オセロの留学特派員レポート・第9回「テスト前・・・放課後に勉強したい!!」

第9回「テスト前・・・放課後に勉強したい!!」

アンニョンハセヨ~。ソウルはだんだん肌寒くなり紅葉も広がって来ました。もう半袖では外にはとても出れず、ブーツを履く女の人もちらほら。私は九州出身なので10月といえばまだ暖かかったのですが、今年は毎年より少し早い寒い季節の訪れにわくわくしながらも、今この寒さならこれから先どれだけ寒くなるんだろう・・・と、恐怖心を抱きつつ毎日過ごしています。
本格的な寒さに備えてそろそろ冬服を買いにショッピングに出かけたい・・・と思う今日この頃ですが、その前に大学生にとっては一行事が待ち構えているのです。そう、中間試験です。西江大学校では新学期が8月末から始まるので、今が中間試験の時期。今学期は私も学部の講義を取り、単位(ハクチョン)も申請したので学生と同じように中間試験を受けました。語学レベル的に他の学生に劣るので(当たり前ですが)、少し早めにテスト準備をすることに。勉強しようと寄宿舎で机に向かったのはいいのですが、インターネットを始めたり、整理整頓がしたくなったり、ちょっと・・・のつもりで寝てみたら登校時間だったり。まだルームメイト達はテスト勉強をしていない時期だったので、ついついサボりがちになってしまいました。寄宿舎では誘惑が多くて勉強できん!!!と分かった私は、勉強できる場所を求めて学校に繰り出したのでした・・・。今回は私がテスト前に大活用した、韓国語教育院の学生も使える大学の勉強スポットについて報告します!!

● 図書館

西江大学の正門からずっと坂を登り、5分ほど歩いた所に西江大学校の図書館があります。西江大学校の図書館は1号館、2号館、3号館、経営学部にある分館の4つから成ります。学生はだいた1号館から3号館の本館を利用しています。下にそれぞれの特徴と座席数を上げておきます。

1号館(宗教・哲学)4階建 616席
2号館(人文・理工)6階建 765席
3号館(社会科学) 6階建 462席
この他に閲覧室と分館の席を合わせると2500余りの座席があります。普段は空いている座席もテスト前は学生達で埋まり、昼に行くと席がない状態に。私もテスト前は開館時間の9時に行き、席を確保しました。
開館時間は平日8~夜10時、週末は9時~夕方5時ですが、テスト前は週末も平日と同じ時間帯です。パソコンも各教室に設備されているので、勉強に飽きたらメールチェックしたりしました。ただ日本語は打てませんが・・・。図書館に来ても寝ている学生もちらほら、いや、結構目にしました(笑)。

● 図書館の閲覧室

1号館1階にある閲覧室では勉強が出来ます。閲覧室とは名ばかりで、学生が勉強する場所です。席と席の間には仕切りがあり、個人で勉強できます。外の世界を完全に遮断し誘惑もなく集中できるので、勉強したい学生には人気の場所。いつでも学生で埋まっていて、席を確保するのが困難です。席を離れる時も、席に帰ってくる時間を書いた紙を机に置いておかないと他の人に取られてしまいます。一教室に40ほどの席があり、教室も廊下に沿って5つほどあります。普段は夜12時まで使えますが、テスト前は24時間空いています。

● K館の閲覧室

K館は韓国語教育院のすぐ近くにある、経済学部の講義室として使われている建物ですが、地下1階に図書館のように閲覧室があります。ここも図書館の閲覧室とは名ばかりの勉強部屋です。座席は324席あり、同じように席には仕切りがあるので勉強に集中できます。ここは24時間いつでも使え、テスト前以外なら座席は空いていることが殆どです。しかし、テスト前は夜9時くらいまでなかなか席を見つけることが出来ません。夜9時を過ぎ始めると、地下鉄やバスで家に帰る学生が席を立ちだし、そこを狙って近所に住む学生がやって来る・・・という感じ。私は運良く7時ぐらいに行っても席を確保できましたが、1時間ほど席をはずした間に他の学生が座っていた・・・なんてことも。ここでも、席を離れる時にはその旨を書いた紙を置かなければならないようです。ここはコーヒー専門の自動販売機や一般の自動販売機もあり、外に出るとすぐ休憩所があるので便利です。しかし地下である上にいつでも人が籠っているためか、空気があまりよくないような気がします。私も最初は少し気になっていましたが、毎日通っているうちに慣れてしまいました・・・。

● 韓国語教育院の教室

ここは、授業の後に使えます。時間帯は日によってまちまちです(基準はよく分かりません)。夜9時まで出来る日もあれば、5時で追い出される日もあります。週末はだいたい5時までのようです。ここは韓国語教育院に通う生徒が勉強したり、イクスチェンジするのによく利用しています。

テスト期間は寄宿舎も門限が1時になり、外泊も出来るようになります。中間試験といえども、学生達の一生懸命さが伝わりますね。
そして、中間試験はというと、実際に受けてみて語学レベル以上に自分の専門知識の足りなさを感じ、ハクチョンは貰えないものもあるかも・・・というのが実情です。しかし、今回の試験を通して、ハクチョン以上のモノも貰いました。今回の試験では学生達にとても助けられたのです。一緒に図書館やK館で勉強してくれた学生、講義に苦戦する私を見かねて突然声をかけて講義ノートを貸してくれた学生。また友達が先輩に頼んで同じ教授の前学期の講義ノートを貸してくれたりもしました。空いている時間に勉強を教えてくれた休学中の学生、勉強の合間の休憩にコーヒーを買ってくれたテコンドーの先輩達。弱音を吐く私に厳しい言葉をかけつつも励ましてくれた友達。テスト勉強中には親切な学生達との出会いがあり、韓国人の面倒見の良さ、学生の一生懸命さを感じることが出来、今まで以上に韓国が、韓国人が大好きになりました。
みなさんも、語学堂のテスト勉強を学校の図書館や学習室でしてみるのもいいのではないでしょうか?学生の雰囲気も感じられ、やる気が出ること、保証します!! また、大学で勉強していたら、日本に興味のある学生が声をかけてくれ、新しい出会いがあるかも知れません。

他にお薦めの勉強スポットがありましたら是非教えて下さいね。ではみなさん、語学堂の試験、学校の試験、ファイティ~ン!!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-10-20

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