無料なのに専属ガイド付き?!豆知識を教えてもらいつつ楽しく観光&散策できるツアーに潜入!
こんにちは!ソウルナビのモリーです。旅行といえばタクシーやツアーバスで目的地をぱーっと回るのが楽ちんですが、寄り道しながら自分で歩いて回ることに醍醐味を感じる方も多いはず。モリーもどっちかといえば歩いて回るのが好き。そんなウォーキング好きお仲間のの皆さん!ソウル市が運営している、ボランティアガイド付きのウォーキングツアーがあるのをご存知ですか?日本語や英語が堪能なガイドさんが、なんと無料(施設入場料は別途)で市内の観光スポットを案内してくれるというもの。そんなうまい話があるの~っということで、一番人気という「北村韓屋村コース」に参加してきましたよ。さっそく、しゅっぱーつ!
◇ソウル・ウォーキングとは◇
ソウル市の企画によるウォーキングツアー。日本語・英語などができるボランティアのガイドさんと一緒に、ソウルで人気の観光地や、通りを歩きます。費用は、コースに含まれる施設の入場料のみ!2012年10月現在、全部で17コースあり、予約はホームページから可能です。
まず、予約!
今回はモリー両親の訪韓に合わせて、このツアーに一緒に参加してみることにしました。両親にホームページを教えて17つあるコースの中で希望のコースを選んでもらうと、「北村韓屋村コース」がいいとか。予約はホームページからだけの受付です。利用したい日の3日前が締め切りなので、忘れないよう気をつけないと!
予約確認画面のプリントアウト。写真つきの集合場所案内がわかりやすい!
~予約手順~
作業は全部日本語なので、カンタンです。
1. コース紹介を見てどれに参加するか選ぶ
2. 予約画面で決めたコースを選択、カレンダーの参加希望日をクリックすると、その日に予定されている出発時間がポップアップで出ます。希望する出発時間をクリック。
3. 詳細入力画面が出るので、入力⇒申し込みボタンクリック。
4. 予約完了画面を印刷ORメモ。後ほど指定したアドレスに確認メールがきます。
☆ポイント☆
集合場所は街中の地下鉄の駅前がほとんどなので、わかりやすい!着いてからは日本語ガイドさんがいるので、韓国初心者でも地下鉄さえ乗れれば気軽に参加できそう。
ツアー開始!
あ、ガイドさんはあの方かな・・・
北村韓屋村コースの集合場所は地下鉄3号線アングッ(安国)駅3番出口。午後の時間を有効に使いたくて、午前10時出発で申し込みました。約束どおりの時間に到着。雰囲気的にあの方かな~と思っていたら、ガイドさんから声をかけてくれました。ホームページには目印を持ってるって書いてあったけれど、特にそれはなかったかも^^;。でも、なんとなくわかるものです。
予約するときのホームページには『予約可能人数100名』なんてあったので、今日は何人なのか確認してみると・・・
「今日は1チームだけですヨ、さぁ出発しましょう!」とのこと。
あれれ、もしや貸しきり?!
なんとナビファミリーでガイドさんを独占できることに。これはラッキー!
☆ポイント☆
午前中が特に空いているのでオススメだそう。運がよければガイドさんを独り占めできるかも?!
◎北村文化センターで北村韓屋村の歴史を聞く
最初に訪れたのは北村文化センター。韓屋のお屋敷を改造してあって無料で資料をもらえたり、文化体験をしたり(要予約)できる施設です。奥の東屋に腰掛けてガイドさんから北村がどんな町か、そして今のような韓屋村になるまでの歴史や、韓屋のつくりなど教えてもらいます。なにせ独占なので、質問もしやすい!看板やガイド本を読むより面白いかも!
出発してすぐ、「北村文化センター」
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奥の東屋で、インストラクション!
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北村には、北村八景やその他の見学ポイントを詳しく紹介した地図があります。いろんなところに置いてあり、無料でもらえるものなので、ガイドさんに相談して早めにゲットするのがオススメ!今どこにいるのか、地図を見ながら歩くとより楽しいですヨ。
歩きながらルートを書き込んで行けば、次は誰かをガイドできるかも?!
◎北村八景コースは一般の住宅地も通ります。マナーを守りましょう~!
「し~っ静かにしてね」の標識。
ガイドさんが最初に教えてくれたこと。実はこのコースに含まれる『北村八景』、自力で探すのがだんだん難しくなってしまっています。それは、北村自体が小道が入り組んだ複雑な街である上に、どっと増えた観光客に困った地元の人たちが、八景であることを示す路上標識を剥がしているため。
標識が無くても、ガイドさんと一緒なら間違いなく、そして迷い無く八景をおさえることができます。でも、そんな背景があることも頭に入れて、一般の住宅地の前などは心静かに見学しましょう!
八景のビュースポットであることを示す「photo zone」の標識
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すでにいくつかは剥がされてしまっています。
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☆ポイント☆
北村を知り尽くしたガイドさんと一緒なら、迷路みたいな道でもムダなく迷わず必見ポイントを回れる!でも住宅街では静かにね~^^
◎いよいよ本格的にテクテク・・・
このコースでは『北村八景』とよばれるビューポイン8ヵ所を軸に、途中のほかの見所や地元の裏道などを歩いて見学します。有名な北村八景を順番どおりにキッチリ回れるのは、自称几帳面なA型のナビには嬉しいポイント!それではネタバレを心配しつつ、写真を中心にどんなコースだったかご紹介します。
<北村第一景とレトロな町並み>
昌徳宮が塀越しに見えるポイント。北村文化センターからは歩いてスグ。街灯ができたせいか、昔よりちょっと低いスポットに移動してました!「スポット的には前の方が昌徳宮がよく見えたのに、街灯が・・・」と、残念そうなガイドさん。
★北村一景
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昔の北村第一景。こっちのほうがよく見えますが、街灯が…><
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昌徳宮の塀に沿って、北村ニ景を目指して歩きます。いいですよね~こういう普通の町並みを歩くのも。ツアーバスでも、地下鉄利用でもなかなか通らないかも。最近すっかりオシャレっぽくなったこの界隈ですが、奥に行くとこんな昔ながらの風景が残ってるんですね。
<北村第ニ景と昌徳宮内から流れ出る「洗濯所?!」>
工房通り。この先に北村八景をデフォルメしたかわいい地図の壁画が。記念撮影によさそうです。
洗濯所。上からみるだけでは通り過ぎてしまいそう。下に降りてみて!
~洗濯所~
ナビがこのツアーで一番感動したのがココ!昌徳宮の長く続く塀が途切れて突然現れた鉄格子とその奥に見える緑豊かな宮殿の庭、そしてそこから庶民の世界に流れ出てくる小川・・・。ココ、この辺の人たちの洗濯所になっていたそうです。と、いうのも宮殿内で洗濯に使われる質のいい洗剤が流れてくるから。塀の向こうは何百年も前のままに見えてロマンを感じました。こんなスポットがあるなんて、そしてそんな裏話があるなんて、ぜんぜん知りませんでしたよ~。一人で歩いて偶然見つけても、なんだろ?下水?くらいにしか思わなかったかも。ツアーに参加して良かったと思う瞬間です。
裏道っぽいところも歩きつつ、冬ソナで有名な「ソウル中央高校」も通過!
<北村第三景と北村内のたくさんの博物館>
~ちょっと寄り道!刺繍博物館~
途中に発見した刺繍博物館に寄り道。北村は、保存も兼ねて韓屋で小さな博物館をしているところがたくさんあって、ツアー中も希望すれば中の見学ができます。入場料は自己負担ですが、どこも3,000ウォン程度です。
☆ポイント☆
単独ツアーになった場合は、寄る寄らないは自分で決められるので、それによって所要時間が変わってきます。
(多少の融通は利くようですが、参加人数が多い場合は、定められたルートに沿う形になると思われます。)
朝イチはほとんど人がいなかったのに、11時を回るとだいぶ増えてきました!通りすがりに農産物などを載せたトラックが。この辺ではよく見かけるのでガイドさんに質問してみると、「ここに住む人のスーパーがわりなんです。坂がきつく、年を取った方が多いので遠くのスーパーに通うのは難しいので」とのこと。
<難易度C!韓国人も見つけられない北村第四景>
この頃になると、おそろいの地図を持って八景めぐりをする人が増えてきました。中でも迷って我らがガイドさんに助けを求めてくる人が多かったのが、北村四景。どうみても行き止まりっぽいところにあったんですよね。
じゃーーん!瓦屋根が続くこの景色が「北村四景」。気持ちよく見渡せる高台です。
★北村四景
☆ポイント☆
途中でみかけて気になったものも、質問すれば答えが返ってくる幸せ。
夏に韓国でよく見かけるこのお花は、一生出られない宮廷の中で、王様を待ち続けた尚宮(宮女)の化身と言われているそう。そういえば、いつも壁ぎわにそっと咲いてる感じが「けなげに待つ女」って雰囲気。この話を聞いてから、このお花を見かけるたびに応援したくなるナビです。こんなことを教えてもらえるのが、とってもしあわせ。
<大混雑の北村第五、六、七景>
★北村第五景
お昼前になって観光客やら、校外学習中の地元小学生などでますますごった返す北村のビュースポット。「う~ん、この道は混んじゃいましたね、あっち側から回りましょう!今誰もいませんから」なんて、我らのガイドさんは最高です。
~李明博大統領の前住居~
回り道ついでに教えてもらったポイント。李明博大統領が4年前の大統領選挙の準備のあいだ住んでいた邸宅です。風水的に素晴らしい運気が集まる場所といわれていて、かつて大統領選挙の直前にここから引っ越した候補者は、落選しちゃったそう。もちろん、李明博大統領は当選が確定するまでこの邸宅を確保!今は大統領官邸である「青瓦台」にお引越しされたので、別の方の住居になっています。
北村五景の道を上から見下ろすのが北村六景。ガイドさんの回り道のおかげで、先回りできました。ソウルタワーまでしっかり見える、絶景ポイント!しっかし北村七景では、いろんな国の観光客&小学生のスタンプラリーと合流。う~ん、確かにこれは住んでる人にはたまらない賑やかさかも。「常識ある日本人観光客」を静かに主張しつつ、写真撮影。
最後の説明~ガイドさん、ありがとう^^
<最後のポイント!北村生活史博物館と北村第八景>
いよいよ最後のスポット、北村生活史博物館と北村第八景です。ツアーはこのあと、安国駅まで戻って解散。三清洞でランチをしたいモリー一行は、ガイドさんと相談してここでお別れすることにしました。ガイドさん、どうもありがとうございました!!
★北村生活史博物館★
かつてここに住んでいた人たちから譲り受けた生活の品を展示してあって、スタッフさんが日本語で説明してくれますよ。
北村第八景は、この博物館の前の階段を三清洞方面に降りるとあります。これで「北村八景」全制覇!!
ソウル・ウォーキングのおすすめポイントまとめ!
というわけで、これまでモリーが感じたおすすめポイントをまとめると、こんなカンジ。
☆ポイント1☆
集合場所は街中の地下鉄の駅前がほとんどなので、わかりやすい!着いてからは日本語ガイドさんがいるので、韓国初心者でも地下鉄さえ乗れれば気軽に参加できそう。
☆ポイント2☆
午前中が特に空いているのでオススメだそう。運がよければガイドさんを独り占めできるかも?!
☆ポイント3☆
北村を知り尽くしたガイドさんと一緒なら、迷路みたいな道でもムダなく迷わず必見ポイントを回れる!
☆ポイント4☆
単独ツアーになった場合は、寄る寄らないは自分で決められるので、それによって所要時間が変わってきます。
(多少の融通は利くようですが、参加人数が多い場合は、定められたルートに沿う形になると思われます。)
☆ポイント5☆
途中でみかけて気になったものも、質問すれば答えが返ってくる幸せ!
・・・こんなにいいことづくめなのに、無料っていうのが本当に驚き。
いかがでしたか?北村韓屋村の「北村八景」は、その複雑な小道を知ってるからこそ、しんどそうであえてトライしていなかったナビ。それを2時間足らずで順番どおりに回ってくれるのでとっても達成感があったし、迷わないから快適。そしてやっぱり寄り道しながら、おしゃべりしながらの観光っていうのは、ゆったりできていいですね。アラ還世代のモリーの両親も楽しかったみたい。企画運営してくれているソウル市に「ありがとう!」と言いたいくらい気に入りましたよ。これはゼヒ、他のコースにも参加してみたいなぁ~。以上、北村にもちょっと詳しくなって大満足のモリーがお伝えしました。