はなの留学特派員レポート・第1回「高大語学センターの春学期は」

はじめまして。このたび、留学生特派員をつとめることになった、はなと申します。現在、高麗大学の韓国語センターの2級で勉強中です。これから月2回の予定で高麗大学や留学生活のあれこれを"つれづれ"とお伝えします。私は文章のプロではないし、韓国語も初級クラスのため、至らない点も多々あると思いますが、現在留学中の人から、これから留学しようと思っている人、はたまた韓国生活に興味があるという人まで、皆さんに楽しんでもらえるよう、役立ててもらえるよう頑張りますので、よろしくお願いします!
高大はほとんどの大学付属の語学堂と同じく、1月~3月を冬学期、4月~6月を春学期、7月~9月を夏学期、10月~12月を秋学期の3ヶ月を一つの単位として動きます。なので、初回の今回は高大語学センター春学期のまとめ的な話をしたいと思います。

<学校正門>

まずは学校の紹介から。写真はとある猛暑の6月に撮影したものです。噴水が涼しげですね・・・。ここが高麗大学の正門、大学一の見せ場になります。高大は来年が創立100周年ということもあって、至る所で工事をしていて、どんどん建物が新しく、格好良くなっていきます。ここも私が来たばかりの頃は芝生が入っておらず、土が丸見えでしたが、今はきれいに整備されています。学生だけではなく、市民の憩いの場のごとく、子供からお年寄りまでいろいろな人を見かけます。またなぜか記念撮影をしている人も多く見かけます。かく言う私も両親が来た際にはここで撮影をしました。この正門は、6号線の高麗大駅が最寄り駅なのですが、語学センターの学生も一般の大学生も高麗大駅よりも安岩駅を使っている人が多い気がします。せっかくの見せ場なのに・・・。

<教科書&教室>

2級では2冊の教科書で勉強しています。1,2時間目が文法の授業で、赤い教科書を使います。3,4時間目は青いテキストを使って、イルギ(読み)、スギ(書き)、マラギ(話し)、トゥッキ(聞き)、パルム(発音)の5つを勉強します。文法のほうは、まあ普通に会話文が載っていて、その中に出てくる構文を学ぶという、多分どこの学校も同じようなスタイルではないかと思います。青いテキストは文法の時間に習ったことの実践編という感じで、時には高大の学生にインタビューをする課題などがあります。
「실례합니다.저는 한국어를 공부하는 학생입니다. 한국 생활에 대한 질문을 하고 싶은데요.(すみません。私は韓国語を勉強している学生です。韓国生活について質問があります)」などと言いながら、そこらへんにいる学生に話しかけます。はっきり言って、めちゃめちゃ緊張するし、恥ずかしいし・・・。下手くそな韓国語に付き合ってくれる学生に感謝、感謝です。それから、生活面で役に立つ表現を習うのも、青い教科書です。例えば、銀行のATMの使い方、携帯電話の留守電にメッセージを残す方法、地下鉄やバス、お店の案内放送の聞き取りなど。スギでは普通の文章から、手紙の書き方、メモの残し方などを勉強します。たいていスギは授業時間では終わらず、宿題になります。そして次の日、先生に添削してもらいます。この時、結構ケアレスミスが多くて、私はよくとやとの使い分けを間違えて、赤入れされます。それでも最近、「スギが上達した」と先生に言われ、嬉しくなっていますが・・・。パルムの時間は、意外と難しくて苦手な学生が多いです。日本人には日本人の、中国人には中国人のそれぞれ苦手な発音があり、何回も何回も同じ単語を読んだりします。で、発音の難しいところは、発音練習の時は出来ても、実際会話の中でそれを実践できないということ。学校の先生や友達などは日本人の発音の癖が分かっているので、大抵のことは理解してくれるのですが、普通の韓国人(例えば店員など)と話をする時は発音にかなり神経を使わないと通じません。私は食堂に3人で行った時「ネンミョン(冷麺)」が通じず、困ったことがあります。従業員に「もう一人来るのか?(どうもネミョン(4名)に聞こえたらしい)」と聞かれてしまいました。勉強するときは、どうも単語や構文を覚えることに重点が行きがちですが、発音もおろそかに出来ないな、と痛感した経験です。

<遠足>

学校では授業以外にも色々な課外活動が準備されています。その一つが遠足。これは行かないと欠席になります。この春学期の遠足では、「冬のソナタ」でおなじみの「ナミソン」へ行ってきました。私は「冬のソナタ」のファンではなかったので、特にこの地に思い入れはなかったのですが、いざ行ってみるとその世界に浸ってしまって、ご覧のような写真を撮ってしまいました。ナミソンでは運動会のごとく、クラス対抗で色々なゲームもやりました。私は元々この類のゲームが嫌いなのですが、いざやってみると楽しくて、思いのほか張り切ってしまいました。残念ながらうちのクラスはどの競技もいまいちで、賞を取ることなく終わりました。とほほ。ナミソンの駐車場には日本からの「冬ソナツアー」の観光バスが停まっていましたよ。
遠足以外では、学園祭がありました。日本人学生と中国人学生はそれぞれの国の料理の出店を出しました。日本人チームは焼きそばとお好み焼きを作ったのですが、日本料理がまずまずの味だったのに対して、中国チームの料理の美味しいことと言ったら・・・。食ではやはり中国人にかないません。料理以外ではファッションショーがあって、いろいろな国の民族衣装を見ることが出来ました。日本の着物(浴衣だったけど)は日本大使館から借りて来たようでした。
上記以外にも映画鑑賞会や様々な韓国文化体験プログラムがあります。私はお釈迦様の誕生日のイベントで提灯を作り、パレードにも参加しました。こういったプログラムは無料か、実費程度のお金しか掛からないので、良い経験になりますよ。

<トウミ制度>

高大には「トウミ」という制度があって、これは高大の学生がボランティアで韓国語の勉強の手助けをしてくれるものです。強制参加ではなく、希望者のみが利用できます。ですから特に韓国に来て間もなく、韓国人の友達のいない私にとっては、友達を作る良い機会になりました。語学センターの学生はトウミをしてくれる高大生の希望を出すことが出来ます。私は「日本に関心はあるけど、日本語はあまり出来ない女の子」という条件をだしたら、その通りの子が当たりました。写真の子が私のトウミなのですが、写真嫌いな為に残念ながら、顔をお見せすることが出来ません。でも、とっても良い子で、高校生の時に日本語を習っていたとかで、片言なら日本語も通じます。それから日本のアイドル嵐のファンで、よく日本のTV番組などをインターネットで見ているらしく、たまに変な日本語を覚えては、私を笑わせてくれます。また、スピーチ試験の前には原稿を一緒に考えてくれて、練習にも付き合ってくれました。トウミになる高大生には"当たりハズレ"があると聞いていたのですが、私のトウミは"当たり"でしたね。

高大は宿題やテストが多くはないので、比較的のんびり勉強が出来る環境だと思います。予習復習をきちんとして毎日学校へ行けば、テスト(週間、中間、期末試験の3つ)もそこそこ出来て、次の級に上がれますよ~。このレポートが載る時点では既に期末試験の結果も出て、私も無事3級へ進級できそうです。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-06-16

ページTOPへ▲

その他の記事を見る