地下鉄に乗って旅をしよう!~茶色の6号線編~

通るのは主に庶民の生活の場!でも革の街にスポーツ施設、記念館・美術館にと見所はけっこうある地下鉄6号線!

こんにちは!ソウルナビです。ソウル旅行中の移動に便利な「地下鉄」!ビギナーさんにとっては地下鉄に乗るだけでドキドキの体験になりそうですが、路線図やガイドマップを見ながら目的地までたどり着けたときの喜びは相当なものですよね!今日はみなさんに地下鉄での旅を楽しんでもらおうと、久々に「地下鉄の旅シリーズ」をお届けしたいと思います!今回お送りするのは、茶色(黄土色)の「地下鉄6号線」!明洞(ミョンドン)や市庁(シチョン)周辺など市の中心部を走る線ではないので、6号線に乗ったことが無い人ってけっこういるんじゃないでしょうか!?新たな発見を求め、さっそく6号線の旅に出てみたいと思います!出発、進行~っ。
地下鉄6号線はこんな線だ!
今日ご紹介する地下鉄6号線は江北(カンブッ)と呼ばれる漢江の北側のみを走る地下鉄。西の方にある鷹岩(ウンアム)駅からは駅村(ヨクチョン)駅方面へとぐるりと円を描くように一方向のみ走行するという面白い線です。2000年に開通したとあって車内は比較的キレイ。旅行者の方々に知られているような有名な観光エリアは梨泰院くらいで、あとは主に開発途中のエリアを通っているのも特徴。地元の人たちの生活の場を結ぶような線になっているため、比較的車内がすいていて乗り心地もいいんですよ。では旅のコースをご紹介する前に、この地下鉄6号線で行ける主なスポットをチェックしてみましょう!
<地下鉄map>
高麗大(コリョデ)・安岩(アナム)…韓国の名門大学のひとつ、高麗大学がすぐそばに。学生街のため、特に後門のある安岩駅の周辺には学生たちが好む食堂やカフェなどがたくさん集まっています(安岩駅は高麗大学校国際語学院韓国語文化教育センターで留学をする方々がよく利用する駅)。
東廟(トンミョ)アッ…「三国志」にも出てくる中国有数の名将、関羽将軍を祀っている東廟(トンミョ)がある駅(駅名「東廟アッ」は「東廟前」という意味)。2005年には1号線が乗り入れ、より利用しやすくなりました!
新堂(シンダン)…東大門市場エリアのすぐ隣にあるので東大門のショッピングタウンも徒歩圏。トッポッキのお店がずらりと並ぶ新堂洞トッポッキ通りがあります。
薬水(ヤクス)…庶民の街の雰囲気が漂う駅。(最寄り駅ではないけれど、)新羅ホテルや新羅免税店も歩いて行ける距離にあります。
漢江鎮(ハンガンジン)…南山のふもとにあり、グランドハイアットソウルはこの駅からタクシー利用。人気の美術館三星美術館“Leeum”もあります。
梨泰院(イテウォン)…外国人がたくさん集まる梨泰院は常に異国的なムード。革の専門店が多くショッピングを楽しめるし、多国籍なレストラン等も多いので文化のミックス具合も見所の一つと言えます。
三角地(サムカクチ)…新しく開発された高層アパートがある一方、昔ながらの住居や食堂も残るこの三角地。韓国の歴史上の戦争をじっくり学べる戦争記念館もこちらにあり。
孔徳(コンドッ)…庶民の集まるおいしい店がたくさんあると言われている地域。2010年には空港鉄道が通る予定!

大興(テフン)…この大興と新村駅の間にある大学が西江大。留学先として人気の西江大学校韓国学センターもこの大学内にあります。
上水(サンス)…弘大(ホンデ)エリアに出るのに便利な駅。駐車場通り(「歩きたい道」)も上水駅から歩いて行けます。
望遠(マンウォン)…駅から約1kmのところにあるのが漢江の脇にある漢江市民公園。夏には漢江市民プール(望遠地区)で水遊びも楽しめちゃいます。
ワールドカップ競技場…2002年のワールドカップ時はもちろん、その後もサッカーの国際試合やその他のイベントでよく使われるソウル・ワールドカップ競技場がある駅。ワールドカップ公園は家族のレジャーやデートに利用しやすいところです。
水色(スセク)…ワールドカップ競技場駅の隣の駅。同じ駅名で国鉄京義線「水色」駅というのがありますが、駅間は離れているので要注意。

ヨンシンネ…観光客がほとんど行かないような庶民的な街。ヨンシンネロデオ通りでは各ブランドの服の店がならんでいて、ちょっとお得な値段で購入できます。
それではモデルコース、いってみよ!
9:30 ワールドカップ競技場駅(駅番号619)
◇ソウル・ワールドカップ競技場 (9:30~10:20)
まずやってきたのは地下鉄6号線の主要観光スポットとも言えるワールドカップ競技場。2002年の日韓W杯の際に盛り上がったのはもちろんのこと、その後もサッカーの試合からその他のイベントまでいろんな催し物が行なわれています。試合開催日など特別な日を除き、競技場内の見学もOK!小さな子供たちも楽しめるし、大人だって施設の大きさなどを実感できて興味深く見て回れます。
※スタジアムのすぐ近くには公園が!
競技場に興味が無い場合や幼いお子さんがいる方々は、代わりに周辺に広がるワールドカップ公園でブラブラと散歩をするのも楽しみ方の一つ。ただし敷地がとっても広いので、じっくり散歩をしようとするなら時間を多めにとっておいた方が良さそう。また、秋ならここでススキも楽しめますョ(参照記事:写真で見るソウルのススキ~ハヌル公園編~)。
◇韓国の大型マート体験! (10:20~11:00)
普段よく行くスーパーマーケット。じゃぁ韓国のスーパーってどんなところなんだ!?そんな好奇心のある方は、駅から徒歩1分で行けちゃうHOMEVER ワールドカップモール店の見学がオススメ!ワールドカップ競技場の下にあるという立地環境もおもしろいこちらのお店。駅の周辺はマンションなどの住宅がたくさんあるので、特に週末は家族連れで大変な賑わいを見せるところです。午前中の見学なので荷物になるような買い物は控えたいけど、重くないものならここでおみやげショッピングをするのも楽しいですよ!
11:30 上水駅(駅番号623)
◇弘大(ホンデ)エリア散策 (11:30~12:30)
上水は地下鉄2号線弘大入口駅の南側に位置した駅。弘大エリアの入口としても使える場所です。上水周辺は同じ弘大エリアでも弘大入口駅周辺に比べてゴチャゴチャした感じがなく、オシャレなカフェやレストランも多め。駐車場通り(「歩きたい道」)の記事中Aエリアなら上水駅からも近いほうだし、ブラブラ散策して戻ってこれます。夕方や夜はクラブなどに遊びに来る人たちで賑わいますが、お昼に行けばゆったりとした時間を楽しめていいですョ。
13:00 孔徳駅(駅番号626)
◇ランチタイム! (13:00~14:00)
お散歩してたらおなかがすいちゃった!ということでやって来たのはウマイ店や隠れた名店がたくさんあると言われている孔徳駅!ここでは代表的な韓国料理の専門店、テジカルビの「マポ・チンチャ・ウォンジョ・チェデポ」とカンジャンケジャンの「眞味食堂」からチョイスしてみましょう!
魚類を食べたいな~と思っているなら!次の目的地、「三角地駅」に有名なテグタンのお店があります!ランチ候補の一つにしても良さそう。
・三角地ウォンテグタン
・チャウォンテグタン
14:30 三角地駅(駅番号628)
◇戦争記念館見学 (14:30~16:30)
お昼ご飯を食べて元気になったところで、やって来たのは戦争記念館。駅から徒歩5分の位置にあるこの施設は屋外展示と屋内展示があり、敷地面積がとっても広いのが特徴!様々な資料とともに韓国が経験してきた戦争を学べるようになっていて、じっくり見ようと思ったらいくらでも時間が必要になってしまうほど。見学者には小中学生の子供がいるファミリーをよく見かけますが、大人1人で来てじっくり見学している人も多いんですョ(今回のコースでは2時間ほど時間をとってみました)。
17:00 梨泰院駅(駅番号630)
◇梨泰院で革ものショッピング&お茶 (17:00~19:00)
外国人がたくさん集まり、「ここは本当に韓国なの!?」という気分になっちゃうのがこの梨泰院。異国情緒が漂った不思議な雰囲気の街で、各国料理のレストランも多くなっています。でもやっぱり梨泰院といったらレザー(革)!ジャケットやコート、バッグなどセンスある革モノのお店が集まっていて、オーダーメードで作ってくれるショップも多いんですョ。革だけでなく毛皮やムートンを扱うお店も多いので、いろんなタイプの商品を一気にチェックしてお気に入りを探しちゃいましょう!なお、周辺にはちょっとしたカフェやコーヒーショップもあるので、上手に休憩を取り入れてくださいね。
<オプション!>
※美術好きの方はこんなプランも!
梨泰院の隣にある「漢江鎮駅」からは三星美術館“Leeum”にも行けます。ショッピングより美術鑑賞だ~という方々、ソウルでアートを楽しんでみるのはいかが?
19:30 新堂駅(駅番号635)
◇新堂洞トッポッキ通りで夕飯タイム (19:30~)
夕飯は日本人も大好きなトッポッキを食べてみることに。だってここ新堂駅にはトッポッキ好きにはたまらない新堂洞トッポッキ通りがあるんだもの!いくつものトッポッキ店が並んでいるのでどこに入ろうか迷っちゃうかも?そんなときは常にお客さんでいっぱいの人気店「マボンニム・ハルモニ・トッポッキチッ」に入ってみるのはいかが?韓国では間食、つまりおやつ的に扱われるトッポッキも、オデンやチョルミョン、ゆで卵にラーメン、マンドゥなどが入っているのでおなかいっぱいになれます。食事代わりとしても申し分ナシ!
いかがでしたか?上でも触れたように、6号線は有名な観光地を結ぶというより生活の場を通る感じの線。ちょっと地味めな感じもしますが、立ち寄って遊べるところはいろいろあるんですね。今回コースに入れられなかった駅にも見所がいろいろあるので、時間の許す限り途中下車しながら観光してみるのも新鮮な気分を味わえていいのではないでしょうか^^。以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-08-11

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