議政府(ウィジョンブ)の市場に行ってみよう!

なんやね~ん?!「オープンブラックマーケット」って?

ある日のこと・・・アメリカ人の友達からのお誘いが。「は~い、ユミ!一緒にオープンブラックマーケットに行かないか~い?アメリカの物がたくさん売っているよ。」なんでやねん、オープンな闇市って闇市とちゃうがな。それってイテウォンの道端で「完璧な偽物のコピーあるよ(?)」っていいながら客引きをしているブランドコピー売りのおっちゃんと似ていない?・・・と思いつつも、ものはためしということで、今回はウィジョンブにある市場に行ってきました!
ウィジョンブ(議政府)って?
ソウル中心部から一号線に揺られて約1時間。ちょっと前までは、ここが一号線の最北端の駅でした。昔から米軍基地と共に栄えてきた街として有名でしたが、今は再開発が進み、日に日にその姿を変えつつあります。また、ここはおいしいブテチゲ(部隊鍋)でも有名です。
<え?服が1000ウォン?!>

<え?服が1000ウォン?!>

駅から8分のところにでっかい市場が!
おおお、平日の昼間なのに、なんでこんなにおばちゃん・おっちゃんがうじゃうじゃしているんだ~というのが第一印象。オープンブラックマーケットのつもりで来たけれど、来てみたら「普通」の市場。南大門市場のようにやや観光地化している市場ではなくて、本当にごく普通の地元の人御用達の市場でした。これはこれで来る価値あり。
中は四角い迷路
市場は四角い形をしていて、中に入るとまさしく迷路で、方向感覚がなくなります。「わたし、今、どこ?!」と何度首を左右に動かしたことか!ありとあらゆるものが売られています。魚、肉、野菜、キムチ類、お餅、お惣菜、洋服、韓服、布団、雑貨、ペット・・・。ちなみに洋服はぜーんぶ「アジュンマ(おばさん)」センス物です。この陽気で(取材は8月末)、魚を外に出しておいて大丈夫なのかなあと、ちょっと、いや、かなり不安なものもありましたけど。
お金持ちになれそうな座布団

お金持ちになれそうな座布団

魚も売っています

魚も売っています

きれいな韓国のお餅

きれいな韓国のお餅

キムチの種類も豊富

キムチの種類も豊富

キムチ餃子がザルの上に干されていました

キムチ餃子がザルの上に干されていました

チョッカル類の上にはハエよけが回っていました

チョッカル類の上にはハエよけが回っていました

え?!こんな物どこから??
市場の真ん中辺りに陣取っているお店(出店)にはアメリカや日本からのものが並べられていました。このエリアが「オープンブラックマーケット」。おかし、ジュース、缶詰、洗剤などの日用品、ホットドッグ用のソーセージ、迷彩服、ミリタリーフード(軍人さんが持っていく食べ物)・・・こんな物、いったいどこから来るんだろうと思って、お店の人に聞いてみると、正規輸入品もあるし、米軍基地の中のスーパーから軍人さん経由で買い付けているものもあるということでした。正規輸入のミリタリーフードねぇ・・・ほんまかいな(関西人はとりあえずつっこまないと気がすまない)。
ホットドッグ用のソーセージ

ホットドッグ用のソーセージ

こんなものどこから・・・

こんなものどこから・・・

ところ狭しと並ぶ商品

ところ狭しと並ぶ商品

なにげに日本のものもある

なにげに日本のものもある

スパムかな?

スパムかな?

ミリタリーフード。この茶色の袋の中に一食分が詰まっている。

ミリタリーフード。この茶色の袋の中に一食分が詰まっている。

お買い物に来ている人は
もちろんお客層は普通の地元の人。日本やアメリカ物を買っていく人も、やっぱり普通の地元の人が多いそうです。そして意外に多いのは東南アジア系の外国人でした!このごろ韓国では東南アジア系の人口が増えてきています。その人たちも現地の市場でお買い物しているんでしょう。果物、野菜、キムチ、お惣菜などはやっぱりソウル市内よりも安い!しかし、ブラックマーケットエリアにある外国物には値札はついていませんでした!ちなみにアメリカ人の友達は「マウンテンデュー」(黄色い炭酸ジュース)2ダース買って、1万2千ウォン。ここの「マウンテンデュー」は韓国で普通に売られている「マウンテンデュー」とは違うんですって。カフェインの量が違うらしいけれど、これまた、ほんまかいな。
オープンブラックマーケットはさておき、本当の地元の市場を体験するなら、この市場は面白いかもしれませんよ~。「ミョンムルウィジョンブチゲコリ(名物議政府チゲ通り)」でプデチゲに舌鼓を打った後に、市場でプデチゲの材料をそろえて、今度はプデチゲを自分で作ってみるというのはどうでしょうか!?ソウルリピーターの人や、現地滞在の人には面白い所だと思います。以上、ウィジョンブから「なんでやねん」と「ほんまかいな」のユミでした。それでは、また!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-09-03

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