千絵ちゃん、お買い物ソウル探検!(6)

Mr鄭商社と空港免税店、最後のレポート!

-名前 : 千絵ちゃん -出身地 : 東京都 -趣味 : お買い物、英会話、海外旅行 好きなブランド : コーチ -コメント : チャームポイント : インド人もびっくり 棲息地 : 東京都 -(現在、幼稚園の先生 ) -

第七日目

Mr鄭商社へ
私の買物も本日が最終日。とりは韓国に来たらこれを買って帰りたかったという、皮製品を買いに、梨泰院にある”Mr鄭商社”にやってきました。お店の前には、日本語で「お客様は、王様です」と三波春夫まがいのフレーズの看板が。朝一番のお客さんの私と友人に「ずいぶん、早い御越しで~。」とのお出迎えをしてくださったのが、ここの社長さんでもある、鄭さん本人だったのでした。韓国滞在中、今まで会った人の中で、一番日本語が達者。なんでも、吉本興業で修行していらしたとか言う冗談も飛び交い、関西弁、名古屋弁、茨城弁を操るというたいへん愉快な社長さんであります。
さて、お店には、商品のコート、ジャケット、バック、ファーなど今すぐ見てみたいものが、陳列してあるのに、社長さんは、私の皮革に対する知識やどんなものが欲しいのか、話を聞かないと売らないらしく、ソファーに座って、コーラを頂きながら、社長さんの質問に答える私でした。質問内容は「今まで、どんな皮製品を持っているのか?」「普段の服装は?」「どんな用途で、うちの皮用品を使いたいか?(通勤、お出かけ、普段用等)」。そしてここのお店では、イタリアから皮を仕入れていること、皮に対して隠さず正直に説明すること、お客さんの要望と同時に、社長の長年の目で見てきた商品、デザインの中から、お客さんに会ったものを先に提示してあげることの大切さ、気楽な雰囲気で商品を見てもらいたいが、お客さんに合わないものは出さない等のポリシーも、冗談を交えて、お話しして下さいました。その間もテーブルに飾ってあるサッカーをしている素敵な写真を指し、「これ、自分!かっこいいでしょう?」等の売り込みを忘れない社長さん。道を間違えているのでは?と思うほど、玄人真っ青の社長トークは、続くのでした。
さてやっと、試着!!私としては春、秋にも着られる薄い色のジャケットが欲しくて、白、もしくはベージュのジャケットも見せて欲しいと希望したのですが、あっさり似合わないから却下。シンプルな黒が一番と軽くて単純なジャケットを試着しました。社長さん曰く、私は首周りをすっきり見せる着こなしをした方が良いとのことで、少しくらい寒くても我慢だ!とむちゃくちゃな提案をしていましたよ。同じ襟でも、いわゆるテーラードカラーは、似合わないから、やめとけ!と。初対面の私なのに、良く見ているなぁ~と感心した一面でした。店員も日本語を話す方で、その人は社長さん曰く「彼は、脱がすの専門!」とその方に、着せて脱がしてもらいながら、試着を繰り返しました(笑)。5着目の試着が、うさぎ皮でできている黒の毛皮ジャケット。私は襟や袖にファーが付いているフワフワしたものが、結構好きなので、オールファー(?!)のこれがたいへん気に入りました。でも、お値段が・・・・。素人の私から見ても、凄い値段だろうと心配していたのが、値段を聞いてびっくり!即買うことに決めたのです!(値段は以下に)
「日本にいても日本人に見られない私には、どんな色が似合うのでしょか?」と聞いたところ、笑いながら「今、その質問(何人に見えるか?)を聞いちゃぁ、いけないと思っていたんだよ!」と言いながら、出してきたのが、この濃いピンクのジャケット。私は普段、明るめの濃い、いわゆる温暖色はあまり着ないので、抵抗があって、これはちょっとと言ったのですが、これは似合う、似合うと社長さんも、店員さんも、喜んでくれました。「普段、着ない色だからと言って着ないと、いつまでたっても着れないし、自分が思っているより、人は違ったように感じるものだよ!おい、江藤。これは、いいぞ!」と。まるで、部活の先生みたいな叱咤激励の御言葉を頂きました。終いには、お客さんを呼び捨てしてしまうなんて、この社長さんだから、許されるのでしょう。しかし、どこが”お客様は王様”なんのでしょうねぇ~。そのギャップがたいへん可笑しかったのと、この色への挑戦、これまた値段の安さに、もう1着購入を決めたのでした。
そして、入店した時から気になっていたグレーのウサギの毛のポシェットも買ってしまい、さぞかし予算オーバーを思って合計値段を聞いて、これまたびっくり!!何故、このように安いのか?との質問に、中間マージンをとらないこと、工場が近く、すぐに仕上がること、8月末まではバーゲン(この時期に皮製品を買う人は、少ないので、御薦め!ただし、商品は少し少ない)であること、そして最大の理由は、既製品であることだそうです。たいかに、オーダーのほうが儲かるのは、こうお店では常識です。既製品は思ったより儲けが少ないし、金持ちの方はすべてオーダーが、当たり前でしょうから。社長さん曰く、そのような方達から、儲けさせて頂いているそうです。これは宝石でも言えることですよね?しかし、私のような旅行者にはこれで十分過ぎます!ちなみに10万円以上御買い上げの方は、首にまくファーのおまけつきだとか。何人かで来店し、まとめて購入するのも良いアイディアだと思いました。勿論、社長さんの冗談を聞きにいくだけでも、価値があります!!本当に愉快な方で、日本の若手の御笑いタレントなんて、目ではありません。最終日に買物の集大成、おおとりをとった気分で、お店を後にしたのでした。
驚きの値段!!(あえて円で表示します!)
うさぎ皮のジャケット 
15、000円 (東京での値段予想 188、000円)
ピンクの羊皮ジャケット 12、000円  (東京での値段予想 89、800円)
グレーのポシェット     2000円 (東京での値段予想 7000~10、000円)
ソウル買物総括
1週間に渡る私の買物も、終わりになります。イヤ~、本当に良く見て歩き、購入したと思います。私なりに、免税店、百貨店、ファションビルの比較をしたいと思います。
当たり前ですがデパートは値段が高い。物は良いのですが、対応が丁寧過ぎるので、言葉の壁も含め、やはり御薦めできません。以前、ソウルで、東大門で見たまったく同じシャツが、ロッテ百貨店の入口に飾ってあって、それが、たしか5倍の値段だったことが、頭の片隅にあったのも、百貨店での私の購買力を落した原因なのかもしれません。でも百貨店は流行、そして韓国の今が見られる良い場所ですので、一見の価値はあります。こんなことを書いている私ですが、ロッテ百貨店は大好きですから。
そして市内の免税店。これは、もっと御薦めしません。どうか皆さん、帰りの空港の免税店まで、購入を我慢して下さい。仁川国際空港の免税店は裏切るどころか、最新物を含め、素晴らしい品揃えとブランド店の数です。はっきり言って、ヨーロッパの空港に引けを取りません。そして安い!3月オープンの最新空港と言うこと、そしてみなさんすでに市内で購入済みという人も含め、競争率は低いはず。今まで我慢していた私は、やっと免税店らしきところに来たという実感で、念願のCOACH、黒のバックを購入。市内免税店では、見なかったデザイン、値段の安さに満足しましたよ。次回は、搭乗時間に余裕を持って見て歩きたいと思いました。
そして、ファションビル。斗山タワー、ミリオレ、プレアタウンと3店舗みて歩いての感想は、やはり微妙に年齢層が分かれているということ。ミリオレは、若干年齢層が若く(明洞ミリオレは、もっと若い!)斗山タワーはその真中、プレアタウン地元の人がより多く見られたビルという印象でした。プレアタウンの12階には、サウナ(最高でした!)もついているので、これまた、地元の人が集まってくる理由なのでしょう。私にとってゆっくり買物できるここ、プレアタウンにいた時間が一番、長かったです。
いろいろ長々とレポートを書いてしていまいましたが、これを読んだ皆さんの買物の参考に少しでもなれば、嬉しく思います。そしてソウルで安く良いものを買って、家族や御友達に自慢して下さい。きっとその人達もソウルに来たくなることでしょうから。私もまた季節を変えて、訪韓したいと思っています。
皆さんの韓国への旅が、思い出に残る良い旅であることを願っています。
読んでくださって、カムサハムニダ(ありがとうございました)。

2001年 夏  江藤千絵

追伸:私、買物だけではなく、観光もそれなりにしています。行ったところは景福宮、国立中央博物館、非武装地帯と第3トンネル、ミュージカル「NANTA」鑑賞、梨泰院SORA足健康センターの足マッサージ、西大門刑務所歴史館(ここは、是非行ってください。歴史と教科書問題、考えさせられました。)在韓米軍基地(ただし、一般の旅行者は入れません)。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-08-13

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