三河屋のソウルの大学博物館とセマウル号の食堂車で亀尾への旅(07年8月23日~27日)

仙台~釜山~ソウル~水原~ソウル~亀尾へ4泊5日


-名前 : 三河屋 -年齢 : 386世代 -出身地 : 秋田市としています。 -在韓歴 : 訪韓歴:03年12月から6回 -趣味 : 鉄道放浪? -コメント : 去年夏、余り一般的ではないかもしれませんが,慶熙大学校水原キャンパスと、亀尾市の朴正熙大統領記念館を旅行してきました。-

2007年8月24日(金)
前日,仙台から博多経由コビーでプサンへ。アシアナの仙台~ソウルの直行便がありますが,KRパスを買って韓国鉄道乗り放題で陸海空を使うこのルートが気に入っています。

この日はプサン9時半発のKTXでソウルに到着。
来るたびハイテク化する?韓国のコインロッカー。T-Moneyが使えるタイプのを試したら,旧タイプのためかはじかれて使えませんでした。ちなみに日本のクレジットカード(MasterのICチップ付き)でやって、やはりだめかと思ったら認証され扉がカパッと開いてようやく荷物を預けられました。
さて、今日は慶熙大学校(水原キャンパス)をめざします。なぜ慶熙大学をめざすかというと,ここには学内に혜정(ヘジョン)博物館にアジアでも有数の古地図のコレクションがあり、ぜひ見ておきたいと思ったのです。近年はハワイの同胞の方から日帝時代の京城市街図等の寄贈もあったそうです。

事前にバス路線は調べていましたが,ソウル駅のバス停は余りに数が多いので,光化門から5000-1系統慶熙大ゆき座席バスで行くことに。バス乗場は世宗文化会館の前でした。

1時42分発のバスにようやくに乗車。明洞、東大入口などを通り、漢江を渡ります。昼下がりのけだるい車内はのんびりムードです。
新沙辺りからノロノロになって,高速に入るとやはりノロノロ。昼間でも混雑は相当なものです。せいぜい大学までは1時間位で着くと思ってたのが…

新沙辺りからノロノロになって,高速に入るとやはりノロノロ。昼間でも混雑は相当なものです。せいぜい大学までは1時間位で着くと思ってたのが…

路線図を見ると…うーん、かなりの数の停留所ですな。

路線図を見ると…うーん、かなりの数の停留所ですな。


慶熙大学の博物館は4時までなのに,バスが大学正門をくぐったのが3時25分。


炎天下の広大なキャンパスを走り,中央図書館4階の博物館に着いたのが3時40分。鑑賞時間は僅か20分(;_;)
資料の複写もお願いしたかったのですが,時間がなくなってしまい,次回のお楽しみということに。
 

右は中央図書館1階ロビーです。
ということで時刻は4時過ぎ。昼食をまだ食べていなかったので,学食「多友館」で食べることに。ひさびさの学生気分です(^_^;)


中央図書館の前の広場の先が、路線バスの終点停留所。先ほどもバスを正門で降りないでここまで乗ればよかったのですね。大学構内に3ケ所(もっとあった?)もバス停があり、スケールの大きなキャンパスでした。ここから江南行のバスでソウルに戻り、あちこちまわってから明洞のメゾンレジデンス明洞へチェックイン。


2007年8月26日(日)
かつては韓国鉄道のシンボルだったセマウル号は、KTXの開業で影が薄くなったとは言え,ふかぶかとした座席はKTXより遥かにすばらしいものです。そして,一部のセマウル号には楽しい旅を演出する?食堂車が連結されています。KTX開業後は連結される列車が大幅に減ったので、ぜひ乗っておきたいと思い、今回の旅行へいざ出発。
戦後の韓国の近代化に尽くした朴正熙大統領の生家のある、慶尚北道の亀尾市まで行ってきました。

最近KTXが、大田から在来線の京釜線を経由して亀尾を一日数本通るようになりましたが、これを逃がすとKTX利用で大田か東大邱で乗換えなければなりません。それなら少し時間が掛かってもセマウル号の深々とした座席で、ゆったりと車窓風景を楽しむのがいいですね。
メゾンレジデンス明洞の朝です。

地下鉄でソウル駅へ。出発20分前に8時55分発セマウル号の指定を受け、亀尾へ。

このセマウル1053列車は8両編成。2号車が特室。3号車が食堂車。三河屋が指定を受けた車両は車体の半分以上がエンジンルームで、定員わずか20人の動力車の先頭車両8号車。車体塗装は緑基調から水色基調に変更中です。

車窓から見た大田手前の操車場です。
鉄ヲタには楽しい風景です。(実は前日ソウルから大田まで往復してきて,大田市内をちょこっと見てきたのです。^^;)定期列車の運用から外れたムグンファ号用の寝台車も留置されています。

大田を出発して約一時間で亀尾着ですが,今回の目的の食堂車へ向かいます。
「私の名前はキム・サムスン」などのドラマでも出たことがありますね。

食堂車は両端が客席(テーブル席と窓側向きカウンター席)で中央が厨房です。
ハンバーグ弁当を注文。9000ウォンという価格は市中の食堂より高いですが、日本人にも口当たりがいい味わいですよ。その後、亀尾までカウンター席でまったりとコーヒーを味わい、11時54分亀尾着。

KTX停車に併せて新築された堂々とした駅舎ですが、改札はフリーゲートというのがのどかです。観光案内所は改札のすぐ脇にあって、早速朴大統領生家に行くため市内観光案内のパンフレット類をもらおうとしましたが、韓国語版を含めて在庫は全然ないとのこと。
朴記念館の場所は概ねネットで頭に入れてきたので略図を書いて示して,バスの系統番号だけ聞いておきました。

駅前には例によって市場があります。
駅を左に曲がったところの駅前通りのバス停から,ちょうど来た16系統のバスで上毛洞(サンモドン)へ。


バスは一旦京釜線を越えて南下、新市内といった感じの町並みを抜けると、市庁や文化施設がありました。それからまた京釜線を東側に抜け、新しいショッピングセンターやアパートのある一帯を抜け、目的地からだいぶ外れたところを走っていると、到達できるかちょっと不安になりますが、これが韓国バスの特徴ですね。
結局、亀尾駅から南東にコの字型にまわって、バス停「朴正熙生家(上毛郵逓局)」で降りました。団地の中の停留所と言った感じです。ここから少々歩きます。

停留所と京釜線の間には、上毛洞の住民が集まって話し合う集会所がないという住民の声を聞いた朴大統領が、敷地を買い下賜された建物がありました。

京釜線の鉄道ガードをくぐると、記念館前の駐車場に出ます。この画像右手の公園前にもバス停があります。

記念館へ。案内板は日本語の説明も完璧で、パンフレットも韓日中英とそろっています。


生家の大統領の部屋はとても小さな部屋。1937年まで住んでいたそうです。

昔の韓国式の農家の造りも見ることが出来ます。なお、この生家は復元されたものだそうです。

記念館を出て亀尾駅南口までは、朴記念館前で出会った帰省中の地元の方の好意で、車で送っていただきました。三河屋よりも5,6歳位上の方かな?「一緒に釜山まで行ってもいいですよ、でも僕はホモセクシュアルの気がある」ともおっしゃってたので、亀尾までにしときました(^_^;)
田園風景と高層アパート都市が混在する道を走り、亀尾駅南口で降ろしていただき感謝。

駅の南口では自転車の無料レンタルをしていました。これを利用しての市内巡りもいいですね。

次は朴大統領が通っていた亀尾初等学校へ。学校はさっき出た駅北口から少し右手の方にありました。上毛洞からここまで片道約8キロの道を毎日通っていたそうです。

朴大統領の銅像です。1991年に建てられました。
銅像の碑文をしげしげと眺めていたらアジョシが近づいて話しかけてきました。休日に学校の管理を任されている近所の方だそうで、三河屋が先ほど、大統領生家まで行ってきた旨を話したところ、アジョシ方はカギを開けて校舎内に入れてくださいました。校舎内階段踊り場に、本校の歴史が掲出されていて、朴大統領に関する展示物があるから見ていきなさいとのこと。伝統ある学校で、政財界に多数の人材を輩出しているそうです。

亀尾初等学校を出て亀尾駅に戻ります。駅北口から出て右側ゾーンの方が若向きの街といった感じです。
亀尾駅に釜山方面行セマウル号が進入するところです。 亀尾駅に釜山方面行セマウル号が進入するところです。

亀尾駅に釜山方面行セマウル号が進入するところです。


亀尾駅で釜山までの列車の指定を受けようとしたら混んでいて、これから3本先、1時間半後のセマウル号になりました。KTX開業後、在来のセマウル号やムグンファ号は、土休日かなり混むようになったので注意が必要です。

乗車まで時間があったので、駅南口脇の金剛寺というお寺を見てきました。

4時45分過ぎホームに入るやいなや激しい夕立と雷が(>_<)。自分の乗る5分前に臨時のムグンファ号が来ましたが、こちらも混んでいました。列車は定時に釜山着。雨はすっかりやんでいました。
今残っている既存の食堂車も、カフェテリア化してPCルームにする計画が既に発表されています。また乗ってみたいですね。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-04-14

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