韓国の公衆文化

タバコとトイレ IN KOREA

どこの国に行ってもその国固有のマナーがあるように、韓国にも日本とはちょっと違う公衆の場での秩序的なルールや特徴などがあります。日本的に考えるとこれはちょっと~!と言う光景は、ビギナーの方にはかなりカルチャーショックな出来事かもしれません。ソウルに行く前に、そんな韓国の固有の公衆文化をちょっと知識として入れておきましょう。

(1)韓国的タバコの吸い方

「目上の人の前ではたばこは吸ってはいけない!」
最近、韓国でも女性や若い人の喫煙人口が増えてきている一方、歩きタバコを法律的に禁止する条例を検討したり、ノンスモーキングの外資系カフェも増えるなど、禁煙ムードもだんだん高まってきています。そんな中、昔から人々が守ってきた基本ルールとは「目上の人の前ではたばこは吸ってはいけない!」というもの。東アジア3国の中でも1番儒教の影響が残っている韓国では、結婚相手先の実家ではタバコを我慢しなければなりません!
ファーストフードは禁煙!
日本ではファーストフードの喫煙はエリア別に許可されていますが、韓国ではファーストフードはすべて禁煙。スモーカーのいる場合は、外資系でない韓国のコーヒーショップに行くか、あやしいなと思ったら、入口で「ヨギヌン・クミョンニエヨ?(ここは禁煙ですか?)」と聞いてから入りましょう。もちろん地下鉄駅ホームにも喫煙スペースはありません。
女性の喫煙はまだ、、、
韓国でも女性の社会進出率が高くなり、社会で活躍する女性の姿をよく見るようになりましたが、女性の社会的地位はまだまだ男性より下に見られています。職場でも非常口や階段などの男性群がタバコを吸うスペースは辛うじてあっても、人の目もあって女性が公にタバコするスペースはなかなか見つかりません。そこで女性スモーカーたちは、狭くて息苦しいトイレボックスの中で吸うこともしばしば。トイレの壁には「禁煙」と書いてありながらトイレに入るとちゃんと灰皿が設置されているところをよく見かけます。喫茶店や飲み屋でタバコを吸う女性はとても増えましたが、女性の喫煙にはまだ冷たい視線を投げ掛けられることも多いです。
<おまけ:韓国の灰皿>
韓国の灰皿は中に紙ナプキンを引いて、霧吹きで水をかけて、あるいは水を挿して使います。もし紙ナプキンが時間が経って乾いてしまっていたら、水を入れてもらいましょう。

(2) 韓国的トイレの使い方

トイレマナーはまだ発展途上?!
最近きれいなトイレもたくさん出来て、有料トイレなどもソウルの中心部に設置され、トイレ環境がだいぶ改善されてきましたが、まだまだ改善されないのがトイレでのマナー。ワールドカップの前には秩序を守ろう運動が全国的に展開され、その中にはトイレの順番待ちは一列に並ぶ!と言うのありましたが、今ではあっという間に消えてしまいました。一部デパートなどでは守られていますが、とにかく空いたところに早く入ろうとドアの連続ノックから始まり、順番なんかあったものではありません。のんびり譲ったりすると、混雑するトイレではなかなか用を足せません!
入る前にティッシュを忘れないで!
トイレで冷や汗をかかないためにも、トイレに入る前にティッシュがあるかどうか必ず確認を!デパートやホテルなどのトイレは管理が行き届いているところも多いですが、ティッシュがなくなっていたり、もともとティッシュホルダーは設置していてもティッシュを置いていなかったり、あるいはトイレの外に大きな回転ティッシュを設置しているところもあります。駅のトイレもティッシュがない場合も多いので、ティッシュは常時携帯しておいた方がよいでしょう!
使用済みの紙はゴミ箱に!
韓国では下水がちゃんと整備されていないところもまだ残っているらしく、公衆トイレでティッシュを流せないところが多いのが実情です。便座の横にかなり大きなゴミ箱が置いてあったり、ちょっと小さ目でも中にティッシュがわんさか捨ててある場合は、ティッシュを流さないようにしましょう!もし習慣でつい流してしまって詰まったり、流れなかったり冷や汗もののハプニングが起きてしまった場合は何度も流してみるか、あるいは速やかにティッシュを便器から取り出しましょう。
気軽に入れるトイレスポット
ファーストフード、デパート、ホテルなど。それから町中にトイレマークがあるところは利用できます!
トイレ、タバコに関してはかなり習慣的なものも多いので、韓国であたふたしないように、心得て起きましょう!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-12-10

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