はなの留学特派員レポート・第14回「先生のご紹介、パート1」

第14回「先生のご紹介、パート1」

みなさまアニョハセヨ。最高気温の表示に「マイナス」が付くほどさむ~いソウルより留学レポートをお届けします。 今回は学校の先生を紹介したいと思います。高麗大の語学センターは1、2時間目と3、4時間目で先生が違うので、一学期間に2人の先生から教えてもらうことになります。私は6級までの1年間に計8人の先生に教えてもらったのですが、いろいろなバックグランドを持った、さまざまなタイプの先生と出会うことができ、面白かったです。それでは紹介していきます。

まずトップバッターはイユギョン先生です。2級の時の文法の時間の先生であり、担任の先生でもありました。この先生、私たちのクラスが高大で教える初めてクラスだったようで(以前は別の大学の語学堂で教えていた)、今思うと緊張していたのかな~なんて思います。習っていた春学期より、夏学期、秋学期と時間が経ってからのほうが、仲良くなった気がします(私の語学力が上がって、話がスムーズに出来るようになったことを差し引いても)。先生はとっても韓国人らしい、せっかちな性格で、いつも動作が忙しそうで、落ち着かない人でした。でもそこがとてもかわいい!せかせか動いている様子がかわいい!忘年会の時には、恥ずかしそうにしながらもミニスカートはきこなし、みんなのアイドルになっていました。あちこちから「先生一緒に写真撮ろう~」という声が掛かっていました。ご覧の通り、美人先生なので男の子からの人気高し!そして何よりも生徒思い。私の友人は先生の熱心な働きかけで見事、奨学金を手にしていました。奨学金は優秀な成績を修めることはもちろん、次の学期も受講する学生を対象に授与されるので、お金の都合で次の学期を受講しようかしまいか悩んでいる友人に、受講するように熱心に勧めてくれたそうです。そう、確かにせっかく優秀な成績を修めても1学期だけ勉強して帰ってしまうのは、語学の上達の面から見ても、とてももったいないことですよね。先生の愛が感じられる話でした。

次はチョンダウン先生を紹介します。チョン先生は2級の3、4時間目、特別授業の先生でした。こちらの先生、現役の大学院生です。高麗大の大学院博士課程に在籍中です。チョン先生だけでなく、高大の語学堂では高大の大学院(博士課程。語学堂の先生は修士以上の学歴がないとなれません)で勉強しながら、午前中は語学堂の先生をしている人が何人かいます。特にチョン先生の専攻は国語教育、つまり韓国語教育なので、実践で教えながら勉強できるので、良い経験になると言っていました。もちろん大学院の授業はとても大変そうですが・・・。そしてなんと言っても先生は、「お嬢様!」。お父様が大学の教授をしていて、そのお父様について、大学時代1年間ポーランドに住んでいたこともあるそうです。なので、ポーランド語が少し出来るらしい。もちろん英語も堪能。日本語も習ったことがあるので、日本人同士が話していることも大体理解出来るそうです。先生の前では下手なこと言えません・・・。さらに幼少よりピアノを習い、大学時代はオーケストラサークルでビオラを担当。服装も女性らしい服装が多いです。衣装持ちだし。そして先生はアナウンサーを目指しただけあって、発音がとてもキレイ!授業中だけなく普段話すときから発音がキレイなので、とても為になります。でも・・・興奮すると物凄い早口になります。たまに、本当に早口すぎて何言ってるのか分からなくなる時が・・・。チョン先生は教え方が上手いと、他の学生からも人気が高いです。

3番目に紹介するのは、チョンウンモ先生です。4級の時の1,2時間目、文法の時間の先生、担任の先生でした。こちらの先生も私が習った夏学期から高大に来た新しい先生でした。そのせいか教え方がいまいちで、と言うより今までと教え方が違い、生徒側が戸惑ってしまい、最初の頃は他の先生に文句を言ったりもしていました。4級ともなると高大の教え方に慣れた生徒も増えるので、違う教え方が合わない生徒も出てくるのです。しかし、よく分からない点を他の先生に解説を求めたり、こういう風に教えて欲しいと、こちらから言ったら、徐々に変わっていきました。そして何よりも、これは先生と飲んだ時に判明したのですが、以前先生は中国人の学生が多い学校で教えていたそうで、中国人の学生は日本人の様にあまり細かい点を指摘して「この文法とこの文法は何が違うの?」と言った質問をしないそうなのです。なので、先生は文法的な説明は簡単にして、練習問題や実践で使えるような表現を教えることに力を入れるようにしていたそうなのですが、私達の意見も聞いてくれて、文法の説明もしてくれるようになりました。ただ、先生は「語学は教室で学ぶことは10%程度で、それ以外は直接触れる人から学ぶものだ」という考え方を持った人なので、教科書に載っている以外の表現もいろいろ教えてくれました(だからいつも他のクラスに比べると授業進度が遅かったですが)。そこが先生の良い所でもありましたね。しか~し!この先生、修了式を前に私達をおいて韓国を去り、中国へ。どうやら前から中国で韓国語を教えると言う話があったそうで、その時期が私達の教えている期間とぶつかってしまったようです。しかも!その話を私達は期末試験の前日に聞かされました。学生に申し訳なくて言い出せなかったようなのですが、私達が先生のお別れのプレゼントも準備する時間も、最後に一杯やる時間もなく、あっけなく去って行ってしまいました。最初は好きになれなくて、大変な思いもしたけれども、なんだかんだと思い出深い先生になりました。

今回はここまで。この原稿を書いている時点ではまだ学校が冬休み中で、6級の先生が誰だか分からないのですが、今からどの先生に当たるか楽しみです!続きはまだ今度。お楽しみに!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-01-12

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