ベストフード「豚カルビ」

柔らかい肉質に甘味が最高!グルメさんお気に入りのテジカルビ!!

こんにちは!ソウルナビです。日本で「焼肉!」というと牛の焼肉を想像する方が多いかも知れませんが、韓国では豚の焼肉もとってもポピュラー。もちろん牛の焼肉もよく食べるけれど、何と言ってもお値段がリーズナブルで気軽にいっぱいいただける豚の焼肉は庶民の強い見方!^^ 中でも豚のカルビを甘く味付けした「テジカルビ」は、柔らかい肉質と甘く香ばしいお味で現地韓国人にはもちろん、外国人にも、そして子どもからお年寄りの方までみ~んな大好きな焼肉メニュー!今回のベストフードはこのテジカルビについて、作り方から美味しいお店までちょっと詳しくご紹介したいと思います!ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにもぴったり合うテジカルビを、今日はとことん味わってみよっ!

◆◆甘いタレの染み込んだ柔らかお肉!テジカルビ◆◆


テジカルビは豚のカルビを醤油ベースの甘めのタレに漬けて味を染みこませ、網にのせてジュジュっと焼く豚の焼肉。漬けダレはお店によって様々な秘伝の材料や方法で作られるけれど、基本的にはショウガやニンニク、ネギ、タマネギなどの香味野菜やゴマ油、甘みを出す材料などで味付けられるそう。テジカルビの味の特徴でもあるあの甘さは、砂糖以外に梨やりんごなどの果物が使われることもあり、そうすることでより自然な甘みが出るとか。

◆◆テジカルビの作り方!!◆◆

では、さっそくテジカルビの作り方から!あの甘~くて柔らかいお肉を作る秘訣は!?

<準備するもの>
・ 豚の骨付きカルビ肉
・ 下味の材料: 清酒(少々)、しょうが汁、みじん切りにしたニンニク
・ タレの材料: ニンニク・青ネギ・たまねぎ(各みじん切り)、醤油、ごま油、青唐辛子、唐辛子粉、砂糖、ごま塩、胡椒
<作り方>
1.下ごしらえ
豚のカルビは6~7cmぐらいに切ってスジと脂をとり、骨の部分まで包丁を入れ、さらに肉に細かく包丁を入れていきます。その後、下味の材料を合わせたものに漬けておきます。
POINT!!: テジカルビに包丁を入れる時、スジをどれだけうまく切るかが重要なポイントだそう。うまく切れていればあとで食べる時にあのやわらか~い肉を味わえます。

2.タレに漬け込みます。
タレの材料を混ぜ合わせてヤンニョム(漬けダレ)を作り、下味を付けておいたテジカルビにまんべんなくかけます。漬け込む時間の目安は30分くらいだそう。
POINT!!: 漬けダレは、お店によってりんご、なし、たまねぎ、しょうがなどを丸ごと入れて何時間もかけてじっくり煮こみ、しっかり絞った秘伝のソースがあるんだとか・・・!そのヤンニョムにつけて食べるともっとおいしいそうですが、どうやって作るのかは教えてくれません~。^^; コレはどこのお店とは言えませんが、ナビは取材先で、焼酎(緑の瓶の韓国焼酎)やコーラをこの漬けダレの中にドボドボと入れているのも見たことがあります!
3.あとは焼いて食べるだけ~!
タレがお肉によ~く染み込んだら、焼き網にカルビをのせ、いったん強火で表裏を返しながら火を通します。若干火が通ったようなカンジになったら、ハサミで一口大に切っていき、完全に火が通るまでひっくり返しながら焼きます。焼きあがったら、たっぷり野菜と一緒に召し上がれ~!

POINT!!: サムギョッサルなど生のお肉はあまり何度も返さずに焼くと美味しく焼けるのですが、テジカルビは焦げ付きやすいこともあり頻繁にひっくり返しながら焼くのがコツ。また、最初は強火で焼くことで、お肉やタレの旨みをギュッとお肉の中に閉じ込めるんだそう。

◆◆おいしく食べよう!◆◆

◎たっぷりの野菜も一緒に!
テジカルビはしっかり味がついているのでそのままでも美味しいのですが、野菜と一緒にいただくのもグッド!さっぱりと味の変化が楽しめます。お店によってタレや付け合せの野菜はいろいろありますが、ゴマ油と粉唐辛子などで味付けした細切りのネギやニラのサラダ、タマネギやキャベツの入りのタレなどがよく出てきます。また、葉野菜に包んで思いっきりほおばっても!^^
お店によって様々なタレや野菜が出てきます。 お店によって様々なタレや野菜が出てきます。 お店によって様々なタレや野菜が出てきます。
お店によって様々なタレや野菜が出てきます。 お店によって様々なタレや野菜が出てきます。 お店によって様々なタレや野菜が出てきます。

お店によって様々なタレや野菜が出てきます。

サンチュ(葉野菜)にお肉と、お好みでニンニクやサムジャン(合わせ唐辛子味噌)を一緒に包んでもグー^^ サンチュ(葉野菜)にお肉と、お好みでニンニクやサムジャン(合わせ唐辛子味噌)を一緒に包んでもグー^^ サンチュ(葉野菜)にお肉と、お好みでニンニクやサムジャン(合わせ唐辛子味噌)を一緒に包んでもグー^^

サンチュ(葉野菜)にお肉と、お好みでニンニクやサムジャン(合わせ唐辛子味噌)を一緒に包んでもグー^^

野菜と一緒に、食べ方イロイロ~ 野菜と一緒に、食べ方イロイロ~ 野菜と一緒に、食べ方イロイロ~

野菜と一緒に、食べ方イロイロ~

◎骨についたお肉も忘れずに!
テジカルビについてくる骨の部分。この骨の周りについたお肉がとっても美味しい!よ~く焼いて、旨みたっぷりのお肉を最後まで堪能してくださいね~^^

◆◆ソウルでテジカルビといえば・・・「麻浦豚カルビ&チュムルロッ通り」◆◆

テジカルビのお店がいっぱい集まっていて有名なトコロといえば、ソウル西部の麻浦(マポ)区!場所は地下鉄5号線のマポ(麻浦)駅周辺で、街のあちこちに豚の焼肉屋さんが~。そして中でも特にお店が集中して並んでいるモクチャコルモッ(食い倒れ通り)として知られているのが、地下鉄マポ駅1番出口から入る通り。ココはテジカルビとともにチュムルロッ(牛ロースに薬味を揉み込んで味をつけた焼肉)のお店もたくさんあるので、「麻浦豚カルビ&チュムルロッ通り」と呼ばれています!ところで、この場所はお肉の市場として有名な馬場洞(マジャンドン)のように、近くに肉市場があるわけでもないのですが、なんでそんなに焼肉屋さんが!?って思いますよね。実はこの辺りにはその昔、木工所や鉄工所が多く、労働者たちが酒の肴にテジカルビなど味付けのお肉を好んで食べたことによってお店が増えた、とも言われているそう。そんな、昔から味付けのお肉で有名だったこの辺りでは、現在創業何十年にもなる有名老舗も多く集まり、味もボリュームも文句なし!のテジカルビがいただけますョ^^

◆◆テジカルビの美味しいお店、大集合~!◆◆

庶民的な食べ物ということで、テジカルビはいろんなお店で食べられ、専門店もいっぱい。そんな中でも特にテジカルビが美味しい!と評判のお店や、有名な人気店を一挙ご紹介~!!
(※お店の詳しい情報は、それぞれお店の名前をクリックすると見られま~す!)

<漢江より北、江北エリアにあるお店>
●マポ・チンチャ・ウォンジョ・チェデポ
テジカルビのお店の多い麻浦でも特に有名な、50年余りの歴史を持つ老舗!直接、取引している農場から最高級の豚だけを厳選して、その特有の味を生かすために香辛料はなるべく使わないというこちらのお店。テジカルビにヤンニョム(薬味)で味付けしたコチュジャン(唐辛子味噌)ソースを沿えて出てきます。キツネ色にこんがりと焼きあがったお肉にコチュジャンソースをちょこっとつけて食べるテジカルビのお味は・・・というと「2人で食べてて1人が死んでも気付かないくらい美味しい」という常連客の判決、いや韓国の言い回し通りとか!
●元祖チョバッチッ
「麻浦豚カルビ&チュムルロッ通り」に並ぶお店の中でも、創業30年近くにもなる美味しいと評判のお店!馴染みの仕入先から取り寄せるお肉を、りんごとキャベツ、生姜とにんにく、玉ねぎを入れて丸一日煮詰めて作る秘密のヤンニョム(薬味)で味付け。ちょうど良い具合に熟成したものを、一番美味しい時にお客さんに出すそう。そしてテーブルでお肉を焼くのは炭火で!そんなテジカルビを一度ここで食べた人は「もう絶対に他のお店では食べられない」ってなってしまうとか!?とっても庶民的で素朴な店構えだけど、家族連れのお客さんも多く、気軽に訪れることができるというのも特徴!
●ウソンカルビ (※近日お店紹介記事UP予定!)
庶民的な街並みが広がる地下鉄3号線ヤクス(薬水)駅の近くに位置する、地元の口コミで有名なテジカルビ専門店。夕方になると、美味しいというウワサをききつけてやって来たお客さんや、地元のサラリーマンたちでお店の前に出されたテーブルはいっぱいに。テーブルに運ばれてくる前に一度強火で焼き美味しさを閉じ込めたお肉は、しっかり味はしみこんでいて素朴な味わい。テジカルビにしては甘さ控えめでとっても柔らか!付け合せのニラと一緒に食べるのもおススメ。また、昔、お肉を焼くときによく使ったといわれる練炭で焼く独特の香りが郷愁を感じさせ、これも人気の理由の一つとか。
★「ウソンカルビ」お店情報
住所: ソウル市 中区(チュング) 新堂3洞(シンダンサムドン) 372-40
電話番号: 02‐2231‐6722
営業時間: 12:00~23:30
メニュー: テジカルビ(250g)9,000ウォン、コッテキ(200g)9,000ウォン、焼酎3,000ウォン
●ノルブチッ・ハンアリカルビ
大型レストランチェーン「ノルブ」グループの中の一つ、「ノルブチッ・ハンアリカルビ」。こちらのテジカルビはお店の名前のとおり、ハンアリ=壷に入って出てくるんです!壷の中にはお肉の他にエビや野菜も添えられているのがなんともユニーク。また壷の中でお肉が漬けられているたっぷりのタレは、梨、リンゴなど約20種類の材料とノルブオリジナルソースを合わせたものに豚カルビを24時間漬け込んで熟成させたもの。この秘伝のタレによ~く漬け込まれたテジカルビは柔らかく、味もしっかり付いていて、焼いてからそのままいただいても美味!

<漢江の南側、江南エリアにあるお店>
●ポドシッタン
いろんな焼肉メニューがある中でも、特にテジカルビが地元の人に評判のこちらのお店。インターネットの口コミなどでその美味しさのウワサが広まって、テジカルビの有名なお店になったそう。昔ながらの方法で果物をたくさん使って甘みを出すタレに漬けたテジカルビは自然な甘みで、ボリュームいっぱいでもどんどん食べられちゃう美味しさ!そして、テジカルビの有名なお店というと庶民的なトコロが多いけれど、こちらは場所もちょっと高級&オシャレなイメージの狎鴎亭(アックジョン)にあり、とっても洗練された店構え。雰囲気、味ともに◎のこちらは夕食時には予約が必要なくらい大人気だそうですョ!
●ヘモン
狎鴎亭(アックジョン)の「ロデオ通り」のすぐ近くに位置する、テジカルビの有名店。おしゃれな街にあるお店らしくインテリアもステキな店内で、本物のクヌギの炭を使って焼いたテジカルビがいただけます。お肉を焼くのには、使う炭の種類で肉の香りや味がまったく違うといわれますが、こちらのお店では正真正銘この本物のクヌギの炭で焼くというのが美味しさの大きなポイント!また、肉を焼くときにモクモクと出る煙が鉄板の周りから吸い取られるというシステムが導入されたテーブルで、服にあの「焼肉ぅ~!」という臭いが付きにくいという配慮も嬉しいトコロ。スマートに本格炭火テジカルビをいただきい時にはぴったりのお店!

<中心地からはちょっと遠いけれど・・・地元の人気店!>
●トンピョラッ・ヨンタンカルビ
メニューはテジカルビとコッテギ(豚の皮)だけ!そしてテーブルは六つだけ、という小さなお店だけど、夕食時には行列ができるくらい人気のお店!お肉は、注文するとあらかじめお店のスタッフが8割がた直火で焼いたものがテーブルに運ばれてきます。特に、お肉と一緒に付け合せで出てくるニラが美味で、これをお肉と一緒にいただくとバツグンの美味しさ!安い食堂が集まっていることで有名なソウル大入口にあり、中心地からは少し離れているけれど、地元で人気のテジカルビを一度試してみては!?
*その他、こちらでデジカルビがいただけます! ⇒ 
テジカルビはそのお店ごとによって漬けダレが違うので、食べ比べてみるとその違いがわかるかも!?^^庶民的なお店から、ちょっと洒落たお店までいろんなスタイルのお店があり、またお店によっても味に少しずつバリエーションもある中から、お気に入りのテジカルビを探してみるのもいいかも。さあ、暑い夏が終わって、いよいよ食欲の秋!まだまだ残暑は続きそうだけど、安くてボリューム満点のテジカルビをモリモリ食べて元気倍増、スタミナアップしてくださいネ!^^ 以上、ソウルナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-09-01

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