ベストフード「タッカルビ」

ぶつ切り鶏と野菜を鉄板で豪快にピリ辛焼き!!丸テーブルを囲んでワイワイと楽しく食べる鶏カルビ!

こんにちは!ソウルナビです。おススメの韓国料理を、ちょっと詳しくご紹介しているベストフード。今回のテーマはタッカルビ!韓国料理でカルビというと、長ーい骨付き肉を豪快にハサミで切りながら焼く牛カルビがやっぱり一番よく知られていますよね。そして韓国料理にちょっと詳しい方なら、下味をしみこませた豚の焼肉、テジカルビっていうのもご存じかも。でも今日ご紹介するタッカルビの「タッ」とは鶏のこと、つまり「鶏カルビ」という意味!骨付き牛カルビやテジカルビのようないわゆる焼肉とはちょっと違いますが、ぶつぎりにした鶏肉をキャベツ、さつまいもなどの野菜、トッ(韓国の餅)といった具と一緒に真っ赤なピリ辛ソースで豪快に炒めたのがタッカルビ!聞いただけで食欲がそそられそうじゃありませんか!?^^ では、甘辛のお味がやみつきになるタッカルビの世界へ、さっそくご案内しましょう~!


◆◇◆タッカルビってどんな料理!?◆◇◆

タッカルビというと、江原道(カンウォンド)の春川(チュンチョン)というところの名物料理。ソウルにあるタッカルビ専門店の名前や看板には必ずと言っていいほど「春川」という文字が見られるくらい、「タッカルビといえば春川」と一般的に認識されています。ソウルから春川までは1、2時間ほどの距離ですが、タッカルビが食べたくなったらわざわざ春川まで行くという人の話もよく聞くかも!?では本場春川で、どのようにタッカルビという料理が誕生したのか?!説はいろいろあるそうですが、まず、もともと養鶏が盛んだった春川には、炭火の上に石板を置いて鶏肉を焼く"スップルタッカルビ(炭火焼鶏カルビ)"という料理があったとか。それが70年代に入って石板から鉄板を使うようになり、今の春川タッカルビの形が出来上がったんだそう。現在もタッカルビの本場として有名な春川にはたくさんのタッカルビ専門店があり、「春川明洞タッカルビ通り」というタッカルビのお店が集まった場所も~。
看板にはほぼ必ず「チュンチョン(春川)」! 看板にはほぼ必ず「チュンチョン(春川)」! 看板にはほぼ必ず「チュンチョン(春川)」!

看板にはほぼ必ず「チュンチョン(春川)」!

春川タッカルビ通り 春川タッカルビ通り 春川タッカルビ通り

春川タッカルビ通り

◎テーブルを囲んでみんなでワイワイ!
タッカルビを焼く鉄板といえば大きく丸い形をしたものが一般的。丸い鉄板の形に合わせてか、テーブルも丸いお店が主流のよう?!多くの専門店では、テーブルの上のこの丸い鉄板で炒めて調理しながらいただきます。お店のスタッフが各テーブルをまわって焼いてくれるところも~。また真っ赤なソースでいためるので、とびはねたソースが洋服などにつかないようにアプチマ(エプロン)をしておきましょう。
◎どんな具が入っている!?
タッカルビに使われる鶏肉には、もともと骨付きのぶつ切り肉が多く使われていましたが、最近では食べやすい「ピョオンヌン」(骨無し)肉がほとんど。鶏の他に入っている定番の具はキャベツ、ねぎ、ニンジン、コグマ(さつまいも)、トッ(韓国の餅)、えごまの葉など。これらの具の中でもコグマやトッはお好みでさらに追加トッピングをしたりもします。追加のトッピングにはラミョン(インスタント麺)、ウドン、タンミョン(韓国の春雨)、チョルミョン(歯ごたえのあるツルツル麺)といった麺類なんかもあり。また時々、チーズやナクチ(テナガダコの仲間)が入ったタッカルビなんてのも。
骨無し鶏肉

骨無し鶏肉

ネギと一緒に

ネギと一緒に

タンミョン~

タンミョン~

トッ(餅)

トッ(餅)

コグマ(さつまいも)

コグマ(さつまいも)

チーズをトッピング!

チーズをトッピング!

トッピングいろいろ~~ トッピングいろいろ~~ トッピングいろいろ~~

トッピングいろいろ~~

鶏肉以外の具はお店によってちょっとずつ違いますが、必ず入っているのはキャベツとさつまいも、エゴマの葉 鶏肉以外の具はお店によってちょっとずつ違いますが、必ず入っているのはキャベツとさつまいも、エゴマの葉 鶏肉以外の具はお店によってちょっとずつ違いますが、必ず入っているのはキャベツとさつまいも、エゴマの葉

鶏肉以外の具はお店によってちょっとずつ違いますが、必ず入っているのはキャベツとさつまいも、エゴマの葉

◎タッカルビによくついてくるおかずは!?
タッカルビの付け合わせとしてよく出てくるおかずといえば、キャベツの千切り、冷たいワカメスープ、赤い水キムチ。キャベツの千切りにはサウザンアイランド系の濃いめドレッシングがべったりとかかっていることが多いかも!?冷たいワカメスープはワカメの酢の物をスープにしたようなもので、辛いタッカルビの箸休めにぴったり。お口の中の辛さを緩和してくれます。そしてこのワカメスープの代わりに赤い水キムチがでてくることも。これらのおかず類は普通、お代わり自由なので足りない場合は追加することもできます。
サウザンアイランド系ドレッシングがたっぷりかかった千切りキャベツ サウザンアイランド系ドレッシングがたっぷりかかった千切りキャベツ サウザンアイランド系ドレッシングがたっぷりかかった千切りキャベツ

サウザンアイランド系ドレッシングがたっぷりかかった千切りキャベツ

冷たいワカメの酢の物スープか水キムチ 冷たいワカメの酢の物スープか水キムチ 冷たいワカメの酢の物スープか水キムチ

冷たいワカメの酢の物スープか水キムチ

もちろん、普通のキムチが出てくるお店もあります。 もちろん、普通のキムチが出てくるお店もあります。 もちろん、普通のキムチが出てくるお店もあります。

もちろん、普通のキムチが出てくるお店もあります。

タクアンやマカロニサラダ、サンチュが出てくるお店も タクアンやマカロニサラダ、サンチュが出てくるお店も タクアンやマカロニサラダ、サンチュが出てくるお店も

タクアンやマカロニサラダ、サンチュが出てくるお店も

またお店によってはおかずがセルフサービスになっていることもありますョ。
◎タッカルビとマッククス
タッカルビ専門店でタッカルビの他にほぼ必ずあるメニューがマッククス。そば麺をキムチのスープやコチュジャン(唐辛子味噌)ベースのソースなどでいただくマッククスは、タッカルビで有名な春川のもう一つの名物料理。1人前の器に入ったものもあれば、チェンバンマッククスといってチェンバン(お盆)のような大皿にたっぷり盛られたものも~。これは全体を豪快に混ぜ混ぜしてからいただきます!
お一人様用のマッククス お一人様用のマッククス お一人様用のマッククス

お一人様用のマッククス

大勢で一緒にいただく時はチェンバンマッククス 大勢で一緒にいただく時はチェンバンマッククス 大勢で一緒にいただく時はチェンバンマッククス

大勢で一緒にいただく時はチェンバンマッククス

◎直火焼き!こんな「タッカルビ」も~
さきほども少しご紹介した、現在では一般的な鉄板で炒めて作るタッカルビの原型というスップルタッカルビ(炭焼き鶏カルビ)。この炭で直火焼きをするタッカルビの専門店もソウルにいくつかあり。味付けした鶏肉の塊を網の上などで焼いてからいただくので、どちらかというと牛や豚を焼くようないわゆる「焼肉」って雰囲気かも?!

◆◇◆タッカルビを作って食べてみよう!◆◇◆

鉄板で一度に具を炒めるタッカルビ。さっそく作って食べてみよ!

◎作り方
準備するもの: 鶏肉、野菜(キャベツ、さつまいも、にんじん、たまねぎ、ネギ、エゴマの葉など)、トッ(韓国の餅)
薬味ソース[鶏スープ、コチュジャン(唐辛子味噌)、粉唐辛子、果汁、酒、醤油、砂糖、潰したニンニク、生姜汁、ごま油、胡椒、カレー粉など]

鶏肉はヤンニョム(薬味ソース)に漬けて1日ほどおいておくと、味がよくなじみます。

鶏肉はヤンニョム(薬味ソース)に漬けて1日ほどおいておくと、味がよくなじみます。

野菜は食べやすい大きさに切ります。エゴマの葉は後から加えても。

野菜は食べやすい大きさに切ります。エゴマの葉は後から加えても。

1.油をしいた鉄板に切った野菜と戻した餅などの具、下味を付けておいた鶏肉、残りのヤンニョム(薬味)をのせ、

1.油をしいた鉄板に切った野菜と戻した餅などの具、下味を付けておいた鶏肉、残りのヤンニョム(薬味)をのせ、

2.混ぜながら炒めます。

2.混ぜながら炒めます。

3.ざっと混ざったところで、数分フタをして蒸らすと、餅やさつまいもなどに火がよく通り、ホクホクした食感になるそう~

3.ざっと混ざったところで、数分フタをして蒸らすと、餅やさつまいもなどに火がよく通り、ホクホクした食感になるそう~

4.フタをとり、混ぜながら炒め続けます! 4.フタをとり、混ぜながら炒め続けます! 4.フタをとり、混ぜながら炒め続けます!

4.フタをとり、混ぜながら炒め続けます!

5.最後にエゴマの葉を加え、ひと炒めしたら完成!! 5.最後にエゴマの葉を加え、ひと炒めしたら完成!! 5.最後にエゴマの葉を加え、ひと炒めしたら完成!!

5.最後にエゴマの葉を加え、ひと炒めしたら完成!!

それから、ナビで連載中の簡単に作れるおいしい韓国料理レシピ満載コーナー、料理研究家しまもとみゆき先生の「お家でコリアンクッキング」でもタッカルビのレシピを紹介しているので、参考にしてみてくださいネ!
◎タッカルビを食べる!
できあがったタッカルビは鉄板からそのままいただきましょう!韓国式に鉄板から直接お箸でとり、ハフハフとアツアツのままいただくのもいいですが、だいたいの場合、大きなシャモジのようなおたまと取り皿も一緒に出てきます~。
韓国では焼肉を葉野菜に包んでいただくこともありますが、タッカルビもお店によってはこうやって食べられるようサンチュが出てくることも~。韓国らしい食べ方にチャレンジしてみては?!
◎シメは焼き飯で!
タッカルビのシメとして定番なのは、鉄板に残った具やソースと一緒にご飯をいためるポックンパッ(焼き飯)!たいがいの場合、ご飯だけじゃなくキムチやきざみ海苔、ちょっぴりの野菜と追加ソースなどと一緒に運ばれてきます。
これらをテーブルの鉄板でジャジャジャっと炒めていただくと、お腹いっぱいでも気が付いたら完食!ってコトも、よくあるんですよね~^^

◆◇◆タッカルビのお店をチェック!!◆◇◆

ソウルに数あるでタッカルビ専門店。その中でも現地の人気店をご紹介!

いかがでしたか?ナビでご紹介しているお店の他にも、繁華街に行けば必ず一軒か二軒は見かける、タッカルビのお店。美味しいとウワサのお店まで足を運ぶのもいいし、ふらりと街角のタッカルビ屋さんに入ってみるっていうのも、楽しいかも!?韓国らしいピリ辛、豪快なタッカルビと一緒に、地元の人に混じって気軽にワイワイと現地っぽさも味わえるかもしれませんョ!以上、ソウルナビがお伝えしました~!

その他情報

※タッカルビの食べられるお店リストを更新しました。<2013.1.11>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-01-11

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