鍾路の見所&スポット

鍾路をくまなく探索しよう!!!

こんにちは、ソウルナビです。今日は皆さんに、ソウルの中心であり‘和’を象徴する場所といわれる鍾路(チョンノ)にご案内したいと思います。
鍾路は老若男女を問わず受け入れてくれる包容力がある場所、そんな誰でも集まれる場所。1960年代末から現在まで金銀などの貴金属を一手に引き受け、取り引きしているイェジ洞、こじんまりとした庶民の道、最新流行のリーダーであるカクテルバー、多国籍ファミリーレストラン、変わり続けるストリートの風景・・・などなど、一昔前の世代の方にはかすかな記憶が残されている場所として、若者たちには最新流行情報や新カルチャーに触れることのできる場所として、それぞれ目的に合ったスペースを提供しています。
それぞれの目的がまったく違った多世代をも一同に集める鍾路。ここは誰もが気兼ねなく集まれる場所というイメージがあります。弘大(ホンデ)や狎鴎亭(アックジョン)のように知っている人だけが楽しめるような雰囲気だと、なかなか足を運べませんよね。
それでは、これからナビは鍾路をくまなく探索して、皆さんが快適にくつろげ楽しく遊べる場所だけをチョイスして紹介していこうと思います。誰でも気兼ねなく立ち寄れる場所、知れば知るほどマイホームに帰ってきたように快適な鍾路の探訪編、みなさ~ん、こちらに注目です!!
1.普信閣の鐘
韓国内で最も大きな鐘で、宝物(国宝と重要文化財の中間)2号として(宝物1号は東大門なのは知ってましたか~?)、毎年12月31日24時にたった一度だけ深い鐘の音色を響かせる普信閣(ポシンガッ)。
この鐘の音を聞くという儀式は、希望に満ちた新年を迎えようという、韓国人にとってはとっても重要な儀式。直接見に行ったりテレビで見たりと、人々はこの鐘の音を聞きながら終わり行く一年を省みて新年を迎えます。(この鐘の音を聞き終わるなり友達に「セーヘーポンマニパダラ~(「新年、福をたくさんもらってね」という意味で、日本の「明けましておめでとう」の意味にあたります)」と電話をかけるのが流行になったこともありました。そのため特に10代の女の子のいる家ではあっちこっちの家で電話が通じないことも・・・^^;;)
現在普信閣にある鐘は1985年、韓国の国民の寄付金で鋳造された新しいもの。既存の普信閣の鐘は亀裂がはしり、これ以上鐘をつくのは不可能になったそうです。
もともとの普信閣の鐘は朝鮮時代1468年に鋳造され、ウォンガク寺にあったものをクァンヘグン王の時に鍾路に移し、午前4時に33回、午後10時に28回、その澄んだ音色で都城の門を開閉し、時間の基準にしていました。現在、国立中央博物館内に安置されています。
しかし今も新年を迎えるために鐘をつく普信閣の鐘の役割は昔と変わらず、といったところですね。
2.三星鍾路タウン(国税庁ビル)
第18回ソウル特別市建築賞金賞を受賞、最も美しくミレニアム新世紀にマッチした建築物として選ばれた三星(サムソン)鍾路タウンは、もうすでに鍾路の新しい名物でもあり目印となっています。
ビルには国税庁が入っていますが、「国税庁ビル」ではなく鍾路タワーと呼ばれている三星鍾路タウンは約10年の工事期間を経て、地下6階、地上23階のマルチスペースとして誕生しました。
鉄骨で構成された特異な建物構造とサイバーチックな外観が一度は必ず目を引くことでしょう。また、地下道もつながっていますので、利用も便利。
地下1階はレストラン街、その下の地下2階は若者たちを対象とした服や雑貨などを販売しているショッピングプラザになっています。またガラスをたくさん使用することで全体的に開放感あふれる空間を生み出している鍾路タワーは、夜は100万ドルの夜景を楽しむことができます。カップルの方へのオススメスポットでもあります。
3.タプコル公園
有名な塔がたくさんあり、パゴダ(仏塔)公園と呼ばれてきたタプコル公園は1897年、すべての財務を任されていた英国人のブラウンによって韓国に建設された初めての近代公園です。
広さは15,720平方メートル。1919年の3.1運動の時に独立宣言書が読まれた八角亭(パルガクジョン)をはじめとし、ウォンガク寺の跡地に建つ10階建ての石塔(国宝2号)、ウォンガク寺碑などの文化財が今も残っています。
現在はお年寄りの方が憩いのスペースとしてたくさん利用しており、タプコル公園周辺には運命などを占ってくれる占い師の方がお店をだしていたりします。

宗廟は李氏朝鮮時代の歴代王と王妃、または先祖をまつる場所として、韓国の儒教の建物の中で最も荘厳な場所。
1394年、太祖(テジョ)が漢陽(今のソウル)に首都を移した年に着工、その翌年に完工した宗廟は、李朝王家の先祖がまつられました。宗廟の主殿である正殿は建坪1,270平方メートルで、当代唯一の木造建築物、また世界有数の規模を誇る建築物とされています。
宮殿や寺院の建築が華やかに装飾されているのに反し、宗廟は儒教の質素な気風が込められ、特異な雰囲気をかもし出しています。また、柱の太さや軒の曲線などの比重を考えて建物が設計されており、他では見られないちょっと変わった建築法を採用しています。 特に韓国の宗廟はその由来となった中国のものとは違い、前から眺めると正面がとても長く、左右水平を強調している、世界的にも貴重な建築美学を立て備えているといわれています。
*宗廟は史跡第125号に保存指定されており、1995年にユネスコ世界遺産にも指定されました。(正殿(国宝第227号)、ヨンニョン殿(宝物第821号)、宗廟祭礼楽(宗廟無形文化財第1号)、宗廟祭礼(宗廟無形文化財第56号)などなど・・・)

5.大型映画館
鍾路といえば大型映画館を抜いては語れません!現在では映画も見れてゲームも楽しめショッピングや食事も解決できる江南(カンナム・漢江の南側)のマルチ映画館が人気を集めていますが、以前までなら新しく公開される映画を見るならココ、鍾路に来るのが定番でした。韓国最古の映画館であるタンソンサ(団成社)をはじめとし、ソウル劇場、ピカデリー、ハリウッド劇場などの大型劇場が鍾路に集中し、映画好きの若者を楽しませてくれています。また芸術映画のみを上映するコアアートホールなども少数の映画マニアを中心にまだまだ命脈を保っています。現在もここには映画を楽しもうという人たちががやがやと寄り集まり、鍾路の映画館はまだまだ愛され続けています。
タンソンサ

タンソンサ

ピカデリー

ピカデリー

ハリウッド劇場

ハリウッド劇場

※タンソンサ、ピカデリーは2003年11月現在建て替え工事中。
※タンソンサは2010年10月工事中、ピカデリーはロッテシネマに変わりました。
※シネコアは公演場に。<2010..10.8>
シネコア

シネコア

ソウル劇場

ソウル劇場

コアアートホール

コアアートホール


6.外国語学院
大学生や社会人がたくさん集まってくるこの鍾路には外国語を学べる学院(ハグォン・専門学校)が密集しています。外国語学院が密集しているのをみると、外国人慣れしている人も多く、また好意的です。徳寿宮や仁寺洞への移動も簡単で、ソウル旅行を楽しみたい外国人の方にはとっても便利でオススメだと思います。

その他

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-01-04

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