ソウルの市場(シジャン)いろいろ!!

韓方市場、ファッション市場、食材市場、乾物市場などなど、ソウルのいろんな市場に行ってみよう!

こんにちは!ソウルナビです。ソウルのリピーターなら、いや、そうでない方も、シジャンという韓国語はご存知の方も多いハズ。東大門シジャン、南大門シジャンといった、ソウルを代表する大型市場は観光地として有名ですよね。そんなソウルの市場は東・南のソウルの二大市場のほかにも、韓方市場、水産市場、食材市場、韓服市場・・・といった専門市場もたくさん。目的よって、探しているものによって、地元の人は各市場に出かけるんです。そのほか、忘れちゃいけないのが住宅街の近くにある地元市場、在来市場(ジェレシジャン)。昔ながらの地元の人の台所的な役割を果たす市場にちょっと足を踏み込んでみると、地元の人の生活が垣間見られますよ!ではさっそく、ソウルのいろんな市場をどど~んとご紹介しましょう!

◇ソウルニ大市場!東大門市場と南大門市場!

なんといっても、ソウルを代表する市場は東大門市場と南大門市場。観光地としてもあまりにも有名なんで、韓国語をあまり知らない人でもトンデムン、ナンデムンで通じるほど。そんな東・南の2大マンモス市場はそれぞれ特徴があります。東大門市場はファッションビル中心。布やボタンといった材料から完成品まで、ファッション関連の小売ビルと卸売りビルが数多く並んでいます。一方、南大門市場は食材、食器、子供服、アクセサリー、アジュモニ(おばさま)ファッション・・・と専門卸売りビルが集まっている市場。年齢層的には東大門が10代~20、30代、南大門が中高年中心、といったところでしょうか。
■南大門市場(ナンデムンシジャン)

600年の歴史を誇るソウル最古の市場、南大門市場。キムチや海苔、高麗人参、マツタケなどの韓国食材、そしてメガネ、革製品、アクセサリー、時計、子供服、お土産、伝統モノ、食材などを中心になんでもそろっている?何でもん市場?という名にふさわしい下町情緒あふれる活気ある市場です!!

■東大門市場(トンデムンシジャン)

24時間眠らない街といわれる東大門市場。ここはファッション関連の大型ビルが30近く立ち並ぶ一大ショッピングスポット。特に平日の夜中は全国各地から仕入れにやって来る人で卸売市場は大にぎわい!エネルギッシュなパワーあふれるソウルを実感できる市場です!

◇いつも地元客で大にぎわい!専門市場!

ソウル中心部には南大門市場、東大門市場の他にも、いろんな市場があります。韓方(漢方)市場として知られる京東市場(キョンドンシジャン)、新鮮な魚介類を扱う鷺梁津水産市場(ノリャンジンスサンシジャン)、韓国の伝統服である韓服のお店が集まった広蔵市場(クァンジャンシジャン)、干物を主に扱う中部市場(チュンブシジャン)などなど。それぞれ特色あるでしょ?!地元の人が利用する市場だから、値段も安いし、なんといっても活気がすごい!そんな市場の雰囲気を求めて足をはこぶ外国人もどんどん増えているみたいですが、まだの方は一度行ってみてくださいね!
■中部市場(チュンブシジャン)
-干モノ問屋市場

1950年代から地元の人に親しまれてきた老舗市場。場所は乙支路4街・五壮洞一帯にあり、約3万坪の敷地に1000軒ほどの店舗が並んでいます。南大門市場の商売人も仕入れにくる市場中の問屋市場で、韓国海苔、塩辛、お菓子、お茶など、定番の韓国土産も普通より20~30%安く買えます。

■京東市場(キョンドンシジャン)(ソウル薬令市)
-漢方・生鮮食品・まつたけなど

市場の中でもソウルの人で知らない人はいない!というほど有名な市場。ここには漢方を扱う「薬令市場」もあり、扱っている生鮮食品の数やお店はかなりのもの!まさに「市場の中の市場」的存在。お客さんは地元の人がほとんどで、韓国の生活をより近いところから見られます。韓国市場の空気にどっぷり浸かってみたい方にオススメ。

鷺梁津水産市場(ノリャンジンスサンシジャン)
-ソウル最大の水産市場

リピーターさんはもちろん、ビギナーさんだって思いっきり韓国を体感できちゃうパワフルな水産市場。地下と2階にはお刺身店などの食堂が並んでいるのに対し、1階はまさに新鮮魚介類のオンパレード!買ったばかりの新鮮な食材を、市場内のお店で料理してもらいそのまま食べられるのも嬉しいところ!

楽洞農水産物総合卸売市場(カラクドンノンスサンムルジョンハットメシジャン)
-農水産総合市場

農産、水産、蓄産系をすべて取り扱う総合市場。なので、その広さも規模も他の市場と比べると桁違い!?韓国中の農、水、畜産物が集まると言われています。広い敷地は、全てを歩いて回ろうと思うとかなりの労力が必要。水産系市場は市場見学に比較的向いていそうだけれど、もともと卸売り中心の市場なので、もし興味のある分野の市場があったらポイントを絞って訪れてみるとよいかも。

場畜産物市場(マジャンチュクサンムルシジャン)
-ソウル最大規模の畜産物専門市場。

ソウルの焼肉屋さんの多くがここから仕入れています。地下鉄5号線マジャン(馬場)駅から徒歩10~15分のところにあり。1963年ごろまで運営されていた鍾路区のスンイン洞の屠殺場が自然にこの馬場洞に移ってきて誕生したのがここ馬場畜産物市場。1990年代までは実際に屠殺場がこの場所にあったそう。でも市場のリニューアルと共に屠殺場はなくなり、卸売市場とモクチャコルモッ(食い倒れ通り)が残っています。建物も新しくなり、一般の人々も行きやすくなったものの、こういった牛や豚のぶつ切り?!が転がっている光景が苦手な人は抵抗を感じるかも。主に卸売りなので、午後2時以降は閉めるお店もありますが、市場内の店舗数は約1600店ほど。

蔵市場(クァンジャンシジャン)
-韓服&屋台

メインストリートには食べ物の屋台がずらりと並んでいつも活気に満ち、サイドにあるビル内には韓服と生地のお店がひしめき合っています。屋台ではビビンバ、ピンデットッ、スンデ、カルグクス、マンドゥなど、メニューもいろいろ。昼間はショッピング客、夜はサラリーマンたちで一日中活気にあふれています。

◇町の中にある在来市場。地元の人たちの台所!

さらに、地元の人たちの生活のにおいを感じられる市場!
仁市場(トンインシジャン)

景福宮(キョンボックン)横の通仁洞(トンインドン)に位置する小さな市場。アーケードの一本道に沿って、食材や日用雑貨、惣菜などを売る小さなお店が並んでいます。周辺には韓屋(伝統家屋)が今でも多く残る地域で、古くから住宅地の市場としてお店の集まる場所だったとか。2000年代に入ってから現在のようなアーケードが作られたそう。市場内には通りから伸びるコルモク(小路)がいくつもあり、韓屋の建つ昔っぽい風景が見られる場所も。またこちらの市場で特に有名なのは「ギルムトッポッキ」という油で炒めて作るトッポッキのお店。また、2012年からスタートしたお弁当カフェも大人気!

信市場(チャンシンシジャン)

東大門エリアのちょっと外れ、昌信洞(チャンシンドン)の裏通りにある、地元の人が日常生活で通う庶民的な在来市場。地下鉄1号線トンデムン(東大門)駅の3番出口を出て一つめの角を左に入って行くと、そこがこちら「昌信市場」になります。狭~い路地に食材やお惣菜、日用雑貨を売るお店などが並び、地元住民が行き交う風景は、庶民的な雰囲気を味わいたい!という時に訪れるのにはホントぴったり!また、ここ昌信市場で最も有名なグルメといえば、「メウンチョッパル=辛い豚足」のお店。普通は辛くないチョッパル(豚足)を辛いヤンニョム(薬味)で味付けしてさらに焼いているんだそう。お店の前には真っ赤な豚足が並んでいるのが見えます!

峴市場(アヒョンシジャン)

まさに地元感が味わえる在来市場、阿峴市場(アヒョンシジャン)。地下鉄2号線のアヒョン駅前に広がる昔ながらの市場で、地元客の台所として、また生活必需品の調達場として大活躍の市場。売っているものも多様で、なんといっても安くて、さらに人情あふれる雰囲気がまた魅力。夕方から始まる屋台も仕事帰りに一杯やっていく地元客に人気だそう。

徳市場(コンドッシジャン)

地下鉄5号線コンドッ(孔徳)駅から徒歩3分!地元人でいつも活気あふれる在来市場です。こちらは、ほかのソウルの在来市場(昔からの市場)と同じく、生鮮食料品や生活雑貨なども売っているんですが、有名なのは豚足とピンデットッ&天ぷら!豚足と焼酎、あるいはピンデットッとマッコルリ(濁り酒)で盛り上がっている地元客と一緒に地元の雰囲気を楽しんでみてはいかが!

■永登浦伝統市場(ヨンドゥンポチョントンシジャン)

この永登浦にある永登浦伝統市場は現在70年以上の歴史を誇り、魚や果物などの食料品をはじめ、靴や服、食器などの生活用品までなんでも揃う地元の人のための市場。周辺で永登浦の開発が進み高層ビルが増え続ける中、ここだけはまだ昔の市場の雰囲気を保ち続けています。観光地じゃないから韓国語しか通じず、観光客も来ないので外国人だと目立ってしまう、かなりディープな市場!

東市場(ヨンドンシジャン)

赤や緑のパラソルやテントが並ぶ地元の市場。野菜や果物、お肉や魚といった生鮮食料品から、キムチ、塩辛、チヂミといったお惣菜系、お餅屋さん、ゴマ油、唐辛子などの調味料系、高麗人参などの漢方薬店や乾物屋さんまで、いろんなものが売っています。その他ディスカウントマートや生活用品店、布団屋などもあり。トッポッキ、天ぷら、チヂミなど、昔からの屋台でおやつも楽しめます。

ウル中央市場(ソウルチュンアンシジャン)

衣類通り、海産物通り、豚肉・コッチャン・スンデ通り、青果卸通り、家具通り、韓服通りなどとさまざま!地下には新堂地下商街があり、その3分の1はお刺身店が占めています。まさに韓国庶民の台所っといった雰囲気の市場。とてもとても庶民的で、ホンモノのディープな韓国を感じたい方にはオススメ。

■仁峴市場(インヒョンシジャン)

中区にある市場。大韓劇場の向かい側、忠武路駅から徒歩2~3分の路地に市場の入口があります。人がすれ違えるほどの細い通りがまっすぐ200mほど伸び、あっという間に反対側の入口にたどり着ける距離。通りの両側にお店がびっしり並び、さらに枝分かれした路地にもお店が続きます。アーケードではないけれど両側のお店から突き出した屋根のおかげで、雨の日でもあまりぬれません。都心の真ん中で隠れ家のようにあるディープな市場は、訪れるだけでも価値あり?

◇個性的な市場!


泰院市場(イテウォンシジャン)

ソウルにある「市場(シジャン)」の中でもかなり個性的&国際的な「市場(シジャン)」!駅から近いのも魅力的だし、なによりも最近韓国のオシャレさんの中で話題の超穴場的ファッションストリート!安くてカワイイ服やファッション小物をゲットしましょう~!

■解放村・シンフン市場(ヘバンチョンシンフンシジャン)

北朝鮮出身の人が多く移り住んだ解放村(ヘバンチョン)の中にある、かなりディープな市場。市場は屋根に覆われていて昼間でも薄暗く、まるで映画のセットのような感じ。ソウル駅側の厚岩洞から坂を登って行くと、右手に市場の入口があります。すでにほとんどのお店は営業していませんが、暗い迷路のようになった市場の中にいくつか現在も営業中のお店があります。ここに住んでいらっしゃる方もいるので、市場では静かに見学しましょう。

★うまい、安い、地元感抜群のシジャングルメも要チェック!


南大門市場
南大門市場には名物グルメストリートがいっぱい!
市場カルグクス(サービスでミニ冷麺付き)

市場カルグクス(サービスでミニ冷麺付き)

カルチジョリム

カルチジョリム

ドラマで見た屋台で一杯?!

ドラマで見た屋台で一杯?!

屋台のおやつ

屋台のおやつ

市場の食堂も!

市場の食堂も!


東大門市場
東大門市場ならではの、ディープな地元グルメストリートがいっぱい!

通仁市場
名物、キルムトッポッキ。

孔徳市場
豚足以外に、スンデグクも名物。
豚足

豚足

夕方には地元人でいっぱい!

夕方には地元人でいっぱい!

ティギム(天ぷら)の専門店も!

ティギム(天ぷら)の専門店も!

テイクアウトもできます。

テイクアウトもできます。


ソウル中央市場
地下の刺身屋さんが有名。

鷺梁津水産市場
市場で買った新鮮な魚介類をその場でいただきます!
市場で買ったものを市場内の食堂でいただく。

市場で買ったものを市場内の食堂でいただく。

アンコウが旬の頃にはアンコウ鍋

アンコウが旬の頃にはアンコウ鍋

牡蠣はそのままチョコジャンにつけて!

牡蠣はそのままチョコジャンにつけて!


広蔵市場
ピンデトッやユッケなどの有名店をはじめ、キムパプやビビンバの屋台も!
その場でせっせと焼く(揚げる)ピンデットッ

その場でせっせと焼く(揚げる)ピンデットッ

マッコリにぴったり。

マッコリにぴったり。

ユッケで一杯!

ユッケで一杯!

即席ビビンバ

即席ビビンバ

テグタン

テグタン

麻薬キンパッ!

麻薬キンパッ!


馬場洞畜産物市場
さばきたての肉が新鮮!
新鮮な焼肉を~♪

新鮮な焼肉を~♪

いろんな部位あり。

いろんな部位あり。

レーバー&せんまい

レーバー&せんまい


いかがでしたか?ソウルのシジャン(市場)、まだの方はぜひ一度行ってみてくださいね!それぞれ市場によって雰囲気も違いますが、どこも地元の人たちがいっぱい!中心部の繁華街や新しい街とはまた違うソウルを体験できますョ!以上、ソウルナビでした!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-05-29

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