂的ファンがいて、予期せず本家があったものだから、私もファンでもないのに記念撮影して妙に興奮しちゃいました!

そして、芙蓉台からの景色は本当に絶景!!高さ64mという崖上に腰が引けながらも、箱庭みたいな村と雄大な川の景色に吸い込まれそうに。最後に「スキャンダル」のロケ地という花川書院で記念撮影したら、「帰ったら映画見てみよう!」と思いました。冬ソナも見てないのに、初のヨン様作品が「スキャンダル」って、ちょっと・・・?
17:30頃安東を出発して、いざ釜山へ。途中、落雷があったり、豪雨に見舞われて、車大丈夫なの~!?なんていうアクシデントもありましたが、20:30頃、無事、釜山へ到着することが出来ました。

日帰りで安東へ、ということで急ぎ足で回って見ましたがいかがでしたか?安東の最大の見所「河回村」や「仮面劇」を押さえることができ、韓紙作りの体験もできた充実した日帰り旅行になったと思います。釜山から日帰りは無理かなぁ~という安東ですが、プランさえ上手に立てれば可能ですよ~。以上、ナビのさっちゃんがお送りしました。
今回の日帰り旅の感想をお願いします
盛り沢山の日帰り旅行でした!特に河回村、時間があれば是非、村の中の昔のおうち風宿泊施設に泊まってみたい!安東は釜山やソウルでは味わえない、田舎のいいところを満喫出来る場所でした。そして韓流ファンなら必見の場所も有りで、そうでない私も存分に楽しめる場所でもありました。しかしこんな所で日本人の「ファンツアー」に遭遇したのにはびっくり・・・。
さっちゃん、楽しい小旅行をありがとう!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-07-13

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