オセロの留学特派員レポート・第12回「留学のお役立ちアイテムを知りたい!!」

第12回「留学のお役立ちアイテムを知りたい!!」

ソウルは先週末に初雪が降りました。風もだんだん冷たくなり、とうとう本格的な冬がやってきたなあ~と感じる今日この頃。そんなソウルの気候に相俟って、来月帰国を控えた私もだんだん寂しい気持ちに…はぁ、まだ帰りたくないな…。
でも、いつまでも寂しがっているわけにはいかないみたい。だって部屋に帰ると、迫ってくる帰国を目の前に片付けなければならない大荷物が!! 来るときはスーツケース1つとボストンバッグ1つで十分だった荷物が、これはどうも郵送しなければ持って帰れない…といういくらい増えているのです。留学する前に先輩に聞きサイトで調べ、周到に準備したつもりでしたが、いざ住んでみると必要で買い足したり譲っていただいたりしたモノが沢山ありました。私の場合は特に、韓国語を学ぶために増えたものが多いよう。やはり、実際に住んでみないと必要なものって分からないですよね。
ということで、今回は、帰国準備をしつつ発見したものの中から、『留学して韓国語・韓国を知るためにこれはあって良かった!!』とオセロが感じたものを紹介したいと思います!!

☆ 本を通して学びたい!!

何でも体験する前にまずは本から入るオセロ。韓国を知るために私を助けてくれた本たちを紹介します。
●旅の指差し会話帳【韓国】・食べる指差し会話帳【韓国】(情報局センター)
留学前、日本の友達がプレゼントしてくれたもの。韓国人とのコミュニケーションを助けてくれた本です。
韓国に来てすぐの頃、韓国語は分からないけれども分厚い辞書を持ち歩くのは億劫でこれを持ち歩いていました。言葉が出来なくても言いたい事を視覚的に伝えることが出来るので重宝していました。ジャンル別にイラスト付きで単語が紹介されているので、絵本の単語帳みたいな感じで楽に使えます。イラストがかわいくて、韓国人の友達までもこの本に興味津々でした。でも、だんだんこの本を見る機会も少なくなって、最近持ち歩く事は全くないなあ…。これを持ち歩かなくても出掛けられるようになったから韓国語も上達しているはず…なんて。みなさんも自分の韓国語能力を知るバロメーターとしても使ってみるのはいかがでしょうか??
●地球の歩き方3~4・韓国 (ダイヤモンド社)
定番のガイドブック。観光地を知るのに役立つ一冊。
私はどこか行くときは必ずこの本を携帯していました。観光地だけでなく、ソウルと韓国全土の地図が付いていて、本の後ろの方には韓国の歴史や習慣・言葉についても少々載っているので、遠出する時に乗り物の中でちょこっと韓国について知るのにも便利。
行きたい場所は殆どこの本で紹介されていたので、私は観光地に行く前にこの本を使って予習をしていました(予習といっても、軽~く読んだだけですが…)。 また、慶州に一緒に旅行に行った先輩が、旅行から帰る電車の中でこの本を使って旅行の復習をしていました。私も真似てそうしてみたのですが、行くだけでは案外忘れてしまっているので、行った後にその場所を良く知ることも大事だな、と反省。

●ハンドブック韓国入門−言葉と文化 (東方出版)
言語から歴史や風土、文学、文化、生活、社会など幅広いジャンルの情報を広く提供してくれる本。韓国や韓国人を知るのに重宝した一冊です。
私は韓国の歴史を全くといっていい程知らず、文化もよく分かっていませんでした。また、初めの1ヶ月は友達も少なく(笑)時間もあったので、これを読んで韓国について学ぶことに。もちろん、本だけでは理解できない事も沢山あったし、すべての人や文化が本の通りというわけではないですが、この本を通して韓国や韓国人に対しある程度の知識を得たのは必要な事だったと思います。それを基準に、生活していく中でその知識を修正したり付け加えたりして、自分なりに韓国を理解するようにしました。授業で突然韓国のイメージについて聞かれたときも、この本を読んでいたお陰で助かりました。それにしても、歴史上の人物の名前は何度読んでも忘れてしまう…。ああ、韓国人の名前って難しい。

☆ 視覚、聴覚的に学びたい!!

ここでは、韓国語の勉強に役立った電気機器について紹介します。
● パソコン
インターネット、ブロードバンド環境の充実している韓国で必須なのがパソコン。無料サイトも充実している韓国では、音楽や映画をダウンロードしたり、ドラマもインターネットで見れたりするので、パソコンなしの生活は考えられない!!また、Cyworldという個人用ホームページも人気なので、これを通して俗語や韓国語の書き(スギ)をブラッシュアップするのにも役に立ちます。
特に私は、大学の授業でパソコンを多用しました。西江大学校ではグループ(ジョ)でプロジェクトをすることが多いのですが、その際にCyworldやDaumというサイトを使ってグループのホームページ(クラブ)を作り、そこで連絡を取り合ったり、資料をあげたりします。その他、レポートを書くことも多く、パソコンなしでは大学の授業はやっていけません。そういえば、留学生特派員もパソコンがなければ出来なかったなあ…。
● ラジカセ
日本でその姿が消えつつあるラジカセ。まさか韓国でラジカセを使う事になるとは思っても見なかった…。というのは、韓国語教育院の教材にカセットテープが付いていたんです!!聞き取りの勉強をするにはラジカセが必要…ということで急遽購入したラジカセ。今韓国語教育院では3級まではCDが出ていますがそれ以上はカセットテープで、他の語学堂もまだカセットテープを使用しているところもあるので、必要な人はまだ多いのでは。ラジカセはソウルナビの掲示板でも譲ってくれる方もいらっしゃるみたいで、また友達は東大門市場で5000ウォンくらいで購入していました。またラジオは聞き取りの練習になるので、ラジカセはあるといいですね。
● CDプレーヤー 
韓国人の友達がダビングしてプレゼントしてくれるCDを聞くために帰国の際に購入したCDプレーヤ−。韓国ではMDがほとんど普及してないので、音楽をダビングするにはCD-RかMP3を使います(無料サイトでタダでダウンロードできるので…)。私も初めはパソコンで音楽を聞いていたのですが、地下鉄やバスなど移動中も音楽を聞けたらと思い購入。移動中も音楽で韓国語を勉強するのに役立ったアイテムです。
● スピーカー
パソコンで音楽を聴いたり、CDプレーヤーを部屋で使うときにスピーカーに繋げて普通のラジカセのように音楽を聴いていました。また、パソコンで映画やドラマを見るときも活躍。イヤホンやパソコンのスピーカーで聴くよりも音質は断然いいし、言葉一つ一つがきちんと聞こえます。でも、私は寄宿舎だったので、イヤホンを使う事が多かったかな?下宿や一人暮らしなら、もっと活用できていたと思います。

☆ 日本を通して交流したい!!

韓国には日本に興味を持ってくれている人たちが沢山います。韓国では友達から色々学んでいるので、代わりに私は日本を紹介したいと思い、日本らしいモノを持ってきました。日本のモノが常備されているといざというときに役立つと思います。

● 日本の食品・お菓子・扇子 
韓国人のお家に遊びに行く時や、誕生日等のお祝いの時にプレゼントした日本のモノ。日本に関心のある韓国人との交流を深めるのに役立ったものです。
私自身、食に関心があるので、友達にもふりかけや梅干のお菓子、お茶漬けなど日本らしい食品を選んでプレゼントしていました。他にインスタントのカレーやなども喜ばれました。(同じカレーと言っても日本と韓国のものは全然違うから?) また、私は福岡ということで、とんこつラーメンをプレゼントしたりも。でも、脂っこいラーメンは韓国人の口には合わなかったよう…。
扇子は日本らしいモノだと思って持っていったら、韓国の伝統工芸品を扱っているお店で発見!韓国でも昔から使われていたようですね。でも、日本でも同じモノを使っているという、日韓文化の共通点を発見できるきっかけになって良かった…かな?
● 茶道の道具
本格的ではないのですが、私は少しだけお茶を学んだことがあって、道具一式を準備していました。韓国語の授業で日本文化を紹介する時、大学の授業で茶道について紹介する時に役立ちました。いつ日本について紹介するか分からないので、日本の伝統文化に関するものを一つ持っていっていると役立つと思います。
● 旅の指差し会話帳・JAPAN【韓国語版】(情報局センター)
これは、日本に興味のある韓国人がいたらプレゼントしようと思って持って行ったもの。結局、日本語を教えるアルバイトで何度か使ったあとに、日本に留学したいという友達にプレゼントしました。上にも書いたとおり、イラスト付きで楽しく読める単語帳という感じなので、アルバイトでも生徒たちにウケていました。留学する友達も多用してくれると嬉しいな。

☆おまけ

● 耐熱性のコップ
ソウルではどこに行っても給水器があります。温かいお湯も出るので、耐熱性のコップとお茶パックやコーヒーを持っていけば、いつでも好きな飲み物が安上がりで飲めちゃうわけです。私もグランドマートで買ったお茶やコーヒーを持っていって、休み時間に飲んでいました。韓国語教育院には多かったのですが、大学の授業にもこのようにしている人がチラホラ。快適に勉強するためにあるといいですね。

かなり個人的な見解になってしまいましたが、留学準備の参考になったでしょうか?でも留学準備って、その人が生活で中心とするものによってだいぶ違ってきますよね。
こうして荷物を見てみると、私の今回の留学は語学はもちろんのこと、大学の授業、旅行を通して韓国を知ることが中心だったようです。そして韓国語を勉強し韓国を知るためには迷わず惜しまずお金を使うようにしてきたつもり。だって、こんなに韓国を堪能できる時間は今しかないかもしれないから。そうやって増えていった上記のアイテムたちのお陰で、あらゆる場面で韓国語を、韓国を知ることができたと思います。でも、一番の助けとなったのはやっぱり友達でしょうか。彼らと一緒にいると生きた言葉と韓国を知ることが出来、更に韓国をもっと好きになることが出来ました。上のモノは帰国前に譲ってしまうものもあるけれど、友達は日本に帰ってもこれから先ずっと関係の切れない大切なもの。その友達を作るためにも必要だった上のアイテムたちを小包にしまいつつ、もうすでに韓国の思い出に浸り始めているオセロでした…。
みなさんも帰国の整理をしつつ、自分が何を重点に留学生活を送ったか知るのも荷造りの楽しみの一つかも知れません。帰国する皆さん、自分にとって留学が何だったのか、是非教えてくださいね!!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-12-01

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