第8回「地下鉄の物売り~意外とみぽりん家で活躍グッズ!」
ソウルの地下鉄に乗ると、不思議な人たちによく出会います。伝道師、カンパを募る人。物乞い。。。その数、種類ともにかなりのものです。ところでその中でも圧巻は物売りではないでしょうか。ソウルの地下鉄の隠れた名物、物売り。今日はこの物売りの実態をレポートすることにしましょう。
「以前地下鉄で物売りをしたことがあるというおじさんの証言」
よく売れたね。でも縄張り争いも大変だし、地下鉄職員に捕まったらその場で没収だから、追いかけっこだよ。方法?まずは腰を90度に曲げて大きな声で挨拶するの。それから簡単に説明して、商品をお客さんの膝の上に乗っけるの。そして買ってくれる人からお金を貰うだけ。簡単だよ。でもあんなに大変な商売はなかったな。人まで雇って3ヶ月くらいしてみたけど、もうあれだけはしたくないよ。
この方は地下鉄ビジネスを始められる前は、陸軍で大尉までされた退役将校さんでした。ビジネスで成功するのに、軍隊での経歴は何の役にも立たなかったと訴えていらっしゃいましたが、背筋の伸び具合はボールダンサー並みなので、まんざら役に立たなかったわけではなかったと思いますが。。。
それではみぽりんが命がけで撮ってきた写真を見ながらもう一度ご説明をしましょう。
この日は3号線ヤンジェ(良才)駅からアングッ(安国)駅まで約40分間、地下鉄に乗りました。時間帯はお昼の11時半頃。普段は乗客も少ない時間ですが、かなり込み合っていました。何とか席を見つけて座り、愛用のデジタルカメラを取り出したところ、5分もしないうちに物売りのアジュマが乗ってきて、説明を始めたのです。(#ラッキー)
挨拶の始まり(30秒ほど)→今日の商品の伸縮自在の黒い手袋を配って→お金をもらい→もう移動してしまいました。(この間2分足らず)
すかさずシャッターを切ったところ、フラッシュに驚いたおばさんは、お大急ぎで商品を回収して、次の駅で降りてしまいました。普段は一回で4~5個は売れるのですが、営業妨害をしてしまったようですね。
それでは次にみぽりんが今までに買った地下鉄物売りグッズを大公開します。
扇風機カバー(1000ウォン)
今年の夏買ったのだけど、これは大当たり。
牛乳の口留め(1000ウォン)
使い残しのパックの牛乳の口を留められる。裏に磁石がついていて冷蔵庫に張れる。
マジッククリーナー(1000ウォン)
ホームショッピングでも人気の水だけで使えるスポンジクリーナー。二個セット。
特製の固形磨き粉(1000ウォン)
汚れが驚くほどよく落ちる。これはすごい。
ピカチュー腕時計(1000ウォン)
買ってその日の夜もう壊れた。
まあこんなところでしょう。
商品の内容を見ると、日本の100円ショップで売っているものと同じようですが、ピカチュー時計以外は今でも我が家で大活躍中です。それにしてもよくこんな商売が成り立つなあ~と不思議に感じるときもしばしば。返品返金は一切なしだし、即ごみになる可能性も大です。なんでまた買ってしまったんだろうかと考えてながらも、知らず知らずのうちに買ってしまう自分を見つめながら、おかしな人になってしまったものだとため息混じりです。是非お買いなさいよ!とは決して勧められませんが、ソウル旅行の記念に、面白半分で、一度お買いになって見て下さいませ。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2003-01-03