はなの留学特派員レポート・第9回「お宅拝見レポート!」

第9回「お宅拝見レポート!」

ヨロブン、アニョハセヨ!
さて、今回は留学生活でおそらく一番の関心事になるであろう「住まい」についてです。私の住む下宿も最近アジュンマが代わりました。代わったといっても、今までのアジュンマの妹さんなので、面倒なことはなく、むしろ以前のアジュンマよりも目が届く人で、ベッドを買ってくれたり、ブラインドや鏡を揃えてくれたり、チンジルパンに連れて行ってくれたりと、とても良くしてもらっています。
私の下宿については、第2回のレポートを参照してもらうとして、今回は友人たちに協力してもらい、留学生たちの「住まい」についてレポートしたいと思います。

<下宿>

語学堂の留学生の多くが、学校の近くに下宿しています。ということで、私の下宿の他にもう1軒紹介したいと思います。
この下宿は、学校まで徒歩10分ほどのところにあります。ちなみに私の家からも近いです。友人Aの部屋は4,5畳くらいの広さで、食事は朝晩付いて(日曜の夜はなし)月々400,000ウォン。食事は野菜を中心におかずが沢山並び、美味しいそうです。バス、トイレ、冷蔵庫、洗濯機は共用。部屋には机と布団、テレビが備え付けです。友人はこの下宿を学校の紹介で見つけたようですが、それ以外に某有名留学代理店を通してやってくる人も多いため、全下宿生20人中、18人が日本人という、恐るべき日本人率を誇っています。しかし、この下宿の特筆すべき点は、築1年半という新しさです。とてもキレイです。こんなにキレイな下宿、見たことありません。そして下宿のアジュンマ(おばさん)は美人で、「アジュンマ」という雰囲気のしない、面倒見の良い方ということでした。

<オフィステル>

「オフィステル」とは、オフィスとホテルの造語で、事務所としても使えるし、住居としても使えるタイプの建物のことを言います。
友人Bの部屋は、学校からバスで10分ほどのところにあります。広さ8畳くらいの部屋にバス、トイレ、キッチンが付いていて、所謂、日本のワンルームです。洗濯機、冷蔵庫、冷暖房完備。机、布団、調理器具等は自分で揃えます。ただし、この友人Bの場合、日本に帰国した友達の後に入居したので、自分で揃えたものはほとんどないようです。気になるお値段は、家賃が月々350,000ウォンに、管理費が月々50,000ウォン。そして、ここのオフィステルは外国人に限り、この保証金を取っていません。これは結構ポイント高いと思います。保証金が部屋を出て行くときには戻ってくるお金と分かっていても、やはり外国である程度のまとまったお金を預けてしまうのは、ちょっと不安ですよね。この点このオフィステルは、語学堂の学生の利用が多いということもあって、保証金を取っていないようです。それから光熱費はガス、電気、水道合わせて1ヶ月で50,000ウォンもいかない程度だそうです。因みに、こちらのオフィステル、学校で紹介してもらえます。

<コシウォン>

コシウォンとは漢字で書くと「考試院」となり、「考試(国家試験)」の勉強する人の為に建てられた建物で、机と寝るスペースだけの小さな部屋のことを言います。最近は下宿代わりにしている学生も多いようです。私の友達Cもその1人です。
友人Cの住むコシウォンは学校から徒歩5分のところにあります。部屋の広さは2.5畳くらいで、机と布団、棚が備え付けです。バス、トイレ、キッチン、冷蔵庫、洗濯機は共用、冷暖房は完備です。家賃は1ヶ月190,000ウォン。このコシウォン全体で約70人の学生が住んでいて、1、2階が男性用、3階が女性用、4階がキッチン及び休憩室になっています。韓国人の学生が一番多く、あとは中国人、日本人の留学生がいるそうです。なので、下宿のように韓国人学生と友達になれる機会もあります。そして、何よりも自炊が出来るのが良いですね。友人Cに「コシウォン生活で嫌な点は?」と聞いたところ、「共用の冷蔵庫に入れていた高級チョコレートを盗まれたこと」と言っていました。・・・耳が痛い。私もたまに下宿の冷蔵庫に入っている牛乳を自分のものと間違えて、他人の牛乳を飲んだりしています。あ、でもわざとじゃないので、悪しからず。

<ワンルームアパート>

次に紹介するのは、日本にもよくあるワンルームタイプのアパートです。よく学生の一人暮らしで見かけるタイプの部屋を想像してもらえればいいと思います。
学校から徒歩5分。部屋の広さは8畳くらいで、キッチン(ガスレンジ!)、トイレ、シャワー付き。タンス、本棚、机、テーブル、エアコンが備え付けで、冬はもちろんオンドルが使えます。洗濯機、乾燥機は共用。ケーブルテレビの代金も大家さん持ちです。自分で揃えたものは、電子レンジ、冷蔵庫、TVを中古で、ベッドを新品で購入したとのことです。家賃は保証金が3,000,000ウォン(もともと5,000,000ウォンだったところを値切った!)、月々が350,000ウォン。水道は無料(=大家さん持ち)で、ガスと電気は1ヵ月50,000ウォンもいかないと言っていました。こちらのアパート、大家さん夫婦が、友人曰く"ちょっと迷惑"なくらい親切だそうです。キムチをくれたり、チュソク(韓国のお盆)の時は家に招待してくれたりと、外国で一人暮らしをしている友人Dを、いろいろ気遣ってくれるようです。これだけ至れり尽くせりのアパートで唯一の欠点は、飲み屋がすぐ隣にあって、夜、うるさいということです。まあ、それを考慮しての家賃なので、しょうがないと思いますが・・・。
そして、この物件探しですが、友人Dはこの家を韓国人の友人と探しました。インターネットの物件情報や電柱にベタベタ張ってある広告を元に、大家さんに連絡して、実際に部屋を見に行って決めたそうです。部屋探しはもちろんのこと、契約なども、渡韓したての身には、かなり負担になりますが、友人Dのように韓国人の友達がいると、とても心強いですね。余談ですが、学校近くの電柱は写真のように下宿やアパート、家庭教師の宣伝など、チラシがベタベタ、ベタベタ貼ってあります。

<寄宿舎>

今回紹介する寄宿舎は、交換留学生用の寄宿舎なので、語学堂で勉強する学生は利用できません。春、夏の短期留学に利用できる寄宿舎は、普段韓国人学生が利用している部屋を、その学生を追い出して使うので、交換留学生用寄宿舎とは違いますが、大まかな造りは同じということなので参考にして下さい。
場所は学校から歩いて10分のところで、駅からもそう遠くなく立地は良いです。広さ8畳ほどの部屋を3人で利用。机とクローゼットが1人1つずつあり、ベッドは一人用のものと2段ベッドがあります。キッチン、冷蔵庫、バス、トイレ、洗濯機は共用。ラウンジにTVあり。このラウンジでパーティーをすることなどもあるようです。寄宿舎の利用料は1学期90万ウォンで、プラスαお金を払えば、寄宿舎の食堂も利用出来ますが、外食してしまう学生が多く、利用者はあまり多くないそうです。外国人寄宿舎の良い点は、やはり国際交流が出来るという点ですね。時には、うるさいこともあるようですが、いろいろな国の人と韓国語で、英語で、コミュニケーションを取れるというのは、大きな利点だと思います。

お宅拝見レポートいかがでしたか?私は下宿でしか生活したことがないので、今回このレポートをして、自分もとても勉強になりました。そして今回のレポートが、これから留学する皆さんの良い助けになればと思います。そして、取材に協力してくれた友達みんな、ありがとう!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-10-27

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