Tinaのドッジョクド旅行記

チュソクのホリデー中に行ってきたドッジョクドについてレポートします!


-名前 : Tina -出身地 : 横浜 -在韓歴 : 2004年8月より -

韓国に来て早2ヶ月。
辛いもの苦手&寒いの苦手な私ですが、楽しいワーホリ生活を送っています。
チュソクのホリデー中に行ってきたドッジョクドについてレポートします。

1日目
韓国は今日から秋夕(チュソク)のホリデーに入りました。
せっかくの機会だし、韓国人の友達と小旅行に出かけることに。
それで、行ってきたのがドッジョクド(Deokjeok-do)です。
最後の「ド」は、「島」の意味なので、日本語で言うとドッジョク島。
しかし、面白い名前ですよね。
ドッジョクドは、フェリーターミナルのあるインチョン(ソウルから1時間ほど)から、フェリーで1時間ほど西に行ったところにある島。
正直、そこまで有名な島ではないようで、韓国人の友達もはじめは「それどこー?」という感じでした。
< Yeonan Pier>

< Yeonan Pier>

<仁川フェリーターミナル・ドンインチョンからバスで15分ほど>

<仁川フェリーターミナル・ドンインチョンからバスで15分ほど>

<フェリーターミナル。ここからドッジョクドへのフェリー「オークランド」に乗る>

<フェリーターミナル。ここからドッジョクドへのフェリー「オークランド」に乗る>


ドッジョクドを見つけたのは、あるホテルが出しているソウル観光案内本の英語版の方でした。
この観光ガイド、ほとんどの情報は同じなんですが、日本語版にはドッジョクドでなくて違う場所が紹介されていました。
確かに、韓国に来て田舎の島へ行こうなんて、日本から旅行で来る方には考えられないですものね。
このドッジョクド、観光ガイドには「Island in the Dream」というタイトルで紹介されていました。(おぉ!)
美しいビーチの写真と共に、不便ではあるが、静かでとにかく美しい場所という評だったんです。
韓国に来てから、近くにあまりそういうスポットがないので、これぞ小旅行には相応しい!と、ものすごく魅かれてしまったんです。
< ドッジョクド周辺マップ>

< ドッジョクド周辺マップ>

一応、友達にお願いして、島のアコモデーション(日本で言う民宿のようなもの)とフェリーをインターネットで予約してもらいました。
チュソクシーズンは、みな、おじいさん&おばあさんの所に里帰りするので、ここは大丈夫だろうと思ったのですが、念の為。
案の定、フェリーもアコモデーションもがらがらでした。
この島は、夏のシーズンはビーチに遊びに来る若者達で賑わうらしく、あちこちにアコモデーションや海の家がありました。
東京周辺で言うと、大島とか新島とかをもっと田舎にした感じというのが近いかな。
<宿泊したアコモデーション。親切なお姉さんがいました>

<宿泊したアコモデーション。親切なお姉さんがいました>

予想通り、そして観光ガイドの紹介通り、ものすごいローカルな場所でした。
フェリー乗り場には、予約したアコモデーションの人に迎えに来てもらったので良かったのですが、車がなければ全く行動できないんです。
バスがあるんですが、不定期の運行で、フェリーの発着に伴って、もしもお客がいれば動くとのこと。(当然いなければ動かない・・・)
と言うことで、カーフェリーもあるので、ソウルから車で来る人も多いようです。
< 島を不定期に走るバス>

< 島を不定期に走るバス>

<バスの運行案内>

<バスの運行案内>

迎えに来てくれた宿のお姉さんの運転で、一路、アコモデーションへ。
フェリー乗り場から、車で15分ほど。
坂を上って下って、うねうね道を進んで、もちろん信号なんかありません。
海やビーチがあって、すぐ切り立った山という感じで、平地はほとんどなく、開発されていないせいもあって、一面、本当に木に覆われている自然にあふれた島でした。
そして、途中に見えてくるビーチは、どれも観光ガイドの写真通り、美しい景色たちばかりでした。
そして、アコモデーションのある、島の一番の中心地、ソッポリ(Seopori)に到着。
中心地と言っても、民宿や3階建てくらいのモーテルがいくつかあり、レストラン(食堂と言った方が正しい)は1軒しかオープンしていない!(夏季はオープンする店も多いらしいです)
この島の1400名ほどの住民は、ほとんどが農業・漁業に従事し、夏季を中心に宿を経営しているそうです。
< ソッポリの街。小さなお店や食堂が少しと民宿がある>

< ソッポリの街。小さなお店や食堂が少しと民宿がある>

<島で見かける魚を持ったおじさんの銅像、「パラダイス」と書いてある>

<島で見かける魚を持ったおじさんの銅像、「パラダイス」と書いてある>

早速、宿の人に自転車を借りて、ソッポリビーチに出てみました。
砂浜の長いビーチで、波はほとんどないんです。
初・黄海を望む・・・。
そう、フェリーでも思ったのですが、この辺りまで来てもほとんど波がないのです。
人っ子一人いないビーチを歩いてビーチの端まで行って、美しい夕日を眺めました。
< ソッポリビーチ。島で一番の街のすぐそば >

< ソッポリビーチ。島で一番の街のすぐそば >

<だいたいどこのアコモデーションでも自転車を借りられる>

<だいたいどこのアコモデーションでも自転車を借りられる>

< ソッポリビーチを対岸から。きれい!>

< ソッポリビーチを対岸から。きれい!>

< 波は穏やか>

< 波は穏やか>

食堂は1軒しかなく、しかも早い時間に閉まってしまうようなので、25000ウォン払って宿の人に夕食を用意してもらいました。
サムギョプサル(豚肉)を焼いて、キムチも焼いて、サンチュでまいて食べる、うーん美味しい!
スープは、アサリの入った辛くないスープでした(ホッ。)。
外での、自然の中でのBBQは最高に美味しいですよね。
そして、静かでとにかく静かーな夜はふけていきました・・・。
2日目
久々の深い眠りでした。
朝方、隣の教会からの大きな鐘の音で目が覚め、にわとりの鳴き声が聞こえ、この宿に飼われているヤギが野に放たれたらしくメェーって言いながら通り過ぎて、寝てられなくなった・・・。
そうだ、田舎は朝が早いんだった・・・。
<宿に飼われていたヤギその1(その3までいるのを目撃)

<宿に飼われていたヤギその1(その3までいるのを目撃)

<ドッジョクドの景色。緑に覆われていて自然そのもの>

<ドッジョクドの景色。緑に覆われていて自然そのもの>

今日は、島の反対側にある、ジャガルマダン(通称Pebbleビーチ)と言われている場所へ。
足がない上に(バスはいつくるか分からないので)、不便な場所ということで、宿のお姉さんにお願いして10000ウォンで連れて行ってもらうことにしました。
ついでに、その足でフェリー乗り場までも送ってくれるとのこと。
< ソッポリから島の反対側へ>

< ソッポリから島の反対側へ>

<小石がたくさんあるビーチ>

<小石がたくさんあるビーチ>

<場所はちょっと不便なところだがいい眺めが楽しめる>

<場所はちょっと不便なところだがいい眺めが楽しめる>

< ジャガルマダンで見つけた奇岩>

< ジャガルマダンで見つけた奇岩>

こちらは、ソッポリとはまた違う景色で、一面小石で敷き詰められたビーチでした。
天然に作られた不思議な形の岩があったり、すぐ向こう側に無人の大き目の島が見えたり(実際には、灯台の管理のため2人が住んでいるらしい)、また違う景色を見ることが出来ました。
お姉さんいわく、島の中にはプライベートビーチのようなきれいで小さいビーチが沢山あるとのこと。
地元の人しか行けないから、荒らされてないんですよね。
そんなビーチの中でも、車から見たバッジラムビーチ(Batjireum)はすごく印象に残りました。

車の中では、宿のお姉さんが色々と島のことを説明してくれました。
(そして、友達が通訳。私はあまり韓国語が分からないので)
昔は、もっとたくさんの人が住んでいたが、みんなソウルやインチョンに出て行ってしまい、やはり過疎が進んでいるとのこと。
そんなお姉さんも、この島の出身で、ご両親と一緒に農業&宿を経営しているそう。(えらいなー)
昔は通学バスなどはなく、学校まで50分かけて歩いていたことや、冬には雪が降って、地面が凍って、島の反対側に通じる道路が封鎖され、そこでそり遊びをしたこととか。
この島には、1400名ほどの人が住んでいると書きましたが、そのうち約100名が小学生の子供とのこと。
すごい人数だと思いませんか?
これには理由があるんです。
数年前に、この島に廃棄物処理の施設を作ろうという計画がありましたが、島出身で外に出て行ったの人間たちも巻き込んで、みんなで反対運動をして、それが2、3年続いたらしい。
もちろん、この反対運動のおかげで、国はこの島に処理場を作るのを断念しました。
その間に、反対運動に参加していた人達は、職を失い、そしてきっとこの島の良さに気が付いて、島に暮らすようになったと言うんです。
その多くの世代が40代で、その子供たちが島で育っているという理由だそう。
<島にひとつの学校。幼稚園から高校まで全てこの中に>

<島にひとつの学校。幼稚園から高校まで全てこの中に>

<学校の隣には、古い古い松林。すぐ先にはきれいなビーチも>

<学校の隣には、古い古い松林。すぐ先にはきれいなビーチも>

韓国の友達なくしては、ちょっと行くのが大変かもしれないけど、ソウルの喧騒を忘れられる、静かで美しい島でした。
こうして島でのゆっくりした時間を満喫して、午後のフェリーでドッジョクドを後にしました。
< ドッジョクドのフェリー乗り場。帰りのチケットはこちらで>

< ドッジョクドのフェリー乗り場。帰りのチケットはこちらで>

<こちらがインチョンとドッジョクドを結ぶ一番速いフェリー「オークランド」(他にカーフェリーもあり)>

<こちらがインチョンとドッジョクドを結ぶ一番速いフェリー「オークランド」(他にカーフェリーもあり)>

<さよならドッジョクド>

<さよならドッジョクド>

< ドッジョクド周辺にはたくさん島があって、その景色も美しい>

< ドッジョクド周辺にはたくさん島があって、その景色も美しい>

近くにはたくさん小さな島があるので、その景観を見ながらインチョンへ。
インチョンに着くと、さっきまでの静けさが嘘のよう・・・。
知る人ぞ知るドッジョクド。
「Island in the Dream」、うん、確かにそうかもなと思うのでありました。

ドッジョクド 
フェリーターミナル 
(フェリーの時間は要チェック!)

アコモデーション 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-10-19

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