ソウルで海鮮グルメを満喫、その2!<季節のオススメ編>

ソウルで食べられるちょっとマニアックな韓国の海鮮珍味を季節ごとにご紹介!

こんにちは!ソウルナビです。焼肉、プルコギ、参鶏湯にサムギョッサル・・・と、お肉を使った料理をまず思い浮かべることが多いけれど、海鮮料理も種類豊富で美味しい韓国グルメ。ソウルで楽しめる韓国の美味しい海鮮料理を紹介する「ソウルで海鮮グルメを満喫!」シリーズ、第2弾は季節のオススメ編をお届けしましょう!1回目は韓国で定番の海鮮料理をとりあげましたが、今回は海鮮ツウのためのちょっと変わったメニューをいろいろご紹介!そして、そんなマニア向け海鮮料理の中でも、今回は特に季節限定のものや、それぞれの季節にオススメのものをピックアップ。そう、海産物は年中獲れるものもあれば、その季節にしか食べられないもの、旬にいただくからこそ美味しいものもありますよね。それでは、いってみよ!

春に美味しい海鮮料理

■チュクミシャブシャブ
-イイダコのシャブシャブ

まずは春のオススメ、トップバッターはチュクミさん!チュクミはイイダコのことですが、春は卵がぎっしり詰まって一番美味しい季節。確か日本でもそうだったはず?韓国語ではこの季節のそんなチュクミのことを「アルチャンチュクミ」といいます。このアルチャンチュクミはシャブシャブでいただくのが主流。アサリや大根などでダシをとったスープにシャブシャブしていただきます。たくさん詰まった濃厚な卵はたまりませーん!
 ◎ここでいただけます!

■トダリスックッ
-カレイとヨモギのスープ

春限定の海鮮メニュー、もう一つのオススメはトダリスックッ。トダリとはカレイの仲間の一つ、メイタガレイのことで、スッとはヨモギのこと。どちらも春が旬のこの二つの食材で作ったスープがトダリスックッ!香り高くほろ苦いヨモギと繊細で淡白だけどしっかり味のカレイの身が、春の風味を存分に感じられる料理です。ちなみに旬のメイタガレイ、このトダリスックッだけじゃなくセコシ(骨付きぶつ切り刺身)でいただくのもグッ。
 ◎ここでいただけます!
※このほか、南道(全羅南道)料理専門のお店でやっていることもあります。

夏に美味しい海鮮料理

オジンオフェ
-活きイカ刺し

ほぼ一年中いただけるオジンオ、イカのお刺身ですが、ずばり一番美味しいのは夏の前半!5月末ころから8月初め頃までのオジンオは身の甘さが違います。5、6月頃は味が良くてもまだサイズが小さいけれど、特に7月はある程度の大きさになってお味もグーッド!でも8月を過ぎると大きくなりすぎて徐々に大味になっていくように感じるのはナビだけ?韓国では店先の水槽で元気に泳いでいるオジンオをすぐに刺身に造ってくれます。ニンニクや青唐辛子、サムジャン(薬味入り唐辛子味噌)と一緒に、ケニップ(エゴマの葉)に巻いて食べるのがナビ的オススメ。
 ◎ここでいただけます!
ソウル郊外ですが・・・
※このほか、お店の前の水槽でイカが泳いでいれば、そのお店でいただけます。


■ハモシャブシャブ/ハモセコシ
-鱧のシャブシャブ/セコシ

韓国語で鱧(ハモ)はケッチャンオが正式な名前だそうですが、日本語と同じくハモということも。昔から韓国で獲れた鱧の多くを日本に輸出していたからということもあるそう。そんなハモの旬は夏。キレイに骨切りしてから、シャブシャブかセコシ(骨付き刺身)でいただきます。シャブシャブといってもハモのアラでダシをとり、ネギやニンニク、漢方などで味付けされたスープにくぐらせるのが韓国のハモシャブシャブ。さっとシャブシャブしたプリプリの身は旨みたっぷりでコラーゲンもたっぷり。全羅南道の麗水や高興の郷土料理で、その地方では昔から夏のスタミナ料理として食べられます。
 ◎ここでいただけます!
※このほか、南道(全羅南道)料理専門のお店でやっていることもあります。


■ソンゲ
-ウニ

韓国で生ウニは夏限定。半島の東側の海や済州島などで獲れます。夏にこれらの地方へ行くと生のウニをいただけますが、ソウルでやっているお店は滅多にありません。でも、ウニを扱っているお店へ行くと、生きたウニを割ったばかりの超新鮮なものをいただけることも。ただし、これも入荷した日のみ味わえます。殻から直接すくっていただく生ウニは絶品!
 ◎ここでいただけます!
※ソウルでやっているお店は滅多にありません。

秋に美味しい海鮮料理

チョノ
-コノシロ

夏の終わり頃になると、刺身屋の店先に置かれた水槽で泳ぎだすチョノ(コノシロ/コハダ)。そんな光景を見ると、ああ、もう秋なんだなー、と感じます。韓国で秋に美味しい海産物の代表といえば、チョノ。昔から「逃げた嫁が帰ってくる」と表現されるくらい、美味しいとされています(そんなに嫁は逃げたものなのか?)。カウルチョノ(秋のコノシロ)とも。脂ののったカウルチョノは、セコシ(ぶつ切り骨付き刺身)、ムッチム(甘酸っぱ辛い和え物)、グイ(焼き)でいただきます。
 ◎ここでいただけます!
※このほか、秋ごろにお店の前の水槽でコノシロが泳いでいれば、そのお店でいただけます。刺身専門店では秋になるとほぼどこのお店でも扱っているよう。


■デハグイ
-大エビの塩焼き

韓国で秋の海産物といえばもう一つ、デハ!この季節に半島の西側の海でたくさん獲れる地エビで、漢字で書くと「大蝦」というほど大きめのエビ。粗塩を敷いた平たいお鍋に生きたデハを並べて、蓋をして蒸し焼きに。蓋をしっかり閉めておかないと、元気のよすぎる海老がたまーに飛び出すことも!?火が通りすぎない程度に焼いたら、殻をむいてホクホクのエビをほおばってください!
 ◎ここでいただけます!
※このほか、秋ごろにお店の前の水槽でエビが泳いでいれば、そのお店でいただけます。扱っているお店は、主にチョゲグイ(貝焼き)専門店やヘサンムルポチャ(海鮮飲み屋)、また刺身専門店でも。

冬に美味しい海鮮料理

■ソッカ
-殻付き生牡蠣

日本でもそうですが、冬が旬の海産物といえばまずは牡蠣!牡蠣が出回る時期以外には冷凍のものもあるけれど、生牡蠣を堪能するならやっぱりこの季節。殻付きの生牡蠣はソッカ(石花)とよばれ、チョコチュジャン(酢入り唐辛子味噌)と生ニンニク、青唐辛子を小さく切ったのをのせていただくのが韓国で最もポピュラーな食べ方!慶尚南道の統営(トンヨン)というところが牡蠣の産地として有名で、ソウルでいただくのも多くは統営のもの。
 ◎ここでいただけます!
※このほか、牡蠣料理専門店やヘサンムルポチャ(海鮮飲み屋)ではほぼどこでも冬にソッカのメニューがあります。また刺身屋で扱っていることも。


クァメギ
-青魚の半生浜干し(?)

クァメギとはニシンやサンマといった青魚を浜辺の日陰で冬の冷たい潮風にさらしながら自然に凍らせたり解凍させたりして干したもの。昔はニシンを使ったそうですが、ニシンの漁獲量が減った現在ではサンマで作ったものが大部分なんだそう。独特の魚の風味と、凝縮された青魚の旨み、ちょっとねっちりもっちりとした食感が特徴の珍味。生ニンニクや青ネギなどと一緒に、昆布や海苔で巻いていただきます。ちなみに韓国焼酎にぴったり!産地としては慶尚北道の浦項(ポハン)が有名で、ソウルでいただけるのも浦項を中心とした南東部の海辺で作られたもの。
 ◎ここでいただけます!
※このほか、クァメギをやっているお店は、お店の前にクァメギのポスターを貼っていることが多いので、ご参考に。


■サムチフェ
-サワラの刺身

日本では漢字で鰆と書くくらいだから旬は春のようですが、韓国では秋の終わりころから冬にかけて半島の南の海で獲れるサワラ。この時期に獲れる新鮮なサワラは、産地では刺身にしていただきます。脂ののったサワラをご飯にネギ、深漬けキムチなどと一緒に海苔で巻いていただくと、ご飯の熱でサワラの脂が溶けて絶妙なハーモニーに。日本のサワラの刺身よりも、冬に韓国でいただくサワラはだんぜん脂がのっています!
 ◎ここでいただけます!
※サムチフェの本場、麗水(ヨス)や莞島(ワンド)といった全羅南道の海沿いでいただけますが、ソウルではやっているお店が滅多にありません。

いかがでしたか?海鮮好きのナビがソウルで生活しながら見つけた、ソウルでも食べられるちょっと珍しい海鮮料理。もちろん海沿いの地方へ行くともっといろいろ食べられますが、ソウルでもなかなかいろいろと味わえるでしょ!?海鮮好きのみなさん、ソウルを訪れた際にはその季節限定の旬の味もぜひ楽しんでみてください!実はもっと紹介したいメニューがまだあるけれど、それはまた次回に!以上、海鮮マニアのソウルナビがお伝えしました。

その他情報

*記事内のリンクを追加しました。<2017.6.9>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-01-11

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