はなの留学特派員レポート・第2回「下宿生活」

第2回「下宿生活」

みなさま、こんにちは。留学特派員、はなです。第2回の今回は、誰もが気になると思われる下宿生活についてお伝えしたと思います。
<外観>

<外観>

<見取り図>

<見取り図>

<部屋>

<部屋>

多くの語学堂に通う学生同様、私も学校の近くの下宿に住んでいます。留学生活を送るに当たって、最初にして最大の関門、住まい選び。私は留学手続きを全くの個人で行ったため、住まいも自分で見つけなければなりませんでした。私が数ある語学学校の中で高大を選んだのは、下宿の紹介をしてもらえるという点でした。でも・・・、この紹介が実はかなり適当だった、今思えば・・・。
高大に入学申し込みをする時に、いくつかの条件(下宿代、食事の有無、清潔さ、学校から近いなどなど)をつけて下宿の斡旋を頼みました。その後メール(日本語)で連絡が来た内容は、住所と電話番号、アジュンマの名前、韓国に入国したら学校の近くまで来てそのアジュンマに電話して迎えに来てもらう、という簡単なもの。で、私は言われた通りに、学校の近くまで重たいスーツケースをゴロゴロ転がしてやって来て電話すると、アジュンマのご主人が車で迎えに来てくれました。でも、どうも様子がおかしい。なんと、学校から私が来る連絡がアジュンマのところに行っていなかったらしいのです。そう私は予期せぬ客だったのです。幸い空き部屋があったので、アジュンマの「ケンチャナ、ケンチャナ」という言葉で、入居することは出来ましが・・・。しかもその日、下宿自体が引越しをしていて、私が着いたときはまだ内装工事中。もちろん学校に教えてもらった住所とは違うところ。ちなみに学校からの連絡では、下宿のアジュンマは日本語が分かるという話でしたが、アジュンマは片言も日本語が分かりませんでした。うーん、学校からの連絡も「ケンチャナ」だった。
来韓初日して韓国の適当さを表す便利な言葉、「ケンチャナヨ」精神にぶつかりました。でも日本だったら「有り得ん!」と憤ってしまうような状況も、この適度な適当さ(この「適度な」という言葉重要です。ただ「適当」なだけではダメです)、「ケンチャナヨ」はいろいろな不安に陥りがちな海外生活おいて、結構助けになったりもします。

気になる下宿代ですが、朝晩食事込みで400,000ウォンです(日曜日は食事なし)。おそらく相場です。部屋の広さは4.5畳と言ったところでしょうか。机、本棚、棚、テレビ台兼たんす、テレビ、ふとん(薄い)等は備え付けです。建物が古い割には立派な机が入っていました。それからテレビはお金を払って、ケーブルテレビに入りました。工事費16,500ウォン、月々5,500ウォンです。NHKも映っちゃいます(良いんだか悪いんだか)。私はもっぱらMTVを点けています。それからインターネットも引きました。工事費30,000ウォン、基本料金(モデムレンタル料含む)月々40,000ウォンです。
<バス・トイレ>

<バス・トイレ>

<浄水器>

<浄水器>

下宿の住人は韓国人と日本人、半々といったところで、全部で20人くらいが住んでいます。ここは某留学手続き代行業者と学校指定の下宿になっているために日本人が多いのは否めません。あまりの多さに引越しも考えたのですが、どこも下宿は一長一短で、日本人は少ないけど学校から遠いとか、水周り(トイレ・バス)はきれいだけど食事が不味いとか、またその逆とかで、結局ここに腰を落ち着けて3ヶ月が経ちます。ワンルームも探したのですが、家財道具を揃える等の初期投資がかさむ事を考えると、まあ多少の不便はあっても、遊びにお金が使える方が留学生活を楽しめると思って、引越しを思い留まりました。また、この下宿は文句を言えばたいていのことは聞いてくれます。来た当初、実はトイレ・バスに洗面台がなく、歯磨きをしても床にある排水溝に向かってうがいをする始末だったのですが、「洗面台が欲しい!」と言ったら付けてくれました。また、韓国ではよく見る浄水器。これも付けてもらいました。以前は食事をする場所にしかなかったので、アジュンマたちが出かけて部屋に鍵をかけてしまうと利用することが出来なかったのですが、今は学生たちの共有スペースにあるために、自由に使うことが出来ます。これでお茶を飲んだり、カップラーメン食べたりしています。
私たちのところでは、今6人で一つのバス・トイレを使っています。6人中5人が語学堂の学生のために、朝などはちょっとしたラッシュですが、そこはまあ皆で譲り、譲られ使っています。
食事は写真のように皆で丸いテーブル囲んで食べます。ご飯とスープ(日本でいったらお味噌汁にあたるもの)は自分でよそい、おかずは皆で箸を伸ばして食べます。私はこれは下宿だから、こういうスタイルだと思っていたのですが、韓国人の食事が元々家族で箸を突きあって食べるスタイルなんですね。皆さん知っていましたか?私はこのこと授業中に知りました。味のほうは、やはり辛くて、ニンニクが利いている物が多いです。不味くはないのですが、やはり日本人には食べ慣れていないので、つらく感じる時もあります。そして、これは下宿にいる日本人が最近口を揃えて言うことですが、どんなに韓国料理が好きでも、はっきり言って毎日は飽きます。例えば観光で3泊4日韓国に来て、毎食韓国料理を食べることは全く苦になりませんが、1ヶ月も経つと、確実に飽きます。私は以前オランダに1ヵ月滞在したことがあり、その時はパンやパスタ、ポテトなどが主食になっていたため、とても食生活で苦労した経験があります。そしてオランダ滞在の2週間後に初めて観光で韓国に来ました。その時は「なんて食生活が似ている国なんだ!これなら韓国で暮らしても食生活は困らないぞ!」と感動したものですが、現実はやはり日本食が一番です。韓国料理が不味い訳ではないのです。ただ、人間食べ慣れた物に勝るものはないと言うことです。これは、これから韓国留学をしようと思う人は、覚悟しておいたほうが良いと思います。日本料理(特に美味しい日本料理)は外で食べると高いですが、時にはちょっとした贅沢をしながら、下宿の食事と付き合うのが良いと思います。
つらいことばかり書いてしまいましたが、アジュンマの料理でも美味しいものはあるし(写真を撮った日のメインはチャプチェでしたがアジュンマの料理で私が好きな物の一つです)、韓国人の学生と話す機会も食事の時間になるので、楽しいこともあります。それに自炊は好きなものを作れる楽しみもあるかもしれませんが、献立を考える面倒臭さもあります。不精な私には、とりあえず時間になればご飯が出てくるというのは、とても有難いことです。

以上、下宿生活レポートでした。いかがでしたか?写真は「プライベート大公開!」といった感じでちょっと恥ずかしいですが、少しでも下宿生活の様子が伝わればと思います。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-07-07

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