オセロの留学特派員レポート・第6回「MTへ行きたい!!」

第6回「MTへ行きたい!!」

ヨロブ~ン、アンニョンハセヨ~チャルチネヨ?
突然ですが、みなさん、MTというのをご存知ですか?
韓国の大学では、学部ごと、またはサークル(トンアリ)ごとにMT(Membership Trainingの略)という、いわば合宿のようなものに行きます。新学期始まってすぐと、夏休みにするのが一般です。
私は4月にMTに行ったことがあります。が、そのMTは学部でのMTで、当時は韓国語も全然だったのに韓国人に混じって1人で行ったため、結構苦労しました。
あれから4ヶ月、テコンドー部の掲示版に『MTへ行こう』という文章が。今回はもう6ヶ月も続けているテコンドー部のメンバー、そして前よりも韓国語が話せるようになったし・・・と思い、2度目のMTへ行く決心をしました。そして8月中旬、テコンドー部のMTに行ってきました。今回は我らがテコンドー部のMTについて報告したいと思います!!

行き先は江原道・平昌郡(ピョンチャン)のポンピョン。川と林に囲まれた自然いっぱいのキャンプ地。金曜出発・日曜帰着の2泊3日で、MT費は食費・宿泊費込みで5万ウォン。(やっぱり安いっ!!)

1日目


計17人の部員達と、レンタカー・師範先生(サボンニム)の車2台で出発。私達の目指す民泊はソウルから高速で4時間ほど行ったところ。私はサボンニムの車で行きましたが、カーナビが付いているにも関わらず道を間違え、だいぶ遠回りに・・・。その間、サボンニム厳選・一昔前の曲の入ったDVDを見せられ、それでもオッパーたちはサボンニムの機嫌取りをしていて、それを横目に私は後ろの席でスヤスヤ眠っていました・・・。

あまりの安さにちょっと不安だった民泊は、去年出来たばかりの新築でとってもきれい!!その日最高気温37度だったソウルと違い、そこは半袖でも肌寒いくらいの涼しさ。
到着して少し休憩し、その日の夕食の準備をしました。韓国のMTでお決まりなのが、夕食のサムギョッサル。1泊2日でも普通サムギョッサルを食べます。網で焼いたサムギョッサルを外で食べ、和気藹々と焼酎(ソジュ)を飲む・・・ところが、サボンニムが飲み過ぎてしまい、オッパーたちを呼び出して説教しだしてしまいました。仕方なく私達は民泊に帰り、コソコソと片付けを。
サボンニムが眠ってからは学生だけで飲み会。ゲームをして負けた人が飲むという、日本でもお決まりの飲み会です。韓国のお酒を飲むときのゲームは数字を使うものが多いのですが、韓国語の数字を考えつつゲームをするのは外国人にとって一苦労。飲まされないように必死でゲームをしました(笑)夜通し飲んでいたようですが、私はゲームを必死にやったせいか、気が付いたら眠っていました。

2日目


そして起きたら、なんと!!酔いが覚めてすっかり機嫌の良くなったサボンニムから、顔に落書きをされていました。写真もばっちり。やられた・・・。その後、朝ご飯。昨日サムギョッサルをお腹いっぱい食べ、夜も飲んで、みんなあまりお腹がすいてないようで、朝ご飯はラーメンとキムチで済ませました。面白いのはキムチを大量に買い込んできていたこと。MTと言えどもキムチは重要みたいで、毎食出ていました。韓国人のキムチに対する執念に感心。この日の朝は雨が降って外に出れず、トランプをしたりTVでサッカーを見て過ごしました。キャンプ地の近くには売店もあり、お菓子やラーメンなどを取り扱っていました。

雨が止み、民泊から車で30分の所にある五台山(オデサン)国立公園に見学に行きました。五台山といえば、韓国最高の高麗時代の仏教聖地。その中で私達が行ったのは月精寺(ウォルチョンサ)。入口には樹齢500年のモミの木が生い茂り、国内で最も古い銅鐘があります。見学した後に近くの川へ行き水遊び(ムルノリ)をしました。
近くの食堂でお昼にビビンバを食べ、民泊近くのハーブ公園へ。ここではレモンバームやラベンダー等のハーブが花壇に大規模に咲き、ハーブ料理の食堂もありました。食べ物大好きの私にとってここは夢のよう!!韓国にもこんなところがあったんだと感動し、香りを楽しみながら散歩・・・したかったのですが、部員達はハーブにはあまり関心が無くさっさと行ってしまい、余儀なく道を急がされました。このハーブ公園はサイトもあるので、興味のある人は見てみてください。多くの種類のハーブが咲き、最高の散歩スポットです^^ 
その後は民泊へ。民泊では疲れて眠る人、外でサボンニムと運動する人、民泊近くの川へムルノリをしに行く人・・・それぞれ自由な時間を過ごしました。

この日の夜は、部隊チゲ(ブデチゲ)とお好み焼き。部員達に日本料理を食べてもらおうと、日本人のオンニと二人で作りました。おいし~いお好み焼きを作ることが出来、初めは私たちの腕を疑っていた部員達にも大好評!!といってもオンニがお好み焼き粉やソースを持って来ていたお陰で、材料を混ぜて焼いただけなんだけど・・・。
その後は、何人かのオッパー達はお昼ムルノリに行った時に会った女の人達に会いに、いわゆる合コン(韓国語でミーティング)に出掛け、残った私達はまた飲み会。テコンドーの練習では、運動をしているため部員達と言葉を交わすことがあまりないけれど、その日の飲み会では普段あまり話したことの無かった部員達と話すことが出来ました。しばらくして、ミーティングに行ったオッパー達も帰ってきて、飲んだりサッカーの韓国戦を見たりして4時ぐらいまで起きていました。

3日目


この日は雨もすっかり上がり晴天。朝ご飯にカレーを食べ、10時に出発する予定が、サボンニムがこんないい天気で帰るのはもったいないと言い、再び川へムルノリをしに行きました。計画の適当さはやはり韓国らしい・・・。川の水は透き通っていて、すごくきれいでした。みんなで『マルガ~(きれいだ)!!』と叫びながら、ムルノリ。私は水着を持って行かなかったけれど、そんなのお構いなしに水をかけられ、ボートから川に落とされ・・・みんなも普段着のまま川に入っていました。
<壮大な自然を背景に>

<壮大な自然を背景に>


川から帰り、スイカとラーメンを食べ、シャワーする暇も無くソウルへ。帰る時間が予定より遅くなってしまったせいで、やはり渋滞に。またまたサボンニムの車に乗ることになったけど、やっぱり私は寝ていました・・・。
最後に、新村でカルビタンを食べ、解散。最後にサボンニムにありがたいお言葉を頂き、『テコンドー部、ファイティ~ン!!』という掛け声で締めました。

今回のMTでは写真もたくさん撮り、写真を簡単にアップロードするために新しいHPが誕生しました。今まで以上に部員の交流が盛んになりそうな予感。もちろん、MTだけでも部員達の間が以前以上に近くなったのは言うまでもありませんが・・・。
そして、前回のMTは苦労したけど、今回のMTは本当に楽しかった!!普段話さない部員達ともお酒を飲みつつ話す機会があったのですが、テコンドーの部員達と話してみて、言葉と国は違うけれどもやっぱり同じ大学生で、似たような悩みや考えを持っているんだなあと、当たり前のことを今更の様に感じました。もし私が韓国語が出来なかったら今回のMTも楽しくなかったかもしれないし、彼らの考えも知ることが出来なかったかもしれない。言葉を学ぶ、言葉を話すって大事なことだなあ、と再度実感し、しばらくの夏休みで怠けた心を改めちゃんと韓国語を勉強しようと、星の見えないソウルの夜に誓ったオセロでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-09-01

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