「紅葉の冠岳山」に登ってきました!

秋の登山へGO~!今紅葉の真っ盛り、冠岳山真っ赤なモミジがとってもキレイでした!

こんにちは、ソウルナビのネモです!10月も残りわずかとなり、ソウル市内でも木々が色づいてきました。町の街路樹の色づきもキレイですが、しっかり紅葉を楽しむならやっぱり登山がいいですよね!ソウルには比較的低めの山も多く、本格的な登山をしたことがない人でも気軽に登れちゃう山がたくさんあるのです。10月下旬からは紅葉シーズンということで、ソウルのどの山も登山客で賑わっているようですよ。今回はネモが、ソウル南部にある冠岳山(クァナク山)に登って紅葉の様子を見てきました。この日は暑くも寒くもなく、なかなかの登山日和(^▽^) それでは、ネモの冠岳山の登山レポート、スタートです!!

冠岳山て、どんな山?

冠岳山は、ソウル市冠岳区(クァナック)新林洞(シンリムドン)と京畿道安陽市(アニャンシ)、果川市(クァチョンシ)の境界にある山。山の最高峰にあたる恋主台(ヨンジュデ)は高さ629m。1968年には都市自然公園に指定されました。ソウル市内からも近いので、紅葉シーズンだけでなく普段からたくさんの登山客でにぎわっています。周辺は北西部にはソウル大学、東部には果川政府総合庁舎、南部には安養遊園地があり、北漢山(プッカンサン)や南漢山(ナマンサン)などとともに、ソウルの盆地を二重に囲む自然の防壁、ともいわれています。冠岳山山頂にある霊珠台(ヨンジュデ)は世祖が祈雨祭(雨乞いの祭り)を行ったところとしても知られています。そのほか、慈王庵(ジャウァンアム)、仏成寺(プルソンサ)三幕寺(サンマクサ)、観音寺(クァンアムサ)などの山寺や果川郷校(クァチョンヒャンギョ)などがあります。

地下鉄4号線クァチョン駅から登山口へ!

冠岳山の登山口までは、地下鉄2号線ソウルデイック(ソウル大学入口)駅3番出口からタクシーに乗っていく方法と、地下鉄2・4号線のサダン(舎堂)駅から歩いていく方法、地下鉄4号線カチョン(果川)駅から歩いていく方法などがあります。今回、ネモはカチョン駅から出発することに。朝8時、友人とクァチョン駅に集合し、出発!登山口から頂上まではだいた1時間半から2時間程度。今回のネモの登山計画は、お昼くらいまでにはさくっと山頂に登って一休みし、昼過ぎには降りてきてソウル市内でお昼ごはんというもの。とっても健康的でしょ?
ここがクァチョン駅から来た場合の冠岳山入口!看板には、ご丁寧に登山前の準備運動の方法まで書いてありますね^-^ ちなみにこちらからのルートは、山への入場料などはありません。
冠岳山入口を入って目の前にあるお寺を右手に見て、どんどん進んでいきます。いちおう、ケーブルカーもあるようです。

さあ、ここから山道の始まりですよ!! 

冠岳山入口からコンクリートの道を10分ほど歩くと、登山口の階段が見えてきます。ここからが、山登り!いちおう、足腰には自信のあるネモ。足取りも軽やかに、歌も歌いながら気分良く進んでいきます♪  登りはじめた朝のこの時間は気温12度くらい。最初はちょっと空気が冷んやり感じましたが、登ってるうちに身体もあたたまってきましたよ。そして登りはじめたらすぐに、川と岩のキレイな景色が!韓国の山は、岩がとっても多いんですね。山の麓の方は、紅葉の色づきはまだまだって感じかな?
こちらは登山客のおじさま&おばさま達の後ろ姿。韓国の人たちは本当に登山が大好きで、休日の朝の時間帯の地下鉄は登山ルックの人たちでいっぱいなんです^^ 最近は若い人達にも登山は人気で、ソウルの山々では登山合コンなる催しまであるんだとか!険しい山道を登る時に、自然と女子を気遣って助けることで男女が親しい関係に発展しやすいのだそうですよ。ちなみにこの日の冠岳山ではそんな登山合コンらしき光景には全くお目にかかれませんでしたが・・・
登山道の横では黙々とお経を唱え続けるお坊さんが。お経が山の雰囲気をより荘厳にさせているようです。カメラを向けると、カメラ目線をしてくれたので記念にパチリ。ちなみに、この冠岳山には慈王庵(ジャウァンアム)、仏成寺(プルソンサ)、三幕寺(サンマクサ)、観音寺(クァンウムサ)などの山寺がいくつかあり、仏教ともかなり結びつきが深い山なんだとか。近くにはハングルで「南無阿弥陀仏」と彫られている岩が。
山の中腹には「薬水(ヤクス)」と呼ばれる湧き水が出ていて、ここで顔や手を洗ったりする人も。水はかなり冷んやりしていて、とっても気持ちい~^^ いちおう飲んでも大丈夫らしいのですが、この時の「薬水(ヤクス)」は湧きでる勢いがあまりよくなく、ちょっと元気がない感じだったので、ネモは飲みませんでした・・・
山の中は空気がおいしくてとっても気持ちいい~。だんだん登るごとに紅葉の色も綺麗になっていき、登山客の目を楽しませてくれます。
さぁ、中腹まで来ましたよ。頂上までちょうど半分くらいの地点でしょうか。このへんで一休みする方もチラホラ。

山腹にあるお寺、ヨンジュアン(恋主庵)

さらに登っていくと、景色が一気に開けて立派なお寺が見えてきました。このお寺が恋主庵(ヨンジュアム)です。恋主庵は大韓仏教曹渓宗の龍珠寺の末寺で、677年に建立されたお寺。登山客にとっても山の中腹にあり良い休憩所となっているようで、建物の横で腰を下ろして休んでいる人々の姿もたくさん見かけられました。山頂までは、あと3分の1弱くらい距離くらいかな。とりあえず、ネモもこのあたりでいったん休憩。ちなみに、スマホをのぞいてみたらSKTの電波は入っていましたよー。
実はこちらの恋主庵、受験にご利益があることでも有名だそう。合格祈祷の受付や合格のための縁起物グッズの販売がされていました。韓国は受験競争が激しいことでも有名ですが、韓国の一大イベントである「スヌン」という大学受験の試験が今年は11月8日にあります。今は試験前なので受験のお参りも兼ねて山に登ってくる親御さんもいらっしゃるようですね。受験生のみんな、ファイティン!

<このあたりはもう、真っ赤な紅葉が!>
お寺の裏あたりの紅葉は、だいぶキレイに色づいてきていました!このあたりは、もうほとんど紅葉のピークなようですね。もみじの形や大きさは、日本で見られるものとほとんど一緒のように見えます。

山頂にそびえるヨンジュデ(霊珠台)が見えた~!

頂上まで、あとわずか!山頂にある霊珠台(ヨンジュデ)も見えてきましたよ。その昔、祈雨祭(雨乞いの祭り)をしたとされている霊珠台。昔の人たちはあんな断崖絶壁に立派な建物を作るなんて、本当にすごいですよね。今では霊珠台は、冠岳山での人気N0.1観光スポットとなっているようです。この頂上手前の場所も人気の撮影スポットになっているようで、登山客が記念撮影のためにごった返しています。

<山頂に、着いたぞ~~~!>
はい、こちら山頂です!! ここまでの所要時間はだいたい1時間半。途中からちょっと曇ってしまいましたが、やっぱり山の頂上は気持ちがいいもんですね^-^  冠岳山の標高は629m、決して高くない山ですが、ソウル市内で手軽に登山を楽しみたい人には持ってこいの山!頂上では記念撮影したり、ご飯食べたり、寝たり、登山客の皆さんが思い思いに過ごしています。
頂上の最上部にある岩には「김응수(キム・ウンス)」という名前が彫ってあったり。キム・ウンス・・・誰でしょう?そして、こんな頂上でどうやって彫ったの?? カップルで名前やハートマークを彫るのは、韓国のみなさんは大好きですよね。
山頂ではモヤがかかってきて、撮った写真がちょっとアーティスティックな感じになってしまいました(;^ _^A
山頂に建ってる建物はテレビ局KBSの電波塔など。神秘的な山にずいぶんと世俗的な物を建てちゃって、なんだかなぁという気もしますが、まぁ、これも都会の山だからなのかな。
そして韓国の登山では必ず出会える「山でマッコリ」している人を発見!みなさん、かなり愉快な感じで呑まれてます。これだけたくさんの人が山でマッコリを飲んでいれば、酔っぱらっての滑落事故など発生していないのか、ネモもとても気になるところ。お酒にめっぽう弱いネモには、とても真似できないことです。
<では、下山します~>
頂上の雰囲気も楽しみ、下山へ。この時点でお昼12時くらい。お腹も空きだしたので、さっさっと下っていこうと思います。ただし、実は事故が起きやすいのは登山中よりも下山中。気が緩んだ時は、転んだり事故が起きやすいものらしいです。地上に下りるまでが登山なので、気を引き締めて下山しましょう。下山中は、これから登ってくる人たちと軽い挨拶を交わしながら、最後まで山道を楽しみました♪

いかがでしたか?ソウルでは10月の中旬から下旬にかけてが紅葉のピークで、南部の地方まで行けば11月の上旬までは紅葉を楽しめるところもあるらしいですよ。紅葉のピークが過ぎてしまっても、寒くなる前だったら秋の山はとっても味わい深くていいものかも。ただ、ソウルの山は比較的登りやすいといっても、油断は禁物です。しっかり体調を整えて、無理はせずに、できるだけちゃんとした登山の格好でのぞむようにしましょう。以上、真っ赤に色づいた紅葉がキレイだった冠岳山から、ソウルナビのネモがお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-10-30

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