韓国の軽食店、プンシクあれこれ!

韓国で海苔巻きやトッポッキ、キムチチャーハンなどの軽食を食べるなら!

こんにちは!ソウルナビです。韓国グルメといえば、がっつりスタミナの付きそうな焼肉や栄養たっぷり体に良い参鶏湯もいいけれど、少しお腹が空いたときにちょっとつまめる軽食や、現地の人が何気なく食べているB級グルメも気になりませんか!?気になりますよね!今日は韓国でそんな軽いメニューをメインに出すお店、「プンシク」について、ご紹介したいと思います!プンシクっていったいどんなお店?どんなメニューがあるの?などなど。いろいろとくわしくチェック!!それでは、さっそくいってみよ!

プンシクってどんな意味?

プンシクとは漢字で書くと「粉食」、つまり本来は粉モノの食べ物のこと。韓国で粉モノといえば麺類やマンドゥ(饅頭)など、しっかりした食事というより軽食といったイメージ。でも現在の「プンシク」は粉モノだけじゃなく、軽食全般を扱うお店のことをいいます。まず、プンシクで食べられるもので思い浮かぶのはトッポッキ(餅の甘辛煮)にキンパッ(海苔巻き)、マンドゥ(饅頭)、ラミョン(インスタントラーメン)など。またプンシクといっても、おおまかに言って、トッポッキなどおやつ系を主に扱うプンシクと、キンパッをメインにもう少ししっかり食べられるご飯系を扱うプンシクに分けることができます。
おやつ系プンシクはこんなかんじ!
だいたいの場合、お店も狭く、簡単なイスとテーブルが置かれている感じ。ご飯ものも海苔巻きやインスタントラーメンくらいの軽いものならあることも。また、ここ数年でチェーン店のおやつ系プンシクもずいぶん増えました。ただし、チェーン店のおやつ系プンシクにはご飯ものはありません。
ご飯もの系プンシクはこんなかんじ!
キンパッ(海苔巻き)のチェーン店が多く、チェーン店はメニューも豊富で、チゲやビビンバなど、しっかりいただけるご飯ものがあることも。またご飯ものがメインでも、トッポッキやマンドゥ(饅頭)などを出すプンシクもあります。
昔ながらのプンシク!
トッポッキやオデンといったおやつ系から海苔巻き、麺類などの軽食まで、プンシクにありそうなメニューを一通りそろえた昔ながらの元祖プンシク。今はチェーン店が主流でだいぶ少なくなっていますが、住宅地のトンネ(町内)に1軒ぐらいはある感じ。
オシャレなプンシク!
昔から庶民的な店構えがイメージのプンシクですが、最近ではまるでカフェのようなオシャレなプンシクも増えています。

メニューは?

それでは、プンシクで食べられる代表的なメニューをご紹介しましょう!さきほども触れましたが、プンシクは大きく分けるとおやつ系メニューを中心に扱うプンシクと、ご飯ものがメインのプンシクに分かれる傾向があります。もちろん、両方のメニューを扱っていたりするお店もあり、その境界は曖昧だけど、それぞれの代表メニューはざっとこちら!

<おやつ系プンシクメニュー>
■トッポッキ

韓国の餅であるトッをコチュジャン(唐辛子味噌)や水飴で甘くピリ辛に煮詰めた料理。餅のほかには魚介系の薄い練り物であるオムッが入っています。お店によってキャベツやネギなどの野菜も入っていたり、ゆで卵がトッピングされていたりすることも。さらにインスタントラーメンの麺が追加された、または麺が主役といってもいいラポッキというメニューもあり。
価格: 1人前(1皿)2,000~4,000ウォン

■オデン

薄い魚介系の練り物を長い串に刺したのが韓国のオデン。お店によっては練り物の種類がいくつかあるところも。いただくときはスープの入った器に食べやすく切って出てきます。スープは普通イリコだしベースの薄い醤油味。またこのオデンのスープはお店で何か注文すれば無料でいただけるお店がほとんどです。
価格: 1本300~800ウォン

■ティギム

ティギムとは天ぷらのこと。でも日本の天ぷらと比べるとずいぶん厚くて固くてしっかりとした衣が付いているのが韓国のティギム。サクサクというよりカリカリといった衣で食べ応えがあり、タネはコグマ(さつまいも)、マンドゥ(餃子)、オジンオ(いかゲソ、オダリとも)、キムマリ(春雨の海苔巻き)など。普通は5、6個セットから注文が可能。好きなタネのティギムを選べます。食べる時は醤油をつけますが、トッポッキのタレにつけても美味!
価格: 5個2,000~3,000ウォン

■スンデ

韓国式豚の腸詰め。豚の腸に春雨と豚の血を入れて蒸した料理。黒い色や豚の血で印象が悪いのか、初めて見る外国人にはあんまり人気がないけれど、意外とクセがなくプリプリとした食感が美味しいんです。唐辛子粉入りの粗塩をつけていただきますが、こちらもトッポッキのタレにつけて食べてもOK。ちなみに釜山など慶尚道地方ではサムジャン(味付け合わせ味噌)につけて食べるのが主流とか。またスンデを注文すると肝など茹でたモツ系のお肉が一緒についてくることもあります。
価格: 1人前(1皿)2,500~3,000ウォン
<ご飯系プンシクメニュー>
■キンパッ

韓国版海苔巻き。具は茹でたほうれん草、ニンジン、ゴボウなどの野菜にカニカマ、たくあん、卵焼きなどいろいろ。ご飯は酢飯ではなく、ごま油の香りがするのも特徴。ツナやキムチ、そぼろ肉のトッピングされたものもあり。注文は1本単位です。
価格: 1本1,500~4,000ウォン

■ラミョン

いわゆるインスタントラーメンもプンシクでいただける代表的なメニュー。ネギや餅、とき卵、チーズなどのトッピングが選べることも。インスタントラーメンといってもお店でいただくのは家で作るのとは味が少し違う(気がする?)から不思議!キンパッと一緒にいただくのが定番。
価格: 1人前2,000~3,500ウォン

■マンドゥ

漢字で書くと饅頭ですが、韓国では主に蒸した餃子のこと。マンドゥもプンシクの定番メニュー。蒸したもの以外にも焼いたもの(クンマンドゥ)や、スープに入ったもの(マンドゥグッ)など食べ方はいろいろ。このマンドゥがメインメニューのプンシクもあります。
価格: 5-6個3,000~4,000ウォン

■グクス

麺のこと。どちらかといえば、うどんに似たカルグクスや、温かいスープで素麺をいただくチャンチグクス、またコチュジャン(唐辛子味噌)ベースの甘辛いタレと野菜を素麺に混ぜていただくビビンミョンなどが代表的なグクス。また少し太めで独特の弾力のある麺に野菜と甘酸っぱく辛いタレを混ぜていただくチョルミョンはプンシクならではのメニュー。プンシク以外ではまず見かけません。
価格: 4,000~5,000ウォン
カルグクス

カルグクス

ビビングクス

ビビングクス

チャンチグクス

チャンチグクス

チョルミョンはプンシクならではの麺料理!かなり辛いので注意!! チョルミョンはプンシクならではの麺料理!かなり辛いので注意!! チョルミョンはプンシクならではの麺料理!かなり辛いので注意!!

チョルミョンはプンシクならではの麺料理!かなり辛いので注意!!


■キムチポックンパッ、ビビンバ、トッパッなどのご飯もの

プンシクでいただけるご飯もので、よくあるのがキムチポックンパッ(キムチチャーハン)やビビンバ、トッパッ(丼もの)。トッパッにはチェユッ(豚のコチュジャン炒め)やオジンオ(イカのコチュジャン炒め)など家庭的なものが一般的。中でもキムチポックンパッとトッパッは、外食するとなるとプンシク以外ではあまり見られないメニューかも!?ちなみにビビンバですが、あくまでもプンシクのビビンバ、専門店のような味やクウォリティーは決して期待しないように。
価格: 4,000~6,000ウォン

■チゲなどのスープ類

キムチチゲやテンジャン(味噌)チゲ、スンドゥブ(柔らか豆腐)チゲといったチゲがメニューにあるプンシクも。もちろん白ご飯もついてきます。ここまでくると軽食というより、しっかりと一食いただけるご飯といった感じ。ただしおかずはキムチなどごく簡単なものしか付きません。また、こちらも専門店や有名店のような味はあまり期待しない方がいいかも。
価格: 5,000~6,500ウォン

■オムライス、トンカス

海苔巻きのチェーン店や学生街にあるプンシクによくある洋食メニューの代表がオムライスとトンカス。トンカスはトンカツのことで、プンシクにあるのは韓国で昔ながらの薄ーいトンカツ。オムライスの中身はキムチチャーハンが多いのも特徴!
価格: 4,500~6,000ウォン

プンシクのあれこれ


-テイクアウトOK!

韓国の食堂は基本的にテイクアウトのできるところが多いですが、プンシクはテイクアウト率が特に高い飲食店。中には店内のテーブルがほとんどなく、テイクアウトがメインのようなところも~テイクアウトしたいときは「ポジャンヘジュヘヨ」といえばOK!!
-1人ご飯も気軽に!

韓国では日本ほど1人ご飯をする人が多くありません。注文が二人前以上からというメニューが多いこともあるけれど、1人でご飯を食べるとさみしい人に見られて抵抗がある、っていう現地韓国人はまだ多いよう。でもプンシクは他の食堂と比べて一人で食べても気にされない傾向あり。実際に一人で来ている人も多く見かけます。チゲやビビンバなど、がっつりご飯も食べられるプンシクもあるので、1人で食べなければならないときは1人ご飯のしやすいプンシクへ行くのも手!
-アルコールは基本ナシ!

韓国の食堂にはほぼ必ず瓶ビールと焼酎くらいはアルコールが置いてありますが、基本的にお酒は置いていないのがプンシク。特にキンパプなどご飯ものをメインに出すプンシクにはアルコールメニューはまずありません。でも最近はごくたまーに生ビールや瓶ビールのあるおやつ系のプンシクも。そんなお店はティギム(天ぷら)が売りで、ティギムに合うビールを置いているよう。
いかがでしたか?いつでもだれでも気軽にお腹を満たせるプンシク。トッポッキや海苔巻き、韓国のラーメンなどB級グルメを楽しみたい!という時にもぜひ利用してみてくださいね。また、キムチチャーハンやチョルミョン、チャンチグクス、トッパッ(丼もの)などは、外食ならプンシク以外ではなかなかお目にかかれないメニュー。そんなプンシクならではのメニューに挑戦してみるのも手かも!?味はともかく、一般的な食堂と比べてお値段がずいぶんとリーズナブルなのもポイントですヨ!以上、日頃からプンシクによくお世話になっているソウルナビがお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-12-06

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