ベストフード「キンパ(キムパプ)」

食欲をそそるゴマ油の香りと、バラエティ豊かな具が魅力!!韓国の海苔巻き「キンパ」を大特集~!

こんにちは!ソウルナビです。毎回、様々な韓国料理をとりあげて、そのお料理についてちょっと詳しくお伝えしているベストフード、今回のテーマは「キンパ」!韓国式の海苔巻きです。海苔巻きというと日本でもおなじみの食べ物で、ぱっと見たところ韓国のキンパも姿、形はほとんど同じ。でも、中に入っている具の種類や酢飯を使わないご飯、そしてゴマ油のこうばし~香りなど、実は日本の海苔巻きとは違うトコロがいっぱい。また、ピクニックや遠足に持っていく日本のオニギリ的存在でもあるキンパは、お弁当を持って屋外に出かけたくなるこれからの季節にもぴったり^^ それでは、見た目もカラフルでウキウキするような(!?)キンパのお話、はじまり、はじまり~!
韓国式ファーストフードの代表!?
キンパの由来はやっぱり日本の海苔巻き。でも、いつの間にか中身の具が違うものになったり、ゴマ油を使うようになったりと韓国風に姿を変え、今のようになったみたい。各家庭でもよく作られ、街の至るところに専門店があり、また「プンシク(粉食)」と呼ばれる軽食屋さんにもあったりして、いつでもどこでも食べられるキンパ。イロイロな具をご飯にクルクルっと巻くとスグにできて、持ち運びも便利という手軽さや、たくさんの具を入れると見た目も華やかで栄養も取れることから人気の食べ物として定着したよう。
テイクアウトも定番! テイクアウトも定番!

テイクアウトも定番!

●○●どんな種類が!?●○●

一口にキンパといっても、オーソドックスなものから、ちょっと変わったものまで、中に入っている具はさまざま!一体どんなキンパがあるのかな!?

◆こんな具があります!
キンパの中に入っている定番の具といえば、卵焼き、タクアン、ハム、カニカマ、それからほうれん草なんかのナムルや細く切ったニンジン、キュウリなどなど。もちろん、作る家庭やお店によってすこしずつ差のあるこれらの中身ですが、そんな定番の具に加えてさらにトッピング的に追加される具もイロイロあるんです。
<チャムチ>
ご飯との相性もバツグン!ツナマヨ入りは人気のキンパ
<ソコギ>
少し甘めに味付けされることも多い牛肉そぼろ
<キムチ>
  韓国料理の定番!といえば、やっぱりキムチ!!
<チーズ>
チーズのコクと香りがプラスされてグー!若い子に人気
<セロドゥ(サラダ)>
お野菜をマヨネーズで和えたものがイン!ヘルシー!!
<ミョルチュ>
  甘辛く炒めたミョルチ(いりこ)と激辛青唐辛子のハーモニー
また、キンパ専門店のメニューによくある「モドゥム」。これは「盛り合わせ」という意味で、一つのキンパの中にいろんな具がちょっとずつ入ったもの。一度にイロイロ味わえてちょっと得した気分になれるかも!?
<モドゥム>
◆んん?海苔が中に、ご飯が外に!?
普通は一番外側が海苔でグルっと覆われているキンパですが、ご飯と海苔が逆、つまり白いご飯に覆われた、その名も「ヌードキンパ」というのもあるんです。う~ん、確かに普段は隠れているトコロが丸見え・・・^^;: 見た目は違うけれど、使う材料が同じだと味も全く同じになるこちらは、見た目の面白さがポイントかな!?
◆具なしの一口サイズ!
具がたっぷり入った太巻きサイズが一般的なキンパですが、一口サイズで具の入っていない「チュンムキンパ」というのも有名。カットゥギ(角切り大根キムチ)とイカの辛い和え物が必ず一緒についていて、シンプルな海苔巻きとの相性バツグン!名前「チュンム」の由来は、韓国の南海(ナメ)にある港町の「忠武(チュンム)港」にちなんだもの。漁師さんたちが船の上で長時間仕事をしながらいただく食料として、すぐに食べられるサイズの、傷みにくく時間が経っても美味しくいただけるこのスタイルのキンパが誕生したとか。
◆屋台では、こんなのも!
街角にある、屋台にもキンパは売っています。この場合、「コマキンパッ」と呼ばれる細~くてちっちゃいものが主流!(「コマ」とは「ちびっ子」なんかの意味。)お店の前に並べられたこの小さなキンパを、つまようじで突き刺していただきます。中身の具も種類は様々で、中にはさらに薄焼き卵で巻いたかわいらしいものも^^

●○●キンパッの作り方●○●

海苔の上にご飯を敷いて、好きな具をのせてからクルクルっと巻くだけで、簡単に作れちゃうキンパ。今度は、その作り方をご紹介!

☆準備するもの
ご飯(ゴマ油、塩を軽くふって混ぜておく)、キンパ用海苔
卵焼き(細長く切る)、タクアン(キンパ用の長いやつ)、ハム(細切りにして軽く炒めても)、
ニンジン(細長く切る)、ほうれん草や蕨などのナムル、エゴマの葉
その他キュウリ(縦に長く切って塩もみ)やカニカマ(縦三等分くらいに裂く)などをお好みで
*さらにトッピングする場合・・・
ツナ: 水分を切ってほぐし、巻くときにマヨネーズも一緒に加える
チーズ: スライスチーズを二、三等分に切る
牛肉: 細かく切ったものに、醤油、ゴマ油、ニンニク、砂糖などで下味をつけ炒める
キムチ: 細かく切る
☆チャムチキンパッを作ってみよう!
1.ご飯を握りこぶしくらい取り、海苔の上に薄く広げます。(海苔の上側を2、3cmくらいあけておく)

1.ご飯を握りこぶしくらい取り、海苔の上に薄く広げます。(海苔の上側を2、3cmくらいあけておく)

2.エゴマの葉をのせます。(もしチーズキンパッを作る場合は、ここでチーズも一緒にのせる)

2.エゴマの葉をのせます。(もしチーズキンパッを作る場合は、ここでチーズも一緒にのせる)

3.卵焼き、タクアンなど大きめの具をのせ、マヨネーズをかけて・・・

3.卵焼き、タクアンなど大きめの具をのせ、マヨネーズをかけて・・・

4.ツナをたっぷりのせます!

4.ツナをたっぷりのせます!

5.その上にナムル、ニンジン、ハムなどの細かい具を加えてから

5.その上にナムル、ニンジン、ハムなどの細かい具を加えてから

6.手前から、ギュッギュッと少しずつ巻いていきます。

6.手前から、ギュッギュッと少しずつ巻いていきます。

7.食べやすい大きさに切って(包丁を冷水で冷やすと上手に切れますョ)

7.食べやすい大きさに切って(包丁を冷水で冷やすと上手に切れますョ)

8.ゴマをふりかけたら・・・・(この前に、海苔にハケでさっとゴマ油を塗ると風味UP!)

8.ゴマをふりかけたら・・・・(この前に、海苔にハケでさっとゴマ油を塗ると風味UP!)

9.完成~!美味しそうだな~^^

9.完成~!美味しそうだな~^^

*キンパ作りには、コチラの記事も参考にしてみてくださいネ!

●○●こちらのお店でいただけま~す!●○●

有名な専門チェーン店や、キンパをウリにしているお店など、いろ~んなトコロでいただけるキンパ。その一部をご紹介しましょう~!

<キンパッチョングッ>
韓国人で知らない人はいないといっても過言ではない、とっても庶民的、かつ韓国のあちこちにお店があるチェーンのキンパ屋さん。キンパのメニューは13 種類とバリエーションも豊富。また、キンパの他に冷麺やマンドゥ、トッポッキ、ラーメン(インスタント)といったプンシク(粉食)と呼ばれる軽食系のメニューもあるし、キムチチゲや鉄板チャーハン、ユッケジャンといったものからトンカツやオムライス等、食事メニューも充実。お値段も手頃で気軽に利用できる、キンパチェーン店の代表格!
<キム家ネ>
キンパ専門チェーン店の中でも歴史が長く、チェーン店だけどちょっとこだわりのお店。その特徴といえば、まず何といっても「具が多い!」というトコロ。入っている具の種類の多様さはもちろん、それらの一つ一つがどれも大きめ&たっぷり!断面だけを見ても、カラフルに詰まった具がご飯の部分よりも多いくらい。また、全部で10種類のキンパバリエーションの中には、他では見ない「モンナニ(ブサイク)キンパッ」という面白メニューも。手作りの味がする、本格キンパが味わいたいなら、コチラのお店へ!
<チュンムキンパッ>
具なしミニサイズのキンパ、チュンムキンパのチェーン店。メニューは実にこのチュンムキンパだけの一本勝負で、全国に大展開し現在180以上の店舗を誇るお店です。ソウル中心の繁華街、明洞(ミョンドン)にだけでも二店舗あり、どちらのお店もいつもお客さんでいっぱい。テーブルに座って、小さくてシンプルな海苔巻きを真っ赤なカットゥギ(角切り大根キムチ)やイカの辛い和え物と一緒にひたすら食べるお客さんの姿が見えます!
<ヘンボップンシッ>
チェーン店や専門店でだけでなく、プンシッ(粉食)とよばれる軽食屋さんでもいただけるキンパ。こちら「ヘンボップンシク」はソウル南部の中心地、江南(カンナム)駅のお隣りエリア、ノニョンドンにある、レトロなインテリアが魅力のプンシッ店。手作りのワンタンやマンドゥ(韓国式餃子)といったプンシッメニューに加えて、キムチ、チーズ、チャムチ(ツナ)入りなどキンパのメニューも人気。
<SCHOOL FOOD>
注目のオシャレな通り、「新沙洞カロスキル」にある「SCHOOL FOOD」は、この通りのお店にふさわしくモダンなカフェ風のステキなレストラン。でもメニューはキンパやトッポッキなど、いわゆるプンシッが中心。キンパメニューは見た目も可愛らしい細巻きの一口サイズで、器にも気が配られカラフルに盛り付けられているけれど、中の具は定番のものだったり、特製チャンアチ(韓国式お漬物)が添えてあったりと韓国人にとって親しみやすいお味。お店のオシャレさだけでなく、確かな美味しさも人気の秘密のよう。
<マヤッキンパッ>
「マヤッ」とは「麻薬」のこと、ちょっとキケンな名前の「マヤッ(麻薬)キンパッ」は、ディープな雰囲気の「広蔵市場(クァンジャンシジャン)」の中に出る、キンパの有名な屋台。もともとこちらの名前は、屋台でよく見かける細巻きの小さなキンパをさす「コマキンパッ」だったみたいですが、一度食べると、また無性に食べたくなるということから「マヤッ(麻薬)」という名前がついたとか!?ニンジンやタクアンなどが海苔とご飯の間に挟まっていて、ゴマのかかった細~いキンパは、確かに他のコマキンパッと比べるとちょっぴり不思議なお味。ちなみに、このお店で売られているミニサイズのユブチョバッ(稲荷寿司)もなかなかイケル!^^
◇お店情報
「コマキンパッ(マヤッキンパッ)」  電話:02-2264-7668
<番外編・・・梨花女子大の「イファサラン」>
韓国一の名門女子大といわれる「梨花女子大」。広~いキャンパス内にいくつかある食堂やカフェの中でも人気の「イファサラン」、こちらに売られているキンパは女子大生の間でも美味しいと評判!新鮮で手作りの味のする、女子大生たちおススメのキンパ、一度試してみては!?詳しくは、コチラの記事をご参考に!
☆その他ナビで紹介しているお店で、キンパの食べられるトコロ☆
◎まだまだ街のあちこちにあるキンパ屋さん!
ご紹介したお店の他にも、キンパ専門店や気軽にいただけたりテイクアウトできたりするお店が街の至るところに。また専門チェーン店は、「キンパッチョングッ」と「キム家ネ」以外にも「チョンノ(鍾路)キンパッ」や「キンパッナラ」などイロイロあります。ちなみにこれらのチェーン店は、1990年代前半~半ば頃に大学路(テハンノ)で増え始めたのが始まりとか。どんなお店でも、キンパのメニューはほとんど同じ、だけどお店ごとに具や味が大分違い、また同じ材料でも作る人によってもビミョーに変わるキンパ、みなさんもいろんなお店で試してみては!?
韓国人にとって、とても身近なキンパ。一口に「キンパ」といっても、こうやって見ると、種類もお店もホントにイロイロあるんですね~。さて、冬ももう終わり。そして、毎日少~しずつ暖かくなっている最近のお天気!お弁当を持って、お出かけする季節は、もうすぐ!ですよネ^^ ゴマ油が香ばしくて彩りもよく、栄養もばっちりのキンパを持ってお花見に、ピクニックに、またドライブに出かけてみてはいかがでしょうか!?^^ 以上、ソウルナビがお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-03-03

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